異世界に来たけど、自分はモブらしいので帰りたいです。

蒼猫

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最終章 異世界に来たけど、自分は元の世界に帰りません

第百十二話

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「ウォレスと何してたの?」

「外からボードゲームを買ってきたみたいなんだ。それの相手してた。ルールがよく分かんなくて全然進まなかったけど」

 城への帰り道、クインシーに今日一日何をしていたのかをしつこく聞かれていた。なんでそんなに聞いてくるんだと問返すと「アレクサンダーにも聞かせてあげないと。海と遊べなくて拗ねてるよ」なんて言われた。

 アレクサンダーとはずっと一緒にいるのだから拗ねる理由がないと思うのだが。ウォレスが拗ねるというならまだしも、四六時中一緒にいる人間が拗ねるのか。しかも、大の大人がだ。たまに離れる時もあるけど、それは仕事が立て込んでいる時や、海が城下町の状態を見に行っている時だけ。一日の殆どはアレクサンダーの隣にいるのに。

「ふぅん? で、一緒に寝ちゃったの?」

「なっがい説明書読んでたら飽きちゃって」

「へぇ……"他の男"と一緒にねぇ」

「……いや、男っていってもウォレスだからね? 子供と寝てたくらいでそんな大袈裟な」

 横からジト目で見られ、海は思わず目を逸らしてしまった。悪いことをしていたわけではないのに、クインシーの目は明らかに海を責めている目だ。ウォレスではなく、ウィリアムだったら分かる。海だってアレクサンダーとクインシーが別の人間と寝床を共にしていたら驚くし悲しむ。相手が大人の男性なら浮気を疑ってしまうだろう。

「大袈裟じゃないよ。カイはウォレスのことまだ子供だと思っているのかもしれないけど、もうアイツは成人間近なんだよ? あと一年くらいしたらウォレスももう大人の仲間入りになる」

「それはそうだけど……」

「カイがウォレスのことを大事に思ってるのは分かるよ。ずっと見てきたもんね。でも、それとこれは話が違う。俺の言いたいこと分かってくれる?」

 隣を歩いていたクインシーがピタリと足を止めて海をじっと見つめる。海も今度はその目から逃げないように見つめ返し、深く頷いた。

「分かってる。ごめん。次からはやめるよ」

「そうしてくれると助かるな。カイのことを疑ってるわけじゃないけど、ああいうのを見ちゃうと胸がギュッて痛むから」

「ごめん……」

 困った顔で胸を押さえるクインシーはとても辛そうだ。そんな相手に心配し過ぎだ、なんて言える訳もなく、海はただ素直に謝ることしか出来なかった。

 申し訳なさで俯いた海の頭にクインシーの手が乗った。よしよしと頭を撫でたあと、クインシーの手は海の頬を伝って顎へと下がり、俯いていた顔を上げさせた。

「カイ、」

 徐々に近づいてくるクインシーの顔。何をされるのかは簡単に予想がつく。ゆっくりと目を閉じて訪れる感触を待ち構えた。

「ちょっと! 人の目がある場所で何してんのよ!」

 互いの上唇がくっついた所で、後ろから女性の声が飛んできた。その声に驚き、慌てて海はクインシーから離れようとしたのだが、ガシッとクインシーに腕を掴まれて逃げられなかった。

「そっちこそ邪魔するなんて無粋じゃない?」

「場所を考えなさいよ!」

「誰もいなかったからしてただけですけどー」

「あら。先程から私たちがいることは知っていたみたいだけれど……」

 心当たりのある二人の声。久しく会っていなかったけれど、どうやら元気に過ごしていたみたいだ。ハキハキとした喋り方にホッとしながら、海は声の方を振り返った。

「ルイザ! ジェシカさん!」

「ごきげんよう、カイくん」

「ほんっと、久しぶりすぎてあんたの顔忘れるところだったわ!」

 ふんわりとした優しい口調と、嫌味ったらしいけどにこやかな笑顔。あぁ、海の知っている二人だ。

「ごめん、最近忙しくて中々こっちに来られなかったんだ」

「そうみたいね。ヴィンスがいつもグチグチ言ってたわよ? "老い先短いジジイの為に顔を出しに来ないのか!"って」

「うっわ、あのオッサンそんなこと言ってんの?」

 ヴィンスにも長いこと会っていない。今日は会えるかと期待していたのだが、海が宿についた時にはもう漁に出てしまっていた。高齢なんだから優しくしろ、と言われたことがあったが、漁に出ているヴィンスは高齢者なんて思えないほどパワフルに動き回っている。一緒に行ったウォレスがクタクタに疲れて動けなくなっているのに、その倍動いていたヴィンスは夕飯の支度もしてしまうのだ。

 慣れているから動き方が違うというのもあるかもしれないけど、それにしてもヴィンスの体力は底無しに思えてしまう。そんな人間が老い先短いと言い張っているのだ。なんだかおかしくて笑ってしまった。

 「ヴィンスはまだ大丈夫な気がするけど……そうだね、何があるかわからないからちょこちょこ見に来るよ」

「そうしてやって。文句言ってるけど、本当はカイに会いたいだけだと思うから」

「ツンデレかよ……」

「ツン?」

「あー……なんでもない。そういえば、二人は一緒に住むんだって?」

 ジェシカがルイザの家に移り住むというのをこの間ヴィンスに聞いたことがあった。互いに夫を亡くした独り身の女性だし、いつもどっちかの家に遊びに行っているのであれば一緒に住んでしまえばいいという話になったらしい。

 ラザミアに人が来るようになったことで、ルイザはまた店を再開することにしたらしく、ジェシカはその手伝いをするそうだ。

「そうよ。その……ジェシカが居てくれると色々と助かるのよ」

「あら。私の方がルイザに助けられてるわよ?」

「そんな事ないわよ。いつも食事を作ってくれるじゃない。私、苦手なのよ。毎日献立考えるの」

「ルイザの好き嫌いがなければもっと色々作れるんだけどね」

「悪かったわね! 好き嫌い多くて!」

 ふふふ、あはは、と笑い合う二人を見たクインシーが「ははーん。そういうことか」と呟いた。

「どういうこと?」

「んー? 仲良し従姉妹を越えたってことだよ」

「うん? どういう意味?」

「付き合ってるんじゃないかなぁ。あの二人」

 クインシーの言葉に驚きつつ、海はルイザ達をじっと観察した。そう言われてみると、なんだか二人の距離感がとても近い気がする。寄り添うように立っている二人は友達と言うよりも、恋人同士に見えなくもない。

「仲良いもんね。お似合いだと思う」

 互いに相手のことを尊敬し支え合っている。二人のそんな姿が眩しく、とても心温まるものだった。この先も二人が幸せであればいい。そう願って微笑んだ時、突然誰かに後ろから腕を引っ張られた。

「痛っ!」

「こんな所にいたのか! どれだけ探し回ったと思ってるんだ! この私をどれだけ動き回せれば気が済むんだ!!」

 海の腕を捻りあげるように引っ張り、大声で怒鳴り散らす男。聞き覚えのある声に顔を上げると、以前会った時とは全く違う表情の人物がそこにいた。

「カルヴィン殿下……!?」

 カルヴィン・オブライト。彼は帝国の皇子だ。
 彼と会ったのはラザミアを立て直した記念祝いのパーティーをした時だ。ラザミアから一番近い国、リキヒリム帝国の皇帝と共にカルヴィンはラザミアのパーティーに出席していた。その頃からやたらと海に絡んできていたのだが……。

「まったく! これでは先が思いやられるではないか。こんなに遊び回っている妃など他にはいないぞ」

「別に遊び回っているわけでは……それよりも手を離してください」

「なぜ離す必要があるんだ! このまま帝国に帰るぞ!」

「はぁ!? ちょっと、それどういう意味!?」

 海が聞くよりも早くクインシーが反応し、カルヴィンに掴みかかろうと手を伸ばす。もう少しでクインシーの手が届くというところで、どこからか現れたカルヴィンの護衛がクインシーの手を叩き落とした。激しく打ち叩かれたクインシーは痛そうに手を引っ込めて、カルヴィンを睨む。

「クインシー!」

「一体なんなのさ! お前自分がやってること分かってんのかよ! これは立派な拉致だろ!」

「なんとでも言え! 何度も手紙を出しているのにも関わらず、一通も返事を返さないこの男が悪い」

「手紙? なんの事ですか……」

「あー……それは、」

 カルヴィンからの手紙など知らない。一度もそのようなものは目にしたことがない。首を傾げる海にカルヴィンは益々憤慨し、掴んでいる腕をギリギリと締め付ける。

「痛い……!」

「ちょっと、そこのあんた! カイが痛がってるじゃない!」

「黙れ! 騒ぐことしか脳の無い女が!」

「なんですって!?」

 海を助けようとルイザも口を出すが、カルヴィンは暴言を飛ばしてルイザを怒らせた。勿論、その隣にいたジェシカのことも。

「お前、だからモテないんだよ!」

「本当のことを言って何が悪い! お前のようなやつに言われたくなどない! "穢れた魔導師の末裔"が!」

 カルヴィンの言葉を聞いた瞬間、海の中でプツンと切れた。

「カルヴィン殿下、今の言葉は訂正してください」

「何も間違ってなどないだろう!」

「いいえ、間違ってますよ。誰が"穢れた魔導師の末裔"ですか? 大体、クインシー達だけではないでしょう。この世界にいる人間全てが魔導師の末裔となります。それこそカルヴィン殿下も」

「俺は違う! 魔力など持ってはいない! だから俺の国は繁栄しているんだ。だが、ラザミアは頭の悪い魔導師がいたせいで一度滅びかけた! 我々の食を危ぶみ、あのよく分からない雲を発生させたではないか!」

 カルヴィンの言っていることは確かだ。魔導師と国王によってラザミアは一度堕ちた。もう国として成り立たないというところまでいってしまった。聖女である杉崎が闇を払わなければこの国は滅んでいたかもしれない。

 でもそれとこれとは別だ。魔導師が悪いのは分かるが、だからといってクインシーたちが悪く言われる筋合いはない。クインシーたちとて被害者だったんだ。

「それは一部の過激な魔導師たちによるものです。クインシーらが彼らに手を貸したことなどありません。カルヴィン殿下の国が繁栄しているのは魔導師じゃないからではなく、皇帝の統治が良いからです。そんなことも分からないのですか? そっちの方が先を思いやられます」

 海の言い分にカルヴィンは呆気に取られる。その隙に彼の手から逃げ出し、クインシーの元へと駆け寄る。

「カイ! おいで!」

「クインシー!」

 クインシーの腕の中へと飛び込むと、キツく抱きしめられた。

「怖かったね。もう大丈夫だからね」

「クインシー・オルコット! 今すぐカイをこちらへ渡せ!!」

「なんでお前に渡さなきゃいけないんだよ。この子は俺の妻だ」

「貴様のような軟弱な男にそんな権利はない! 即刻、カイ・サクラギの身柄をこちらに渡すように要求する!」

 顔を真っ赤にして地団駄を踏む姿は、玩具を買って貰えなくて泣いている子供のようだ。近くで聞いている護衛の人間も呆れた顔でカルヴィンを見ているし、騒ぎを聞きつけてやってきた野次馬もカルヴィンの所業をみてほくそ笑んでいた。あんなのが次期皇帝なのかと思うと、本当に先が心配だ。次に滅びかける国はリキヒリム帝国かもしれない、と思ってしまうほどに。

「カイ君、城へ帰りなさい」

「ジェシカさん……?」

 喚き散らすカルヴィンとカイの前に入り込んできたジェシカ。彼女はにこやかな笑みでカルヴィンを見据える。

「私の大切な子を悪く言ったんだもの。そう簡単にはあの人は帰らせないわ」

 あ、怒ってる。
 ルイザを"騒ぐことしか出来ない能無し"と表現したことにジェシカはキレている。ここは身を引いた方が懸命だろう。

「クインシー、帰ろう」

「でも……」

「いいから。なんか……嵐が来そう」

「嵐?」

 ジェシカのあの笑みはヤバい。そんな気がする。
 ルイザもジェシカのことを怖がっているみたいだし、なにより海たちがここに居ると邪魔になってしまう。いつまでもこんな所で騒いでいたらウィリアムにもバレてしまいそうだ。海たちがいる場所は宿からそう離れてはいない。むしろ、よく今までウィリアムが気づかないでいてくれたものだ。

「早く!」

「わ、わかった!」

「ごめん、ルイザ! 後頼んだ!」

「ま、任せて!」

 ジェシカの雰囲気に慄いていたルイザに向けて言葉を残し、海はクインシーの手を引いて大通りへと走った。後ろでカルヴィンが叫んでいた気がしたが全力で無視して。

「そういえば手紙って何?」

「あぁ、あれね。なんかパーティーの後から何回か届いてたんだよね」

「俺は見てないけど」

「だって、ラブレターみたいな感じだったから。全部捨てた」

「俺に無許可で?」

 海に向けて送られた物をクインシーは勝手に捨てていたのか。もしかしてこうなってしまったのはクインシーのせいでは無いかと思ったのだが、手紙の内容を教えてもらったことによってその考えは消え失せた。

「"大好き大好き、お嫁さんにするぅー!"みたいな言葉ばっかの手紙読みたい?」

「ごめん、無理。焼き捨てて」

「うん。全部焼き捨てた」

 にっこり、と笑うクインシーに海も笑みを漏らす。
 海が手紙を見て気分を害することのないようにしてくれた良き旦那だ。これからもずっと愛していこうと密かに誓った。


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