異世界に来たけど、自分はモブらしいので帰りたいです。

蒼猫

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第三章 異世界に来たけど、自分は慈善活動を始めました

第七十六話 ※※

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 海が落ち着いたのを見計らって、アレクサンダーは次の行動へと移った。海の足を広げて間へと入る。腹部に残っている白濁をすくい取り、後孔へと塗り込んでいく。普段、そこは入れるところではなく出す所だ。
 そんな所にアレクサンダーのが入るのか。自分のモノより絶対に彼のモノはでかいはずだ。

 ズボン越しに主張しているソレが大きさを物語っている。日本人の平均サイズよりも一回り大きそうなアレクサンダーの息子。いい加減外に出してやらないと可哀想だとは思うが、サイズを確認してしまっては怖気付いてしまいそうな自分がいた。

「アレクサンダー……ズボン、脱がなくていいの?」

「脱いだ方がいいか?」

「脱がなくてもいいならそれでもいいけど。その、アレクサンダーのが窮屈そうだから」

「ああ……」

 これか──とアレクサンダーは自分のを見下ろす。
 ギチギチになっている股間を見て苦笑するだけで、ズボンを脱ごうとはしなかった。

「いいの?」

「見て驚かないなら」

「驚くようなもんなの!?」

「大きさが、な」

「それは直接見てなくてもわかるというか、もうくっきり見えてるというか」

 自分のモノよりデカいのだけは分かる。サイズ云々よりも、キツそうにしているのが見ていられない。大きいのなら尚更。

「そうか、なら……」

 ズボンの留め具を外し、チャックが下ろされる。
 下着の中にあるのを表へと引っ張り出された陰茎は……海の想像を遥かに超えていた。

「でか……」

「だから言っただろう」

「……ごめん、アレクサンダー。ちょっと触ってみてもいい?」

「は……?」

 ベッドから起き上がってアレクサンダーのを見下ろすと、見たことの無いサイズのモノがそそり立っていた。
 海の一回り所ではない。二回りかそれ以上の大きさだ。身体が大きいと息子も大きくなるのか。こんなの筍みたいじゃないか。これで海の中を貫かれるのかと思ったら背筋が凍った。いや、まず入るのかコレ。

 ちょん、と指先で先端を突くとビクッと震える。
 優しく握って揉んだら、アレクサンダーが小さく呻いた。

「カイッ」

「一回出した方が楽じゃない……?」

「俺のことは気にするな。続きをするから寝てくれ」

「これじゃアレクが辛いだろ。いいよ、一回出そう?」

 寝かせようとしてくる手を振り払い、アレクサンダーのを掴んでいる手をゆっくりと上下に動かす。竿を扱き、たまに鈴口を指で撫で回して擦っていると、海の手に合わせてアレクサンダーの腰が動き始めた。

「アレク、気持ちいい?」

「っ……はっ、」

 返事の代わりに吐息が漏れ出てきた。アレクサンダーにもっと感じてもらいたい。気持ちよくなってもらいたい一心で、海は先走りが滲み出てきた先端へと舌を這わせた。

「な、にしてッ!」

「ん、ふっ、」

 口淫の経験などない。でも、アレクサンダーのを舐めたいと思ってしまった。舐める分には苦労はないが、咥えるとなるとちょっと難しい。

 アレクサンダーには申し訳ないけど、しゃぶるだけで我慢して貰うしかない。そう思って海は必死に舌で刺激し続けていた。が、やはりそれだけでは物足りないのか、アレクサンダーの手が海の頭を掴んだ。

「……すまん、許せ」

「んっ?……んんっ、ングっ!?」

 グッと無理矢理口の中へと押し込められて息が詰まる。頑張れば口の中に入れられるのか、と感心していたのは一瞬。ズボッと奥まで入れられたせいで呼吸が出来ず、苦しさで思わず噛みそうになってしまった。

「──っ」

 軽く噛んでしまった直後、喉の奥へとアレクサンダーの欲が叩きつけられる。何度か奥を突いて口の中から引き抜かれた。

「カイ! その……大丈夫か」

「げほっ……だい……じょ、」

 大丈夫──そう言いたいけど、吐き出された液体が喉に絡みつき、気管に入り込んでしまったせいで咳き込みが止まらず、アレクサンダーを慌てさせた。

「すまなかった」

「大丈夫だから。そんな気にしなくてもいいよ」

「だが……酷くはしないと言った後だ」

「"善処する"でしょ? ずっと我慢してたんだし、俺もさっきイかせてもらったからさ」

 だから気にしないで欲しいと笑いかけると、アレクサンダーは一言「わかった」と返してくれた。

 再度、海の尻へとアレクサンダーの手が伸びる。中途半端に解された孔に指が一本入り込んだ。
 入り込んできたものを押し出そうとして力んでしまう。力を抜こうとしても上手くいかず、逆に指を締め付けた。

「カイ、力を抜けるか?」

「無理……! なにこれ! 変な感じで……」

 力が抜けるようにと頭を撫でられたが、それ以上に指が気になって仕方ない。中で動く度に海の腰が引けていき、アレクサンダーに元の位置へと戻された。

「カイ、深く呼吸をしてみろ」

「こ、きゅう?」

「そうだ。力が抜けるまでは指は動かさない。その間に呼吸して落ち着け」

「うん……」

 中から抜かれることは無いが、動きは止まった。
 アレクサンダーに言われた通りに呼吸を繰り返す。
 暫くすると身体から力が抜けていき、中にある指の感触が薄れていった。

「アレク、抜けた……?」

「ああ、抜けてる。良い子だな」

「良い子?」

 子供を褒めるようにアレクサンダーは海の頭を撫でる。もっと撫でて欲しくて、アレクサンダーの手に擦り寄った。撫でられながら顔中にキスを落とされ、擽ったさにケラケラと笑った。

 海の気が紛れている間に中に入っている指は一本、二本と増え、今では三本の指をくわえこんでいた。
 その頃には中をまさぐられている気持ち悪さはなくなっていて、違和感なく受け入れていた。

「そろそろか」

 バラバラに動いていた指が引き抜かれ、代わりに熱いものが穴のふちに押し付けられる。
 これからが本番だ。

「痛かったらすぐに言うんだぞ?」

「うん。わかった」

「──入れるぞ」

 アレクサンダーの熱い楔が海の中へ少しずつ入ってくる。指とは違う圧迫感に襲われ、海はベッドのシーツを掴んだ。

「あっ……んぁ、」

 ゆっくりと確実に中を広げて犯していく。アレクサンダーのモノを包んでいる肉壁も、形を覚えるようにキュッと締め付けた。

「っ……急に締め付けるな」

「ごめ、でもっ」

 身体を開かれている事がとても気持ちが良い。
 アレクサンダーに抱かれているのだと改めて思うと嬉しくて、無意識にアレクサンダーを煽ってしまう。もう優しくしないでめちゃくちゃにして欲しい。欲望のままに貪り尽くして欲しい……なんて言ったら淫乱だって睨まれそうだ。

「奥までいくぞ」

 半分ほど入ったのが一気に奥へと挿入され、海は声にならない悲鳴をあげた。最奥にアレクサンダーの先端が入り込む。届いてはいけない場所まで入ってしまったのか、海は暫く動けなかった。

「ダメ……アレク、絶対今動かないで。奥……奥きて、るから」

「あ、ああ……」

 生殺し状態でキツいのはわかるけど、どうか耐えて欲しい。

 はふはふと細かく呼吸をしながら、中にあるモノから意識を逸らす。海が慣れた頃にはアレクサンダーが限界に達していた。

「…………カイ、いいか」

「いいけど……あんま、強くしないでね?」

「無理だ」

 断言された。善処するとか、気をつけると言ってくれていたアレクサンダーが『無理』と呟いた。
 それほど彼に我慢させてしまったんだ。今も海の中にあるアレクサンダーの陰茎はビクビクと震えている。早く動きたくて仕方ないというふうに。

「気絶したらごめん」

「構わん。そうなったら叩き起す」

「そのまま寝かせてくれないの!?」

「冗談だ」

 海の気が緩んだ瞬間、アレクサンダーは腰をグッと押し込んだ。奥を突かれ、口から嬌声が零れる。それを合図にアレクサンダーは律動を始めた。

「あっ、ああ……はぁっ、んっ、あっん……!」

「気持ちよさそうだな」

「も、ダメ……ん、あぅ……あっ……たま……おかしく、なる!」

 ズンッと奥を強く突かれては引き抜かれる。内壁を舐めるように擦られ、腰がひくんっと跳ねた。緩く揺さぶられたかと思えば、今度は激しいピストンで鳴かされる。初めての性経験ということもあり、海の意識は朦朧とし始めていた。

 そんな事を知らないアレクサンダーは海を攻め続ける。一番奥をとんとんっと先端でノックするように突いてから、縁ギリギリまで引き抜かれてまた一気に奥に突き挿れられた。痛さも辛さもなく、ただ快楽だけが海に与えられる。

「ア、レク! やっ、あああっ……」

「中が凄いぞ。俺のを離さないように絡みついてくる。本当に初めてか? これだけ具合が良いのは初めてだ」

 腰を動かされる度にグチュッと音がして顔が熱くなる。アレクサンダーの先走りが海の中を濡らして、潤滑剤の役割をしていた。ぬめりが良くなればアレクサンダーも動きやすくなり一層激しさが増した。

「カイッ、カイ!!」

「んんっ、あっあっ……ああっ! はっ、ん……!」

「カイ、中に……出すぞ!」

 限界の近くなり、欲望のままに海の中を穿つ。アレクサンダーが引き抜いて上向きに中を擦り上げた時、海は甲高い喘ぎをあげた。

「な、に!? そこ、やだっ……」

「良かったのか?」

「違っ!」

 ある一点を擦られると、海のがとろりと先走りを垂らした。中のも刺激したらしく、アレクサンダーは余裕のない顔で怪しく笑った。

「落ちてしまえ、カイ」

 海が一際感じた場所を重点的に狙われ、海は声が止められなくなった。もうとっくに落ちているのに。蕩けきった顔でアレクサンダーを見上げると、アレクサンダーもまた海を見つめていた。腰を揺すりあげながら首筋にキスをされ、それにも敏感に反応して中を締め付ける。
 首や鎖骨、胸に唇を寄せてはキツく吸い上げ、跡をいくつも残していった。

「ああっ……んぁっ! あ、れく……も、イきそ……!」

「俺もだ……!」

 海の良いところを見つけた時にアレクサンダーはイきそうになっていた。達することよりも海を苛めることに集中していたアレクサンダーは軽く寸止め状態だっただろう。海の腰を掴み、さっきとは比べものにならないくらい突き上げられる。

 射精を急ぎつつも、海の気持ちいい所を攻め続けるのも忘れない。散々いじられ続けた海はアレクサンダーよりも先に欲を放った。

「あっ……あああぁあぁぁ!」

「……くっ! っは……!」

 海がイくと中が収縮してキツく締め上げる。その刺激でアレクサンダーも海の最奥へと解き放つ。奥に感じる熱に海はふにゃりと柔らかく笑った。

「ん……あったか……い」

「そりゃ……良かったな」

 アレクサンダーも微笑み返し、海の汗ばんだ額に唇を落とした。

 ふわふわとした頭で余韻に浸っていたら、下腹部にじんわりとした熱さが広がった。まさかまた硬くなったのかとアレクサンダーを見たが、そうでもなさそう。じゃあ、一体これは?と戸惑っているうちに、海は甘い声を漏らし始めた。

「カイ?」

「やだ……なにこれ、待ってっ」

「どうした?」

 アレクサンダーが動けば中にあるものが擦られる。ちょっとした刺激にも我慢できずにあられもない声が出てしまう。

「やあぁぁっ……!」

 中が熱くて堪らない。
 海はアレクサンダーを誘うように腰を揺らめかせる。
 いつの間にか海のはまた勃っていて、アレクサンダーを驚かせた。

「アレク……」

「すまない。俺のせいだ」

 何をしたのか聞きたかったが、そんな事よりも肉欲が勝ってしまい、問いかける為に開いた口からは悦楽に塗れた声しか出なかった。


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