異世界に来たけど、自分はモブらしいので帰りたいです。

蒼猫

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第?章 異世界に来たけど、自分は聖女になりました

第五十話

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「聖女様、替えのお召し物をお持ち致しました」

「そこに置いといて」

「かしこまりました」

 聖女として国王たちに祝福されてから一日が経った。
 杉崎には豪華な部屋が用意され、なに不自由の無い生活だった。

 用意された服もドレスみたいで可愛いし、出される食事も美味しい。この国が闇というもので困っているなど思えないほどの贅沢さだった。

「でも、暇だわ。何もやることないし」

 窓から町の方を見ていたが、相変わらず景色は変わらない。真っ黒な雲が街の上空を覆っている異様な光景。しかも、杉崎がいる城からは青い空もちゃんと見えている。町の上だけに出来ているあの雲は一体なんなのか。
 まるでゲリラ豪雨の時のようだ。

「気味が悪い。私にどうしろっていうのよ」

 聖女と呼ばれて敬われるのはいい。なんだか偉くなった気分を味わえるから。だが、その代わりに求められているものが大きすぎるような気がする。

 あの闇を払えと、魔導師のおじさんに言われた。
 闇を払うために今日から力を使う訓練をすると。

「勉強とか運動とか大っ嫌いなのに。あーあ、めんどくさいなぁ」

 自分には闇なんて関係ない。
 国王の前ではあんな啖呵をきったが、ぶっちゃけてしまうとどうでもよかった。浄化の力だかなんだか知らないが、この力があれば国王もあの魔導師も思いのままな気がする。

 闇を払うことをチラつかせれば、もっと好きに動けるのではないだろうか。

「んー、まずはそうね。騎士団の二人かな。すっごいかっこよかった」

 思い浮かべるのは王の広間にいた男たち。騎士団長と副団長と名乗っていた二人は杉崎の好みだった。最初にベッドを共にするのはどっちにしようか。

「副団長さんのほうはなんかホストみたいな感じなのよね。女慣れしてそう。やっぱ、やり手なのかなぁ。なら、団長さん? でも、あの人顔怖いんだよねぇ。なんかヤク○みたい」

 ヤるならガッツリヤりたい。
 副団長の方は優しそうなセックスをしそうだ。女性に優しくがモットーだから!とか言いそう。その点、団長は自分の欲のままに荒々しくしてくれる気がする。自分的にはそっちの方がいい。理性が吹き飛ぶほどの快楽を叩き込んでくれた方が。

「やっば。想像したら濡れそう」

 あれだけ体格がいいんだ。きっと持っている物も大きいはず。そんなので身体の中を荒らされたりなんかしたら、と想像したら、身体が疼いて仕方なかった。

「聖女様、エヴラール様がいらっしゃいました」

 いいところだったのに。邪魔しやがって。
 下着の中に入れていた手を引き抜いて、杉崎はベッドから抜け出す。一応身だしなみをチェックしてから、扉を開けた。

「聖女様、ご気分はどうですかな」

「大丈夫です。こんなに豪華なお部屋を用意してもらっちゃって……すみません」

「いえ。聖女様がお休みいただく部屋ですので」

「ありがとうございます」

 早くどっかへいけ。それしか頭になかった。
 お前のせいでこっちは我慢しているんだ。寸止めされるのは好きだが、それは性行為中だけ。一人の時にやらされるなんてなんの嫌がらせだ。

 ひたすら愛想だけは振りまき、杉崎はエヴラールとの会話を早く終わらせようとした。だが、当のエヴラールは、まだ話し足りないようだった。

「聖女様、今日の午後から浄化の力の訓練をいたします。よろしいですか?」

「ええ。やっと、町の人達のために私の力が使えるんですね」

「聖女様のお力でどうか城下町の闇を浄化してください。その為なら、このエヴラール。どんな事でもいたしましょう」

 どんなことでも?

「なら魔導師さん。騎士団長さんを呼んでもらってもいいですか?」

「騎士団長をですか? なにゆえに」

 どんなことですると言ったのだからつべこべ言わずに連れこいよ。本当にジジイって話が長くて困る。

「はい。城下町のことについて色々お話を聞こうかなって。これから町の人たちを助けるのに、何も知らないなんて失礼かなって」

「ならば、私がご説明いたします」

「騎士団長さんは城下町に住んでた人だって聞いたから。住んでた人の方が詳しいでしょう?」

 お前の話なんか聞きたくないんだよ。なんで好き好んでジジイと話をしなきゃいけないのよ。大体、話なんかしないし。男と女が二人きりで部屋にいるっていったら一つしかないでしょうが!

 中々、騎士団長を呼びに行かないエヴラールにイライラし始めた頃、エヴラールの部下だと名乗っていた魔導師の一人が横から口を出した。

「先生、俺呼んできましょうか? アレクサンダー・ランドルフ。聖女様のご指名なんだからさ?」

「ウィルス! 勝手なことをするな!」

「ウィルスさん! お願いします!」

 エヴラールの制止の声も聞かずに、ウィルスは騎士団長を呼びに行ってくれる。その背中に向けて叫べば、ウィルスはこちらに背を向けたまま片手を上げた。

「聖女様、なりません。あんな下劣な民の話など聞くに値しません」

「魔導師さん。そうやって私の周りから人を遮断しないでください。色んな人から話を聞いて視野を広げたいんです。どこを重点的に浄化すればいいか、どの地点から浄化を始めれば、町の人たちが楽になるか。聖女としてこの国にこの身を捧げるなら私は知りたいんです」

「聖女様……」

 これくらい言っておけばいいだろう。

 エヴラールは眩しい太陽を見るかのように目を細めて杉崎を見る。杉崎の言葉に心を打たれたのか、エヴラールは恭しく頭を下げた。こんな嘘で騙されてくれるなんて使いやすい男だ。

 暫くエヴラールと浄化の力について話していると、ウィルスが騎士団長を連れて戻ってきた。

 あぁ、あの人!そう!私が求めていたのはこういうタイプ!

「あ、あの……」

 内心では早く抱かれたい、めちゃくちゃにされたいと興奮しながらも、杉崎は表面上ではか弱い女子を演じる。こういう屈強な男は、自分よりも弱い立場の人間を守りたいと思うはずだ。杉崎はアレクサンダーの庇護欲が駆り立てられるような、オドオドとした態度を見せた。

「何の用だ」

「わ、私……この国のことを知りたくて。えっと……騎士団長さんなら城下町のこと詳しく教えてもらえるかなって」

「俺よりエヴラールに聞けばいい。エヴラールも城下町の事については知っているはずだ」

 アレクサンダーはエヴラールを目だけで見る。杉崎はアレクサンダーの目を見た途端、身体が恐怖で震えた。

 エヴラールを見る目が怖い。杉崎に向けていた無の感情ではなく、あれは憎悪。いや、それ以上かもしれない。

「き、騎士団長さんは城下町に住んでたって聞いたので! 魔導師さんはそこまで城下町と深い関係は無さそうだったので、騎士団長さんを呼んでもらったんです……ご迷惑でしたか?」

 エヴラールとアレクサンダーの間に何かある。あんな目をするくらいだ。エヴラールがアレクサンダーに何かしたのだろう。

 でも、そんなこと杉崎には関係ない。杉崎はこの溜まり溜まった性欲をどうにか出来ればそれでいい。アレクサンダーがセフレになってくれれたらそれでいいのだ。

「……構わない」

 許可はもらえた。後はアレクサンダーと二人きりになるだけだ。エヴラールとウィルスをこの部屋から遠ざけさせる。そしたらあとは"いつものように"すればいい。

「お入りください、騎士団長さん」

「聖女様、我々も共に」

「魔導師さんたちは忙しいでしょう?王様の護衛だってあるんですから。私にだけ構わないでください。王様に何かあったらどうするんですか?」

「しかし!」

「騎士団長さんから話を聞くだけですよ。何か問題でもあるんですか?」

 エヴラールは眉間に皺を寄せて困り果てていた。

 困っているのはこっちの方だ。いつまでも扉の前に陣取っていて邪魔。エヴラールの後ろにいるウィルスも、エヴラールと杉崎を交互に見てニヤニヤと笑っているだけ。先程、杉崎を助けたのだから最後まで助けたらどうだ。使える男だと思ったのにガッカリだ。

「アレクサンダー・ランドルフ。聖女様に何かしたらタダじゃおかないからな」

「何言ってるんですか! 話を聞くだけで何が起きるって言うんですか!?」

「聖女様の身に何かあったら私めは……」

「もう出ていってください! そう言ってる魔導師さんの方がいやらしいです!」

 エヴラールの肩を強く押し、無理矢理部屋から追い出した。扉の前でエヴラールが何か叫んでいるような気がしたが、素知らぬ振りで扉の鍵をかけた。

「すみません、騒がしくて」

「魔導師が口うるさいのはいつもの事だ」

「大変そうですね」

 あのジジイを相手にするのは本当に大変だろう。杉崎にも似たような人物が身内にいたからよく分かる。アレクサンダーに哀れみな目を向けながら、杉崎はエヴラールと似ている父親のことを思い出した。

 父親と似ていると言ったら失礼だと思うが、エヴラールを見ていると父親の姿を彷彿とさせる。

 過保護なところや、貞操観念が高すぎるところなどだ。

 男友達と一緒に遊びに行くだけで父は杉崎を強く叱った。ただ、公園で遊んでいただけでだ。ブランコに乗りながら、学校であったことや勉強の話をしていたのに、父が公園で杉崎を見つけると、無理矢理家に連れて帰ろうとした。

 "男と二人きりになるな!"

 それが父の口癖だった。じゃあ、あんたはどうなの?と言いたかったが、そんなこと口にすれば殴られるに決まっている。少しでも反抗的な態度を取ればすぐ暴力に走った。

 父がDVをするようになったのには理由があった。
 原因は妻の不貞。杉崎の母が浮気をしていたせいで父は壊れた。今までの幸せ家族は脆くも儚く崩れた。母の浮気で。

 母の浮気は父を壊しただけでなく、杉崎の貞操観念までも変えた。

 杉崎が母の浮気を知ったのは父より早かった。


 杉崎が知ったのは中学にあがってすぐの頃だった。

 午後の授業が急遽無くなった杉崎は、昼頃に家に帰った。家に帰れば母がいる。今日はどんな話をしようか、こんな早く帰れたのだから、晩御飯の準備を手伝うのもアリかもしれない。手伝いをしたらきっと母は喜んでくれるはず。そんな事を思っていたはずだ。その後、とんでもないものを見るとも知らずに。

 杉崎は、喜ぶ母の顔が見たくて急いで家に帰った。
 玄関の扉を静かに開け、早く帰ってきたことを驚かせようと忍び足で家の中へと入った。

 靴を脱いでいる時、見知らぬ黒い靴が目に入った。
 杉崎のスニーカーよりふたまわりほど大きい革靴。父親がよく履いている靴と似ていた。もしかして父も早く帰ってこれたのかと、杉崎はとても喜んだ。心ウキウキでリビングへと向かった。

「ただいま……?」

 リビングの扉を開けたが、そこには誰もいない。誰もいないどころか電気さえついていなかった。いつもなら母がリビングでテレビを見ながら杉崎を迎えてくれるはずだった。

 「おかえり、今日は楽しかった?」そう言っていつも母は笑顔で杉崎の話を聞いてくれる。今日は父もいるみたいだから、二人で聞いてくれると期待していたのに。

 不思議に思いながらも、杉崎は学生鞄を置きに二階へと上がる。階段の真ん中辺りまで上がったところでそれに気づいた。

「お母さん?」

 母の声がした。苦しげな声と、ベッドの軋む音。体調を崩して寝込んでいるのでは?と思い、杉崎は急いで階段を上がった。

「おか……!」

 母の部屋の扉は少しだけ開いていた。その隙間から見えた光景に、杉崎は自分の目を疑った。
 床には脱ぎ捨てられた服、ベッドには全裸で絡み合っている男女。男の方は知らない人だった。母は父親とは違う男と性行為をしていた。

 中学生といえども、それがどういう状況なのかは聞かなくてもわかる。

「お母さん……」

 杉崎が抱いていた母親の像が崩れ落ちていく。
 誰にでも優しくて強い母。父のことが大好きで、いつも父の事を尊敬し、深く愛していた人。

 そんな母が知らない男とまぐわっている。

 その日から杉崎の性格はおかしくなった。
 中学の時は担任の教師をたぶらかしてセフレになった。教師と付き合いを持ちながら、同級生の男子とも関係を持った。

 そうやってセフレやら恋人やらを増やしていった。
 幸いなことに、杉崎の見た目は他の女子よりも容姿が良かった。杉崎とヤりたいと思う男子は後を絶たず、誰かと手が切れてもすぐに代わりはできた。

 それが原因で高校は無理矢理女子校に入学させられたが。

「(でもまぁ、今がいいならいっか)」

 横目でアレクサンダーを見やる。アレクサンダーは窓の方に立ち、じっと下の方を見ていた。あの角度だと、城下町の方だろう。杉崎も暇な時はよく見ているから何となくわかった。

「手短に済ませろ。この後、用がある」

 素っ気ない。でもそれがいい。

「じゃあ、早速……」

 にこやかな笑みを浮かべながらアレクサンダーに近づく。彼の腕に手を乗せると、鍛え抜かれた筋肉の硬さがありありと伝わってきた。

「なんの真似だ」

「話をするなんて建前ですよ。男と女が二人きりで部屋にいる。やることなんて一つでしょう?」

「言っている意味がわからないのだが?」

「そんな焦らさないでください。用事があるなら早く終わらせましょう?私も溜まってて辛かったの」

 アレクサンダーの腕を引いてベッドへと寄る。これで性欲が満たされる。

 だが、いくら待ってもアレクサンダーは杉崎の元へ来なかった。

「騎士団長さん?」

「悪いが俺はお前の相手をするつもりはない。そういう事は他のやつに頼め」

「え、ちょ、騎士団長さん!?」

 アレクサンダーはそそくさと部屋を出ていってしまう。杉崎はアレクサンダーが出て行った扉を呆然と見つめた。

「うそ……今まで断られたことないのに」

 ベッドに誘えば誰もが杉崎に夢中になった。真面目そうに見えるアレクサンダーだって男だ。杉崎の裸体を目の前にすれば、獣のように食らいついてくる。そう思っていたのに。

「初めて……拒否された」

 その事がショックだった。それと同時に、どうしてもアレクサンダーを手に入れたいという欲がでた。今日、この場で拒否したことを後悔させてやる、杉崎だけを欲しがるようにさせてやる。

「楽しみが増えた……ふふっ、あははっ! あー、最高。そうよ、これよ。私が欲しかったのはこれよ!」

 思うように動くおもちゃじゃなくて、反抗的なおもちゃ。中々手に入らなくてもどかしく思うこの感情。
 望んでいたのはこれだ。そうだ、自分はこういう人間を探していた。やっと、やっと見つけることが出来た。

「大好きよ、アレクサンダー・ランドルフ」

 これからが楽しみになる。ベッドに寝転がりながら、杉崎はゲラゲラと笑った。

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