異世界に来たけど、自分はモブらしいので帰りたいです。

蒼猫

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~ラザミア王国~
 国王であるレナルド・オルドリッジが主権を握っている絶対王政国。領地は近隣諸国に比べると小さく、周りは海で囲まれている小国。気候は温帯で、四季も存在する。
 ラザミア王国の主な貿易は農産物と水産物。特に農産物の輸出が多く、他国への需要が高い。その事により、国内では漁師よりも農業労働者が多数を占めている。

~騎士団~
 王、レナルドと魔導師総括、エヴラールによって作られた組織。城の内外の治安維持の為のもの。元は城下町で、クインシーとアレクサンダーが住民と結成した自警団からなるもの。
 服装は団長、騎士団員と別れている。団長は紺色のマントを羽織る。紺色を基調とした服飾の少ない上着に白のシャツ、黒のズボンと皮のブーツとなる。
 騎士団にはあらゆる特権が認められており、王に許可を取ることなくそれを執行することが可能である。その代わり、騎士団に従事ているものは下城は許されず、その一生を城で過ごすこととなる。

~魔導師~
 魔導師総括、エヴラール・マーティンによって組織されているもの。ラザミア国内で数少ない魔力持ちのものをかき集め、日々城の警護に当たっている。その為、城下町上空にある闇が未だに城を覆っていない。総括であるエヴラールは王直属の護衛も任されている。騎士団同様、下城は許されていない。

~闇~
 突如としてラザミア王国の大半を覆うようになった暗雲。闇といって過言ではないほど、その雲は黒く分厚い。
 太陽を一切通さず、雲に覆われた城下町は四六時中暗く、陰鬱としている。闇がもたらしたのは太陽の光の遮断だけでなく、肥沃な土地は痩せ細り、治療困難な病気が蔓延した。城下町に住む国民ほとんどが病気と飢餓に苦しんでいる。

~聖女~
 ラザミア王国特有の存在。膨大な魔力を消費して、異国より聖女となる存在を召喚する。どんなに有能な魔導師であっても、この召喚の準備に一ヶ月を要する。聖女の力は万能である。主に浄化の力が凄まじい。枯れ果てた土地を潤し、傷ついたものを癒す。

~主人公 桜樹 海さくらぎ かい
 どこにでもいる平凡な27歳男性。特筆する点もなく、ごくごく普通な人間。
 日本人らしい漆黒の髪と瞳。日本平均代の172cmの身長と、痩せ気味な体重60キロ。趣味はアニメ視聴。一年間の内の楽しみがコミケ。現在、10年近くの親の介護を終えて就職活動中。

杉崎 聖美すぎさき さとみ
 私立の女子校に通う15歳。
 聖女召喚された日はたまたま遅刻していた。容姿端麗で、中学の間ではファンクラブが作られるほどだった。聖女として国の浄化を頼まれ、杉崎は聖女として国のためにその身を捧げると王に誓った。

~アレクサンダー・ランドルフ~
 騎士団団長、32歳男性。
 身長は海と約頭一つ分高く、188cm。ダークブロンドの髪と薄めの茶色の瞳。見た目ではそんなに分からないが、服を脱ぐと鍛え抜かれた身体が現れる。着痩せするタイプ。
 ランドルフ家の長男。クインシーとは幼なじみ。下には二人の兄弟がいる。寡黙な人間で、よく周りからは冷たいと言われ怖がられることもしばしば。その度にクィンシーにからかわれたり、励まされている。
 目付きが鋭く、他者と目が合えば睨まれていると誤解されやすい。実は本人に睨んでいる気は無い。興味が湧くとじっと見つめる癖があり、それは本人も自覚済み。愛称は"アレク"だが、誰もアレクサンダーを愛称で呼ぶ者はいない。呼ぶと睨まれるから(本気で)

~クインシー・オルコット~
 騎士団副団長、32歳男性。身長はアレクサンダーと同じ188cm。金髪に青い瞳、騎士団に所属してはいるものの、スラリとした体格。
 オルコット家の次男として生まれた。アレクサンダーとは幼なじみ。上に姉、下に妹と女性に囲まれる環境で過ごしていたため、少し女性寄りの話し方をする。女子供には好かれやすいが、男からは軟弱者と指を差されることも。それを気にしてか、十代で剣を取り力をつけた。町で自警団を設立しようとしたが、自分にリーダーの務めは難しいと考え、アレクサンダーを誘った。
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