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ヴぃんヴぃぃん ヴぃんヴぃいん
「あっ……はっ……や……はっ」
アナルをかき回すバイブの動きがイイトコロを掠めながら動き続ける。欲しいところに当たらなくて円を描くように腰が揺れた。
「はぁん、はっ……あぁ……ん」
「エロすぎじゃないですか」
「み……るな……あっ……はぁ」
「手で股間を隠してますけど隠れてないし、腰は動きっぱなしだし」
「ゆう……こ、んな……やぁ」
「矢神さんって気持ち良くなってるとき、俺のこと「ゆう」って呼びますよね。可愛いくて虐めたくなる」
結城は俺にさわることもせず見ているだけだ。
「これも使ってみましょうか」
ヴィイイイインというもう一つの電子音が響き、目を薄く開けた瞬間、乳首に刺激が走った。
「あぁんっ」
自分の声とも思えないような高い声が上がる。アナルの刺激はずっと続いているのに結城の手によってローターが乳首に押し当てられるたびに快楽を生む場所が増えて気が狂いそうだ。
きもちいい。
あぁ、きもちいい。
背中を反らせて上を向いたまま体を揺さぶる。
「俺のしゃぶって」
もう思考が追いつかない。体を無理やり起こされながら言われるまま口を開けるとぬるっとしたしょっぱい味が口内に広がった。
おれを、みて、こんなん、なってんのか。
舌を沿わせて丁寧に舐める。
「あんっ!!や……どうし、あんっ」
ベッドの上に立って俺の頭をつかんでペニスをしゃぶらせながら結城が足でバイブを押した。押されたバイブはより深く突き刺さり、奥で蠢く。
「ひゃん、それ、あ、あ、あ、あ、や、だ」
「いい声」
ヴぃんヴぃぃん ヴぃんヴぃいん
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
「あ、あぁ……あ、あ、あ……あン」
寝室に2つの電子音と俺の嬌声が響く。
足でバイブを押されるたびに、ぐちゅ、ぐちゅ、と音が鳴りイキたくて体が悲鳴をあげた。
「ゆう……も……イキそ……あんっ」
イキそうだと訴えた瞬間、すべての刺激が途絶えた。結城が足でバイブを引っこ抜いたのだ。
「あぁ……」
与えられていた快感の残りにまだ腰を揺らしながら、俺は悲痛な声を上げた。もはや結城のペニスをしゃぶることも出来なくなっていた俺の口からペニスを引き抜くと、結城は俺に微笑んでもう一度バイブを突っ込んだ。
「あぁっ、やだ、急にっ」
突っ込むと同時に動かされ、また快楽が俺を支配する。亀頭にローターを当てられ、強すぎる刺激から逃げようとも拘束された手足がそれを許さない。
「足の先までヒクヒクしてる。そんなに気持ちいいですか? アナルにはこんなに深くバイブを飲み込んで、ローターで刺激されて。全部丸見えですよ」
「やっ、言わないでぇっ……あぁっ」
言葉が脳髄を犯す。たまらず体をのけぞらせた瞬間、またバイブが抜かれた。
「ああっ」
「くす、アナルが開いたり閉じたりしてる。そんなに欲しいですか?」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
口から唾液が零れた。
「好きだって言ったら俺のをあげてもいいですよ」
結城が自身の股間を見せつける。バイブよりも大きいそれは血管が浮き立ち、太く、俺を間違いなく絶頂へと導いてくれるものだ。
ほしい……ほしい……。
「優斗……すき」
これでやっとイカせてもらえる、そう思ったのに結城が「チッ」と舌打ちをするのが聞こえた。そして俺のアナルにまたバイブが挿入される。結城の手で前後に動かされ、浅いところをぬちゃぬちゃと擦られた。
「あぁ、たりない……もっと、もっと」
もっと深いところに欲しくて体を揺さぶっても結城は決して奥には与えてくれない。
「俺は好きですよ。矢神さんが」
「お……れも」
「違いますよ。優斗じゃなくて、俺が好きなんだ」
「優斗……じゃ、ない?」
思わず返した俺の言葉は、晃と俺どちらのモノだったのだろう。
ぬちぬち、と与え続けられる快感にもはや頭は何の役にも立たない。
「ごめ……いま……かんがえ、られな……あっ」
「くそっ」
「ああっ!!」
バイブが引き抜かれ結城のペニスに一気に突かれた瞬間、全身を震わせて果てた。それでも結城は容赦なく俺を突き続ける。拘束帯に繋がれた鎖が体を揺さぶられるたびにカチャカチャと音を立て、ベッドが軋んだ。
ギシ、ギシ、ギシ
「あぁ、はっ……いやぁっ……はげし……はぁっっ」
放ったペニスはまた硬さを取り戻し、俺は声を上げ続けた。もはや優斗も晃も頭の中から完全に消えた。拘束された腕を伸ばし、結城の首に手をかける。結城の顔が近づいて夢中で唇を吸った。
「好きだ」
キスの合間に結城が呟く。
「好きだ」
何度も言われながら体を貫かれ、身も心も犯されているみたいだ。
「はぁんっ……あっ……あんっ……あ」
もうどれだけ声を上げたか分からない。不意に太ももに手を置かれ体重をかけられる。お尻が浮いてアナルが真上にくると結城の腰が上から下へ、体重を乗せて容赦なく打ちつけられた。
「んんあっ!!ふかっい、あぁんっ、ああっ」
声にならない声を上げ体が硬直する。訳も分からないまま俺は何度も何度も白濁を飛ばした。
「……さん、矢神さん?」
「……ん、あ、俺」
「放心してましたよ。よほど気持ち良かったんですね」
「それはお前があんなにっ」
「あんなに? なんですか?」
「いや、いい」
俺はベッドから体を起こすと結城の顔をマジマジと見た。
「お前、俺のこといつから好きなの?」
「会う前から、ですかね。会ってからもっと好きになりましたけど」
「ふぅん」
サイドテーブルに置いてあった水を半分ほど一気に飲む。
「お前はさ……俺がお前をどう思ってると思う?」
「そりゃあ、好きでしょ。でないとあんな風にならないですよ」
どう答えたらいいのか分からずに首を傾けた。
「俺がじっくり教えてあげますよ。何度も、何度もね」
その言葉に心臓は跳ねたことは結城には秘密だ。
FIN.
「あっ……はっ……や……はっ」
アナルをかき回すバイブの動きがイイトコロを掠めながら動き続ける。欲しいところに当たらなくて円を描くように腰が揺れた。
「はぁん、はっ……あぁ……ん」
「エロすぎじゃないですか」
「み……るな……あっ……はぁ」
「手で股間を隠してますけど隠れてないし、腰は動きっぱなしだし」
「ゆう……こ、んな……やぁ」
「矢神さんって気持ち良くなってるとき、俺のこと「ゆう」って呼びますよね。可愛いくて虐めたくなる」
結城は俺にさわることもせず見ているだけだ。
「これも使ってみましょうか」
ヴィイイイインというもう一つの電子音が響き、目を薄く開けた瞬間、乳首に刺激が走った。
「あぁんっ」
自分の声とも思えないような高い声が上がる。アナルの刺激はずっと続いているのに結城の手によってローターが乳首に押し当てられるたびに快楽を生む場所が増えて気が狂いそうだ。
きもちいい。
あぁ、きもちいい。
背中を反らせて上を向いたまま体を揺さぶる。
「俺のしゃぶって」
もう思考が追いつかない。体を無理やり起こされながら言われるまま口を開けるとぬるっとしたしょっぱい味が口内に広がった。
おれを、みて、こんなん、なってんのか。
舌を沿わせて丁寧に舐める。
「あんっ!!や……どうし、あんっ」
ベッドの上に立って俺の頭をつかんでペニスをしゃぶらせながら結城が足でバイブを押した。押されたバイブはより深く突き刺さり、奥で蠢く。
「ひゃん、それ、あ、あ、あ、あ、や、だ」
「いい声」
ヴぃんヴぃぃん ヴぃんヴぃいん
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
「あ、あぁ……あ、あ、あ……あン」
寝室に2つの電子音と俺の嬌声が響く。
足でバイブを押されるたびに、ぐちゅ、ぐちゅ、と音が鳴りイキたくて体が悲鳴をあげた。
「ゆう……も……イキそ……あんっ」
イキそうだと訴えた瞬間、すべての刺激が途絶えた。結城が足でバイブを引っこ抜いたのだ。
「あぁ……」
与えられていた快感の残りにまだ腰を揺らしながら、俺は悲痛な声を上げた。もはや結城のペニスをしゃぶることも出来なくなっていた俺の口からペニスを引き抜くと、結城は俺に微笑んでもう一度バイブを突っ込んだ。
「あぁっ、やだ、急にっ」
突っ込むと同時に動かされ、また快楽が俺を支配する。亀頭にローターを当てられ、強すぎる刺激から逃げようとも拘束された手足がそれを許さない。
「足の先までヒクヒクしてる。そんなに気持ちいいですか? アナルにはこんなに深くバイブを飲み込んで、ローターで刺激されて。全部丸見えですよ」
「やっ、言わないでぇっ……あぁっ」
言葉が脳髄を犯す。たまらず体をのけぞらせた瞬間、またバイブが抜かれた。
「ああっ」
「くす、アナルが開いたり閉じたりしてる。そんなに欲しいですか?」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
口から唾液が零れた。
「好きだって言ったら俺のをあげてもいいですよ」
結城が自身の股間を見せつける。バイブよりも大きいそれは血管が浮き立ち、太く、俺を間違いなく絶頂へと導いてくれるものだ。
ほしい……ほしい……。
「優斗……すき」
これでやっとイカせてもらえる、そう思ったのに結城が「チッ」と舌打ちをするのが聞こえた。そして俺のアナルにまたバイブが挿入される。結城の手で前後に動かされ、浅いところをぬちゃぬちゃと擦られた。
「あぁ、たりない……もっと、もっと」
もっと深いところに欲しくて体を揺さぶっても結城は決して奥には与えてくれない。
「俺は好きですよ。矢神さんが」
「お……れも」
「違いますよ。優斗じゃなくて、俺が好きなんだ」
「優斗……じゃ、ない?」
思わず返した俺の言葉は、晃と俺どちらのモノだったのだろう。
ぬちぬち、と与え続けられる快感にもはや頭は何の役にも立たない。
「ごめ……いま……かんがえ、られな……あっ」
「くそっ」
「ああっ!!」
バイブが引き抜かれ結城のペニスに一気に突かれた瞬間、全身を震わせて果てた。それでも結城は容赦なく俺を突き続ける。拘束帯に繋がれた鎖が体を揺さぶられるたびにカチャカチャと音を立て、ベッドが軋んだ。
ギシ、ギシ、ギシ
「あぁ、はっ……いやぁっ……はげし……はぁっっ」
放ったペニスはまた硬さを取り戻し、俺は声を上げ続けた。もはや優斗も晃も頭の中から完全に消えた。拘束された腕を伸ばし、結城の首に手をかける。結城の顔が近づいて夢中で唇を吸った。
「好きだ」
キスの合間に結城が呟く。
「好きだ」
何度も言われながら体を貫かれ、身も心も犯されているみたいだ。
「はぁんっ……あっ……あんっ……あ」
もうどれだけ声を上げたか分からない。不意に太ももに手を置かれ体重をかけられる。お尻が浮いてアナルが真上にくると結城の腰が上から下へ、体重を乗せて容赦なく打ちつけられた。
「んんあっ!!ふかっい、あぁんっ、ああっ」
声にならない声を上げ体が硬直する。訳も分からないまま俺は何度も何度も白濁を飛ばした。
「……さん、矢神さん?」
「……ん、あ、俺」
「放心してましたよ。よほど気持ち良かったんですね」
「それはお前があんなにっ」
「あんなに? なんですか?」
「いや、いい」
俺はベッドから体を起こすと結城の顔をマジマジと見た。
「お前、俺のこといつから好きなの?」
「会う前から、ですかね。会ってからもっと好きになりましたけど」
「ふぅん」
サイドテーブルに置いてあった水を半分ほど一気に飲む。
「お前はさ……俺がお前をどう思ってると思う?」
「そりゃあ、好きでしょ。でないとあんな風にならないですよ」
どう答えたらいいのか分からずに首を傾けた。
「俺がじっくり教えてあげますよ。何度も、何度もね」
その言葉に心臓は跳ねたことは結城には秘密だ。
FIN.
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