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第四章
30. 王宮へ
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瓦礫と化したターザニア王宮。冬に赤い実をつけるパンプが瓦礫の下から顔を覗かせていた。主なき崩れた王宮。哀しくとも威厳は未だここにあった。グッと拳を握る。
「どこにいけばニコラウスさんに会えるんだろう。」
部屋の形跡はあちこちにあるものの、こう崩れていては人がいるとは思えなかった。
「ベル、どこか人がいそうな場所はあった?」
上空から降りてきたベルに声をかけると、ベルはキュっと声を上げて首を振った。
どうしようか、そう思いながらも足を進めた時、目の前に人の顔くらいの大きさの丸い光が現れた。その光はフワリフワリと上下に揺れ、すぅっと遠ざかってはまた近づいてくる。まるで私を誘っているかのようだ。
罠かもしれない。ニコラウスさんがローザにとって屋敷は自分の体のようなものだと言っていた。ならば私がこうして王宮にいることもローザにはお見通しということだろう。その光が連れて行った先にニコラウスさんがいるような気がした。
「ベル、行こう。」
ベルを肩に乗せて光の後をついていく。光は王宮の端へ行くと地面に大きく開いた穴に吸い込まれるかのように下りていった。
階段。地下室か・・・。
階段を下りるとまるでトンネルのような道がありその先に扉があった。光に導かれるまま扉を開け廊下を歩く。廊下にはいくつも扉があり、時折、ぐがががが、という魔獣の鳴き声が聞こえた。光が一つのドアの前で止まり中に吸い込まれた。そのドアの前に立つ。
この向うにはきっとローザがいる。どんなに頭を使っても私の力でローザを倒すことなど出来やしない。私のやるべきことはニコラウスさんを連れて逃げることだ。そして出来るだけ多くの情報を師匠たちに伝えること。
「そこで立ち止まっていないでお入りになって?」
先日ニコラウスさんの部屋で聞いた声が私を呼ぶ。ただならぬ気配にベルがサッと私のポンチョの中に隠れた。ドアを開けると崩れた王宮の中にあるとは思えない程しっかりとした部屋が現れた。
「ニコラウスさん!!」
ボルドーを基調とした中流貴族のような室内、その中央でソファの脇に寄りかかる様にしてニコラウスさんが床に座っていた。辛うじて座っているような様子だ。思わずニコラウスさんに駆け寄ると背後からゆったりと話す声がした。
「初めまして。あなたがニコラウスさんの守りたいもの、かしら?」
ローザ・・・。
ローザはターザニアを滅ぼした張本人だとは思えない程きれいに微笑んだ。
「そんなに恐い顔をなさらないで。」
ローザをひと睨みした後で視線をニコラウスさんに移す。
「ニコラウスさん、大丈夫ですか?」
ニコラウスさんの唇は赤く、目は充血しうっすらと汗をかいているようだ。
「どうしてここに来たんだ。あのまま隠れていれば君は助かったかもしれないのに。」
「そんなこと出来るわけないじゃないですか。早くここから出て体内にある薬を解毒しなくては!」
「くす、くすくすくす、良かったわね、ニコラウス。こんなに想ってくれる人が出来て。」
先ほどまでキレイに笑っていたローザが今度は表情を歪めて笑った。
「ここから出すわけなどないでしょう?そうね、まずはこの鏡で世界が滅びてゆくのを一緒に観ましょう。そして次はあなた。」
ローザが私を見た。
「あなたを殺して、ニコラウスは殺してあげない。」
そしてニコラウスさんに視線を移す。
「そのまま、彼女が死ぬのを見届けてからゆっくりと薬に侵食されて死ねばいい。」
「ローザ・・・。」
ニコラウスさんが噛みしめるような声を出したが、私は鏡に映っている映像から目が離せなかった。鏡の中にはあの魔獣と戦う騎士団の姿が映っていた。倒れた戦士、時折映る血に体が震えだす。
「なんてことを・・・。」
蘇る記憶が恐怖よりも怒りに点火した。
「どうしてこんなっ。こんなことをして、傷ついている人々を見てあなたは心が痛まないのかっ!」
「心が痛む?なぁに?それ。」
ローザの表情がコロコロと変わる。先ほどは歪んだ笑みを見せていたのに今は何も知らない少女のような笑みを浮かべてみせた。
「ライファ、説得しても無駄だ。」
ニコラウスさんが私の手を掴む。熱でもあるのだろう。その手が熱い。
「ライファ・・・。あぁ、思い出した。そう、あなたがライファなのね。レベッカの心の中で何度も見たわ。心
の中だと本人の想いが強すぎて、歪んだ姿になっていたけれど。レベッカはあなたが邪魔で邪魔で仕方がないみたいね。それこそ殺したいほどに。」
レイ様、レイ様とレイの名前を口にしながら私に攻撃をしてきたレベッカの姿が思い返される。先ほど、まさにその殺意に触れてきたところだ。
「そう、レベッカにはもう会ったのね。」
私の心を読んでローザが話す。
「人は皆、自分勝手よ。自分の為なら他人を簡単に裏切るし、殺せるわ。身内でさえもね。」
「そんな人ばかりじゃない!自分の死の直前でさえも他人を思いやることが出来る人もいる。」
脳裏に浮かぶナターシャやガロンの笑顔。危険を顧みずに誰だか知らない人を助けに行こうとしたキヨ。
「だから、何?」
ローザが目をすぅっと細めた。
「滅ぼすのをやめろと?」
「人を憎むなとは言わない。憎しみはその本人にだけ向ければいい。」
ローザの視線に負けないようにクッとローザの目を見つめた。
「殺したわ。一番憎い人間をね。それでも満たされない。ふふ、ふふふふふふふ。何を言っても無駄よ。全部消すことに決めたの。ほら、鏡を見て。私の育てた魔獣たちが人間を殺していく。なんて素敵な光景かしら。」
騎士団員が次々と傷つき、倒れても立ち上がり魔獣に向かっていく。その中にはヴァンスやユーリ、ジョンの姿もあった。レイは大丈夫だろうか。無事だろうか。
「一番憎い人を殺しても満たされなかったのに、関係ない人間を殺して世界を滅ぼせば、あなたの心が満たされるの?」
ローザがこれまでどのように生きてきたのかは分からない。それでもこんな方法で心が満たされるようになるとは思えなかった。「憎しみの裏側にはいつも愛情があるんだよ。愛情を奪われたり受け入れて貰えなかったり、裏切られたりさ。そこから憎しみは生まれてしまうのさ」と、いつだったか酔っ払った師匠が言っていた。
「うるさいわね。あなたの心は本当に良く喋る。こっちがイライラする程に。」
ローザはカツカツと足音を立てて私に近付くと、私の髪の毛を掴んで自身の顔を近づけた。
「黙れ、と言っても難しいだろうから私が黙らせてあげる。」
「やめろ・・・。」
ニコラウスさんの言葉を無視してローザは続けた。
「私があなたを殺すのは簡単だけど、それではあっさりしすぎてつまらないわよね。そうだ、魔獣を使いましょう。魔獣を倒すことが出来たらひとりだけ助けてあげる。一人だけよ。ニコラウスを選ぶのか、それとも先ほどからあなたの心の中にチラつくレイを助けるのか。どちらを選ぶのかも見物ね。まぁ、魔獣を倒すことが出来るのなら、だけど。」
そう言ってローザは私に向かって手を広げた。反射的に身を守ろうと下がる。だが、私の首元が熱くなったかと思うとレイから貰ったペンダントが宙に浮かび上がった。
「これがあると面白くないでしょ。魔力が不十分とはいえ邪魔だわ。」
「いっ・・・。」
ローザが手を握る様な仕草を見せるとペンダントの鎖が引きちぎられローザの手の中に移動した。
「アタブル、デレンドウ、トワ・・・。」
ローザが呪文を唱えるとペンダントから魔力が吸い出され、その魔力がローザの体に吸収されていくのが分かった。
「これでいいわ。」
それからローザが呪文を唱えながらドアを開けた。そこは私が通ってきた廊下ではなく別の部屋になっており、その部屋から冷蔵庫でも開けたかのような冷たい空気が流れ込んできた。
「私が交配した魔獣よ。魔力ランクは7ってところかしら。」
ローザが指を鳴らすと金属の弾ける音が聞こえ、魔獣の足音が近づいてくる。爪が床にぶつかり、カチカチとした音だ。
「ライファ、逃げろ。私のことなどどうでもいい。私がローザの気を逸らすから。」
ニコラウスさんの小声にローザが笑う。
「馬鹿なニコラウス。ただでさえ弱いのにそんな体で何ができるのかしら。さぁ、始めましょう?」
ユーリスア。ポタ上空。
一瞬、ふっと自分の中にある魔力が小さくなりそれを覆うように自身の魔力が燃えるのを感じた。
「リベルダ様!ライファのペンダントに異常を感じました。まるで消失してしまったかのような・・・。」
「・・・嫌な予感がするな。あまりやりたくはなかったが仕方ない。レイ、私の飛獣石に飛び移れ。」
リベルダに言われるまま飛獣石に飛び乗ると呼吸さえできない程のスピードの中にいた。
ぐっ・・・。息が出来ない。
慌てて結界を張るとようやく息をすることが出来た。
「最速力で行くぞ。」
「はい!」
「どこにいけばニコラウスさんに会えるんだろう。」
部屋の形跡はあちこちにあるものの、こう崩れていては人がいるとは思えなかった。
「ベル、どこか人がいそうな場所はあった?」
上空から降りてきたベルに声をかけると、ベルはキュっと声を上げて首を振った。
どうしようか、そう思いながらも足を進めた時、目の前に人の顔くらいの大きさの丸い光が現れた。その光はフワリフワリと上下に揺れ、すぅっと遠ざかってはまた近づいてくる。まるで私を誘っているかのようだ。
罠かもしれない。ニコラウスさんがローザにとって屋敷は自分の体のようなものだと言っていた。ならば私がこうして王宮にいることもローザにはお見通しということだろう。その光が連れて行った先にニコラウスさんがいるような気がした。
「ベル、行こう。」
ベルを肩に乗せて光の後をついていく。光は王宮の端へ行くと地面に大きく開いた穴に吸い込まれるかのように下りていった。
階段。地下室か・・・。
階段を下りるとまるでトンネルのような道がありその先に扉があった。光に導かれるまま扉を開け廊下を歩く。廊下にはいくつも扉があり、時折、ぐがががが、という魔獣の鳴き声が聞こえた。光が一つのドアの前で止まり中に吸い込まれた。そのドアの前に立つ。
この向うにはきっとローザがいる。どんなに頭を使っても私の力でローザを倒すことなど出来やしない。私のやるべきことはニコラウスさんを連れて逃げることだ。そして出来るだけ多くの情報を師匠たちに伝えること。
「そこで立ち止まっていないでお入りになって?」
先日ニコラウスさんの部屋で聞いた声が私を呼ぶ。ただならぬ気配にベルがサッと私のポンチョの中に隠れた。ドアを開けると崩れた王宮の中にあるとは思えない程しっかりとした部屋が現れた。
「ニコラウスさん!!」
ボルドーを基調とした中流貴族のような室内、その中央でソファの脇に寄りかかる様にしてニコラウスさんが床に座っていた。辛うじて座っているような様子だ。思わずニコラウスさんに駆け寄ると背後からゆったりと話す声がした。
「初めまして。あなたがニコラウスさんの守りたいもの、かしら?」
ローザ・・・。
ローザはターザニアを滅ぼした張本人だとは思えない程きれいに微笑んだ。
「そんなに恐い顔をなさらないで。」
ローザをひと睨みした後で視線をニコラウスさんに移す。
「ニコラウスさん、大丈夫ですか?」
ニコラウスさんの唇は赤く、目は充血しうっすらと汗をかいているようだ。
「どうしてここに来たんだ。あのまま隠れていれば君は助かったかもしれないのに。」
「そんなこと出来るわけないじゃないですか。早くここから出て体内にある薬を解毒しなくては!」
「くす、くすくすくす、良かったわね、ニコラウス。こんなに想ってくれる人が出来て。」
先ほどまでキレイに笑っていたローザが今度は表情を歪めて笑った。
「ここから出すわけなどないでしょう?そうね、まずはこの鏡で世界が滅びてゆくのを一緒に観ましょう。そして次はあなた。」
ローザが私を見た。
「あなたを殺して、ニコラウスは殺してあげない。」
そしてニコラウスさんに視線を移す。
「そのまま、彼女が死ぬのを見届けてからゆっくりと薬に侵食されて死ねばいい。」
「ローザ・・・。」
ニコラウスさんが噛みしめるような声を出したが、私は鏡に映っている映像から目が離せなかった。鏡の中にはあの魔獣と戦う騎士団の姿が映っていた。倒れた戦士、時折映る血に体が震えだす。
「なんてことを・・・。」
蘇る記憶が恐怖よりも怒りに点火した。
「どうしてこんなっ。こんなことをして、傷ついている人々を見てあなたは心が痛まないのかっ!」
「心が痛む?なぁに?それ。」
ローザの表情がコロコロと変わる。先ほどは歪んだ笑みを見せていたのに今は何も知らない少女のような笑みを浮かべてみせた。
「ライファ、説得しても無駄だ。」
ニコラウスさんが私の手を掴む。熱でもあるのだろう。その手が熱い。
「ライファ・・・。あぁ、思い出した。そう、あなたがライファなのね。レベッカの心の中で何度も見たわ。心
の中だと本人の想いが強すぎて、歪んだ姿になっていたけれど。レベッカはあなたが邪魔で邪魔で仕方がないみたいね。それこそ殺したいほどに。」
レイ様、レイ様とレイの名前を口にしながら私に攻撃をしてきたレベッカの姿が思い返される。先ほど、まさにその殺意に触れてきたところだ。
「そう、レベッカにはもう会ったのね。」
私の心を読んでローザが話す。
「人は皆、自分勝手よ。自分の為なら他人を簡単に裏切るし、殺せるわ。身内でさえもね。」
「そんな人ばかりじゃない!自分の死の直前でさえも他人を思いやることが出来る人もいる。」
脳裏に浮かぶナターシャやガロンの笑顔。危険を顧みずに誰だか知らない人を助けに行こうとしたキヨ。
「だから、何?」
ローザが目をすぅっと細めた。
「滅ぼすのをやめろと?」
「人を憎むなとは言わない。憎しみはその本人にだけ向ければいい。」
ローザの視線に負けないようにクッとローザの目を見つめた。
「殺したわ。一番憎い人間をね。それでも満たされない。ふふ、ふふふふふふふ。何を言っても無駄よ。全部消すことに決めたの。ほら、鏡を見て。私の育てた魔獣たちが人間を殺していく。なんて素敵な光景かしら。」
騎士団員が次々と傷つき、倒れても立ち上がり魔獣に向かっていく。その中にはヴァンスやユーリ、ジョンの姿もあった。レイは大丈夫だろうか。無事だろうか。
「一番憎い人を殺しても満たされなかったのに、関係ない人間を殺して世界を滅ぼせば、あなたの心が満たされるの?」
ローザがこれまでどのように生きてきたのかは分からない。それでもこんな方法で心が満たされるようになるとは思えなかった。「憎しみの裏側にはいつも愛情があるんだよ。愛情を奪われたり受け入れて貰えなかったり、裏切られたりさ。そこから憎しみは生まれてしまうのさ」と、いつだったか酔っ払った師匠が言っていた。
「うるさいわね。あなたの心は本当に良く喋る。こっちがイライラする程に。」
ローザはカツカツと足音を立てて私に近付くと、私の髪の毛を掴んで自身の顔を近づけた。
「黙れ、と言っても難しいだろうから私が黙らせてあげる。」
「やめろ・・・。」
ニコラウスさんの言葉を無視してローザは続けた。
「私があなたを殺すのは簡単だけど、それではあっさりしすぎてつまらないわよね。そうだ、魔獣を使いましょう。魔獣を倒すことが出来たらひとりだけ助けてあげる。一人だけよ。ニコラウスを選ぶのか、それとも先ほどからあなたの心の中にチラつくレイを助けるのか。どちらを選ぶのかも見物ね。まぁ、魔獣を倒すことが出来るのなら、だけど。」
そう言ってローザは私に向かって手を広げた。反射的に身を守ろうと下がる。だが、私の首元が熱くなったかと思うとレイから貰ったペンダントが宙に浮かび上がった。
「これがあると面白くないでしょ。魔力が不十分とはいえ邪魔だわ。」
「いっ・・・。」
ローザが手を握る様な仕草を見せるとペンダントの鎖が引きちぎられローザの手の中に移動した。
「アタブル、デレンドウ、トワ・・・。」
ローザが呪文を唱えるとペンダントから魔力が吸い出され、その魔力がローザの体に吸収されていくのが分かった。
「これでいいわ。」
それからローザが呪文を唱えながらドアを開けた。そこは私が通ってきた廊下ではなく別の部屋になっており、その部屋から冷蔵庫でも開けたかのような冷たい空気が流れ込んできた。
「私が交配した魔獣よ。魔力ランクは7ってところかしら。」
ローザが指を鳴らすと金属の弾ける音が聞こえ、魔獣の足音が近づいてくる。爪が床にぶつかり、カチカチとした音だ。
「ライファ、逃げろ。私のことなどどうでもいい。私がローザの気を逸らすから。」
ニコラウスさんの小声にローザが笑う。
「馬鹿なニコラウス。ただでさえ弱いのにそんな体で何ができるのかしら。さぁ、始めましょう?」
ユーリスア。ポタ上空。
一瞬、ふっと自分の中にある魔力が小さくなりそれを覆うように自身の魔力が燃えるのを感じた。
「リベルダ様!ライファのペンダントに異常を感じました。まるで消失してしまったかのような・・・。」
「・・・嫌な予感がするな。あまりやりたくはなかったが仕方ない。レイ、私の飛獣石に飛び移れ。」
リベルダに言われるまま飛獣石に飛び乗ると呼吸さえできない程のスピードの中にいた。
ぐっ・・・。息が出来ない。
慌てて結界を張るとようやく息をすることが出来た。
「最速力で行くぞ。」
「はい!」
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