205 / 226
第四章
18. 逆惚れ薬
しおりを挟む
この薬の考え方に近い、か。どういうことだろう。
一度壊して再構築する。まるで暗闇に突き落とすかのようだ。興奮させ感覚を麻痺させ、恐怖を増長させ錯乱させる。その効果を成長させていることから実際の効力は4か5くらいはあるだろう。眠りの効果は薬を効きやすくするためのものかもしれない。
ノートを読み進めていくと鎮静効果やリラックス効果、癒しの効果、体や心にプラスになる効果を集めた調合もあった。音楽を聴かせるというメモもある。これが再構築という部分か。一度突き落として救いを与えているかのようだ。まてよ、それを惚れ薬に当てはめたならどうなるのだろう。
恐怖を与え救いを与える。救いを与える相手がレベッカ様なら・・・。暗闇の中で光を与えるような存在に出会ったらどうだろうか。ハッキリと記憶に残らなくても潜在意識の部分に居付くことが出来たなら、特別な存在になる。きっとそうだ。考え方的に間違いはないと思う。あとはそれらをどう解毒していくか、だ。
ふと顔をあげると空が白みがかっていた。ニコラウスさんは何かを調合しているようで器具がカチャリカチャリと音を立てる。ニコラウスさんは一体何を考えているのだろう。私のスキルを使って高い効力を持つ薬材を調合させるのかと思えば私にレイの解毒薬を作ってみろと言う。ヒントまで与えて。
本棚に寄りかかる様にして座った。傍らでニコラウスさんがつけた炎暖房が燃えていてパチパチと鳴る。左前方から炎の温かい熱が頬をくすぐり、ぼぅっと目を閉じた。
パサッ
手に持っていたはずのノートが手から抜け落ちる感覚がして目を開けた。
毛布がかけてある・・・。
隣を見ればニコラウスさんが床に倒れたかのように何もかけずに眠っていた。ベルは炎暖房の前で丸くなっている。私は自分がかけていた毛布をニコラウスさんにかけた。
「もう昼か・・・。」
人が少ないせいか窓の外も静かでこの家の中にいたら外の世界のことがみんな嘘のように思えてしまう。まるで世界から切り離されてしまったかのようだ。何か食べ物でも作った方がいいだろうか。でも勝手に家の中を歩くのは・・・。そう思っているとニコラウスさんが、ん、と声を零した。
「起きてたの?」
「はい、少し前に起きました。ご飯でも作ろうと思ったのですが。」
「食材は何もないよ。そういえば君は料理をするのも好きだったね。食材でも買いに行く?」
「いいんですか?」
「あぁ、別に君を監禁している訳でもないし。それに今君が私の元から去るメリットが見当たらない。」
「それもそうですね。」
ニコラウスさんと連れだって町を歩く。人の少ない町でも小さな市場のようなものがあって、そこには5、6人の買い物客がいた。買い物客はニコラウスさんを見るなりサッと距離を取り怪訝な視線を投げかけてくる。
「何が欲しい?」
「・・・ニコラウスさんは何か苦手な食べ物はありますか?」
ニコラウスさんがえ?と驚いたような表情をした。
「私を憎んでいるんじゃないの?」
「そんなこと聞かないでください。嫌いな食べ物がないのなら私が勝手に決めますよ!」
「いや、苦いのは苦手だな。あとは甘すぎるのも嫌いで、野菜野菜しているのも苦手だし、ウニョッとした食感のものも苦手だ。あとは・・・。」
「もういいです。全部聞いていたら何も作れなくなりそう。」
こんなに嫌いなものがあったとは。今まで何を食べて生きてきたのだろうかと思う程だ。
「おばさん、この野菜をください。あと、この長いやつとサワンヤと・・・あ、その赤い果物もください。あと、これも!」
ベルが嬉しそうに運んできた果物も追加する。私が頼んだ野菜を籠に入れながらおばさんが私に寄ってきた。ニコラウスさんが離れた隙を見て私にこっそりと話しかける。
「アンタ見ない顔だけど誘拐されたわけじゃないよね?助けて欲しいなら正直にいいなよ。」
「いえ、そういうのではないです。他の町から来ましたけど。」
「そうか、それならいいけど。悪いことは言わない。あいつが本性を出す前にさっさとあいつの元を去った方がいい。」
おばさんはそう言うと食材を袋に詰め1380オンだよ、と言った。
「これで。」
ニコラウスさんがお金を払い品物を受け取る。ぷいっと店を出たニコラウスさんに続いて私も店を出た。町の人の視線がニコラウスさんに対して余所余所しい。それは私でさえも居心地の悪さを感じるものだ。大丈夫だろうかとニコラウスさんの表情を探り見るがいつもと変わらず無表情なままだった。
夕食は茹でたサワンヤでニョッキを作り、トマトによく似た食材でトマトソースを作った。野菜野菜したものは苦手だというニコラウスさんの希望を考慮し、野菜をペースト状になるほどすり潰してから羊乳と合わせたスープ、そして果物だ。
「・・・食べやすい。」
ニョッキを口に入れたニコラウスさんはそう呟き、野菜スープを飲んだ時にはこれは何だ?と声を上げた。ベルに食事を取り分けながら答える。
「野菜のスープですよ。」
「野菜感がない・・・。」
「そりゃそうですよ。野菜野菜したものは苦手だと言ったのはニコラウスさんでしょう?」
ニコラウスさんが口の端を上げて笑う。
「そりゃ、どうも。」
「ニコラウスさんは本当にこの町で育ったのですか?」
「そうだよ。」
「それにしては町の人達のニコラウスさんに対する態度がなんだか・・・。」
「あぁ、昔からだよ。私の両親は二人とも犯罪者だからね。犯罪者の間に生まれた私も罪を犯すと思っているんだ。最も、それは正しかったけど。」
可笑しそうにニコラウスさんが笑う。
「ご両親は?」
「私が7歳の頃に騎士団に捕まった。それからは一人だ。私の過去などどうでも良いでしょう?そんなことよりレイの薬のプランは出来た?」
「プランはまだ。でも、ストーリーはできました。ニコラウスさんの作った惚れ薬は、レイの精神を一度地に落とし、それをレベッカ様が引き上げることでレベッカ様=救いをレイの潜在意識の中に印象付けた。ここ1年の記憶を消すことで惚れ薬の効力を助長したのだろうと思います。」
「いい見解だね。」
「問題はここからです。ここからどうやって対処していくべきか・・・。」
考えながらニョッキを口に入れる。
「恋愛している状態ってどういう感じ?」
「どういうって・・・。ドキドキします。感情の起伏も激しくなるような気もします。ある種の興奮状態という感じでしょうか?」
「ふぅん、そうなんだ。レイといる時はそうなの?」
ニコラウスさんに言われてカッと顔が赤くなる。調合の話をしていたと思ったのに、何を一人でペラペラと・・・。恥ずかしくて顔を手で覆ってしまいたかったが、覆うと恥ずかしがっているのがバレて余計に恥ずかしくなる。膝の上でギュッと手を握った。
「まぁ、いいや。ある種の興奮状態という君の意見は正しい。その興奮状態は何のせいで起こっているのか分かる?」
「興奮するような分泌液を脳が分泌しているから、ですか?」
「そう、よく分かったね。だとしたら?」
「そうか!脳の分泌液の量を正常に戻せばいい。レベッカ様にだけ反応して脳の分泌液の過剰分泌を抑えるような薬。」
「そうだね、君が作らなくてはいけないのは逆惚れ薬なんだよ。」
食後からすぐ調合にとりかかった。ずるい考え方だとは思うが、逆惚れ薬に使う材料は全部ニコラウスさんが買ってこの薬材この中にあるだろうと思った。薬材をスキルで見ながら必要な効果を持つものを取り出していく。
サザーの実【リラックス効果 2】
ハクの大花【鎮静効果 4】
対象をレベッカ様に限定する為には集中効果のある薬材が必要なはずだ。あった、これだ。
コアの茎【集中効果 2】
他には・・・。あれ?他に逆惚れ薬に使えそうな薬材がない。もしかして逆惚れ薬って凄くシンプルな薬材でつくることが出来るんじゃないだろうか。
「これで全部?」
「はい。ニコラウスさん、もしかして逆惚れ薬って割と簡単に作ることが出来るのですか?」
「そうだよ。だから簡単には解毒できないように僕の魔力をキーに使っているんだ。」
一度壊して再構築する。まるで暗闇に突き落とすかのようだ。興奮させ感覚を麻痺させ、恐怖を増長させ錯乱させる。その効果を成長させていることから実際の効力は4か5くらいはあるだろう。眠りの効果は薬を効きやすくするためのものかもしれない。
ノートを読み進めていくと鎮静効果やリラックス効果、癒しの効果、体や心にプラスになる効果を集めた調合もあった。音楽を聴かせるというメモもある。これが再構築という部分か。一度突き落として救いを与えているかのようだ。まてよ、それを惚れ薬に当てはめたならどうなるのだろう。
恐怖を与え救いを与える。救いを与える相手がレベッカ様なら・・・。暗闇の中で光を与えるような存在に出会ったらどうだろうか。ハッキリと記憶に残らなくても潜在意識の部分に居付くことが出来たなら、特別な存在になる。きっとそうだ。考え方的に間違いはないと思う。あとはそれらをどう解毒していくか、だ。
ふと顔をあげると空が白みがかっていた。ニコラウスさんは何かを調合しているようで器具がカチャリカチャリと音を立てる。ニコラウスさんは一体何を考えているのだろう。私のスキルを使って高い効力を持つ薬材を調合させるのかと思えば私にレイの解毒薬を作ってみろと言う。ヒントまで与えて。
本棚に寄りかかる様にして座った。傍らでニコラウスさんがつけた炎暖房が燃えていてパチパチと鳴る。左前方から炎の温かい熱が頬をくすぐり、ぼぅっと目を閉じた。
パサッ
手に持っていたはずのノートが手から抜け落ちる感覚がして目を開けた。
毛布がかけてある・・・。
隣を見ればニコラウスさんが床に倒れたかのように何もかけずに眠っていた。ベルは炎暖房の前で丸くなっている。私は自分がかけていた毛布をニコラウスさんにかけた。
「もう昼か・・・。」
人が少ないせいか窓の外も静かでこの家の中にいたら外の世界のことがみんな嘘のように思えてしまう。まるで世界から切り離されてしまったかのようだ。何か食べ物でも作った方がいいだろうか。でも勝手に家の中を歩くのは・・・。そう思っているとニコラウスさんが、ん、と声を零した。
「起きてたの?」
「はい、少し前に起きました。ご飯でも作ろうと思ったのですが。」
「食材は何もないよ。そういえば君は料理をするのも好きだったね。食材でも買いに行く?」
「いいんですか?」
「あぁ、別に君を監禁している訳でもないし。それに今君が私の元から去るメリットが見当たらない。」
「それもそうですね。」
ニコラウスさんと連れだって町を歩く。人の少ない町でも小さな市場のようなものがあって、そこには5、6人の買い物客がいた。買い物客はニコラウスさんを見るなりサッと距離を取り怪訝な視線を投げかけてくる。
「何が欲しい?」
「・・・ニコラウスさんは何か苦手な食べ物はありますか?」
ニコラウスさんがえ?と驚いたような表情をした。
「私を憎んでいるんじゃないの?」
「そんなこと聞かないでください。嫌いな食べ物がないのなら私が勝手に決めますよ!」
「いや、苦いのは苦手だな。あとは甘すぎるのも嫌いで、野菜野菜しているのも苦手だし、ウニョッとした食感のものも苦手だ。あとは・・・。」
「もういいです。全部聞いていたら何も作れなくなりそう。」
こんなに嫌いなものがあったとは。今まで何を食べて生きてきたのだろうかと思う程だ。
「おばさん、この野菜をください。あと、この長いやつとサワンヤと・・・あ、その赤い果物もください。あと、これも!」
ベルが嬉しそうに運んできた果物も追加する。私が頼んだ野菜を籠に入れながらおばさんが私に寄ってきた。ニコラウスさんが離れた隙を見て私にこっそりと話しかける。
「アンタ見ない顔だけど誘拐されたわけじゃないよね?助けて欲しいなら正直にいいなよ。」
「いえ、そういうのではないです。他の町から来ましたけど。」
「そうか、それならいいけど。悪いことは言わない。あいつが本性を出す前にさっさとあいつの元を去った方がいい。」
おばさんはそう言うと食材を袋に詰め1380オンだよ、と言った。
「これで。」
ニコラウスさんがお金を払い品物を受け取る。ぷいっと店を出たニコラウスさんに続いて私も店を出た。町の人の視線がニコラウスさんに対して余所余所しい。それは私でさえも居心地の悪さを感じるものだ。大丈夫だろうかとニコラウスさんの表情を探り見るがいつもと変わらず無表情なままだった。
夕食は茹でたサワンヤでニョッキを作り、トマトによく似た食材でトマトソースを作った。野菜野菜したものは苦手だというニコラウスさんの希望を考慮し、野菜をペースト状になるほどすり潰してから羊乳と合わせたスープ、そして果物だ。
「・・・食べやすい。」
ニョッキを口に入れたニコラウスさんはそう呟き、野菜スープを飲んだ時にはこれは何だ?と声を上げた。ベルに食事を取り分けながら答える。
「野菜のスープですよ。」
「野菜感がない・・・。」
「そりゃそうですよ。野菜野菜したものは苦手だと言ったのはニコラウスさんでしょう?」
ニコラウスさんが口の端を上げて笑う。
「そりゃ、どうも。」
「ニコラウスさんは本当にこの町で育ったのですか?」
「そうだよ。」
「それにしては町の人達のニコラウスさんに対する態度がなんだか・・・。」
「あぁ、昔からだよ。私の両親は二人とも犯罪者だからね。犯罪者の間に生まれた私も罪を犯すと思っているんだ。最も、それは正しかったけど。」
可笑しそうにニコラウスさんが笑う。
「ご両親は?」
「私が7歳の頃に騎士団に捕まった。それからは一人だ。私の過去などどうでも良いでしょう?そんなことよりレイの薬のプランは出来た?」
「プランはまだ。でも、ストーリーはできました。ニコラウスさんの作った惚れ薬は、レイの精神を一度地に落とし、それをレベッカ様が引き上げることでレベッカ様=救いをレイの潜在意識の中に印象付けた。ここ1年の記憶を消すことで惚れ薬の効力を助長したのだろうと思います。」
「いい見解だね。」
「問題はここからです。ここからどうやって対処していくべきか・・・。」
考えながらニョッキを口に入れる。
「恋愛している状態ってどういう感じ?」
「どういうって・・・。ドキドキします。感情の起伏も激しくなるような気もします。ある種の興奮状態という感じでしょうか?」
「ふぅん、そうなんだ。レイといる時はそうなの?」
ニコラウスさんに言われてカッと顔が赤くなる。調合の話をしていたと思ったのに、何を一人でペラペラと・・・。恥ずかしくて顔を手で覆ってしまいたかったが、覆うと恥ずかしがっているのがバレて余計に恥ずかしくなる。膝の上でギュッと手を握った。
「まぁ、いいや。ある種の興奮状態という君の意見は正しい。その興奮状態は何のせいで起こっているのか分かる?」
「興奮するような分泌液を脳が分泌しているから、ですか?」
「そう、よく分かったね。だとしたら?」
「そうか!脳の分泌液の量を正常に戻せばいい。レベッカ様にだけ反応して脳の分泌液の過剰分泌を抑えるような薬。」
「そうだね、君が作らなくてはいけないのは逆惚れ薬なんだよ。」
食後からすぐ調合にとりかかった。ずるい考え方だとは思うが、逆惚れ薬に使う材料は全部ニコラウスさんが買ってこの薬材この中にあるだろうと思った。薬材をスキルで見ながら必要な効果を持つものを取り出していく。
サザーの実【リラックス効果 2】
ハクの大花【鎮静効果 4】
対象をレベッカ様に限定する為には集中効果のある薬材が必要なはずだ。あった、これだ。
コアの茎【集中効果 2】
他には・・・。あれ?他に逆惚れ薬に使えそうな薬材がない。もしかして逆惚れ薬って凄くシンプルな薬材でつくることが出来るんじゃないだろうか。
「これで全部?」
「はい。ニコラウスさん、もしかして逆惚れ薬って割と簡単に作ることが出来るのですか?」
「そうだよ。だから簡単には解毒できないように僕の魔力をキーに使っているんだ。」
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
まじぼらっ! ~魔法奉仕同好会騒動記
ちありや
ファンタジー
芹沢(せりざわ)つばめは恋に恋する普通の女子高生。入学初日に出会った不思議な魔法熟… 少女に脅され… 強く勧誘されて「魔法奉仕(マジックボランティア)同好会」に入る事になる。
これはそんな彼女の恋と青春と冒険とサバイバルのタペストリーである。
1話あたり平均2000〜2500文字なので、サクサク読めますよ!
いわゆるラブコメではなく「ラブ&コメディ」です。いえむしろ「ラブギャグ」です! たまにシリアス展開もあります!
【注意】作中、『部』では無く『同好会』が登場しますが、分かりやすさ重視のために敢えて『部員』『部室』等と表記しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる