199 / 226
第四章
12. 失った記憶の欠片
しおりを挟む
「レイ様、とても美味しいお料理でしたわ。素敵なお店をレベッカの為に予約してくださって、レベッカは幸せ者です。」
レベッカを自宅まで送る馬車の中でレベッカは嬉しそうに目を細めた。
「喜んでもらえてうれしいよ。」
「ねぇ、レイ様。女性からこんなことを申し上げるのは、はしたないかもしれませんがレベッカはレイ様と結婚を前提にお付き合いをしたいと思っております。」
「ありがとう。私もそう思っているよ。」
「レイ様、嬉しいっ。」
「ちょっと、レベッカ、ちゃんと座らないと危ないよ。」
私の向かいに座っていたレベッカが私の胸に飛び込んできたのを手で支えると元の席に戻した。
「あぁ、これで私、レイ様の正式な婚約者ですわね。」
「待って、レベッカ。正式に婚約するためには両親の承諾を得ないと。」
「まぁ!どうしてですの?レイ様は私のことが好きなのでしょう?それならば両親など関係なくてよ。だってレイ様は私を愛しているのですから。」
「いや、でもね・・・。」
「いやよ、いやっ。今すぐ婚約者だと言って下さらないとレベッカは他の殿方に取られちゃいますわ。」
「レベッカ、そんなことは言わないで。ほんの少しの辛抱だから待っていて。」
「んもう、レイ様ったら。」
「ほら、家に着いたよ。ご両親が心配しているといけないからもうお帰り。」
「もう少し一緒にいたかったですわ。」
「そうだね、またすぐデートをしよう。」
「本当?約束ですわよ。」
「あぁ、約束だ。」
レベッカとのデートは幾つもの相反する感情が交錯するデートだった。愛おしいという感情と、嫌悪感によく似た苛立ちと、一緒にいたいという感情と、家が恋しくなる感情。なんだか酷く疲れた。それでも、結婚を前提にお付き合いがしたいと言われた時は心臓が跳ねた。人を好きになるという感情はこんなに複雑なものだっただろうか。
「レイ様、お帰りなさい。皆さまリビングでお茶を飲んでいらっしゃいますよ。レイ様の分もご用意いたしましょうか?」
玄関を入るとエリックが顔を出しそう告げた。
「あぁ、頼む。」
部屋に荷物を置くと急かされるようにリビングへ向かった。早々に両親からの承諾を得ることができればレベッカも喜ぶに違いない。
「父上、母上、お話があります。」
「何ですか、帰るなりそんなに急いで。」
母上が呆れたような声を出す。
「レベッカと結婚を前提にお付き合いしたく思っております。どうかお認め下さい。」
「なんですって!?」
「なんだと?」
父上と母上が揃って声を上げた。レベッカの家であるアーガルド侯爵家と言えば黒い噂がちらつく。すんなり認めては貰えないだろうということは想定済みだった。
「ライファはどうした?」
「そうよ、ライファさんは?」
「ライファ?ライファがどうしたというのですか?」
アーガルド侯爵家の黒い噂を指摘してくるかと思えば父上も母上も最初に口を開いたのは、ライファのことだった。妙な空気が漂い、戸惑う私に向かって姉さんが立ち上がってテーブルをドン!と叩いた。
「いくら記憶がないからってこんなのあんまりだわ!!」
「ちょっと、ちょっと待ってよ、何が何だか・・・。」
「アンタはね、記憶がなくなる直前に貴族の名を捨ててライファと一緒に生きていきたいって、私たちにそう言ったのよ!!」
なんだと・・・?
「・・・どういうことなんだ・・・?」
頭を抱えているといつの間にか側にきていた母上に支えられて椅子に腰を下ろした。
「レイ、そんなに急ぐでない。時が立てば思い出すこともあるかもしれないし思い出さないかもしれない。今は少し立ち止まりなさい。立ち止まることでしか見えないこともある。」
父上の目が真っ直ぐに私を見ている。
「そうよ、レイ。」
背中に置かれた母親の手の温もりがゆっくりと広がっていった。
兄さんもルカも皆、記憶を失ったと言えばライファの事も忘れたのかと聞いてきた。その理由はこういうことか。ではなぜライファは二人の関係を友達なのだと言ったのだろう。もしかしてライファの方はもう冷めていたということなのだろうか。私のことを好きではなくなって私が記憶を失ったことを利用したのだろうか。
そう考えると不思議と胸が軋むような気がした。
翌日は整理しきれずにざわついた心のままなんとか仕事を終えた。仕事を終え家までの帰り道、デートして以来恒例となっているレベッカからのチョンピーが届いた。きっと次のデートの催促だろう。
こんな気持ちじゃとてもデートになんて・・・。
肩に止ったチョンピーから手紙を受け取ると案の定、小さなレベッカが封筒から出てきた。
レベッカに会いたい。
小さなレベッカを見た途端ざわついていた心がレベッカの方へと一直線に整理された。
「レイ様、今晩、お食事に行きましょう。街の外れにガーラという新しいお店が出来たらしくて、どうしても行きたいのです。」
小さなレベッカが可愛くおねだりをした。
「くす、予約しておくよ。」
チョンピーは曇った空を切り裂くように飛んでいった
はぁ。今日もデートか。嬉しいのに気が重い。一体私はどうしたというのだろう。その後デートしている間はレベッカが素敵で可愛いくて、一緒に要ると嬉しいのに帰宅をすればドッと疲れるという一日だった。
「レイ、ちょっといいか?」
「父上、どうしたのですか?」
「急だがリベルダ様から明日からオーヴェルに行って欲しいと連絡があった。」
「例の一件にかかわることですか?」
「あぁ、ローザに対抗する薬を作る為に必要な薬材がオーヴェルにあるとのことだ。明日、ユーリスアにルカという人物が来る。その人物と共にオーヴェルに行くようにと。詳細についてはルカが知っている。」
「わかりました。」
急な旅は騎士団にはつきものだ。突然の旅立ちも荷造りもすっかり慣れている。あとはレベッカにチョンピーを飛ば
しておかなくては。任務中に余計なチョンピーは任務に支障をきたすどころか危険を招く可能性もある。レベッカに任務で暫くユーリスアを離れるから連絡が取れないという内容のチョンピーを飛ばすと直ぐに返事が返ってきて、小さなレベッカは騎士団をやめるよう言って来たり、泣いてみたり、自分と騎士団とどちらが大事なのかと喚いてみたりと大騒ぎだった。そのレベッカを落ち着かせるためにどれだけの労力を使ったことか。
それなのに、まだレベッカを愛おしいと思う気持ちが消えないとは自分は相当レベッカに惚れているのだと思う。
ユーリスアからオーヴェルへリアン王女の口利きで国が管理する空間移動魔法陣で移動し、そこからジョンさんに紹介してもらった宿屋に向かった。リベルダ様に教えて貰ったという飛獣石の高速の乗り方は一度覚えたものとあって数時間で使えるようになり、オーヴェル到着から半日で宿屋に着いた。
「マリア様が言うにはリーヤというのは異空間にいる魔獣らしい。体調は4mになる大きな魔獣で動きが速い。リーヤのお腹の真ん中に体毛に交じって羽のようなものが数本ある。それをできるだけたくさん持ってきて欲しいってさ。リーヤの羽は抜いてもまた生えるから遠慮せずにがっつりいけ、とのお言葉だ。」
ルカはそう言うとお茶を一口飲んだ。
「高速の飛獣石って便利だけど、いくらオーヴェルが灼熱の国と言えど結構寒いね。あったかいお茶が身に染みる。あ、レイ。リベルダ様からも伝言があるんだった。リーヤは超好戦的だから守ってばかりいたら死ぬよ、だって。僕、まだ死にたくないから頼むよ、レイ。」
「魔女が言う超好戦的ってどれくらいだよ・・・。」
レベッカを自宅まで送る馬車の中でレベッカは嬉しそうに目を細めた。
「喜んでもらえてうれしいよ。」
「ねぇ、レイ様。女性からこんなことを申し上げるのは、はしたないかもしれませんがレベッカはレイ様と結婚を前提にお付き合いをしたいと思っております。」
「ありがとう。私もそう思っているよ。」
「レイ様、嬉しいっ。」
「ちょっと、レベッカ、ちゃんと座らないと危ないよ。」
私の向かいに座っていたレベッカが私の胸に飛び込んできたのを手で支えると元の席に戻した。
「あぁ、これで私、レイ様の正式な婚約者ですわね。」
「待って、レベッカ。正式に婚約するためには両親の承諾を得ないと。」
「まぁ!どうしてですの?レイ様は私のことが好きなのでしょう?それならば両親など関係なくてよ。だってレイ様は私を愛しているのですから。」
「いや、でもね・・・。」
「いやよ、いやっ。今すぐ婚約者だと言って下さらないとレベッカは他の殿方に取られちゃいますわ。」
「レベッカ、そんなことは言わないで。ほんの少しの辛抱だから待っていて。」
「んもう、レイ様ったら。」
「ほら、家に着いたよ。ご両親が心配しているといけないからもうお帰り。」
「もう少し一緒にいたかったですわ。」
「そうだね、またすぐデートをしよう。」
「本当?約束ですわよ。」
「あぁ、約束だ。」
レベッカとのデートは幾つもの相反する感情が交錯するデートだった。愛おしいという感情と、嫌悪感によく似た苛立ちと、一緒にいたいという感情と、家が恋しくなる感情。なんだか酷く疲れた。それでも、結婚を前提にお付き合いがしたいと言われた時は心臓が跳ねた。人を好きになるという感情はこんなに複雑なものだっただろうか。
「レイ様、お帰りなさい。皆さまリビングでお茶を飲んでいらっしゃいますよ。レイ様の分もご用意いたしましょうか?」
玄関を入るとエリックが顔を出しそう告げた。
「あぁ、頼む。」
部屋に荷物を置くと急かされるようにリビングへ向かった。早々に両親からの承諾を得ることができればレベッカも喜ぶに違いない。
「父上、母上、お話があります。」
「何ですか、帰るなりそんなに急いで。」
母上が呆れたような声を出す。
「レベッカと結婚を前提にお付き合いしたく思っております。どうかお認め下さい。」
「なんですって!?」
「なんだと?」
父上と母上が揃って声を上げた。レベッカの家であるアーガルド侯爵家と言えば黒い噂がちらつく。すんなり認めては貰えないだろうということは想定済みだった。
「ライファはどうした?」
「そうよ、ライファさんは?」
「ライファ?ライファがどうしたというのですか?」
アーガルド侯爵家の黒い噂を指摘してくるかと思えば父上も母上も最初に口を開いたのは、ライファのことだった。妙な空気が漂い、戸惑う私に向かって姉さんが立ち上がってテーブルをドン!と叩いた。
「いくら記憶がないからってこんなのあんまりだわ!!」
「ちょっと、ちょっと待ってよ、何が何だか・・・。」
「アンタはね、記憶がなくなる直前に貴族の名を捨ててライファと一緒に生きていきたいって、私たちにそう言ったのよ!!」
なんだと・・・?
「・・・どういうことなんだ・・・?」
頭を抱えているといつの間にか側にきていた母上に支えられて椅子に腰を下ろした。
「レイ、そんなに急ぐでない。時が立てば思い出すこともあるかもしれないし思い出さないかもしれない。今は少し立ち止まりなさい。立ち止まることでしか見えないこともある。」
父上の目が真っ直ぐに私を見ている。
「そうよ、レイ。」
背中に置かれた母親の手の温もりがゆっくりと広がっていった。
兄さんもルカも皆、記憶を失ったと言えばライファの事も忘れたのかと聞いてきた。その理由はこういうことか。ではなぜライファは二人の関係を友達なのだと言ったのだろう。もしかしてライファの方はもう冷めていたということなのだろうか。私のことを好きではなくなって私が記憶を失ったことを利用したのだろうか。
そう考えると不思議と胸が軋むような気がした。
翌日は整理しきれずにざわついた心のままなんとか仕事を終えた。仕事を終え家までの帰り道、デートして以来恒例となっているレベッカからのチョンピーが届いた。きっと次のデートの催促だろう。
こんな気持ちじゃとてもデートになんて・・・。
肩に止ったチョンピーから手紙を受け取ると案の定、小さなレベッカが封筒から出てきた。
レベッカに会いたい。
小さなレベッカを見た途端ざわついていた心がレベッカの方へと一直線に整理された。
「レイ様、今晩、お食事に行きましょう。街の外れにガーラという新しいお店が出来たらしくて、どうしても行きたいのです。」
小さなレベッカが可愛くおねだりをした。
「くす、予約しておくよ。」
チョンピーは曇った空を切り裂くように飛んでいった
はぁ。今日もデートか。嬉しいのに気が重い。一体私はどうしたというのだろう。その後デートしている間はレベッカが素敵で可愛いくて、一緒に要ると嬉しいのに帰宅をすればドッと疲れるという一日だった。
「レイ、ちょっといいか?」
「父上、どうしたのですか?」
「急だがリベルダ様から明日からオーヴェルに行って欲しいと連絡があった。」
「例の一件にかかわることですか?」
「あぁ、ローザに対抗する薬を作る為に必要な薬材がオーヴェルにあるとのことだ。明日、ユーリスアにルカという人物が来る。その人物と共にオーヴェルに行くようにと。詳細についてはルカが知っている。」
「わかりました。」
急な旅は騎士団にはつきものだ。突然の旅立ちも荷造りもすっかり慣れている。あとはレベッカにチョンピーを飛ば
しておかなくては。任務中に余計なチョンピーは任務に支障をきたすどころか危険を招く可能性もある。レベッカに任務で暫くユーリスアを離れるから連絡が取れないという内容のチョンピーを飛ばすと直ぐに返事が返ってきて、小さなレベッカは騎士団をやめるよう言って来たり、泣いてみたり、自分と騎士団とどちらが大事なのかと喚いてみたりと大騒ぎだった。そのレベッカを落ち着かせるためにどれだけの労力を使ったことか。
それなのに、まだレベッカを愛おしいと思う気持ちが消えないとは自分は相当レベッカに惚れているのだと思う。
ユーリスアからオーヴェルへリアン王女の口利きで国が管理する空間移動魔法陣で移動し、そこからジョンさんに紹介してもらった宿屋に向かった。リベルダ様に教えて貰ったという飛獣石の高速の乗り方は一度覚えたものとあって数時間で使えるようになり、オーヴェル到着から半日で宿屋に着いた。
「マリア様が言うにはリーヤというのは異空間にいる魔獣らしい。体調は4mになる大きな魔獣で動きが速い。リーヤのお腹の真ん中に体毛に交じって羽のようなものが数本ある。それをできるだけたくさん持ってきて欲しいってさ。リーヤの羽は抜いてもまた生えるから遠慮せずにがっつりいけ、とのお言葉だ。」
ルカはそう言うとお茶を一口飲んだ。
「高速の飛獣石って便利だけど、いくらオーヴェルが灼熱の国と言えど結構寒いね。あったかいお茶が身に染みる。あ、レイ。リベルダ様からも伝言があるんだった。リーヤは超好戦的だから守ってばかりいたら死ぬよ、だって。僕、まだ死にたくないから頼むよ、レイ。」
「魔女が言う超好戦的ってどれくらいだよ・・・。」
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
殿下から婚約破棄されたけど痛くも痒くもなかった令嬢の話
ルジェ*
ファンタジー
婚約者である第二王子レオナルドの卒業記念パーティーで突然婚約破棄を突きつけられたレティシア・デ・シルエラ。同様に婚約破棄を告げられるレオナルドの側近達の婚約者達。皆唖然とする中、レオナルドは彼の隣に立つ平民ながらも稀有な魔法属性を持つセシリア・ビオレータにその場でプロポーズしてしまうが───
「は?ふざけんなよ。」
これは不運な彼女達が、レオナルド達に逆転勝利するお話。
********
「冒険がしたいので殿下とは結婚しません!」の元になった物です。メモの中で眠っていたのを見つけたのでこれも投稿します。R15は保険です。プロトタイプなので深掘りとか全くなくゆるゆる設定で雑に進んで行きます。ほぼ書きたいところだけ書いたような状態です。細かいことは気にしない方は宜しければ覗いてみてやってください!
*2023/11/22 ファンタジー1位…⁉︎皆様ありがとうございます!!
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる