198 / 226
第四章
11. ライファの決心
しおりを挟む
「マリア、薬の完成度はどれくらいだ?」
「ふぃーリング薬の方はもうふぐですわ。試験薬は上手くいきましたのであとはレア薬材を使っての本番です。」
夕食のお肉を頬張りながら先生が答えた。
「脱催眠薬はいつぐらいに完成する?」
「構想は出来ているので薬材が揃えばって感じですわね。でも未知の薬材が多いので思い通りにいってくれるかどうか・・・。」
「明後日で1月、リーヤの出現する季節だな。やはりあれが必要か?」
「えぇ、むしろリーヤがこの薬の要ですわ。」
「レイを行かせるとしよう。ルカ、お前もレイについて行け。ジェンダーソン侯爵には連絡しておこう。」
「えっ!」
食事に夢中になっていたルカが突然自分の名前を呼ばれたことに驚いたかのように顔をあげた。
「お前はハンターなのだろう?それにお前が一番暇だ。お前以上の適任などいないぞ。」
「暇って・・・。まぁ、でも、リーヤに興味はある。」
「師匠、私は。」
「ライファはこちらに残って私と調合ですわ。薬を量産しておかなくてはいけませんし、ローザ対策の薬だけではなく回復薬やヒーリング薬も用意しておかなければなりません。忙しいですわよ。」
「わかりました。」
「グショウとジョンは引き続きグラントを手伝え。ガルシア、フランシール、ユタにも届けるんだ。」
「ユタはともかく、ガルシアとフランシールは結界装置を受け取るでしょうか?」
グショウ隊長の言葉に師匠がふっと笑う。
「リアン王女に協力してもらうさ。ユーリスアの王女からの贈り物となれば受け取らないわけにはいくまい。」
夕食後も先生の手伝いをし、22時には部屋に戻った。先生は自分は平然と徹夜をするくせに私には夜はちゃんと寝るようにといつもこのくらいの時間に部屋に戻りなさいと言ってくるのだ。
「本当ならありがたいことなんだけどな。」
部屋に戻ってベルを撫でながらベッドに腰掛けた。レイと友達に戻ってからというもの心の中に穴が開いたような感じがするのだ。寄りかかれる大切なものを失ったとでもいうのだろうか。背中がスースーして一人で立っていていることが不思議なくらいだ。
「ねぇ、ベル、私、自分が思っていたよりもずっとレイがいることに支えられていたみたいだ。」
レベッカとデートをするのだと浮き足立っていたというレイ。ヴァンス様のその言葉が私の心を抉りにくる。レイの幸せを願っているのに、レイが私とでなければ幸せにならなければいいと思う自分もいて呼吸の仕方さえ忘れてしまいそうだ。
「こんなに苦しいのならいっそのこと先生に頼んで惚れ薬でも作って貰おうか。ははは。」
するはずもない行動を口にして笑ってみる。
「ふふ、先生なら本当に完璧な惚れ薬を作ってくれそうだな。」
まさか・・・・・・。
それは一瞬の走馬灯のような時間だった。頭の中にあった記憶、言葉、知識、予測、全ての事柄がバチバチっと激しく輝き繋がり始める。
あの時、ニコラウスさんはなんと言っていた!?
―好きなんて生易しいものじゃないと思うよ。
―レイを助けたければ僕を止めることだね。
答えが私にトゲを持った雨のように降り注ぐ。
ニコラウスさんには先生の言う限りなく効果の切れない惚れ薬を作ることが出来るだろうか。そんなことは考えるまでもない。レイが記憶を失った。それが惚れ薬の効力を上げるための効果だとしたら・・・。
「あぁ・・・、私は一体何を。あの時、忠告されていたというのに。」
レイがレイの意思ではなくレベッカ様に惹かれているのだとしたら、そんなのはダメだ。
先生に相談して・・・いや、それは。今は脱催眠薬の調合に全力を注いでいる。寝る間も惜しんで調合をしているのにもう一つやることを増やすわけには・・・。
私が・・・やる。
たとえ記憶を戻すことは出来なくても、何としてでも惚れ薬の効果を無効化する薬を作る。
ルカとレイが旅立った翌日、私は食材の買い出しの為ジェーバ・ミーヴァに来ていた。
「ライファちゃん久しぶりだね。今日はサワンヤの特売日だよ。」
「サワンヤ、ちょうど欲しかったんだ。10個ちょうだい。」
「まいど!」
受け取ったサワンヤをリュックに次々と詰め込む。他にも野菜をいくつか買い、魚屋、肉屋を回るとパンの焼ける香ばしい匂いが漂ってきた。【じぇみぱん】か。この店を出たところでレイに声をかけられたこともあったな。懐かしさに目を細める。レイは今頃フランシールの森でリーヤを探しているのだろうか。
「会いたいな。」
思わず呟く。昨日、ルカとレイはユーリスアで待ち合わせをしていた為、その姿を見ることも叶わなかった。会わない時間が積もれば、焦がれるような思いは消えていくのだろうか。何としてでもレイの薬を完成させなくては。自分の意思ではなく人を好きになるなんて、そんな自分の心を裏切る様な行為はきっとレイを苦しめる。レイの笑顔を思い出しては何とかしてみせると心に刻んだ。
「思ったより結構買ったな。」
リュックはぺったんこ。重さは実際の重さの半分くらいしか感じないように作られているリュックではあるがそれでも重い。今までは師匠と二人分の食事を用意していたのに、近頃はグショウ隊長たちを含め7人分の食事を用意しているのだ。食材の量も3倍以上になっている。
「当たり前か・・・。」
ベルが私をからかうようにリュックの上に座り更に重さが乗る。
「ベル・・・勘弁してくれ。」
ジェーバ・ミーヴァの町を出て森の入り口。地面を踏みしめる足が重い。
「随分と重そうだね。」
昨晩何度も思い返した声が背後から聞こえて、バッと振り返った。
「・・・ニコラウスさん。」
「そんなに恐い顔しないでよ。」
「どうしてここへ?」
「そろそろ私に聞きたいことがあるんじゃないかと思ってね。君があの家から出るのを待ってたんだ。あんな結界の中じゃ私には手出しできないし。」
「やっぱりレイの記憶がなくなったのも、レベッカ様とデートをするようになったのも全部ニコラウスさんの薬のせいなんですね?」
「だから忠告したろ?」
「どうしてそんなこと!!」
「レベッカとはギブアンドテイクの関係でね。私には断る選択肢がないんだよ。君が私と一緒に来てくれれば解毒薬の作り方を教えてあげてもいいけど。」
ニコラウスさんの表情をじっと見る。
「もしかして簡単に解毒薬が作れると思ってる?解毒薬は私にしか作れないよ。あの薬には私の魔力を練り込んであった。だから、解毒薬にも私の魔力が必要なんだ。」
「どうしてそんな提案をしてくるんですか?レベッカ様に頼まれて調合したんですよね。私に解毒薬の作り方を教えたらレベッカ様の意に背くことになるのでは?」
「私の役目は惚れ薬を調合するところまでだからね。その後どうなろうと私には関係ない。」
その後どうなろうと関係ないと言い切ったニコラウスさんの言葉はレイの解毒を考えている身としては有り難いが、釈然としない。ニコラウスさんという人間がよく分からずにうっすらとした恐怖さえ感じていた。
「どうする?来る?君たちが探している魔女の情報をあげることも出来るよ。」
「どうしてそれを!?」
「君を調べればわかる。君が魔女と一緒に暮らしていることも知っているよ。このまま世界が滅びてゆくのを待つかい?」
「どうしてそんなに私を連れて行きたがるんですか!目的は?」
「君の価値は君が良く知っているだろう?」
「!!」
もしかしてスキルがバレているのか!?
「何のことですか?私にはよく分かりませんけど。」
「そういう面倒な話は要らない。来るの?来ないの?」
ニコラウスさんについて行けばローザの情報が手に入る。ニコラウスさんとローザに接点があったのは意外だった。
「もしかしてターザニアに攻め入った魔獣たちに使われていた薬はニコラウスさんが調合したものですか?」
「だとしたら?」
だとしたら、ローザが自ら世界を滅ぼそうとするときにまたニコラウスさんの調合した薬を使う可能性は高い。ニコラウスさんについて行くことで出来ることがある。
「分かりました。ついて行きます。」
ニコラウスさんはニヤリと笑って、良い選択だ、と言った。
「ふぃーリング薬の方はもうふぐですわ。試験薬は上手くいきましたのであとはレア薬材を使っての本番です。」
夕食のお肉を頬張りながら先生が答えた。
「脱催眠薬はいつぐらいに完成する?」
「構想は出来ているので薬材が揃えばって感じですわね。でも未知の薬材が多いので思い通りにいってくれるかどうか・・・。」
「明後日で1月、リーヤの出現する季節だな。やはりあれが必要か?」
「えぇ、むしろリーヤがこの薬の要ですわ。」
「レイを行かせるとしよう。ルカ、お前もレイについて行け。ジェンダーソン侯爵には連絡しておこう。」
「えっ!」
食事に夢中になっていたルカが突然自分の名前を呼ばれたことに驚いたかのように顔をあげた。
「お前はハンターなのだろう?それにお前が一番暇だ。お前以上の適任などいないぞ。」
「暇って・・・。まぁ、でも、リーヤに興味はある。」
「師匠、私は。」
「ライファはこちらに残って私と調合ですわ。薬を量産しておかなくてはいけませんし、ローザ対策の薬だけではなく回復薬やヒーリング薬も用意しておかなければなりません。忙しいですわよ。」
「わかりました。」
「グショウとジョンは引き続きグラントを手伝え。ガルシア、フランシール、ユタにも届けるんだ。」
「ユタはともかく、ガルシアとフランシールは結界装置を受け取るでしょうか?」
グショウ隊長の言葉に師匠がふっと笑う。
「リアン王女に協力してもらうさ。ユーリスアの王女からの贈り物となれば受け取らないわけにはいくまい。」
夕食後も先生の手伝いをし、22時には部屋に戻った。先生は自分は平然と徹夜をするくせに私には夜はちゃんと寝るようにといつもこのくらいの時間に部屋に戻りなさいと言ってくるのだ。
「本当ならありがたいことなんだけどな。」
部屋に戻ってベルを撫でながらベッドに腰掛けた。レイと友達に戻ってからというもの心の中に穴が開いたような感じがするのだ。寄りかかれる大切なものを失ったとでもいうのだろうか。背中がスースーして一人で立っていていることが不思議なくらいだ。
「ねぇ、ベル、私、自分が思っていたよりもずっとレイがいることに支えられていたみたいだ。」
レベッカとデートをするのだと浮き足立っていたというレイ。ヴァンス様のその言葉が私の心を抉りにくる。レイの幸せを願っているのに、レイが私とでなければ幸せにならなければいいと思う自分もいて呼吸の仕方さえ忘れてしまいそうだ。
「こんなに苦しいのならいっそのこと先生に頼んで惚れ薬でも作って貰おうか。ははは。」
するはずもない行動を口にして笑ってみる。
「ふふ、先生なら本当に完璧な惚れ薬を作ってくれそうだな。」
まさか・・・・・・。
それは一瞬の走馬灯のような時間だった。頭の中にあった記憶、言葉、知識、予測、全ての事柄がバチバチっと激しく輝き繋がり始める。
あの時、ニコラウスさんはなんと言っていた!?
―好きなんて生易しいものじゃないと思うよ。
―レイを助けたければ僕を止めることだね。
答えが私にトゲを持った雨のように降り注ぐ。
ニコラウスさんには先生の言う限りなく効果の切れない惚れ薬を作ることが出来るだろうか。そんなことは考えるまでもない。レイが記憶を失った。それが惚れ薬の効力を上げるための効果だとしたら・・・。
「あぁ・・・、私は一体何を。あの時、忠告されていたというのに。」
レイがレイの意思ではなくレベッカ様に惹かれているのだとしたら、そんなのはダメだ。
先生に相談して・・・いや、それは。今は脱催眠薬の調合に全力を注いでいる。寝る間も惜しんで調合をしているのにもう一つやることを増やすわけには・・・。
私が・・・やる。
たとえ記憶を戻すことは出来なくても、何としてでも惚れ薬の効果を無効化する薬を作る。
ルカとレイが旅立った翌日、私は食材の買い出しの為ジェーバ・ミーヴァに来ていた。
「ライファちゃん久しぶりだね。今日はサワンヤの特売日だよ。」
「サワンヤ、ちょうど欲しかったんだ。10個ちょうだい。」
「まいど!」
受け取ったサワンヤをリュックに次々と詰め込む。他にも野菜をいくつか買い、魚屋、肉屋を回るとパンの焼ける香ばしい匂いが漂ってきた。【じぇみぱん】か。この店を出たところでレイに声をかけられたこともあったな。懐かしさに目を細める。レイは今頃フランシールの森でリーヤを探しているのだろうか。
「会いたいな。」
思わず呟く。昨日、ルカとレイはユーリスアで待ち合わせをしていた為、その姿を見ることも叶わなかった。会わない時間が積もれば、焦がれるような思いは消えていくのだろうか。何としてでもレイの薬を完成させなくては。自分の意思ではなく人を好きになるなんて、そんな自分の心を裏切る様な行為はきっとレイを苦しめる。レイの笑顔を思い出しては何とかしてみせると心に刻んだ。
「思ったより結構買ったな。」
リュックはぺったんこ。重さは実際の重さの半分くらいしか感じないように作られているリュックではあるがそれでも重い。今までは師匠と二人分の食事を用意していたのに、近頃はグショウ隊長たちを含め7人分の食事を用意しているのだ。食材の量も3倍以上になっている。
「当たり前か・・・。」
ベルが私をからかうようにリュックの上に座り更に重さが乗る。
「ベル・・・勘弁してくれ。」
ジェーバ・ミーヴァの町を出て森の入り口。地面を踏みしめる足が重い。
「随分と重そうだね。」
昨晩何度も思い返した声が背後から聞こえて、バッと振り返った。
「・・・ニコラウスさん。」
「そんなに恐い顔しないでよ。」
「どうしてここへ?」
「そろそろ私に聞きたいことがあるんじゃないかと思ってね。君があの家から出るのを待ってたんだ。あんな結界の中じゃ私には手出しできないし。」
「やっぱりレイの記憶がなくなったのも、レベッカ様とデートをするようになったのも全部ニコラウスさんの薬のせいなんですね?」
「だから忠告したろ?」
「どうしてそんなこと!!」
「レベッカとはギブアンドテイクの関係でね。私には断る選択肢がないんだよ。君が私と一緒に来てくれれば解毒薬の作り方を教えてあげてもいいけど。」
ニコラウスさんの表情をじっと見る。
「もしかして簡単に解毒薬が作れると思ってる?解毒薬は私にしか作れないよ。あの薬には私の魔力を練り込んであった。だから、解毒薬にも私の魔力が必要なんだ。」
「どうしてそんな提案をしてくるんですか?レベッカ様に頼まれて調合したんですよね。私に解毒薬の作り方を教えたらレベッカ様の意に背くことになるのでは?」
「私の役目は惚れ薬を調合するところまでだからね。その後どうなろうと私には関係ない。」
その後どうなろうと関係ないと言い切ったニコラウスさんの言葉はレイの解毒を考えている身としては有り難いが、釈然としない。ニコラウスさんという人間がよく分からずにうっすらとした恐怖さえ感じていた。
「どうする?来る?君たちが探している魔女の情報をあげることも出来るよ。」
「どうしてそれを!?」
「君を調べればわかる。君が魔女と一緒に暮らしていることも知っているよ。このまま世界が滅びてゆくのを待つかい?」
「どうしてそんなに私を連れて行きたがるんですか!目的は?」
「君の価値は君が良く知っているだろう?」
「!!」
もしかしてスキルがバレているのか!?
「何のことですか?私にはよく分かりませんけど。」
「そういう面倒な話は要らない。来るの?来ないの?」
ニコラウスさんについて行けばローザの情報が手に入る。ニコラウスさんとローザに接点があったのは意外だった。
「もしかしてターザニアに攻め入った魔獣たちに使われていた薬はニコラウスさんが調合したものですか?」
「だとしたら?」
だとしたら、ローザが自ら世界を滅ぼそうとするときにまたニコラウスさんの調合した薬を使う可能性は高い。ニコラウスさんについて行くことで出来ることがある。
「分かりました。ついて行きます。」
ニコラウスさんはニヤリと笑って、良い選択だ、と言った。
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
殿下から婚約破棄されたけど痛くも痒くもなかった令嬢の話
ルジェ*
ファンタジー
婚約者である第二王子レオナルドの卒業記念パーティーで突然婚約破棄を突きつけられたレティシア・デ・シルエラ。同様に婚約破棄を告げられるレオナルドの側近達の婚約者達。皆唖然とする中、レオナルドは彼の隣に立つ平民ながらも稀有な魔法属性を持つセシリア・ビオレータにその場でプロポーズしてしまうが───
「は?ふざけんなよ。」
これは不運な彼女達が、レオナルド達に逆転勝利するお話。
********
「冒険がしたいので殿下とは結婚しません!」の元になった物です。メモの中で眠っていたのを見つけたのでこれも投稿します。R15は保険です。プロトタイプなので深掘りとか全くなくゆるゆる設定で雑に進んで行きます。ほぼ書きたいところだけ書いたような状態です。細かいことは気にしない方は宜しければ覗いてみてやってください!
*2023/11/22 ファンタジー1位…⁉︎皆様ありがとうございます!!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
【完】前世で子供が産めなくて悲惨な末路を送ったので、今世では婚約破棄しようとしたら何故か身ごもりました
112
恋愛
前世でマリアは、一人ひっそりと悲惨な最期を迎えた。
なので今度は生き延びるために、婚約破棄を突きつけた。しかし相手のカイルに猛反対され、無理やり床を共にすることに。
前世で子供が出来なかったから、今度も出来ないだろうと思っていたら何故か懐妊し─
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる