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第三章
71. 治療開始
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「どうだった?」
「原因が分からないので症状に合わせた薬を調合しながら様子を見るのが良いのではないとかということでした。主要な症状に合わせて薬を調合して治療を行い、自然治癒能力を高めて治癒を促そうと思います。」
「なるほど。いいかもしれないな。」
「ここで調合するのか?」
ロッド様の言葉に、はい、と答える。
「ロッド様、お願いがあるのですが薬材を手に入れられますか?私も少しは薬材を持ってはいるのですが、私が持っているものでは足りないと思うのです。」
「わかった。出来る限り用意する。チェルシー鳥の情報が手に入るのなら親父も協力を惜しまないだろうしな。」
「ありがとうございます。では、私は調合の準備に入りますので。ジン様、ご協力をお願いできますか?」
「承知いたしました。」
調合道具を持ち歩いていて良かった・・・。リュックから鍋や混ぜ棒、すり鉢など調合に必要な道具を取り出す。まずは先生のいう通りに内臓系の修復だろう。自身の持っている薬材を並べる。
何が使えるだろうか。
ガル鹿の角【体力回復効果 3】、ザーシャの葉【疲労回復効果4】。回復系はこの二つ。もしもこの症状の原因が毒ならばムラサキ花【デトックス効果 4】も効きそうだ。ニコラウスさんの一件でほとんど使ってしまったので、一回分くらいの量しかないから使う時は細心の注意が必要だ。
「ルカ、何か薬材を持っていませんか?」
「えぇ、少しなら。」
ルカは私がしたように薬材を並べ始めた。そんなルカの姿を伺い見る。
ルカにとって薬材は商品だ。その商品をこうして貰うような真似をして良いものだろうか。いや、ただというわけにはいかないけど、ここで堂々とお金の受け渡しをするわけにもいかず、ましてや私はお金があまりない。そんな私の視線に気づいてかルカが小さな声でお代は気にしなくていいよ、と言った。まるで私の心の声が聞こえたかのようだ。ルカが並べた薬材の中から使えそうな薬材を選ぶ。
シイラの葉【吸収効果3】。一般的には布に噴射してから乾燥させて、食器を拭く布にしたりするんだけど・・・。上手く使うことで水分を体内で吸収しやすくできないだろうか。あとは、ブンの木の葉【眠り効果 3】か。ゆっくり眠れるようにすれば治癒力も高まるだろう。
「この二つで大丈夫。ありがとう。」
一度に全部を混ぜるのは体が受け付けるか不安があるから、まずは体力と疲労の回復に包める。それからデトックスと吸収と眠りの効果を調合しよう。効力は全て1にする。
「ジンさん、この魔獣は普段どんなものを食べていて、何の食べ物が好きなのか聞いてもらえますか?できることなら飲みやすい薬にしたいので。」
味に拘っている場合でないことは分かっている。このような緊急事態ではさすがに私も味が、味がとは言わない。それでも出来る限り食べやすく美味しくしたいとは思うのだ。
「この魔獣は木の実や葉っぱ、キノコを食べて生活しているそうです。イチコの実が好物のようですな。」
二足歩行の魔獣が横になっている魔獣が食べている木の実や葉っぱを持ってきてくれた。
「その木の実はここにありますか?」
二足歩行の魔獣がぶつぶつして柔らかい赤い実を私に差し出したこの実がイチコの実なのだろう。親指と人差し指で丸を作ったくらいの大きさの木の実でスキルで確認すると魔力を持たない実のようだ。実をほんの少しだけ齧ってその味を確認する。
甘酸っぱい。いや、甘さよりも酸味の方が強いくらいだ、この酸味は夢食材でいえば、ベリー系の酸味だな。これほどしっかり味のある木の実ならば、この実を絞ったものを味のベースにすればよい。よし、決まった。
「ライファ、何か手伝おうか?」
レイの言葉に周りを見る。ロッド様もシンシア様もルカもじっとこちらを見ていた。調合的に言えば1人で出来る。だが私の魔力で皆が見ている中で調合していけばスキル持ちであることがバレてしまうだろう。
「レイ様、お願い致します。」
レイは頷くとロッド様たちの方を見た。
「ロッド様、シンシア様、治癒まではしばらく時間がかかるかと思われます。流石に数時間で完治するとは思えませんし・・・。ここには私がおりますので一度屋敷にお帰りになられてはどうでしょうか。」
「あぁ、もう少しここにいてから帰るとする。どんな風に調合するのか見てみたいしな。」
ロッド様の言葉が聞こえて思わず顔を上げるとロッド様と目が合った。なんだか試されているみたいで緊張する。あの視線をあまり気にしないようにしよう。すぐに薬材に目を戻した。
ガル鹿の角は粉末にしたものがあるからそれを振りかけよう。
私は鍋に水を張ると火を放ち沸騰させた。
「レイ様、このザーシャの葉を鍋に投入してくださいますか?」
「あぁ。」
スキルでザーシャの葉を確認する。ザーシャの葉の効力が1減り、そのぶんお湯の方に疲労回復効果が1移っていた。ここでザーシャの葉を引き上げるとこのお湯全部飲んでやっと効力1になってしまう。鍋の中にいる火を消し、このままザーシャの葉を漬け込むことにした。その間にイチコの木の実を潰す。
「手伝おうか?」
「この木の実は魔力を持たないので大丈夫です。」
魔力をかけて少しずつ潰し、空いている鍋に入れる。
「ライファ、果物の汁がついてる。」
レイの手が私の顔を包むように触れた。
あ、この感じ久しぶりだ。ヘイゼル家にお世話になってから不用意にレイに触れることは避けていたし、レイもそれは同じだった。部屋も別々で二人きりになることもなく、最後にレイに触れたのはユーリスアの王都にある宿屋でレイの手を握って眠ったあの夜だ。気恥ずかしさを覚え、少し目を伏せる。私の顔を拭うレイの手も心なしかゆっくりな動きを見せ、冷たくなっていた私の頬にレイの手の暖かさが移っていく。
「ゴホンっ・・・。」
ルカの咳払いに我に返り、レイの手の感触を味わっていた自分が恥ずかしくなった。
こんな所で私何を・・・。赤くなった顔を見られないように更に下を向く。
「ありがとうございます。」
今は調合に集中しないと。寝床にいる魔獣を見ると、苦しそうに肩で息をしていた。気を引き締め直す。ザーシャの葉を入れた鍋を見ると葉の効力が抜けて全部お湯に移ったようだった。効力が移った湯をほんの少し口に含む。
少し苦みがあるな。それと青臭い。青臭さはイチコの実の酸味で消すとして苦味は甘味を咥えるか・・・。
イチコの実を絞ったジュースにザーシャのお湯を入れ、そこにガル鹿の角の粉末を振りかける。スキルで確認すると
【疲労・体力回復効果4】だ。
へぇ、そのまんまの表示か。
そこに効力を崩さないようにポン蜜を少し垂らした。味を確認する。
美味しい・・・。これ、普通にジュースとしていける。
あとはこれを飲みやすい容器に移すだけだ。ただでさえ食欲がないだろうから、効力が1になる最低限の量がいいだろう。飲ませやすさを考えてスープ皿にスキルが表示する文字に注意しながら注ぐ。作った量の半分以下、ティーカップ半分の量で足りるらしい。
「出来ました。」
ぐったりしている魔獣の元へ行くと頭を抱えるように少しだけ上体を起こし、声をかける。その言葉をジンさんが訳してくれた。
「お薬です。これを飲めばきっと体が少し楽になりますよ。」
スプーンですくい口元に持っていくとスプーンの冷たさに反応したのか唇が少し震えた。目はまだ閉じたままだ。ほんの一滴だけ口の中に薬を入れると反応して口が開いた。
「ゆっくり、ゆっくり飲みましょう。」
スプーンを口に運べば口を開き飲み込む。やがて魔獣は全部の薬を飲みほした。
「原因が分からないので症状に合わせた薬を調合しながら様子を見るのが良いのではないとかということでした。主要な症状に合わせて薬を調合して治療を行い、自然治癒能力を高めて治癒を促そうと思います。」
「なるほど。いいかもしれないな。」
「ここで調合するのか?」
ロッド様の言葉に、はい、と答える。
「ロッド様、お願いがあるのですが薬材を手に入れられますか?私も少しは薬材を持ってはいるのですが、私が持っているものでは足りないと思うのです。」
「わかった。出来る限り用意する。チェルシー鳥の情報が手に入るのなら親父も協力を惜しまないだろうしな。」
「ありがとうございます。では、私は調合の準備に入りますので。ジン様、ご協力をお願いできますか?」
「承知いたしました。」
調合道具を持ち歩いていて良かった・・・。リュックから鍋や混ぜ棒、すり鉢など調合に必要な道具を取り出す。まずは先生のいう通りに内臓系の修復だろう。自身の持っている薬材を並べる。
何が使えるだろうか。
ガル鹿の角【体力回復効果 3】、ザーシャの葉【疲労回復効果4】。回復系はこの二つ。もしもこの症状の原因が毒ならばムラサキ花【デトックス効果 4】も効きそうだ。ニコラウスさんの一件でほとんど使ってしまったので、一回分くらいの量しかないから使う時は細心の注意が必要だ。
「ルカ、何か薬材を持っていませんか?」
「えぇ、少しなら。」
ルカは私がしたように薬材を並べ始めた。そんなルカの姿を伺い見る。
ルカにとって薬材は商品だ。その商品をこうして貰うような真似をして良いものだろうか。いや、ただというわけにはいかないけど、ここで堂々とお金の受け渡しをするわけにもいかず、ましてや私はお金があまりない。そんな私の視線に気づいてかルカが小さな声でお代は気にしなくていいよ、と言った。まるで私の心の声が聞こえたかのようだ。ルカが並べた薬材の中から使えそうな薬材を選ぶ。
シイラの葉【吸収効果3】。一般的には布に噴射してから乾燥させて、食器を拭く布にしたりするんだけど・・・。上手く使うことで水分を体内で吸収しやすくできないだろうか。あとは、ブンの木の葉【眠り効果 3】か。ゆっくり眠れるようにすれば治癒力も高まるだろう。
「この二つで大丈夫。ありがとう。」
一度に全部を混ぜるのは体が受け付けるか不安があるから、まずは体力と疲労の回復に包める。それからデトックスと吸収と眠りの効果を調合しよう。効力は全て1にする。
「ジンさん、この魔獣は普段どんなものを食べていて、何の食べ物が好きなのか聞いてもらえますか?できることなら飲みやすい薬にしたいので。」
味に拘っている場合でないことは分かっている。このような緊急事態ではさすがに私も味が、味がとは言わない。それでも出来る限り食べやすく美味しくしたいとは思うのだ。
「この魔獣は木の実や葉っぱ、キノコを食べて生活しているそうです。イチコの実が好物のようですな。」
二足歩行の魔獣が横になっている魔獣が食べている木の実や葉っぱを持ってきてくれた。
「その木の実はここにありますか?」
二足歩行の魔獣がぶつぶつして柔らかい赤い実を私に差し出したこの実がイチコの実なのだろう。親指と人差し指で丸を作ったくらいの大きさの木の実でスキルで確認すると魔力を持たない実のようだ。実をほんの少しだけ齧ってその味を確認する。
甘酸っぱい。いや、甘さよりも酸味の方が強いくらいだ、この酸味は夢食材でいえば、ベリー系の酸味だな。これほどしっかり味のある木の実ならば、この実を絞ったものを味のベースにすればよい。よし、決まった。
「ライファ、何か手伝おうか?」
レイの言葉に周りを見る。ロッド様もシンシア様もルカもじっとこちらを見ていた。調合的に言えば1人で出来る。だが私の魔力で皆が見ている中で調合していけばスキル持ちであることがバレてしまうだろう。
「レイ様、お願い致します。」
レイは頷くとロッド様たちの方を見た。
「ロッド様、シンシア様、治癒まではしばらく時間がかかるかと思われます。流石に数時間で完治するとは思えませんし・・・。ここには私がおりますので一度屋敷にお帰りになられてはどうでしょうか。」
「あぁ、もう少しここにいてから帰るとする。どんな風に調合するのか見てみたいしな。」
ロッド様の言葉が聞こえて思わず顔を上げるとロッド様と目が合った。なんだか試されているみたいで緊張する。あの視線をあまり気にしないようにしよう。すぐに薬材に目を戻した。
ガル鹿の角は粉末にしたものがあるからそれを振りかけよう。
私は鍋に水を張ると火を放ち沸騰させた。
「レイ様、このザーシャの葉を鍋に投入してくださいますか?」
「あぁ。」
スキルでザーシャの葉を確認する。ザーシャの葉の効力が1減り、そのぶんお湯の方に疲労回復効果が1移っていた。ここでザーシャの葉を引き上げるとこのお湯全部飲んでやっと効力1になってしまう。鍋の中にいる火を消し、このままザーシャの葉を漬け込むことにした。その間にイチコの木の実を潰す。
「手伝おうか?」
「この木の実は魔力を持たないので大丈夫です。」
魔力をかけて少しずつ潰し、空いている鍋に入れる。
「ライファ、果物の汁がついてる。」
レイの手が私の顔を包むように触れた。
あ、この感じ久しぶりだ。ヘイゼル家にお世話になってから不用意にレイに触れることは避けていたし、レイもそれは同じだった。部屋も別々で二人きりになることもなく、最後にレイに触れたのはユーリスアの王都にある宿屋でレイの手を握って眠ったあの夜だ。気恥ずかしさを覚え、少し目を伏せる。私の顔を拭うレイの手も心なしかゆっくりな動きを見せ、冷たくなっていた私の頬にレイの手の暖かさが移っていく。
「ゴホンっ・・・。」
ルカの咳払いに我に返り、レイの手の感触を味わっていた自分が恥ずかしくなった。
こんな所で私何を・・・。赤くなった顔を見られないように更に下を向く。
「ありがとうございます。」
今は調合に集中しないと。寝床にいる魔獣を見ると、苦しそうに肩で息をしていた。気を引き締め直す。ザーシャの葉を入れた鍋を見ると葉の効力が抜けて全部お湯に移ったようだった。効力が移った湯をほんの少し口に含む。
少し苦みがあるな。それと青臭い。青臭さはイチコの実の酸味で消すとして苦味は甘味を咥えるか・・・。
イチコの実を絞ったジュースにザーシャのお湯を入れ、そこにガル鹿の角の粉末を振りかける。スキルで確認すると
【疲労・体力回復効果4】だ。
へぇ、そのまんまの表示か。
そこに効力を崩さないようにポン蜜を少し垂らした。味を確認する。
美味しい・・・。これ、普通にジュースとしていける。
あとはこれを飲みやすい容器に移すだけだ。ただでさえ食欲がないだろうから、効力が1になる最低限の量がいいだろう。飲ませやすさを考えてスープ皿にスキルが表示する文字に注意しながら注ぐ。作った量の半分以下、ティーカップ半分の量で足りるらしい。
「出来ました。」
ぐったりしている魔獣の元へ行くと頭を抱えるように少しだけ上体を起こし、声をかける。その言葉をジンさんが訳してくれた。
「お薬です。これを飲めばきっと体が少し楽になりますよ。」
スプーンですくい口元に持っていくとスプーンの冷たさに反応したのか唇が少し震えた。目はまだ閉じたままだ。ほんの一滴だけ口の中に薬を入れると反応して口が開いた。
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