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第三章
67. 不思議な木
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「雨、なかなか止みませんね。」
洞窟の入り口を見つめてシンシア様が呟く。
「あぁそうだな。暫くはここで足止めか。そういえばレイ、森の様子はどうだった?何か見つかったか?」
「そうですね。ロッド様のいう通り確かに魔力ランクの高い魔獣はいないようですね。それと、ここからもう少し北に行った場所に、魔獣が集まっている場所があって、それが気になりますね。」
「魔獣が?魔獣の巣でもあるんじゃないか?」
「ん~、でもそういう感じじゃなかったんですよね。魔力がバラバラでしたし、なんとなく感覚も違うくて。何か手がかりがあるかもしれないので、あとで見に行ってみたいですね。」
「そんなことまで感知できるなんて、レイ様は凄いですね。貴族学校でもこの範囲をこんなに細やかに感知する方はなかなかおりませんでしたのに。」
「ふん・・・。雨が止めばいいのだが、この雨は止みそうにないな。」
「シンシア様とロッド様はこちらで待っていただいて私たち3人で見てくるというのはどうでしょうか?」
「いや、俺は一緒に行くぞ。もしもそこにチェルシー鳥がいた、なんてことになったら貴重な遭遇の場面を見逃すことになるからな。」
「私も参りますわ。興味がありますの。」
二人の意思を確認したレイが自分のリュックの中を探り、布を取り出した。
「これをお二人でお使いください。動きにくいかもしれませんが風邪を引いてしまうと大変ですから。この布、雨も弾くので便利なんですよ。」
「でも、私たちがこの布を使ってしまってはレイ様が濡れてしまいます。」
「大丈夫です。こういう雨には慣れていますから。私にはお二人が風邪を引いてしまう方が大変です。」
レイが渡した布をロッド様が受け取り、そのままシンシア様に渡した。
「お前が使え。」
「でも、それではロッド様が濡れてしまいます。」
「構わん。こんな雨などどうってことない。それに別々の方が動きやすい。」
シンシア様はロッド様を上目づかいで見つめたが、直ぐに目を伏せて、はい、と言った。
「ライファ、ルカ、大丈夫か?」
「はい、私にはこのポンチョもありますし平気です。」
「勿論大丈夫でございます。」
雨が少し弱まった隙にレイを先頭に出発した。
「この辺です。ちょっと待ってください。」
レイは探るように目を閉じた後、目を開いた。
「丁度この下のあたりなんだけどな。どうやって行くんだろう・・・。」
レイの独り言のような呟きに皆が一斉に辺りを探り出す。どこかに入り口は無いか、何かがスイッチになっているのではないか。そのうち、ロッド様が太い木の幹をコンコンと叩き始めた。太いと言ってもこの島には幹が太い木が多い。周りの木に比べて一回り太いだけの何の変哲もない木だ。ロッドはその木を何度も叩いては耳を澄ましている。
「ロッド様、いかがなされたのですか?」
「あぁ、この木、他の木と音が違うんだ。まるで空洞になっているかのような音がするのに枝も葉も立派にある。不思議じゃないか?」
「そうですね。私が上から見てきますよ。」
巾着からシューピンを取り出す。
「お前、シューピンに乗れるのか?」
「シューピンは得意なんです。」
「へぇ、運動音痴なのかと思っていたんだがな。」
使えない奴で運動音痴・・・。ロッド様の中で私のイメージはどうなっているのだろう。私への評価の低さに、トホホと思わず声が出そうになる。こんなに評価の低い私を愛人にならないかと誘うのだから変な人だ。シューピンに足を乗せているとレイがやってきた。
「何か見つけたか?」
「この木が怪しいとロッド様が仰いましたので、上空から見てみようかと思ったところです。」
「そう、気を付けて。敵が飛び出してくる可能性を考えて慎重にね。」
「わかりました。」
視界を遮るように伸びる枝をかき分けながらゆっくり上昇する。見た感じは他の木となんら変わらない。枝の生え方にもおかしなところは無い。ただ、木に近寄って叩けば、やはり中が空洞になっているかのようで音が響く。木よりも少し金属に近いような音のような気もする。
この木の中はどうなっているんだろう・・・。
地上から5mほどの高さまで上昇すると、木の先がぽっきりと折れたかのようになくなっていた。レイに言われたように木の中から何かが飛び出してくる可能性を考え、更に1m上昇したところで木の内部を覗く。
やはり内部は空洞になっているのか。
空洞になっていることは分かるもののこの薄暗い天気だ。内部がどうなっているのか、その深さまでは全然見えない。
そうだ、遠見効果の薬を使おう。
私は遠見効果の薬を飲むと暫く目を閉じた。そして目を開け一番近いところにいた光源虫を捕まえる。
「ごめん。よろしく頼む。」
空洞の木の中に放り込まれた光源虫は木の内部を照らしながら落ちてゆく。木の空洞は思っていたよりもずっと広く、人ひとりなら入っていけそうな程だった。
深いな。
遠見効果の薬のお蔭で奥まで良く見える。光源虫はどんどん落ちてゆき、途中からは羽を広げ自身の意思で落ちているかのようだった。やがて地面よりも深く落ち、消えた。光るのをやめたのではなく右へ曲がったのだ。
「どうだった?」
「木の中は人がひとり通ることが出来るほどの空洞になっていました。光源虫を落として内部を見てみましたが地下まで綺麗に空洞になっていて、突当りを右に曲がることが出来るようです。」
「ちょっと待て、あの木のてっぺんから地下まで見えるのはわかるがなぜ右に道があるところまで見えるのだ?光源虫が光るのをやめただけかもしれないじゃないか。」
「いいえ、はっきりと曲がっていく姿が見えました。空雷鳥の目を使用した遠見効果を持つ薬を飲みましたので、今の私は1km先にある葉の葉脈までも見ることが出来ます。」
「は!?」
驚きの声を上げたロッド様の隣でレイが、飲んだのか、と呟く。
「この木を入り口に地下の魔獣の元へ行けるのかもしれないな。私やロッド様も通れそうだったか?」
「レイ様は問題ないかと。ロッド様は・・・微妙ですね。」
雨足がが強くなり、完全な撥水生地ではないポンチョも水を吸い重くなってくる。ポンチョに沁みこんだ水が髪の毛を濡らし頬を伝った。レイもルカもロッド様もみんなびしょ濡れだ。そんなみんなの様子をレイが見た。
「今日は出直した方が良さそうですね。一度屋敷に戻って、明日、また仕切り直しましょう。」
びしょびしょになった服の端を玄関で絞っているとリューゼンさんがパタパタと駆けてきた。
「ロッド様、随分お濡れになりましたね。さぁ、お風呂に急いでください。このままでいたら風邪を引いてしまいます。」
「シンシア、まずお前が先に行け。」
「いいえ、私はレイ様の布のお蔭で殆ど濡れてはおりません。ですからロッド様がお先に。」
リューゼンさんが人差し指で丸を描くとシャボン玉のような大きな丸が現れロッド様を包んだ。
「ロッド様、シンシア様のお言葉に甘えさせていただきましょう。シンシア様は暖かい部屋にお連れしますので大丈夫です。リン、温かいお茶のご用意を。」
「かしこまりました。」
「レイ様たちも随分お濡れになりましたね。皆さんもお風呂へどうぞ。二階にお風呂のご用意はととのってございます。」
リューゼンさんはそう言いながら指で丸を描き、私たちをロッド様と同じシャボン玉のようなもので包んだ。
「これで水滴が室内に落ちることはございません。魔力を通せば簡単に割れるようになっておりますので、浴室で解除してくださいませ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
歩くたびに雫が落ちてシャボン玉の下の方に小さな水たまりが出来ている。歩くたびに濡れた靴下が水を押しつぶし、ペタペタと音が鳴った。そのままレイの部屋に皆で入る。
「お風呂ライファから先に入ってきなよ。」
自分たちしかいないことを確認したレイがいつも通りの口調で話し出した。それにつられて私たちもいつもの口調になる。
「いや、レイとルカから先に入りなよ。レイは貴族だし、ここが貴族の家である以上、平民の私が先に入浴するわけにはいかないだろ。」
「いや、平民とか貴族とかじゃなくびしょ濡れの女性をそのままにして自分が先にというのは男としてどうかと。」
「じゃあさ。」
一向に譲らない私たちに痺れを切らしたかのようにルカが発言した。
「ここ、内風呂の奥に露天風呂もあるじゃん。ライファが先にお風呂に行って露天風呂に入って貰ってさ、ライファが露天風呂に入っている間に僕たちが内風呂に入れば皆一緒に温まれるんじゃん。露天風呂と内風呂に分かれていればライファを見ることもないだろうし。」
「確かに!そうだね、そうしよう!」
「いや、でも、それはちょっと。」
賛成したのは私で渋ったのはレイだ。
「細かいことは気にしないで、一斉に温まろうよ。風邪ひいたらロッド様達に会わす顔がないし、チェルシー鳥の捜索も長引くじゃん。」
私の一押しにレイがしぶしぶ了解した。
洞窟の入り口を見つめてシンシア様が呟く。
「あぁそうだな。暫くはここで足止めか。そういえばレイ、森の様子はどうだった?何か見つかったか?」
「そうですね。ロッド様のいう通り確かに魔力ランクの高い魔獣はいないようですね。それと、ここからもう少し北に行った場所に、魔獣が集まっている場所があって、それが気になりますね。」
「魔獣が?魔獣の巣でもあるんじゃないか?」
「ん~、でもそういう感じじゃなかったんですよね。魔力がバラバラでしたし、なんとなく感覚も違うくて。何か手がかりがあるかもしれないので、あとで見に行ってみたいですね。」
「そんなことまで感知できるなんて、レイ様は凄いですね。貴族学校でもこの範囲をこんなに細やかに感知する方はなかなかおりませんでしたのに。」
「ふん・・・。雨が止めばいいのだが、この雨は止みそうにないな。」
「シンシア様とロッド様はこちらで待っていただいて私たち3人で見てくるというのはどうでしょうか?」
「いや、俺は一緒に行くぞ。もしもそこにチェルシー鳥がいた、なんてことになったら貴重な遭遇の場面を見逃すことになるからな。」
「私も参りますわ。興味がありますの。」
二人の意思を確認したレイが自分のリュックの中を探り、布を取り出した。
「これをお二人でお使いください。動きにくいかもしれませんが風邪を引いてしまうと大変ですから。この布、雨も弾くので便利なんですよ。」
「でも、私たちがこの布を使ってしまってはレイ様が濡れてしまいます。」
「大丈夫です。こういう雨には慣れていますから。私にはお二人が風邪を引いてしまう方が大変です。」
レイが渡した布をロッド様が受け取り、そのままシンシア様に渡した。
「お前が使え。」
「でも、それではロッド様が濡れてしまいます。」
「構わん。こんな雨などどうってことない。それに別々の方が動きやすい。」
シンシア様はロッド様を上目づかいで見つめたが、直ぐに目を伏せて、はい、と言った。
「ライファ、ルカ、大丈夫か?」
「はい、私にはこのポンチョもありますし平気です。」
「勿論大丈夫でございます。」
雨が少し弱まった隙にレイを先頭に出発した。
「この辺です。ちょっと待ってください。」
レイは探るように目を閉じた後、目を開いた。
「丁度この下のあたりなんだけどな。どうやって行くんだろう・・・。」
レイの独り言のような呟きに皆が一斉に辺りを探り出す。どこかに入り口は無いか、何かがスイッチになっているのではないか。そのうち、ロッド様が太い木の幹をコンコンと叩き始めた。太いと言ってもこの島には幹が太い木が多い。周りの木に比べて一回り太いだけの何の変哲もない木だ。ロッドはその木を何度も叩いては耳を澄ましている。
「ロッド様、いかがなされたのですか?」
「あぁ、この木、他の木と音が違うんだ。まるで空洞になっているかのような音がするのに枝も葉も立派にある。不思議じゃないか?」
「そうですね。私が上から見てきますよ。」
巾着からシューピンを取り出す。
「お前、シューピンに乗れるのか?」
「シューピンは得意なんです。」
「へぇ、運動音痴なのかと思っていたんだがな。」
使えない奴で運動音痴・・・。ロッド様の中で私のイメージはどうなっているのだろう。私への評価の低さに、トホホと思わず声が出そうになる。こんなに評価の低い私を愛人にならないかと誘うのだから変な人だ。シューピンに足を乗せているとレイがやってきた。
「何か見つけたか?」
「この木が怪しいとロッド様が仰いましたので、上空から見てみようかと思ったところです。」
「そう、気を付けて。敵が飛び出してくる可能性を考えて慎重にね。」
「わかりました。」
視界を遮るように伸びる枝をかき分けながらゆっくり上昇する。見た感じは他の木となんら変わらない。枝の生え方にもおかしなところは無い。ただ、木に近寄って叩けば、やはり中が空洞になっているかのようで音が響く。木よりも少し金属に近いような音のような気もする。
この木の中はどうなっているんだろう・・・。
地上から5mほどの高さまで上昇すると、木の先がぽっきりと折れたかのようになくなっていた。レイに言われたように木の中から何かが飛び出してくる可能性を考え、更に1m上昇したところで木の内部を覗く。
やはり内部は空洞になっているのか。
空洞になっていることは分かるもののこの薄暗い天気だ。内部がどうなっているのか、その深さまでは全然見えない。
そうだ、遠見効果の薬を使おう。
私は遠見効果の薬を飲むと暫く目を閉じた。そして目を開け一番近いところにいた光源虫を捕まえる。
「ごめん。よろしく頼む。」
空洞の木の中に放り込まれた光源虫は木の内部を照らしながら落ちてゆく。木の空洞は思っていたよりもずっと広く、人ひとりなら入っていけそうな程だった。
深いな。
遠見効果の薬のお蔭で奥まで良く見える。光源虫はどんどん落ちてゆき、途中からは羽を広げ自身の意思で落ちているかのようだった。やがて地面よりも深く落ち、消えた。光るのをやめたのではなく右へ曲がったのだ。
「どうだった?」
「木の中は人がひとり通ることが出来るほどの空洞になっていました。光源虫を落として内部を見てみましたが地下まで綺麗に空洞になっていて、突当りを右に曲がることが出来るようです。」
「ちょっと待て、あの木のてっぺんから地下まで見えるのはわかるがなぜ右に道があるところまで見えるのだ?光源虫が光るのをやめただけかもしれないじゃないか。」
「いいえ、はっきりと曲がっていく姿が見えました。空雷鳥の目を使用した遠見効果を持つ薬を飲みましたので、今の私は1km先にある葉の葉脈までも見ることが出来ます。」
「は!?」
驚きの声を上げたロッド様の隣でレイが、飲んだのか、と呟く。
「この木を入り口に地下の魔獣の元へ行けるのかもしれないな。私やロッド様も通れそうだったか?」
「レイ様は問題ないかと。ロッド様は・・・微妙ですね。」
雨足がが強くなり、完全な撥水生地ではないポンチョも水を吸い重くなってくる。ポンチョに沁みこんだ水が髪の毛を濡らし頬を伝った。レイもルカもロッド様もみんなびしょ濡れだ。そんなみんなの様子をレイが見た。
「今日は出直した方が良さそうですね。一度屋敷に戻って、明日、また仕切り直しましょう。」
びしょびしょになった服の端を玄関で絞っているとリューゼンさんがパタパタと駆けてきた。
「ロッド様、随分お濡れになりましたね。さぁ、お風呂に急いでください。このままでいたら風邪を引いてしまいます。」
「シンシア、まずお前が先に行け。」
「いいえ、私はレイ様の布のお蔭で殆ど濡れてはおりません。ですからロッド様がお先に。」
リューゼンさんが人差し指で丸を描くとシャボン玉のような大きな丸が現れロッド様を包んだ。
「ロッド様、シンシア様のお言葉に甘えさせていただきましょう。シンシア様は暖かい部屋にお連れしますので大丈夫です。リン、温かいお茶のご用意を。」
「かしこまりました。」
「レイ様たちも随分お濡れになりましたね。皆さんもお風呂へどうぞ。二階にお風呂のご用意はととのってございます。」
リューゼンさんはそう言いながら指で丸を描き、私たちをロッド様と同じシャボン玉のようなもので包んだ。
「これで水滴が室内に落ちることはございません。魔力を通せば簡単に割れるようになっておりますので、浴室で解除してくださいませ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
歩くたびに雫が落ちてシャボン玉の下の方に小さな水たまりが出来ている。歩くたびに濡れた靴下が水を押しつぶし、ペタペタと音が鳴った。そのままレイの部屋に皆で入る。
「お風呂ライファから先に入ってきなよ。」
自分たちしかいないことを確認したレイがいつも通りの口調で話し出した。それにつられて私たちもいつもの口調になる。
「いや、レイとルカから先に入りなよ。レイは貴族だし、ここが貴族の家である以上、平民の私が先に入浴するわけにはいかないだろ。」
「いや、平民とか貴族とかじゃなくびしょ濡れの女性をそのままにして自分が先にというのは男としてどうかと。」
「じゃあさ。」
一向に譲らない私たちに痺れを切らしたかのようにルカが発言した。
「ここ、内風呂の奥に露天風呂もあるじゃん。ライファが先にお風呂に行って露天風呂に入って貰ってさ、ライファが露天風呂に入っている間に僕たちが内風呂に入れば皆一緒に温まれるんじゃん。露天風呂と内風呂に分かれていればライファを見ることもないだろうし。」
「確かに!そうだね、そうしよう!」
「いや、でも、それはちょっと。」
賛成したのは私で渋ったのはレイだ。
「細かいことは気にしないで、一斉に温まろうよ。風邪ひいたらロッド様達に会わす顔がないし、チェルシー鳥の捜索も長引くじゃん。」
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