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第三章
63. 気分転換
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「ライファ様のお部屋はこちらになります。隣がレイ様のお部屋、その更に隣がルカ様のお部屋になっております。お荷物はこちらのクローゼットの中に置いておきますね。」
「ありがとうございます。こんなにたくさん部屋を用意していただいてすみません。」
「いえいえ、部屋はたくさんございますので。来客用のお風呂はこの階の一番奥にございます。朝食は皆様に合わせてご用意しております。7時からお召し上がりになれますので、お目覚めになりましたら厨房にご連絡ください。」
「わかりました。何から何までありがとうございます。」
リューゼンさんが部屋を出ていった後、ソファに座る気にもなれず窓を開けてバルコニーに出た。個人所有の島ということもあり、音は無く静かだ。森の暗さが月の明るさを教え、冷たい風がざわめき立った心に冷静さを与える。
レイとサリア嬢の婚約・・・。
サリア嬢は14歳になったばかりだという。貴族ではこの年齢で婚約することは珍しいことではないし、14歳と17歳の二人はもう2、3年も経てば随分とお似合いのカップルになれるだろう。ヘイゼル家とジェンダーソン家、家柄的に釣り合いも取れるし、どちらの家にもプラスになる婚約と言える。きっと二人が婚約すればジェンダーソン侯爵夫妻も喜ぶに違いない。
何度も思い描いたことが急に現実味を帯びてくる。レイの側にいたいのなら覚悟を決めなくてはならない。みっともなく妬いたりせずに二人の婚約を祝福するのだ。レイがサリア嬢に触れることにも、サリア嬢がレイに触れることにも、慣れなくては。
・・・しんどそうだな。
空気の冷たさが指先まで浸透する。体が冷え切る前にと部屋に戻ったが気分は沈んだままだった。
こんな気分のまま部屋にいるのは気が滅入る。家にいる時なら、こんな気分の時は料理をするんだけどな。料理をしている時はその料理に夢中になれる。一旦気持ちを切り離すには良いのだ。
「そうだ、料理道具は揃っているしベランダでチョチョッと作ってしまおう。」
旅の途中で購入し、レイに保存魔法をかけて貰った食材がいくつかあるはずだ。途端に気持ちが浮上し始める。クローゼットからリュックを取り出すと、食材を確認した。作るのならクッキーがいいな。保存魔法がなくても日持ちはするし食べやすい。クッキーはレイも私も大好きなのだ。
「あった、あった。」
切らさないように行く先々で購入しておいた乾燥サワンヤを取り出す。ポン蜜と保存魔法をかけているものの中から羊乳凝と卵を取り出した。
「そういえば、チチの実があったな。」
乾煎りするとほのかな甘みがあってお酒のつまみにもいいよ、と教えてもらったのだ。チチの実をキャラメリゼして生地に混ぜよう。それと、ガル鹿の角を粉末状にしたものがまだあったはずだ。ガル鹿の角を混ぜたクッキーも作ろう。体力回復効果もあるし、チェルシー鳥を探しに行く時にも役に立つはずだ。
バルコニーに出ると片手鍋にチチの実を入れ、火を放った。鍋の中でチチの実と小さないくつもの火が踊る。香ばしい香りが漂ったところでポン蜜をかけて炒め続けるとポン蜜が飴状になってチチの実に絡んだ。
「うん、いい出来だ。」
部屋に戻り全ての材料を混ぜてこねて二つに分けると片方にはチチの実を入れ、もう片方にはガル鹿の角の粉末を入れた。本当はコオリーンに預けて少し寝かせるべきなのだけど、時間がたくさんあるわけでもないからそこは省略する。棒状にはしたものの柔らかい生地を切れば当然楕円状になる。
「まぁいいや。」
切った生地を鍋の中に並べていると、私の部屋のドアをノックする音が聴こえた。
「ライファ?ルカです。」
「どうぞ。」
声をかけるとドアが開いてルカが入ってきた。
「もしかしてカギかけてないの?」
「うん、荷物がここにあるからレイもルカも私の部屋に来ると思ってたし、なんか面倒でしょ。」
「・・・ライファって大ざっぱだよね。でも、女の子なんだからカギくらいはかけた方がいいと思うよ。」
ルカが頭を抱えながら言った。
「そう?・・・そうか。気を付ける。」
「で、何してるの?」
「料理がしたくなって、お菓子を作ってる。今からバルコニーで焼くところ。」
「えぇっ?バルコニーで焼くの?」
「うん、出会ったばかりの私に厨房を貸してくれるとは思えないし。バルコニーでならいいかなって。」
料理を作るということはある意味、命を預かることに他ならない。健康は食事からと言っても過言ではないし、何より食べなければ死ぬ。生きる為には必要不可欠なことだからこそ、悪意ある者がそこに毒を仕込むこともある。公爵家になるとその辺の危機管理はしっかりしていることだろう。そんな厨房を、出会って間もない私が貸してくれとはとても言えない。
「確かに。ヘイゼル公爵から使っていいよって言われるならまだしも、こちらから貸してくれとはなかなか言えないよね。」
「うん。ねぇ、ルカも手伝ってよ。」
「それって出来上がったら僕にも分けてくれるってことだよね?」
「勿論。一緒に食べようよ。」
バルコニーに二人で出ると、ルカがぶるっと体を震わせた。
「結構寒いね。」
「ん。上着、着た方がいいよ。」
バルコニーにある木のテーブルの上に大きな鍋を置き、その中にルカに火を放ってもらった。その上に片手鍋を乗せてクッキーを焼いていく。火が鍋の中で踊って弾ける音が聴こえてくると、ほんのりと暖かさが聴覚から入ってきた。
「せっかくだからお茶でも淹れようよ。」
ルカが一度室内に戻り上着を羽織るとお茶を持って戻ってくる。そのお茶を受け取って、椅子に座った。ルカが私の正面にあった椅子を私の隣に移動させる。
「この方があったかい気がする。」
ルカとこうして二人で過ごすのは、温泉で出会ったあのハプニングを除けば初めてのことだ。
「ひとり旅ってどう?寂しくなったりしない?」
「ん~、全然ないとは言い切れないかな。でも、それ以上にワクワクするあの感じが好きなんだよね。」
「危険なこともあるでしょ。どう切り抜けるの?」
「どうって・・・。その時々かな。でも、一番は危険なモノには近づかないことだよ。それと、危険そうなモノにも近づかない。」
「危険かどうかはどう判断するの?」
「それは勘だね。物事をちゃんと見る。判断する。見るってさ、漠然と見るだけじゃないんだよ。その行動が何を示しているのか、その言葉が何を意図しているのか。いろんな事象を重ね合わせるとね、見えないものまで見えてきたりするんだよ。」
「・・・なんかよく分からないけど、大事そうだからちゃんと覚えておく。」
私がそう言うとルカは声を上げて笑った。
「でも、どうしたの?そんなことを聞くなんて。まるで一人で旅にでも出るみたい。」
「うん、いつかは。」
「それってレイとはずっと一緒にいないってこと?」
「分からない。分からないけど、レイは貴族だもん。いつか貴族の女性と結婚するでしょ。そしたら一緒に旅にはいけないしね。」
「そうかぁ。まぁ、レイがいない日々を想定することはいいことだと思うよ。そういう心の準備をすることは自分の心を守ることにもなると思うし。でも、レイが貴族と結婚するって本人に言われないまま勝手に判断はしない方がいいと思うな。」
「でも、一般的にはそうでしょ?」
「そりゃあね。一般的って言うのはあくまで一般的にであってさ、それがレイにも同じように当てはまるとは限らないんだよ。本人の気持ちは本人にしかわからないから。」
ルカはお茶を飲むと、ふぅっと声を出した。私はリュックから長い箸を取り出すと、片手鍋の中のクッキーをひっくり返す。
「一般的にとか、確率とかさ、大きい数の方に自分も、もしくは他の人も簡単に入ってしまうような気がしちゃう。でもさ、当たり前だけど少ない方の数に入っちゃうこともあるんだ。一般的に、の対象が人の心の場合は本人に聞くのが一番だよ。ライファだって、憶測で心の内を判断されたくはないでしょ。」
「うん。」
ルカはそう言うと私の背中をポンっと叩いて、いい匂いがする、と言った。クッキーがこんがりと焼け、美味しそうな色合いになっている。クッキーを空いている鍋に入れると、また新たにクッキーを焼く。
「冷めるとサクッとなるんだ。今はまだ柔らかい食感だよ。」
「もう食べたい。」
ルカが子供のように呟いたので、ぷぷっと笑った。
「じゃあ、一枚だけね。熱いから気を付けて。」
箸でクッキーを一枚摘まんでルカに渡そうとした時だった。
「いい香りがする。それ、私も頂きたいですな!」
「ありがとうございます。こんなにたくさん部屋を用意していただいてすみません。」
「いえいえ、部屋はたくさんございますので。来客用のお風呂はこの階の一番奥にございます。朝食は皆様に合わせてご用意しております。7時からお召し上がりになれますので、お目覚めになりましたら厨房にご連絡ください。」
「わかりました。何から何までありがとうございます。」
リューゼンさんが部屋を出ていった後、ソファに座る気にもなれず窓を開けてバルコニーに出た。個人所有の島ということもあり、音は無く静かだ。森の暗さが月の明るさを教え、冷たい風がざわめき立った心に冷静さを与える。
レイとサリア嬢の婚約・・・。
サリア嬢は14歳になったばかりだという。貴族ではこの年齢で婚約することは珍しいことではないし、14歳と17歳の二人はもう2、3年も経てば随分とお似合いのカップルになれるだろう。ヘイゼル家とジェンダーソン家、家柄的に釣り合いも取れるし、どちらの家にもプラスになる婚約と言える。きっと二人が婚約すればジェンダーソン侯爵夫妻も喜ぶに違いない。
何度も思い描いたことが急に現実味を帯びてくる。レイの側にいたいのなら覚悟を決めなくてはならない。みっともなく妬いたりせずに二人の婚約を祝福するのだ。レイがサリア嬢に触れることにも、サリア嬢がレイに触れることにも、慣れなくては。
・・・しんどそうだな。
空気の冷たさが指先まで浸透する。体が冷え切る前にと部屋に戻ったが気分は沈んだままだった。
こんな気分のまま部屋にいるのは気が滅入る。家にいる時なら、こんな気分の時は料理をするんだけどな。料理をしている時はその料理に夢中になれる。一旦気持ちを切り離すには良いのだ。
「そうだ、料理道具は揃っているしベランダでチョチョッと作ってしまおう。」
旅の途中で購入し、レイに保存魔法をかけて貰った食材がいくつかあるはずだ。途端に気持ちが浮上し始める。クローゼットからリュックを取り出すと、食材を確認した。作るのならクッキーがいいな。保存魔法がなくても日持ちはするし食べやすい。クッキーはレイも私も大好きなのだ。
「あった、あった。」
切らさないように行く先々で購入しておいた乾燥サワンヤを取り出す。ポン蜜と保存魔法をかけているものの中から羊乳凝と卵を取り出した。
「そういえば、チチの実があったな。」
乾煎りするとほのかな甘みがあってお酒のつまみにもいいよ、と教えてもらったのだ。チチの実をキャラメリゼして生地に混ぜよう。それと、ガル鹿の角を粉末状にしたものがまだあったはずだ。ガル鹿の角を混ぜたクッキーも作ろう。体力回復効果もあるし、チェルシー鳥を探しに行く時にも役に立つはずだ。
バルコニーに出ると片手鍋にチチの実を入れ、火を放った。鍋の中でチチの実と小さないくつもの火が踊る。香ばしい香りが漂ったところでポン蜜をかけて炒め続けるとポン蜜が飴状になってチチの実に絡んだ。
「うん、いい出来だ。」
部屋に戻り全ての材料を混ぜてこねて二つに分けると片方にはチチの実を入れ、もう片方にはガル鹿の角の粉末を入れた。本当はコオリーンに預けて少し寝かせるべきなのだけど、時間がたくさんあるわけでもないからそこは省略する。棒状にはしたものの柔らかい生地を切れば当然楕円状になる。
「まぁいいや。」
切った生地を鍋の中に並べていると、私の部屋のドアをノックする音が聴こえた。
「ライファ?ルカです。」
「どうぞ。」
声をかけるとドアが開いてルカが入ってきた。
「もしかしてカギかけてないの?」
「うん、荷物がここにあるからレイもルカも私の部屋に来ると思ってたし、なんか面倒でしょ。」
「・・・ライファって大ざっぱだよね。でも、女の子なんだからカギくらいはかけた方がいいと思うよ。」
ルカが頭を抱えながら言った。
「そう?・・・そうか。気を付ける。」
「で、何してるの?」
「料理がしたくなって、お菓子を作ってる。今からバルコニーで焼くところ。」
「えぇっ?バルコニーで焼くの?」
「うん、出会ったばかりの私に厨房を貸してくれるとは思えないし。バルコニーでならいいかなって。」
料理を作るということはある意味、命を預かることに他ならない。健康は食事からと言っても過言ではないし、何より食べなければ死ぬ。生きる為には必要不可欠なことだからこそ、悪意ある者がそこに毒を仕込むこともある。公爵家になるとその辺の危機管理はしっかりしていることだろう。そんな厨房を、出会って間もない私が貸してくれとはとても言えない。
「確かに。ヘイゼル公爵から使っていいよって言われるならまだしも、こちらから貸してくれとはなかなか言えないよね。」
「うん。ねぇ、ルカも手伝ってよ。」
「それって出来上がったら僕にも分けてくれるってことだよね?」
「勿論。一緒に食べようよ。」
バルコニーに二人で出ると、ルカがぶるっと体を震わせた。
「結構寒いね。」
「ん。上着、着た方がいいよ。」
バルコニーにある木のテーブルの上に大きな鍋を置き、その中にルカに火を放ってもらった。その上に片手鍋を乗せてクッキーを焼いていく。火が鍋の中で踊って弾ける音が聴こえてくると、ほんのりと暖かさが聴覚から入ってきた。
「せっかくだからお茶でも淹れようよ。」
ルカが一度室内に戻り上着を羽織るとお茶を持って戻ってくる。そのお茶を受け取って、椅子に座った。ルカが私の正面にあった椅子を私の隣に移動させる。
「この方があったかい気がする。」
ルカとこうして二人で過ごすのは、温泉で出会ったあのハプニングを除けば初めてのことだ。
「ひとり旅ってどう?寂しくなったりしない?」
「ん~、全然ないとは言い切れないかな。でも、それ以上にワクワクするあの感じが好きなんだよね。」
「危険なこともあるでしょ。どう切り抜けるの?」
「どうって・・・。その時々かな。でも、一番は危険なモノには近づかないことだよ。それと、危険そうなモノにも近づかない。」
「危険かどうかはどう判断するの?」
「それは勘だね。物事をちゃんと見る。判断する。見るってさ、漠然と見るだけじゃないんだよ。その行動が何を示しているのか、その言葉が何を意図しているのか。いろんな事象を重ね合わせるとね、見えないものまで見えてきたりするんだよ。」
「・・・なんかよく分からないけど、大事そうだからちゃんと覚えておく。」
私がそう言うとルカは声を上げて笑った。
「でも、どうしたの?そんなことを聞くなんて。まるで一人で旅にでも出るみたい。」
「うん、いつかは。」
「それってレイとはずっと一緒にいないってこと?」
「分からない。分からないけど、レイは貴族だもん。いつか貴族の女性と結婚するでしょ。そしたら一緒に旅にはいけないしね。」
「そうかぁ。まぁ、レイがいない日々を想定することはいいことだと思うよ。そういう心の準備をすることは自分の心を守ることにもなると思うし。でも、レイが貴族と結婚するって本人に言われないまま勝手に判断はしない方がいいと思うな。」
「でも、一般的にはそうでしょ?」
「そりゃあね。一般的って言うのはあくまで一般的にであってさ、それがレイにも同じように当てはまるとは限らないんだよ。本人の気持ちは本人にしかわからないから。」
ルカはお茶を飲むと、ふぅっと声を出した。私はリュックから長い箸を取り出すと、片手鍋の中のクッキーをひっくり返す。
「一般的にとか、確率とかさ、大きい数の方に自分も、もしくは他の人も簡単に入ってしまうような気がしちゃう。でもさ、当たり前だけど少ない方の数に入っちゃうこともあるんだ。一般的に、の対象が人の心の場合は本人に聞くのが一番だよ。ライファだって、憶測で心の内を判断されたくはないでしょ。」
「うん。」
ルカはそう言うと私の背中をポンっと叩いて、いい匂いがする、と言った。クッキーがこんがりと焼け、美味しそうな色合いになっている。クッキーを空いている鍋に入れると、また新たにクッキーを焼く。
「冷めるとサクッとなるんだ。今はまだ柔らかい食感だよ。」
「もう食べたい。」
ルカが子供のように呟いたので、ぷぷっと笑った。
「じゃあ、一枚だけね。熱いから気を付けて。」
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