158 / 226
第三章
54. フランシール王都
しおりを挟む
「フランシール王都にはコテージはなさそうだね。今日は宿屋にしようか。」
「そうだね。久しぶりの宿屋っていうのも楽しみだ。」
フランシールの王都に着いたのは20時を回ったところだった。浮遊石を使った四角いライトが等間隔に宙に浮かび街の様子を教えてくれる。道には四角くカットされた石が埋められており、馬車と歩道の境目には植物やオブジェが並んでいた。街にはパステルカラーの建物が多く並び、流行のファッションに身を包んだ人々が歩けばさぞかし映えるだろうと思う。
「きっとこの辺りに宿屋があると思うのだけど。」
宿屋は大抵、町の入り口から少し中央よりの一角に集中している。勿論そこにしかないわけではなく他の場所にもあるがここに行けば必ず数件は宿屋があるだろうという場所だ。
「レイ、こっちの道っぽい。」
思いっきり勘ではあるがレイを引っ張って歩くと思った通りに数件の宿屋を見つけた。
「どこにしようか。」
「安いところがいい。」
「そんなにお金のこと気にしなくても大丈夫だよ?」
「全然大丈夫じゃないよ。いつもレイがお金払っているし。かといって私が出せるお金なんてごく僅かなんだけど・・・。」
「兄さんが上手くやってくれて騎士団から給料は出ているし、ライファ一人くらいなんとかなるよ。それに、ライファにはいつも料理を作って貰っているし、外食するよりもずっと安く済んでいる。だから気にしないで、ね?」
レイは私に寄ってくると頭を撫でた。納得したような納得していないような気持でレイを見上げる。
「うーん・・・。それでもやっぱり安いところがいい。それと、事件が片付いたらちゃんと返していくからそれは全部受け取って。」
「くすくすくす、ライファらしいね。わかったよ。」
人に聞いてたどり着いた格安宿は意外にもこのエリアの中心部にあり、パステルピンクの壁のあちこちに修復した痕が目立っていた。
「一晩泊りたいのだけど部屋は空いてる?」
「あぁ、運がいいね、ちょうど一部屋だけ空いてるよ。」
フロントにいた口ひげを生やしたぽっちゃり体系の背の低い男が答えた。チェックの帽子とおそろいの蝶ネクタイをした陽気そうな40歳くらいの男だ。
「じゃあその部屋を。」
「ベッドはダブルサイズのが一つだけだけどいい?」
「あぁ、構わない。」
えぇっ!?驚いてレイを見ると「だって、なるべく安い方がいいんでしょ?」とレイが微笑んだ。
「部屋は2階の真ん中、203号室だ。お風呂も食堂も一階にある。今日はもう食堂は終わったが明日は7時から開いている。利用するといい。ごゆっくり。」
フロントの男が部屋のカギを差し出す。
「あ、そうだ。聞きたいことがあるのだけど、パウパオ島へはどうやって行けばいい?」
「パウパオ島だって?ヘイゼル公爵にでも招待されたのかい?」
「ヘイゼル公爵!?」
「なんだ、知らないのか。パウパオ島はヘイゼル公爵の私有地なんだよ。招待もなく行ったら、犯罪者として捕まるよ。」
「知らなかった・・・。」
思わずつぶやいた私の隣で、レイが教えてくれてありがとうと部屋のカギを受け取った。
部屋は薄いパステルグリーンの壁、明るいベージュ色の家具、黄緑色のクッションには白で葉っぱの模様が描かれていた。初めての部屋を探検しに飛び回るベルを視界の隅に置き、部屋全体を見回した。
「テーマは森、かな。」
色彩の薄さに幽玄の木に出会った異空間の森を連想した。そして視線の先にはこの部屋の主と言わんばかりに大きなベッドがある。一つのベッドに一つの布団、二つの枕。本当にここにレイと一緒に眠るのだろうか。距離的に言うのならば、森の中で野宿しているのと変わらない。だが野宿で寄り添って眠るのと、一つのベッドで眠るのとでは全然
意味が違うような気がした。
「どうしたの?そんなにベッドを凝視して。」
レイがくすくすと笑う。
「あ、いや、別に。先にお風呂に入ってくるよ。ベル、行くよ。」
「私もお風呂に入るから、カギはフロントに預けておくね。」
「わかった。」
なんとなく恥ずかしくてレイから逃げるように風呂へと急いだ。
お風呂は花の湯だった。ムラサキ色の花の中に少しの白い花が混ぜてあり、お湯一面に浮かぶ。ほんのりとした花の香りが蒸気で更に深くなっている気がした。
「紫だけじゃなくて所々に白い花が散らせてあるのがお洒落。流石はフランシールだな。」
大きなお風呂にはしゃいでいるベルを捕まえてワシャワシャと洗った。ベッドを思い出して落ち着かなくなったり、いつもより丁寧に体を洗ったり、考え事をしているとどんどん時間は過ぎ半分のぼせたようになってようやくお風呂から出た。
暑い・・・。ベルを肩に乗せパタパタと手で自分を扇ぎながらフロントへ行く。
「203号室ですがカギはありますか?」
「あぁ、さっき男の人が持っていったよ。」
「んじゃ、部屋にいるな。どうも。」
「あれー?もしかしてライファ!?」
フロントのおじさんに頭を下げていると背後から声をかけられた。
「ルカ!?」
振り向いた先にいたのはコバトウで出会ったハンターだ。この宿屋の宿着を着ているところをみると、この宿屋に泊っているのだろう。
「おぉーっ!凄い偶然っ。」
ルカはそう言うと女の子のように私の手を握ってピョンピョンと跳ねた。
「ここには薬材でも探しに来たの?レイは?レイもまだ一緒?」
「うん、レイもいるよ。ここで話すのも何だし、部屋に来る?」
「いいのー?じゃあ、行っちゃおうかな。」
ルカを連れて203号室のドアをノックする。
「レイ、私。」
直ぐにドアが開いて「遅かったからちょっと心配した。」と顔が覗いた。
「くすっ、相変わらず過保護だねぇ。」
「ルカ!?」
「そう、さっきフロントで会ったんだ。凄い偶然だよね。部屋に入れてもいい?」
「いいけど。」
部屋に入ると唯一部屋にあった椅子にルカを座らせ、レイと私はベッドに座った。
「で、二人は今回は何を探しているの?」
「ルカは何しに来たの?」
「あぁ、手に入れた薬材を売り払ったところ。フランシールには懇意にしている薬材屋があるんだ。」
「おぉっ、薬材か。全部売っちゃった?何か残ってる?」
「その前に、と。」
薬材に盛り上がりそうになった私たちをレイが止めてルカに言う。
「私たち、パウパオ島に行きたいんだ。島へ行く良い方法知っているか?」
「パウパオ島か。パウパオ島っていうとお目当てはチェルシー鳥の涙か。」
パウパオ島の名前を出しただけでチェルシー鳥に行きつくとは。
「さすがルカ。お見通しだね。」
「お見通しというか、パウパオ島といえばチェルシー鳥って有名だからね。パウパオ島に行くにはヘイゼル公爵に取り入らないと難しいな。」
「その取り入る方法を探しているんだ。何かいい方法は無いか?」
「ん~、協力してもいいけど僕にもチェルシー鳥の涙を分けてよ。半分とは言わないからさ。」
「量による。」
「じゃあ、1個しか手に入れられなかったらそれは譲る。」
「2個でも譲ることは出来ないよ。」
レイがはっきりと告げる。先生にはなるべくたくさん手に入れて欲しいと言われているのだ。半分こというわけにはいかない。ルカは考えを読むかのようにじっと私たちを見つめると諦めたように手をあげた。
「わかった。いいよ2個でも諦める。でも3個手に入れたら1個頂戴。つまり、手に入れた量の3分の1でいいから頂戴よ。」
レイが私の方を見たので、いいよという意味を込めて頷いた。レイも同じように頷いたところを見ると同じ気持ちだったらしい。ルカが一緒にいるとなんとなく心強いのも了承した理由のひとつだ。
「わかった。その条件をのむ。それで、取り入る方法とはどんなだ?何か思いついているんだろう?」
レイの問いかけにルカがニヤリと笑った。
「そうだね。久しぶりの宿屋っていうのも楽しみだ。」
フランシールの王都に着いたのは20時を回ったところだった。浮遊石を使った四角いライトが等間隔に宙に浮かび街の様子を教えてくれる。道には四角くカットされた石が埋められており、馬車と歩道の境目には植物やオブジェが並んでいた。街にはパステルカラーの建物が多く並び、流行のファッションに身を包んだ人々が歩けばさぞかし映えるだろうと思う。
「きっとこの辺りに宿屋があると思うのだけど。」
宿屋は大抵、町の入り口から少し中央よりの一角に集中している。勿論そこにしかないわけではなく他の場所にもあるがここに行けば必ず数件は宿屋があるだろうという場所だ。
「レイ、こっちの道っぽい。」
思いっきり勘ではあるがレイを引っ張って歩くと思った通りに数件の宿屋を見つけた。
「どこにしようか。」
「安いところがいい。」
「そんなにお金のこと気にしなくても大丈夫だよ?」
「全然大丈夫じゃないよ。いつもレイがお金払っているし。かといって私が出せるお金なんてごく僅かなんだけど・・・。」
「兄さんが上手くやってくれて騎士団から給料は出ているし、ライファ一人くらいなんとかなるよ。それに、ライファにはいつも料理を作って貰っているし、外食するよりもずっと安く済んでいる。だから気にしないで、ね?」
レイは私に寄ってくると頭を撫でた。納得したような納得していないような気持でレイを見上げる。
「うーん・・・。それでもやっぱり安いところがいい。それと、事件が片付いたらちゃんと返していくからそれは全部受け取って。」
「くすくすくす、ライファらしいね。わかったよ。」
人に聞いてたどり着いた格安宿は意外にもこのエリアの中心部にあり、パステルピンクの壁のあちこちに修復した痕が目立っていた。
「一晩泊りたいのだけど部屋は空いてる?」
「あぁ、運がいいね、ちょうど一部屋だけ空いてるよ。」
フロントにいた口ひげを生やしたぽっちゃり体系の背の低い男が答えた。チェックの帽子とおそろいの蝶ネクタイをした陽気そうな40歳くらいの男だ。
「じゃあその部屋を。」
「ベッドはダブルサイズのが一つだけだけどいい?」
「あぁ、構わない。」
えぇっ!?驚いてレイを見ると「だって、なるべく安い方がいいんでしょ?」とレイが微笑んだ。
「部屋は2階の真ん中、203号室だ。お風呂も食堂も一階にある。今日はもう食堂は終わったが明日は7時から開いている。利用するといい。ごゆっくり。」
フロントの男が部屋のカギを差し出す。
「あ、そうだ。聞きたいことがあるのだけど、パウパオ島へはどうやって行けばいい?」
「パウパオ島だって?ヘイゼル公爵にでも招待されたのかい?」
「ヘイゼル公爵!?」
「なんだ、知らないのか。パウパオ島はヘイゼル公爵の私有地なんだよ。招待もなく行ったら、犯罪者として捕まるよ。」
「知らなかった・・・。」
思わずつぶやいた私の隣で、レイが教えてくれてありがとうと部屋のカギを受け取った。
部屋は薄いパステルグリーンの壁、明るいベージュ色の家具、黄緑色のクッションには白で葉っぱの模様が描かれていた。初めての部屋を探検しに飛び回るベルを視界の隅に置き、部屋全体を見回した。
「テーマは森、かな。」
色彩の薄さに幽玄の木に出会った異空間の森を連想した。そして視線の先にはこの部屋の主と言わんばかりに大きなベッドがある。一つのベッドに一つの布団、二つの枕。本当にここにレイと一緒に眠るのだろうか。距離的に言うのならば、森の中で野宿しているのと変わらない。だが野宿で寄り添って眠るのと、一つのベッドで眠るのとでは全然
意味が違うような気がした。
「どうしたの?そんなにベッドを凝視して。」
レイがくすくすと笑う。
「あ、いや、別に。先にお風呂に入ってくるよ。ベル、行くよ。」
「私もお風呂に入るから、カギはフロントに預けておくね。」
「わかった。」
なんとなく恥ずかしくてレイから逃げるように風呂へと急いだ。
お風呂は花の湯だった。ムラサキ色の花の中に少しの白い花が混ぜてあり、お湯一面に浮かぶ。ほんのりとした花の香りが蒸気で更に深くなっている気がした。
「紫だけじゃなくて所々に白い花が散らせてあるのがお洒落。流石はフランシールだな。」
大きなお風呂にはしゃいでいるベルを捕まえてワシャワシャと洗った。ベッドを思い出して落ち着かなくなったり、いつもより丁寧に体を洗ったり、考え事をしているとどんどん時間は過ぎ半分のぼせたようになってようやくお風呂から出た。
暑い・・・。ベルを肩に乗せパタパタと手で自分を扇ぎながらフロントへ行く。
「203号室ですがカギはありますか?」
「あぁ、さっき男の人が持っていったよ。」
「んじゃ、部屋にいるな。どうも。」
「あれー?もしかしてライファ!?」
フロントのおじさんに頭を下げていると背後から声をかけられた。
「ルカ!?」
振り向いた先にいたのはコバトウで出会ったハンターだ。この宿屋の宿着を着ているところをみると、この宿屋に泊っているのだろう。
「おぉーっ!凄い偶然っ。」
ルカはそう言うと女の子のように私の手を握ってピョンピョンと跳ねた。
「ここには薬材でも探しに来たの?レイは?レイもまだ一緒?」
「うん、レイもいるよ。ここで話すのも何だし、部屋に来る?」
「いいのー?じゃあ、行っちゃおうかな。」
ルカを連れて203号室のドアをノックする。
「レイ、私。」
直ぐにドアが開いて「遅かったからちょっと心配した。」と顔が覗いた。
「くすっ、相変わらず過保護だねぇ。」
「ルカ!?」
「そう、さっきフロントで会ったんだ。凄い偶然だよね。部屋に入れてもいい?」
「いいけど。」
部屋に入ると唯一部屋にあった椅子にルカを座らせ、レイと私はベッドに座った。
「で、二人は今回は何を探しているの?」
「ルカは何しに来たの?」
「あぁ、手に入れた薬材を売り払ったところ。フランシールには懇意にしている薬材屋があるんだ。」
「おぉっ、薬材か。全部売っちゃった?何か残ってる?」
「その前に、と。」
薬材に盛り上がりそうになった私たちをレイが止めてルカに言う。
「私たち、パウパオ島に行きたいんだ。島へ行く良い方法知っているか?」
「パウパオ島か。パウパオ島っていうとお目当てはチェルシー鳥の涙か。」
パウパオ島の名前を出しただけでチェルシー鳥に行きつくとは。
「さすがルカ。お見通しだね。」
「お見通しというか、パウパオ島といえばチェルシー鳥って有名だからね。パウパオ島に行くにはヘイゼル公爵に取り入らないと難しいな。」
「その取り入る方法を探しているんだ。何かいい方法は無いか?」
「ん~、協力してもいいけど僕にもチェルシー鳥の涙を分けてよ。半分とは言わないからさ。」
「量による。」
「じゃあ、1個しか手に入れられなかったらそれは譲る。」
「2個でも譲ることは出来ないよ。」
レイがはっきりと告げる。先生にはなるべくたくさん手に入れて欲しいと言われているのだ。半分こというわけにはいかない。ルカは考えを読むかのようにじっと私たちを見つめると諦めたように手をあげた。
「わかった。いいよ2個でも諦める。でも3個手に入れたら1個頂戴。つまり、手に入れた量の3分の1でいいから頂戴よ。」
レイが私の方を見たので、いいよという意味を込めて頷いた。レイも同じように頷いたところを見ると同じ気持ちだったらしい。ルカが一緒にいるとなんとなく心強いのも了承した理由のひとつだ。
「わかった。その条件をのむ。それで、取り入る方法とはどんなだ?何か思いついているんだろう?」
レイの問いかけにルカがニヤリと笑った。
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
まじぼらっ! ~魔法奉仕同好会騒動記
ちありや
ファンタジー
芹沢(せりざわ)つばめは恋に恋する普通の女子高生。入学初日に出会った不思議な魔法熟… 少女に脅され… 強く勧誘されて「魔法奉仕(マジックボランティア)同好会」に入る事になる。
これはそんな彼女の恋と青春と冒険とサバイバルのタペストリーである。
1話あたり平均2000〜2500文字なので、サクサク読めますよ!
いわゆるラブコメではなく「ラブ&コメディ」です。いえむしろ「ラブギャグ」です! たまにシリアス展開もあります!
【注意】作中、『部』では無く『同好会』が登場しますが、分かりやすさ重視のために敢えて『部員』『部室』等と表記しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる