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第三章
53. フランシール国王
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夢から目覚める。相変わらず気分は最悪だ。それでもリベルダ様に処置していただいてから気持ちを切り離すのが随分楽になった。以前は夢の中にいるとグショウなのか女の子なのか分からなくなる場面が多々あった。痛みも苦しみも女の子の気持ちも全てを自身のものとして感じていたのだ。今ではグショウとして女の子の日々を覗いている感じだ。女の子の気持ちが流れ込んでくることはあるがその感情は女の子のものであると認識することが出来る。
水を飲もうと体を起こすと、ベッドがミシッと音を立てた。
左上に気配。ハッと顔を向けるとクルクル頭の死体がこちらを覗いていた。
「・・・ジョン、起こしてしまいましたか?」
「いえ、私が勝手に起きただけです。大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫です。相変わらず気分は最悪ですが。ジョン・・・どういうつもりですか?」
ジョンがベッドから降り私のベッドに入ろうとするのを制した。
「ん?あら、本当に大丈夫なんですね。嬉しいやら、残念やら。」
「ジョン。」
低い声を出してジョンを睨む。
「いや、残念なのはちょっとだけですよ。ほんのちょっとだけ。」
ジョンがベッドに入るのを諦めたのを確認すると、私もベッドから出て水を飲んだ。冷たい水が口の中に含まれ、ほんの僅かずつ温度を上げながら食道を通って行く。
「今日はどんな夢を?」
「また話すのですか?」
私が魔女に植え付けられた記憶を夢に見ていると知った日から、私が夢を見るたびにジョン必ずは私に夢の内容を聞くようになった。話すということは自分の記憶では無いにしろもう一度あの夢の世界に帰ることでもあり、精神を疲労する。
「えぇ、あなた一人で抱え込むものではありません。私にも背負わせて。」
ジョンはそう言うとベッドに腰掛けた私の隣に椅子を持ってきて座った。そして私の手に手を重ねる。思わず大きく息を吐いた。手を重ねられるのが嫌なわけではない。重ねられた手に少し安心してしまう自身に毎回戸惑うのだ。
肌の柔らかい部分に爪を立てられ長い傷がついた。その傷の上を寸分たがわず同じ強さで爪を立て引く。夢の内容を話すというのはそういった作業だ。話し終えるとジョンが眉毛を垂れて寂しいような苦しいような表情をした。
「相変わらず救いがないな・・・。」
「魔女はなぜ私にこのような夢を見せるのだろう。」
「さぁ、グショウ隊長に見せているのが自身の記憶なのならば、自身に有利になるどころか弱みにすらなりかねない。それでも見せる意味とは・・・。夢の中に何かヒントは無いのですか?」
「ヒント・・・か。夢の中の少女が抱く感情は、痛い、寂しい、無、全てそういった負の感情です。最近では何かを望むことさえありません。」
「夢であなたをマインドコントロールするつもりだったのでは?事実、あなたは夢にのっとられて死のうとしたくらいですから。本当はあなたをスパイのように使うつもりだったのかも。」
「確かに一理ありますね。でも、不確かなうえにリスクを伴う方法だと思うのですけどね。事実、この夢のお蔭でターザニアの第3王妃が犯人であり魔女であると分かったのですから。」
「うーん・・・。」
ジョンは顎の下に手を置いたまま考え込んだ。そしてしばらくすると、ポカンと口を開いた。
「わからん。分からないことを今考えたところで分からん。」
ポイッと何かを投げるかのように考えていたことを放り投げる。
「そんなことよりも、二度目のキスはいかがですか?」
ジョンが私をベッドに押し倒す。
「そうだな・・・。」
言いながら顔を横に向けると、ジョンは私の言葉を肯定と捉えたのか私の首筋に顔を埋めた。首筋に触れる唇にゾクッとしながら手早く指先に魔力を溜め、糸のように伸ばした。その糸でくるくるっとジョンの手首とベッドを繋ぐ。
「これはどういうことですか?」
ジョンの下から抜け出し、ベッドの脇に立つ。
「なるほど、色仕掛け、とはよく言いますがあなたにもこの方法は有効のようですね。上のベッド、お借りしますね。」
「グショウ隊長~っ。」
下から情けない声が聞こえるが解いてやるつもりなどない。それに、ジョンが本気になれば外せないことは無いはずだ。布団に潜り込むと、ジョンの香りがした。
そうだった。ジョンは自分の部屋から布団と枕を持ってきていた。チッと舌打ちする心とは裏腹、あたたかな香りに落ちていった。
こうして過ごすこと3日。
フランシール国王が従者を10人連れ、馬車ひとつ分の土産を持参してオーヴェルに到着した。両国王にクオン王子、従者5名が風の間に入室したのを確認し、扉の外で待機する。
上手くいくだろうか。
フランシール国王が私を信用してくれない場合、戦争は間違いなく起こるだろう。人間はみな、幸せになりたいと思っている。ターザニアの人々もそうだったはずだ。その自分たちの命がまさかこんな風に、戦争の火種として使われようとは思いもしなかっただろう。
何としてでも止めなくては。
「どうぞ、お入りください。」
マカンがドアを開け私たちに中に入るよう声をかけた。ジョンと二人、マカンに連れられて入室する。国王や従者、クオン王子、室内にいる者たちの視線が一斉に私たちに注がれ自身の顔が引きつるのを感じた。オーヴェル国王の隣に立つ。
「フランシール国王、お初にお目にかかります。私はターザニア騎士団、隊長グショウ・アークロッドと申します。」
「私はオーヴェル騎士団、ジョン・リーブス。お会いできて光栄です。」
肩の下まであるグレイの髪の毛に藍色の目、真っ白な肌、30代後半だろうか。フランシールの国王は国王にしては随分と若い。
「私に用があると聞いた。話を聞こう。というか、この状況では聞くしかあるまい。」
フランシール国王が口元を歪めて笑ったが目が少しも笑ってはいない。思いの外、好戦的な人物のようだ。私は少しだけ頭を下げた。
「ターザニアを滅ぼした人物についてお話があります。」
「話せ。」
「単刀直入に申し上げます。ターザニアを滅ぼしたのはターザニアの第3王妃でございます。」
「はっ、ターザニアの王妃が自身の国を滅ぼしたというのか?何のために?第一、王妃があんな大それたことをやる力などあるものか。」
フランシール国王は馬鹿にしたように鼻で笑った。
「恐れながらフランシール国王、私は第三王妃は魔女ではないかと思っております。しばし私の話を聞いていただけませんでしょうか。」
私はターザニア国王からの命で第三王妃を調べていたこと、空間移動魔法陣のこと、その魔方陣の行先がガルシアであり、山小屋は魔女のアジトだったと考えられることを話した。勿論、リベルダ様やマリア様のことは伏せて、だ。
「その第3王妃がガルシアの手先ではないとなぜ言えるのだ?」
「ではフランシール国王は何のためにガルシアがターザニアを滅ぼしたとお思いですか?」
「知らん。ガルシアとターザニアの間に何か問題でもあったのであろう。」
「ターザニアは世界の中心的研究国家だった。自国の元へ引き込みたいと思う国はあっても、滅ぼしたいと思う国など果たしてあるのだろうか。ターザニアが滅んだせいでこの先の研究が10年は遅れたと言われておる。」
オーヴェル国王が口を挟んだ。そして、クオン王子も言葉を続ける。
「フランシール国王、あなたはガルシアがターザニアを滅ぼすだけの技術と力をお持ちだと認めているのですか?一つの国を国民共々滅ぼすなどとこのオーヴェルにも不可能だと言っていい。」
クオン王子のこの言葉にフランシール国王がピクリと反応した。正直なところ、フランシールとオーヴェルの間で戦争が起きたらフランシールの力ではオーヴェルには敵わない。過去の戦争を見てもそうだ。過去に二度、フランシールとオーヴェルは戦争を起こしたことがある。その二回は全てオーヴェルが勝利した。
そのオーヴェルでもターザニアを滅ぼすことは出来ないのにガルシアにそれが出来るとフランシール国王は思っているのか、とクオン王子はフランシール国王に問うたのだ。つまり、フランシール国よりもガルシアの方が強いと認めているのかと。
クオン王子、なんて人だ。
フランシール国王の眉毛がピクッと動いた。
「オーヴェルは随分と優しくなったものだな。いいだろう、その話こちらでも調べておく。ガザン、直ちにルベールに連絡して、ガルシアが犯人だと言いだした情報元を洗い出せ。根っこの先までな。」
「フランシール国王、結論を急いでは身を滅ぼしますぞ。民あっての国王。戦争になれば多くの民が死ぬ。」
「ふん、其の方に言われる筋合いはない。ガザン、帰るぞ。失礼する。」
フランシール国王はオーヴェル国王を一瞥すると従者を連れて部屋を出ていった。
「オーヴェル国王、クオン王子、ありがとうございます。・・・戦争は止まりますでしょうか?」
「どうかな。火種はひとつとは限らぬ。だが、少なくとも先延ばしにすることは出来たと思うぞ。」
「これも全てオーヴェル国王とクオン王子のお蔭でございます。」
水を飲もうと体を起こすと、ベッドがミシッと音を立てた。
左上に気配。ハッと顔を向けるとクルクル頭の死体がこちらを覗いていた。
「・・・ジョン、起こしてしまいましたか?」
「いえ、私が勝手に起きただけです。大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫です。相変わらず気分は最悪ですが。ジョン・・・どういうつもりですか?」
ジョンがベッドから降り私のベッドに入ろうとするのを制した。
「ん?あら、本当に大丈夫なんですね。嬉しいやら、残念やら。」
「ジョン。」
低い声を出してジョンを睨む。
「いや、残念なのはちょっとだけですよ。ほんのちょっとだけ。」
ジョンがベッドに入るのを諦めたのを確認すると、私もベッドから出て水を飲んだ。冷たい水が口の中に含まれ、ほんの僅かずつ温度を上げながら食道を通って行く。
「今日はどんな夢を?」
「また話すのですか?」
私が魔女に植え付けられた記憶を夢に見ていると知った日から、私が夢を見るたびにジョン必ずは私に夢の内容を聞くようになった。話すということは自分の記憶では無いにしろもう一度あの夢の世界に帰ることでもあり、精神を疲労する。
「えぇ、あなた一人で抱え込むものではありません。私にも背負わせて。」
ジョンはそう言うとベッドに腰掛けた私の隣に椅子を持ってきて座った。そして私の手に手を重ねる。思わず大きく息を吐いた。手を重ねられるのが嫌なわけではない。重ねられた手に少し安心してしまう自身に毎回戸惑うのだ。
肌の柔らかい部分に爪を立てられ長い傷がついた。その傷の上を寸分たがわず同じ強さで爪を立て引く。夢の内容を話すというのはそういった作業だ。話し終えるとジョンが眉毛を垂れて寂しいような苦しいような表情をした。
「相変わらず救いがないな・・・。」
「魔女はなぜ私にこのような夢を見せるのだろう。」
「さぁ、グショウ隊長に見せているのが自身の記憶なのならば、自身に有利になるどころか弱みにすらなりかねない。それでも見せる意味とは・・・。夢の中に何かヒントは無いのですか?」
「ヒント・・・か。夢の中の少女が抱く感情は、痛い、寂しい、無、全てそういった負の感情です。最近では何かを望むことさえありません。」
「夢であなたをマインドコントロールするつもりだったのでは?事実、あなたは夢にのっとられて死のうとしたくらいですから。本当はあなたをスパイのように使うつもりだったのかも。」
「確かに一理ありますね。でも、不確かなうえにリスクを伴う方法だと思うのですけどね。事実、この夢のお蔭でターザニアの第3王妃が犯人であり魔女であると分かったのですから。」
「うーん・・・。」
ジョンは顎の下に手を置いたまま考え込んだ。そしてしばらくすると、ポカンと口を開いた。
「わからん。分からないことを今考えたところで分からん。」
ポイッと何かを投げるかのように考えていたことを放り投げる。
「そんなことよりも、二度目のキスはいかがですか?」
ジョンが私をベッドに押し倒す。
「そうだな・・・。」
言いながら顔を横に向けると、ジョンは私の言葉を肯定と捉えたのか私の首筋に顔を埋めた。首筋に触れる唇にゾクッとしながら手早く指先に魔力を溜め、糸のように伸ばした。その糸でくるくるっとジョンの手首とベッドを繋ぐ。
「これはどういうことですか?」
ジョンの下から抜け出し、ベッドの脇に立つ。
「なるほど、色仕掛け、とはよく言いますがあなたにもこの方法は有効のようですね。上のベッド、お借りしますね。」
「グショウ隊長~っ。」
下から情けない声が聞こえるが解いてやるつもりなどない。それに、ジョンが本気になれば外せないことは無いはずだ。布団に潜り込むと、ジョンの香りがした。
そうだった。ジョンは自分の部屋から布団と枕を持ってきていた。チッと舌打ちする心とは裏腹、あたたかな香りに落ちていった。
こうして過ごすこと3日。
フランシール国王が従者を10人連れ、馬車ひとつ分の土産を持参してオーヴェルに到着した。両国王にクオン王子、従者5名が風の間に入室したのを確認し、扉の外で待機する。
上手くいくだろうか。
フランシール国王が私を信用してくれない場合、戦争は間違いなく起こるだろう。人間はみな、幸せになりたいと思っている。ターザニアの人々もそうだったはずだ。その自分たちの命がまさかこんな風に、戦争の火種として使われようとは思いもしなかっただろう。
何としてでも止めなくては。
「どうぞ、お入りください。」
マカンがドアを開け私たちに中に入るよう声をかけた。ジョンと二人、マカンに連れられて入室する。国王や従者、クオン王子、室内にいる者たちの視線が一斉に私たちに注がれ自身の顔が引きつるのを感じた。オーヴェル国王の隣に立つ。
「フランシール国王、お初にお目にかかります。私はターザニア騎士団、隊長グショウ・アークロッドと申します。」
「私はオーヴェル騎士団、ジョン・リーブス。お会いできて光栄です。」
肩の下まであるグレイの髪の毛に藍色の目、真っ白な肌、30代後半だろうか。フランシールの国王は国王にしては随分と若い。
「私に用があると聞いた。話を聞こう。というか、この状況では聞くしかあるまい。」
フランシール国王が口元を歪めて笑ったが目が少しも笑ってはいない。思いの外、好戦的な人物のようだ。私は少しだけ頭を下げた。
「ターザニアを滅ぼした人物についてお話があります。」
「話せ。」
「単刀直入に申し上げます。ターザニアを滅ぼしたのはターザニアの第3王妃でございます。」
「はっ、ターザニアの王妃が自身の国を滅ぼしたというのか?何のために?第一、王妃があんな大それたことをやる力などあるものか。」
フランシール国王は馬鹿にしたように鼻で笑った。
「恐れながらフランシール国王、私は第三王妃は魔女ではないかと思っております。しばし私の話を聞いていただけませんでしょうか。」
私はターザニア国王からの命で第三王妃を調べていたこと、空間移動魔法陣のこと、その魔方陣の行先がガルシアであり、山小屋は魔女のアジトだったと考えられることを話した。勿論、リベルダ様やマリア様のことは伏せて、だ。
「その第3王妃がガルシアの手先ではないとなぜ言えるのだ?」
「ではフランシール国王は何のためにガルシアがターザニアを滅ぼしたとお思いですか?」
「知らん。ガルシアとターザニアの間に何か問題でもあったのであろう。」
「ターザニアは世界の中心的研究国家だった。自国の元へ引き込みたいと思う国はあっても、滅ぼしたいと思う国など果たしてあるのだろうか。ターザニアが滅んだせいでこの先の研究が10年は遅れたと言われておる。」
オーヴェル国王が口を挟んだ。そして、クオン王子も言葉を続ける。
「フランシール国王、あなたはガルシアがターザニアを滅ぼすだけの技術と力をお持ちだと認めているのですか?一つの国を国民共々滅ぼすなどとこのオーヴェルにも不可能だと言っていい。」
クオン王子のこの言葉にフランシール国王がピクリと反応した。正直なところ、フランシールとオーヴェルの間で戦争が起きたらフランシールの力ではオーヴェルには敵わない。過去の戦争を見てもそうだ。過去に二度、フランシールとオーヴェルは戦争を起こしたことがある。その二回は全てオーヴェルが勝利した。
そのオーヴェルでもターザニアを滅ぼすことは出来ないのにガルシアにそれが出来るとフランシール国王は思っているのか、とクオン王子はフランシール国王に問うたのだ。つまり、フランシール国よりもガルシアの方が強いと認めているのかと。
クオン王子、なんて人だ。
フランシール国王の眉毛がピクッと動いた。
「オーヴェルは随分と優しくなったものだな。いいだろう、その話こちらでも調べておく。ガザン、直ちにルベールに連絡して、ガルシアが犯人だと言いだした情報元を洗い出せ。根っこの先までな。」
「フランシール国王、結論を急いでは身を滅ぼしますぞ。民あっての国王。戦争になれば多くの民が死ぬ。」
「ふん、其の方に言われる筋合いはない。ガザン、帰るぞ。失礼する。」
フランシール国王はオーヴェル国王を一瞥すると従者を連れて部屋を出ていった。
「オーヴェル国王、クオン王子、ありがとうございます。・・・戦争は止まりますでしょうか?」
「どうかな。火種はひとつとは限らぬ。だが、少なくとも先延ばしにすることは出来たと思うぞ。」
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