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第三章
48. 運命
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「ローザ様お願いがあります。ガチョパールの森に行っても宜しいでしょうか。薬の完成に幽玄の木という薬材が欲しいのです。今のままでは薬が強すぎて体が持ちません。なので、生命を守る為の強い薬材が必要なのです。」
「いいですよ。私はやらなくてはいけないことがありますのでレベッカを連れていきなさい。ニコラウスの魔力では心配なことも多いでしょう。」
ニコラウスがローザ様にしたお願いごとに巻き込まれ、二人でガチョパールの森に行かなくてはならないと決まった時、なぜに私がそこまでしなくてはならないのかと信じられない思いだった。しかも、私の付き人であるトーゴはローザ様の命によりローザ様と行動を共にするというのだ。いくらローザ様の頼みと言えどそれはあんまりだと思った。強く断ったのだが、優しいローザ様が目を細めた瞬間に部屋に威圧感のような重い空気が広がり、断ることが出来なかった。
納得がいかぬまま、腹立たしさを抱えこの森に来たのだが、まさか、ユーリスアでから遠く離れたこのフランシールでレイ様に会えるとは。
運命だわ。
その言葉しか思いつかない。
ユーリスアを出る時にお父様も言っていた。どんなに離れていても運命の相手だというのならばまた会えるはずだと。私がユーリスアに戻って会うというのならまだしも、なんのゆかりもないこのフランシールで会ったのだ。これを運命と言わずして何を運命というのだろう。これほど私とレイ様のつながりが強いというのにあの平民の女を気にしていたなどどむしろ恥ずかしいくらいだ。
薬の力なんてなくてもレイ様は私に振り向いてくださるのではないかとさえ思う。
「ねぇ、レイ様、少し休みませんか?私、疲れてしまいました。」
「あぁ、そうだね。少し休もうか。どう?何か怪しい場所はあった?」
「いいえ、歪な空間の気配は微塵も感じませんでした。」
「そうか、現れても消滅してしまえばその痕跡を見つけることもできないからな。」
真剣な表情で話すレイ様に胸が高鳴ってしまう。あの日、ユーリスアの私の家でレイ様に冷たい言葉を告げられた。あの日からこんなに普通に話すことが出来る日が来るとは思えなかったのに。
「あの二人、どこに行ったのだろう。食材を探しに行くと言っていたけど。」
「さぁ、きっと夕方には戻ってきますわ。頼りになるかはわかりませんが一応、ニコラウスもついておりますし。平民は平民同士、仲良くしているのでしょう。貴族の前では緊張しますでしょうし。」
レイ様は遠くを見つめたまま、あぁ、とだけ言った。その横顔さえも美しい。ニコラウスもライファもこのまま戻って来なければいいのに。
日が傾き、太陽が赤みを帯び始めた頃レイ様がおかしい、と呟いた。
「二人の魔力を探っているけどどこにもいない。」
「えぇ?どういうことですの?」
思わず笑顔になってしまわないようにと自身を必死に抑える。
「ちょっと川の方へ行ってくる。レベッカはここにいて。」
「レイ様、私も参りますわ!」
「いや、戻ってきて行き違いになると悪いから。もし戻ってきたら必ず知らせてくれ。」
「わかりました。」
レイ様が焦った表情で飛獣石に跨り川へと急ぐ。あの二人のことなど放っておけばいいのに。それにしてもあの二人はどこに行ったのだろうか。ニコラウスがライファを連れ出したのなら出会ってから初めてお礼を言いたいと思った。
「そうだ!レイ様が帰ってきた時の為に何かお食事でも作っておこうかしら。」
レイ様に私の存在をしっかりとアピールしておかなければならない。なんたって運命の人なのだから。
ライファとニコラウスが姿を消して丸一日が過ぎた。レベッカの命でニコラウスがライファを連れ去ったのかとも考えたが、ニコラウスの魔力で私に感知されないように消えるのは不可能と思われた。通常の状態ならまだしも、ライファには私の魔力を込めたお守りを渡してある。自身の魔力というものは離れていても一番感知しやすいものだ。それなのに見つけられない。ライファに渡してあるお守りがどれも発動した形跡がないことを思えば、命の危険はないはずだ。
ではどこに?
「レイ様、そんなに思いつめないでください。きっと見つかりますわ。」
レベッカがすり寄ってくる。
君がライファをどこかへやったんじゃないか?そんな言葉を口走りそうになりギュッと唇を噛んだ。
「レイ様は本当にお優しい。そんなに唇を噛んでしまっては傷になってしまいます。」
レベッカの手が私の顔に伸びてきて、その手を避けるように反射的に立ち上がった。
「レベッカは先に寝ていて。私は少し剣を振ってくる。」
私との距離を少しずつ詰めてくるレベッカの行動に神経を逆なでされる。ライファを誘拐しあんな目に合わせたことを忘れているのだろうか。以前と変わりない態度に信じられないという思いと、ある種の狂気さえ感じるような気がした。その考えを振り切るように一心不乱に剣を振った。
ライファ・・・無事だろうか。
必ず探し出すから待っていて。
二人が居なくなって三日目の朝。
「レイ様、凄いですわ。私の為にこんなお料理を。」
レベッカが両手を胸の前で合わせて感動のポーズをとる。
「気にしなくていい。魚を焼いただけだから。」
レベッカと過ごした初日の夜、川から帰ってくると魔力でとっ散らかされた草や木が散乱していた。おそらく食事でも作ろうとしたのだが蝶よ花よと育てられたレベッカのことだ。何もできずにこの有り様になったのだろうと思われた。あの日から食事は私が用意している。採ってきた食材や魚を焼くだけの料理ではあるが、腹がある程度満たされればそれでいい。食事を楽しむなんて気にはなれないのだから。
「二人を探しに行ってくる。」
「私も参りますわ!」
レベッカを飛獣石にのせて川の上流部分へ行く。ぴたっと体を寄せていたレベッカを押し離し飛獣石から降りた。
「レベッカは幽玄の木の捜索を頼む。」
レベッカに二人の捜索を頼んだところで何を言われても信用出来るはずもない。その為、幽玄の木の捜索を頼むことにした。
「わかりました。任せてください。レイ様のお役に立てて嬉しいですわ。」
そんな私の気持ちを知る由もなくレベッカは嬉しそうに微笑んだ。
「では始めよう。」
鞄を探り、回復薬がまだあることを確認する。魔力の限界まで捜索範囲を広げるつもりだ。自身とレベッカを囲むように結界を張ると目を閉じで意識を森へと集中させた。探すのはライファの魔力、もしくはライファが身に着けている自身の魔力だ。自身のいる場所から波紋が広がるかのように魔力を薄く延ばしていく。
・・・これは魔獣、こっちは別の人間。
ふもとまで自身の魔力を広げれば魔力をもつ人々が夜空の星のように点々と感じた。その時、自分たちのすぐ近くで私が求めている魔力を微かに感じた。
ライファだ!
私はその地点に神経を集中させる。するとライファの魔力は弱くなって消えたりまた現れたりと一か所で点滅しているかのような動きを見せた。
「レベッカ戻れ!ちょっと出てくる。」
私はレベッカにそう叫ぶと振り返りもせずにライファの魔力を感じた場所へと急いだ。
ここだ!
私たちがいた場所から50mも離れていない場所。目を凝らし、魔力を張り巡らせるもライファの魔力は点滅するばかりで本人の姿は見えない。
ここにいるはずなのに、いない。
どういうことだ?
ふとゴートンの話が脳裏をよぎった。まさか異空間に?いや、むしろその方が辻褄が合う。きっとここが異空間とこちらの世界との間の壁が薄い部分なのだ。
私はライファの魔力を一番感じる部分に自身の魔力を円錐型に尖らせ、その先端部分を差し込んだ。バチバチっと静電気のような電流が空間に走り、避けたようになった空間の入り口からチョンピーが飛び出してきた。チョンピーが私の肩に止まる。
「レイ、ライファです。異空間に落っこちたみたい。ニコラウスさんも一緒です。幽玄の木はなんとか手に入れました。ここから出る方法を探しています。」
あぁ、やっぱり。
気づいた時にはその空間の裂け目に飛び込んでいた。
「いいですよ。私はやらなくてはいけないことがありますのでレベッカを連れていきなさい。ニコラウスの魔力では心配なことも多いでしょう。」
ニコラウスがローザ様にしたお願いごとに巻き込まれ、二人でガチョパールの森に行かなくてはならないと決まった時、なぜに私がそこまでしなくてはならないのかと信じられない思いだった。しかも、私の付き人であるトーゴはローザ様の命によりローザ様と行動を共にするというのだ。いくらローザ様の頼みと言えどそれはあんまりだと思った。強く断ったのだが、優しいローザ様が目を細めた瞬間に部屋に威圧感のような重い空気が広がり、断ることが出来なかった。
納得がいかぬまま、腹立たしさを抱えこの森に来たのだが、まさか、ユーリスアでから遠く離れたこのフランシールでレイ様に会えるとは。
運命だわ。
その言葉しか思いつかない。
ユーリスアを出る時にお父様も言っていた。どんなに離れていても運命の相手だというのならばまた会えるはずだと。私がユーリスアに戻って会うというのならまだしも、なんのゆかりもないこのフランシールで会ったのだ。これを運命と言わずして何を運命というのだろう。これほど私とレイ様のつながりが強いというのにあの平民の女を気にしていたなどどむしろ恥ずかしいくらいだ。
薬の力なんてなくてもレイ様は私に振り向いてくださるのではないかとさえ思う。
「ねぇ、レイ様、少し休みませんか?私、疲れてしまいました。」
「あぁ、そうだね。少し休もうか。どう?何か怪しい場所はあった?」
「いいえ、歪な空間の気配は微塵も感じませんでした。」
「そうか、現れても消滅してしまえばその痕跡を見つけることもできないからな。」
真剣な表情で話すレイ様に胸が高鳴ってしまう。あの日、ユーリスアの私の家でレイ様に冷たい言葉を告げられた。あの日からこんなに普通に話すことが出来る日が来るとは思えなかったのに。
「あの二人、どこに行ったのだろう。食材を探しに行くと言っていたけど。」
「さぁ、きっと夕方には戻ってきますわ。頼りになるかはわかりませんが一応、ニコラウスもついておりますし。平民は平民同士、仲良くしているのでしょう。貴族の前では緊張しますでしょうし。」
レイ様は遠くを見つめたまま、あぁ、とだけ言った。その横顔さえも美しい。ニコラウスもライファもこのまま戻って来なければいいのに。
日が傾き、太陽が赤みを帯び始めた頃レイ様がおかしい、と呟いた。
「二人の魔力を探っているけどどこにもいない。」
「えぇ?どういうことですの?」
思わず笑顔になってしまわないようにと自身を必死に抑える。
「ちょっと川の方へ行ってくる。レベッカはここにいて。」
「レイ様、私も参りますわ!」
「いや、戻ってきて行き違いになると悪いから。もし戻ってきたら必ず知らせてくれ。」
「わかりました。」
レイ様が焦った表情で飛獣石に跨り川へと急ぐ。あの二人のことなど放っておけばいいのに。それにしてもあの二人はどこに行ったのだろうか。ニコラウスがライファを連れ出したのなら出会ってから初めてお礼を言いたいと思った。
「そうだ!レイ様が帰ってきた時の為に何かお食事でも作っておこうかしら。」
レイ様に私の存在をしっかりとアピールしておかなければならない。なんたって運命の人なのだから。
ライファとニコラウスが姿を消して丸一日が過ぎた。レベッカの命でニコラウスがライファを連れ去ったのかとも考えたが、ニコラウスの魔力で私に感知されないように消えるのは不可能と思われた。通常の状態ならまだしも、ライファには私の魔力を込めたお守りを渡してある。自身の魔力というものは離れていても一番感知しやすいものだ。それなのに見つけられない。ライファに渡してあるお守りがどれも発動した形跡がないことを思えば、命の危険はないはずだ。
ではどこに?
「レイ様、そんなに思いつめないでください。きっと見つかりますわ。」
レベッカがすり寄ってくる。
君がライファをどこかへやったんじゃないか?そんな言葉を口走りそうになりギュッと唇を噛んだ。
「レイ様は本当にお優しい。そんなに唇を噛んでしまっては傷になってしまいます。」
レベッカの手が私の顔に伸びてきて、その手を避けるように反射的に立ち上がった。
「レベッカは先に寝ていて。私は少し剣を振ってくる。」
私との距離を少しずつ詰めてくるレベッカの行動に神経を逆なでされる。ライファを誘拐しあんな目に合わせたことを忘れているのだろうか。以前と変わりない態度に信じられないという思いと、ある種の狂気さえ感じるような気がした。その考えを振り切るように一心不乱に剣を振った。
ライファ・・・無事だろうか。
必ず探し出すから待っていて。
二人が居なくなって三日目の朝。
「レイ様、凄いですわ。私の為にこんなお料理を。」
レベッカが両手を胸の前で合わせて感動のポーズをとる。
「気にしなくていい。魚を焼いただけだから。」
レベッカと過ごした初日の夜、川から帰ってくると魔力でとっ散らかされた草や木が散乱していた。おそらく食事でも作ろうとしたのだが蝶よ花よと育てられたレベッカのことだ。何もできずにこの有り様になったのだろうと思われた。あの日から食事は私が用意している。採ってきた食材や魚を焼くだけの料理ではあるが、腹がある程度満たされればそれでいい。食事を楽しむなんて気にはなれないのだから。
「二人を探しに行ってくる。」
「私も参りますわ!」
レベッカを飛獣石にのせて川の上流部分へ行く。ぴたっと体を寄せていたレベッカを押し離し飛獣石から降りた。
「レベッカは幽玄の木の捜索を頼む。」
レベッカに二人の捜索を頼んだところで何を言われても信用出来るはずもない。その為、幽玄の木の捜索を頼むことにした。
「わかりました。任せてください。レイ様のお役に立てて嬉しいですわ。」
そんな私の気持ちを知る由もなくレベッカは嬉しそうに微笑んだ。
「では始めよう。」
鞄を探り、回復薬がまだあることを確認する。魔力の限界まで捜索範囲を広げるつもりだ。自身とレベッカを囲むように結界を張ると目を閉じで意識を森へと集中させた。探すのはライファの魔力、もしくはライファが身に着けている自身の魔力だ。自身のいる場所から波紋が広がるかのように魔力を薄く延ばしていく。
・・・これは魔獣、こっちは別の人間。
ふもとまで自身の魔力を広げれば魔力をもつ人々が夜空の星のように点々と感じた。その時、自分たちのすぐ近くで私が求めている魔力を微かに感じた。
ライファだ!
私はその地点に神経を集中させる。するとライファの魔力は弱くなって消えたりまた現れたりと一か所で点滅しているかのような動きを見せた。
「レベッカ戻れ!ちょっと出てくる。」
私はレベッカにそう叫ぶと振り返りもせずにライファの魔力を感じた場所へと急いだ。
ここだ!
私たちがいた場所から50mも離れていない場所。目を凝らし、魔力を張り巡らせるもライファの魔力は点滅するばかりで本人の姿は見えない。
ここにいるはずなのに、いない。
どういうことだ?
ふとゴートンの話が脳裏をよぎった。まさか異空間に?いや、むしろその方が辻褄が合う。きっとここが異空間とこちらの世界との間の壁が薄い部分なのだ。
私はライファの魔力を一番感じる部分に自身の魔力を円錐型に尖らせ、その先端部分を差し込んだ。バチバチっと静電気のような電流が空間に走り、避けたようになった空間の入り口からチョンピーが飛び出してきた。チョンピーが私の肩に止まる。
「レイ、ライファです。異空間に落っこちたみたい。ニコラウスさんも一緒です。幽玄の木はなんとか手に入れました。ここから出る方法を探しています。」
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