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第二章
22. 小さな旅
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4日目。
レイが来るのを今か今かと待っていた。
昨日のうちに師匠には話を通したし、レイにもチョンピーを送ってある。一応お茶とパンはリュックに詰めたし、シューピンは巾着の中に入れた。小弓も眠り玉の用意もばっちりだ!
玄関の前をウロウロしていると来客を告げる音が鳴った。予めレイが来ることをスージィには伝えてあるので、スージィの結界を抜けてレイが姿を現す。玄関で仁王立ちになっている私を見るとレイが笑った。
「ライファ、張り切りすぎ。リベルダ様は?」
家の中にいるよ、と言うと同時に師匠がやってきた。
「ウニョウを採ってくるのなら、この籠の中に入れると良い。そのまま持ってくると、巻き付かれて厄介だぞ。」
ありがとうございます、と言って小さな子供が入れそうな大きな袋を受けとった。
「レイ、魔力はどのくらい残っている?」
「半分くらいですかね。」
「では向うに着いてから回復薬を飲むのがいいだろうな。一応、限界数3本は持って行け。」
「はい!」
「まぁ、ゆっくりしてこい。」
「いいえ、ビシッと採ってビューっと帰ってきます!」
私は気合たっぷりだ。帰ってきてから丸めて玉にしなくてはならないことを考えると、早々と帰ってきたい。
師匠に魔法陣を起動してもらい、レイと手を繋いで先生の元へ行く。
「ここから北西の方角へ30分も飛べばユタに着きますわ。気を付けて行ってらっしゃい。」
先生に見送られ、私たちは小さな旅に出かけた。
飛獣石に乗り物凄い勢いで飛んでゆく。ベルは飛ばされないようにとポンチョの中に入り、顔さえも出さない。
「なんだか、ワクワクする!」
「うん、楽しみだ。」
鳥の群れを猛スピードで追い越し、私たちに驚いた鳥が隊列を乱してバッと散ってからまた元に戻った。レイとくっついている部分の温度が互いの熱で上昇する。夏も終わりかけだというのに昼間の熱からまだ抜け出せず、夕方前のこの時間でも十分熱い。
「この辺でいいかな。」
海沿いの森に上陸した。
「どこにあるんだろう、ライファ、分かる?」
「本によると日の当たる場所を好む、と書いてあった。あとは、動物がよく来るところだって。なんでも、寂しがりやらしいよ。」
「寂しがり屋って・・・。面倒くさそうな蔦だな。」
レイが呆れたような笑みを浮かべる。
「動物が集まってくる所と言えば、やっぱり水辺かな。川か沼か、そういう場所をさがしてみようか。」
「それならまた飛獣石に乗って、上空から探そう。でも、その前に。」
レイは腰につけた袋から回復薬を取り出すと一気に飲み干した。
「これ、ライファが作ってるんだろ?飲みやすいしすごく役立ってるよ。ありがとう。」
「うん、先生のいう通りに作ってるんだけど、美味しい方が良いと思って味を調えてるんだ。」
私が得意げに言うと、レイは美味しいよと言って微笑んだ。
再び、飛獣石に乗り上空から森を眺める。すると、森から海へ続く細い川を発見した。川のほとりに下り川沿いを歩いていく。
「そういえばレイ、ずっと動きっぱなしだろう?少し休憩する?」
「あぁ、そうだな。」
私たちは川沿いにある大きな岩に腰を下ろすとお茶を飲んだ。
「ふぅ、こうしてうるとピクニックに来たみたいだ。」
レイはお茶を飲み干すと岩の上に横になって目を閉じる。しばらくすると、寝息が聞こえてきた。もう寝た・・・。こういうのも騎士団仕込みなのだろうか?必要な時に速やかに寝て体力の回復を図る。言葉にしてみるとなんとも騎士団らしい気がした。
寝ているレイの顔を見る。こうして見るとまだ少しあどけなさの残った少年のようだと思う。時折見せるデビルレイとは大違いだな。私の首元に印をつけた人物と同じだとは思えない。このままこうしているのもなんだな。
「ベル、おいで。」
私はポンチョを脱いで岩に置くと、岩から降りてズボンを捲り上げ川に足をつけた。
「冷たっ。」
川の水の冷たさが足の熱を奪ってゆく。底まで透明な浅い川、私が足を入れたことで驚いた小魚が一斉に川底の石の影に隠れた。そのまま川の中を歩く。足の指の間にまで川の流れを感じる。
「気持ちいい・・・。」
ベルも初めての森を探検し始め、楽しんでいるようだ。
「ライファ!?」
突然聞こえた声に振り返ろうとしてバランスを崩した。
「あぁ!!」
レイの声と私が川の中で手を突くのは同時だった。
「やっちゃった・・・。」
ずぶ濡れのままレイの元へ戻ると、大丈夫?と聞いてくる。
「うん、ずぶ濡れ以外は平気。ちょっと後ろ向いてて。」
私は手早く服を脱ぐ。チュニックとズボンはびしょ濡れだ。ついでに言うなら下着もだけど、流石にそれまで脱ぐわけにはいかず、絞って身に着けることで我慢する。ポンチョが無事だったのが有り難い。ポンチョ、脱いでおいて良かった。
下着の上からでもポンチョを被れば、膝丈の長さのワンピースのようだ。
「もういいよ。」
私はその辺の木にチュニックとズボンを干した。少しでも乾いてくれればいいけど。
「帰るときにここに寄って貰えるか?」
「いいけど、その恰好でウニョウを探しに行くの?」
「うん、ちゃんと隠れているし問題ないだろ?」
レイは微妙な顔をして頭を掻いた。
ウニョウは予想通りに川沿いに居た。地面から生えて大木に抱き付きながら、とにかく何かを巻き込もうといくつもの蔦先をウニョウニョと動かしていた。
「レイ、あれだよな。」
「うん、あれに間違いないと思うよ。」
その時、ウニョウの近くを飛んだ鳥が俊敏な蔦の動きに絡めとられた。鳥はピッピッと声を上げ暴れている。
「あいつ、以外に素早いな。」
「うん、とりあえず、私の眠り玉を撃ってみるよ。それで眠ってくれたら楽勝だ!」
私はウニョウの根元を狙って眠り玉を打ち込んだ。発射された眠り玉は真っ直ぐウニョウの根元に飛んでゆく。
シャッっ!
ウニョウは眠り玉を器用にキャッチすると、こちらに向かって投げ返してきた。
「「うをっ。」」
二人とも体を逸らしてなんとかかわす。
「あ、あぶなかった。」
「あいつ、凄いな。目でもついているのか?とにかく、眠り玉はもう使わない方が良さそうだな。」
私は頷いた。
「ベル、絡めとられると厄介だからベルは近づかない方がいい。届かないところで遊んでいていいよ。」
ベルは頷くと森へ遊びに出かけた。
「さて、どうしようか。」
「蔦先を魔法陣で拘束している間に掘り出すか?」
「うん、とにかく、やってみよう。」
レイがいくつもの魔法陣を蔦先へと飛ばす。ひとつ、ふたつ、魔法陣を起動させ拘束していった。だが、その数が5つ、6つ、と増えていくとレイがグッと体に力を入れ始め、10になった時にパンっと魔法陣が弾けた。
「だめだ、数が多すぎて抑えきれない。」
魔法陣は手足のようなものらしい。一つ、二つならば手全体で管理する感覚だ。それの数が増えていくと一つの魔法陣を指一本で管理する感覚になる。しかも、拘束の魔法陣だ。指一本で押さえ続けるには相当鍛錬が必要になる。
「上から何かアプローチが出来ないかシューピンで見てくるよ。」
私がシューピンを出して乗ろうとすると、ちょ、ちょっとそれは・・・、とレイが止める。
「どうした?」
「ライファ、ズボン履いてないだろ?」
「ん?そうだけど、レイが見なきゃいいだけの話だろ?それとも見たいか?」
ふふん、と笑うと頬を思いっきり抓られた。
「いだい・・・。」
私はヒリヒリする頬を撫でながらシューピンに乗る。地を蹴って蔦の上空まであがり、様子を探る。少し近づいては伸びてくる蔦との距離を測りつつ、よく見ようと近づく。
そうだ、蔦同士を絡まらせるのはどうだろう。
私は伸びてくる蔦の先を先導するように大木の周りを回り始めた。一本の蔦が私を追いかけながら他の蔦先を巻き込んでいく。
これはいけるかも。
そう思った時、真横から迫ってきた蔦にシューピンを掴まれた。
ヤバい、落ちる!
受け身を取ろうと身をひるがえした時、ポンッと体を丸が包み、落下を防いでくれた。
赤い顔をしたレイがムスッと私に手をかざしている。
「レイ、さんきゅーっ!」
地面に下してもらったとたん、レイに駆け寄った。
「見た?」
そう聞いてみればまた頬を抓られる。
「いだい・・・。」
レイが来るのを今か今かと待っていた。
昨日のうちに師匠には話を通したし、レイにもチョンピーを送ってある。一応お茶とパンはリュックに詰めたし、シューピンは巾着の中に入れた。小弓も眠り玉の用意もばっちりだ!
玄関の前をウロウロしていると来客を告げる音が鳴った。予めレイが来ることをスージィには伝えてあるので、スージィの結界を抜けてレイが姿を現す。玄関で仁王立ちになっている私を見るとレイが笑った。
「ライファ、張り切りすぎ。リベルダ様は?」
家の中にいるよ、と言うと同時に師匠がやってきた。
「ウニョウを採ってくるのなら、この籠の中に入れると良い。そのまま持ってくると、巻き付かれて厄介だぞ。」
ありがとうございます、と言って小さな子供が入れそうな大きな袋を受けとった。
「レイ、魔力はどのくらい残っている?」
「半分くらいですかね。」
「では向うに着いてから回復薬を飲むのがいいだろうな。一応、限界数3本は持って行け。」
「はい!」
「まぁ、ゆっくりしてこい。」
「いいえ、ビシッと採ってビューっと帰ってきます!」
私は気合たっぷりだ。帰ってきてから丸めて玉にしなくてはならないことを考えると、早々と帰ってきたい。
師匠に魔法陣を起動してもらい、レイと手を繋いで先生の元へ行く。
「ここから北西の方角へ30分も飛べばユタに着きますわ。気を付けて行ってらっしゃい。」
先生に見送られ、私たちは小さな旅に出かけた。
飛獣石に乗り物凄い勢いで飛んでゆく。ベルは飛ばされないようにとポンチョの中に入り、顔さえも出さない。
「なんだか、ワクワクする!」
「うん、楽しみだ。」
鳥の群れを猛スピードで追い越し、私たちに驚いた鳥が隊列を乱してバッと散ってからまた元に戻った。レイとくっついている部分の温度が互いの熱で上昇する。夏も終わりかけだというのに昼間の熱からまだ抜け出せず、夕方前のこの時間でも十分熱い。
「この辺でいいかな。」
海沿いの森に上陸した。
「どこにあるんだろう、ライファ、分かる?」
「本によると日の当たる場所を好む、と書いてあった。あとは、動物がよく来るところだって。なんでも、寂しがりやらしいよ。」
「寂しがり屋って・・・。面倒くさそうな蔦だな。」
レイが呆れたような笑みを浮かべる。
「動物が集まってくる所と言えば、やっぱり水辺かな。川か沼か、そういう場所をさがしてみようか。」
「それならまた飛獣石に乗って、上空から探そう。でも、その前に。」
レイは腰につけた袋から回復薬を取り出すと一気に飲み干した。
「これ、ライファが作ってるんだろ?飲みやすいしすごく役立ってるよ。ありがとう。」
「うん、先生のいう通りに作ってるんだけど、美味しい方が良いと思って味を調えてるんだ。」
私が得意げに言うと、レイは美味しいよと言って微笑んだ。
再び、飛獣石に乗り上空から森を眺める。すると、森から海へ続く細い川を発見した。川のほとりに下り川沿いを歩いていく。
「そういえばレイ、ずっと動きっぱなしだろう?少し休憩する?」
「あぁ、そうだな。」
私たちは川沿いにある大きな岩に腰を下ろすとお茶を飲んだ。
「ふぅ、こうしてうるとピクニックに来たみたいだ。」
レイはお茶を飲み干すと岩の上に横になって目を閉じる。しばらくすると、寝息が聞こえてきた。もう寝た・・・。こういうのも騎士団仕込みなのだろうか?必要な時に速やかに寝て体力の回復を図る。言葉にしてみるとなんとも騎士団らしい気がした。
寝ているレイの顔を見る。こうして見るとまだ少しあどけなさの残った少年のようだと思う。時折見せるデビルレイとは大違いだな。私の首元に印をつけた人物と同じだとは思えない。このままこうしているのもなんだな。
「ベル、おいで。」
私はポンチョを脱いで岩に置くと、岩から降りてズボンを捲り上げ川に足をつけた。
「冷たっ。」
川の水の冷たさが足の熱を奪ってゆく。底まで透明な浅い川、私が足を入れたことで驚いた小魚が一斉に川底の石の影に隠れた。そのまま川の中を歩く。足の指の間にまで川の流れを感じる。
「気持ちいい・・・。」
ベルも初めての森を探検し始め、楽しんでいるようだ。
「ライファ!?」
突然聞こえた声に振り返ろうとしてバランスを崩した。
「あぁ!!」
レイの声と私が川の中で手を突くのは同時だった。
「やっちゃった・・・。」
ずぶ濡れのままレイの元へ戻ると、大丈夫?と聞いてくる。
「うん、ずぶ濡れ以外は平気。ちょっと後ろ向いてて。」
私は手早く服を脱ぐ。チュニックとズボンはびしょ濡れだ。ついでに言うなら下着もだけど、流石にそれまで脱ぐわけにはいかず、絞って身に着けることで我慢する。ポンチョが無事だったのが有り難い。ポンチョ、脱いでおいて良かった。
下着の上からでもポンチョを被れば、膝丈の長さのワンピースのようだ。
「もういいよ。」
私はその辺の木にチュニックとズボンを干した。少しでも乾いてくれればいいけど。
「帰るときにここに寄って貰えるか?」
「いいけど、その恰好でウニョウを探しに行くの?」
「うん、ちゃんと隠れているし問題ないだろ?」
レイは微妙な顔をして頭を掻いた。
ウニョウは予想通りに川沿いに居た。地面から生えて大木に抱き付きながら、とにかく何かを巻き込もうといくつもの蔦先をウニョウニョと動かしていた。
「レイ、あれだよな。」
「うん、あれに間違いないと思うよ。」
その時、ウニョウの近くを飛んだ鳥が俊敏な蔦の動きに絡めとられた。鳥はピッピッと声を上げ暴れている。
「あいつ、以外に素早いな。」
「うん、とりあえず、私の眠り玉を撃ってみるよ。それで眠ってくれたら楽勝だ!」
私はウニョウの根元を狙って眠り玉を打ち込んだ。発射された眠り玉は真っ直ぐウニョウの根元に飛んでゆく。
シャッっ!
ウニョウは眠り玉を器用にキャッチすると、こちらに向かって投げ返してきた。
「「うをっ。」」
二人とも体を逸らしてなんとかかわす。
「あ、あぶなかった。」
「あいつ、凄いな。目でもついているのか?とにかく、眠り玉はもう使わない方が良さそうだな。」
私は頷いた。
「ベル、絡めとられると厄介だからベルは近づかない方がいい。届かないところで遊んでいていいよ。」
ベルは頷くと森へ遊びに出かけた。
「さて、どうしようか。」
「蔦先を魔法陣で拘束している間に掘り出すか?」
「うん、とにかく、やってみよう。」
レイがいくつもの魔法陣を蔦先へと飛ばす。ひとつ、ふたつ、魔法陣を起動させ拘束していった。だが、その数が5つ、6つ、と増えていくとレイがグッと体に力を入れ始め、10になった時にパンっと魔法陣が弾けた。
「だめだ、数が多すぎて抑えきれない。」
魔法陣は手足のようなものらしい。一つ、二つならば手全体で管理する感覚だ。それの数が増えていくと一つの魔法陣を指一本で管理する感覚になる。しかも、拘束の魔法陣だ。指一本で押さえ続けるには相当鍛錬が必要になる。
「上から何かアプローチが出来ないかシューピンで見てくるよ。」
私がシューピンを出して乗ろうとすると、ちょ、ちょっとそれは・・・、とレイが止める。
「どうした?」
「ライファ、ズボン履いてないだろ?」
「ん?そうだけど、レイが見なきゃいいだけの話だろ?それとも見たいか?」
ふふん、と笑うと頬を思いっきり抓られた。
「いだい・・・。」
私はヒリヒリする頬を撫でながらシューピンに乗る。地を蹴って蔦の上空まであがり、様子を探る。少し近づいては伸びてくる蔦との距離を測りつつ、よく見ようと近づく。
そうだ、蔦同士を絡まらせるのはどうだろう。
私は伸びてくる蔦の先を先導するように大木の周りを回り始めた。一本の蔦が私を追いかけながら他の蔦先を巻き込んでいく。
これはいけるかも。
そう思った時、真横から迫ってきた蔦にシューピンを掴まれた。
ヤバい、落ちる!
受け身を取ろうと身をひるがえした時、ポンッと体を丸が包み、落下を防いでくれた。
赤い顔をしたレイがムスッと私に手をかざしている。
「レイ、さんきゅーっ!」
地面に下してもらったとたん、レイに駆け寄った。
「見た?」
そう聞いてみればまた頬を抓られる。
「いだい・・・。」
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