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16. パーティー
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「なんでムスッとしてるんですか?」
咲也さんとの撮影が終わり夜のパーティーまで時間が空いた俺たちはお茶でもしようと建物を出たところだ。
「なんでってそりゃあ……ねぇ」
「妬いたんだ?」
阿川はそう言って俺の顔を覗き込みながら可笑しそうに笑った。
「えーえー、妬きましたよ、妬きましたとも! どーせ仕事のチューに妬くなんてガキだなとか言うんでしょーっ」
阿川に腕を引っ張られて道の端で壁を背面に立った。すると阿川は持っていた紙袋を顔の高さまで上げ、その行動を何となく目で追っていた俺にキスをした。
「!!」
「消毒」
「あっ、阿川っ、こんなところでっ」
「大丈夫、誰にも見えてないですよ」
「見えてなくても人は沢山いるだろ!」
俺が叫ぶと阿川はケラケラと笑った。
「せっかくクリスマスイブに一緒にいられるんだし、時間までデートしましょうよ」
「それもそうだな。クリスマスらしくイルミネーションでも見に行くか」
「へぇー、意外とロマンチストなんですね」
「お前ほどじゃねぇよ」
テイクアウトのコーヒーを片手にアーケードを抜け、有名だと言われるイルミネーションエリアにたどり着くと、昼間の曇り空に申し訳なさげに電飾が輝いていた。
「……そうか、昼間だもんな」
「ぷぷっ」
「味気ないけど、一応眺めるか」
近くのベンチに座ってコーヒーを飲むと寒さが瞬間的に和らいだ気がした。
「それにしても、パーティーなんて本当に俺も行っていいのか?」
「あぁ、それ、咲也さんが是非お友達もって言ってくれたらしいんだよね」
「咲也さんが!?」
撮影の前、メイク室での一件が脳裏を掠める。バレた……とか? いや、まさか。大体、人の中身が入れ替わるなんて漫画じゃあるまいし信じる人がいるとは思えない。
でも、待てよ。そう言えばあの人、撮影の時に俺のこと阿川じゃなく圭太って呼んだ?
先ほどまでの出来事がフィルムのようにザザーっと流れて、俺は呆然とした。
「圭太さん?」
「え? あぁ、何でもない。ぼーっとしてた」
阿川に余計な心配はかけたくない。まだ確実ではないし……。圭太と呼ばれた時点で確実だろ、という心の声は無視した。
ははは、と笑うとベンチに置いていた手に阿川の手が重なる。阿川を見ると阿川は前を向いていた。
「誰も気づかないですよ。気付いても気にしない……僕は気付かれてもいいんですけどね」
阿川が俺を一度だけ見てから、また前を向いた。
「僕は昔からゲイだって自覚はあったし、家族もそれを知っているから圭太さんと付き合っていることが誰に知られてもいいんです。でも、圭太さんはそうじゃないから」
「ごめ……」
「謝らないでください。責めているわけじゃないんです」
阿川が僕を見て笑う。
「ゆっくり待ちますよ。僕、圭太さんが思っている以上に圭太さんのことが好きですし」
なっ……。こいつ、恥ずかしげもなく堂々と……。
顔が火照っていくのを感じる。俺もって言わなきゃ、俺もって。そう思って阿川の顔を見るのに恥ずかしさが体をめぐって口を半開きにしたまま固まってしまった。
「ぷっ、変な顔してますよ。さて、行きますか」
「あぁ、うん」
阿川の手が俺の手から離れて、その隙間を冷たい風が抜けていった。
パーティーの会場はホテルの一室で、ライトアップされたお花があちこちに飾られ、きらびやかな洋服をまとった男女がわんさかいた。参加している人の6割以上が美男美女でスタイルも良いという俺には引け目しか感じないようなパーティーだ。
「すげぇ……な。いかにも業界人って感じ。横倉さんが衣装を貸してくれて良かったよ」
「意外と似合ってますよ」
「意外とってなんだよ、意外とって」
少し口を尖らせた俺を見て阿川が含み笑いをした。
「あれー? 武じゃん、来てたんだ?」
「ミヤコさん、相変わらず今日も素敵ですね」」
「またぁ、心にもないことを」
否定しない阿川を見てミヤコさんが「本当に憎たらしい」と言って笑った。
「こちらはー?」
「あ、俺、阿川の友達で橘圭太と申します!」
「へぇー、なんか爽やか男子って感じ。モデルっぽくないなーと思ってたんだよねー。服に着られてるし」
「ふ、服に着られ……」
直球の言葉のダメージにクラっとするとミヤコさんが吹き出して笑った。肩を全部出した赤と黒のワンピース、おおよそ一般人では着こなせないであろう服を見事に着こなしている。ミヤコさんが笑うたびに細い肩に髪の毛が触れながら揺れた。
「ぷぷ、なんだか真っすぐで可愛いなぁ。嘘とか付けないタイプでしょ?」
「……つ、けなくは、ないっすよ、多分」
「ふぅん、じゃあ、私のこと可愛いって言ってみて?」
「えぇっ」
ミヤコさんがじっと俺を見てる。キレイな人、普段の俺では逆立ちしても関わることがないような人に見つめられて、じわり、と手に汗がにじむ。こんな状況で可愛いだなんて……。
「ちょっとミヤコさん、からかわないであげて下さいよ」
「アンタの口直しってとこよ。いいじゃない、可愛いって言うくらい。ほら、はやくっ」
ミヤコさんが俺の顔を覗き込むようにするから胸元に目がいきそうになって視線を反らした。
うをー、なんだこれ。この状況、早く逃げ出したい。
「かっ……可愛いですよ」
「ぷっ、あはははは、顔真っ赤!! いいなぁ、こういう反応」
「あ、阿川ぁ」
我ながら情けない声だったと思う。情けない声で阿川に助けを求めたのに、阿川も何か言いたそうな顔をしていたのに、ズイッと現れた横倉さんによって一時の救出となった。一時、とつくのはこの後すぐに横倉さんによって阿川が攫われていったからである。
「業界の人、たくさん来てるから挨拶して顔を売るチャンスだもん、そりゃ連れて行かれるわ。阿川君、今売り出し中だし」
「そうなんですか?」
「そうよー。仕事も増えてきてるでしょ。あのルックスだし事務所の方も力入れてるって話だよー」
「そうなんだ。阿川、期待されてるんだな……」
少し視線を落としたところで目の前にお酒が差し出された。
「はい、どーぞ。ここのカクテル美味しいよ」
「ありがとうございます」
「ふふふ、今のうちにちゃんと仲良くしておきなー。有名になった途端捨てられないように」
「捨てられっ、ごほっ、ごほっ、ごほっ」
俺たちの仲を知っているのかと思って驚いた拍子にカクテルが変なところに入ってむせた。ミヤコさんが慌てて背中をさすってくれる。
「ちょっと、大丈夫?」
「だ、大丈、夫です、だい、じょうぶ、はーっ」
「売れちゃうとね、友達でも案外疎遠になるものよ」
「友達でも……か」
「あっ、洋子さんが来てる。ごめん、私も挨拶に行かなくちゃ」
ミヤコさんが心配そうな視線を俺に向けたので、俺は思わず苦笑した。
「一人でも大丈夫ですよ。一応、大人なんで」
「ぷっ、それもそうね」
ミヤコさんの姿勢の良い後ろ姿を見つめる。
モデルさんてすげぇ姿勢が綺麗だよな。そういえば阿川もいつもピシッと立っている気がする。
そんなことを思っていた俺の視界を遮った影を見上げて、俺は思わず後ずさりをした。
「圭太、来てたんだ」
咲也さんとの撮影が終わり夜のパーティーまで時間が空いた俺たちはお茶でもしようと建物を出たところだ。
「なんでってそりゃあ……ねぇ」
「妬いたんだ?」
阿川はそう言って俺の顔を覗き込みながら可笑しそうに笑った。
「えーえー、妬きましたよ、妬きましたとも! どーせ仕事のチューに妬くなんてガキだなとか言うんでしょーっ」
阿川に腕を引っ張られて道の端で壁を背面に立った。すると阿川は持っていた紙袋を顔の高さまで上げ、その行動を何となく目で追っていた俺にキスをした。
「!!」
「消毒」
「あっ、阿川っ、こんなところでっ」
「大丈夫、誰にも見えてないですよ」
「見えてなくても人は沢山いるだろ!」
俺が叫ぶと阿川はケラケラと笑った。
「せっかくクリスマスイブに一緒にいられるんだし、時間までデートしましょうよ」
「それもそうだな。クリスマスらしくイルミネーションでも見に行くか」
「へぇー、意外とロマンチストなんですね」
「お前ほどじゃねぇよ」
テイクアウトのコーヒーを片手にアーケードを抜け、有名だと言われるイルミネーションエリアにたどり着くと、昼間の曇り空に申し訳なさげに電飾が輝いていた。
「……そうか、昼間だもんな」
「ぷぷっ」
「味気ないけど、一応眺めるか」
近くのベンチに座ってコーヒーを飲むと寒さが瞬間的に和らいだ気がした。
「それにしても、パーティーなんて本当に俺も行っていいのか?」
「あぁ、それ、咲也さんが是非お友達もって言ってくれたらしいんだよね」
「咲也さんが!?」
撮影の前、メイク室での一件が脳裏を掠める。バレた……とか? いや、まさか。大体、人の中身が入れ替わるなんて漫画じゃあるまいし信じる人がいるとは思えない。
でも、待てよ。そう言えばあの人、撮影の時に俺のこと阿川じゃなく圭太って呼んだ?
先ほどまでの出来事がフィルムのようにザザーっと流れて、俺は呆然とした。
「圭太さん?」
「え? あぁ、何でもない。ぼーっとしてた」
阿川に余計な心配はかけたくない。まだ確実ではないし……。圭太と呼ばれた時点で確実だろ、という心の声は無視した。
ははは、と笑うとベンチに置いていた手に阿川の手が重なる。阿川を見ると阿川は前を向いていた。
「誰も気づかないですよ。気付いても気にしない……僕は気付かれてもいいんですけどね」
阿川が俺を一度だけ見てから、また前を向いた。
「僕は昔からゲイだって自覚はあったし、家族もそれを知っているから圭太さんと付き合っていることが誰に知られてもいいんです。でも、圭太さんはそうじゃないから」
「ごめ……」
「謝らないでください。責めているわけじゃないんです」
阿川が僕を見て笑う。
「ゆっくり待ちますよ。僕、圭太さんが思っている以上に圭太さんのことが好きですし」
なっ……。こいつ、恥ずかしげもなく堂々と……。
顔が火照っていくのを感じる。俺もって言わなきゃ、俺もって。そう思って阿川の顔を見るのに恥ずかしさが体をめぐって口を半開きにしたまま固まってしまった。
「ぷっ、変な顔してますよ。さて、行きますか」
「あぁ、うん」
阿川の手が俺の手から離れて、その隙間を冷たい風が抜けていった。
パーティーの会場はホテルの一室で、ライトアップされたお花があちこちに飾られ、きらびやかな洋服をまとった男女がわんさかいた。参加している人の6割以上が美男美女でスタイルも良いという俺には引け目しか感じないようなパーティーだ。
「すげぇ……な。いかにも業界人って感じ。横倉さんが衣装を貸してくれて良かったよ」
「意外と似合ってますよ」
「意外とってなんだよ、意外とって」
少し口を尖らせた俺を見て阿川が含み笑いをした。
「あれー? 武じゃん、来てたんだ?」
「ミヤコさん、相変わらず今日も素敵ですね」」
「またぁ、心にもないことを」
否定しない阿川を見てミヤコさんが「本当に憎たらしい」と言って笑った。
「こちらはー?」
「あ、俺、阿川の友達で橘圭太と申します!」
「へぇー、なんか爽やか男子って感じ。モデルっぽくないなーと思ってたんだよねー。服に着られてるし」
「ふ、服に着られ……」
直球の言葉のダメージにクラっとするとミヤコさんが吹き出して笑った。肩を全部出した赤と黒のワンピース、おおよそ一般人では着こなせないであろう服を見事に着こなしている。ミヤコさんが笑うたびに細い肩に髪の毛が触れながら揺れた。
「ぷぷ、なんだか真っすぐで可愛いなぁ。嘘とか付けないタイプでしょ?」
「……つ、けなくは、ないっすよ、多分」
「ふぅん、じゃあ、私のこと可愛いって言ってみて?」
「えぇっ」
ミヤコさんがじっと俺を見てる。キレイな人、普段の俺では逆立ちしても関わることがないような人に見つめられて、じわり、と手に汗がにじむ。こんな状況で可愛いだなんて……。
「ちょっとミヤコさん、からかわないであげて下さいよ」
「アンタの口直しってとこよ。いいじゃない、可愛いって言うくらい。ほら、はやくっ」
ミヤコさんが俺の顔を覗き込むようにするから胸元に目がいきそうになって視線を反らした。
うをー、なんだこれ。この状況、早く逃げ出したい。
「かっ……可愛いですよ」
「ぷっ、あはははは、顔真っ赤!! いいなぁ、こういう反応」
「あ、阿川ぁ」
我ながら情けない声だったと思う。情けない声で阿川に助けを求めたのに、阿川も何か言いたそうな顔をしていたのに、ズイッと現れた横倉さんによって一時の救出となった。一時、とつくのはこの後すぐに横倉さんによって阿川が攫われていったからである。
「業界の人、たくさん来てるから挨拶して顔を売るチャンスだもん、そりゃ連れて行かれるわ。阿川君、今売り出し中だし」
「そうなんですか?」
「そうよー。仕事も増えてきてるでしょ。あのルックスだし事務所の方も力入れてるって話だよー」
「そうなんだ。阿川、期待されてるんだな……」
少し視線を落としたところで目の前にお酒が差し出された。
「はい、どーぞ。ここのカクテル美味しいよ」
「ありがとうございます」
「ふふふ、今のうちにちゃんと仲良くしておきなー。有名になった途端捨てられないように」
「捨てられっ、ごほっ、ごほっ、ごほっ」
俺たちの仲を知っているのかと思って驚いた拍子にカクテルが変なところに入ってむせた。ミヤコさんが慌てて背中をさすってくれる。
「ちょっと、大丈夫?」
「だ、大丈、夫です、だい、じょうぶ、はーっ」
「売れちゃうとね、友達でも案外疎遠になるものよ」
「友達でも……か」
「あっ、洋子さんが来てる。ごめん、私も挨拶に行かなくちゃ」
ミヤコさんが心配そうな視線を俺に向けたので、俺は思わず苦笑した。
「一人でも大丈夫ですよ。一応、大人なんで」
「ぷっ、それもそうね」
ミヤコさんの姿勢の良い後ろ姿を見つめる。
モデルさんてすげぇ姿勢が綺麗だよな。そういえば阿川もいつもピシッと立っている気がする。
そんなことを思っていた俺の視界を遮った影を見上げて、俺は思わず後ずさりをした。
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