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第四章 半年後
10. あの日々の記憶
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何年経っても山里を失った絶望は、波のように何度も相川を攫いに来る。眠りの度に洗われて山里が生きている朝に目覚め、目覚めた直後に山里がいない今を生きる。相川の日々は未だこの繰り返しだ。
相川が山里を初めて見たのは21歳の時だ。当時相川がよく通っていたご飯屋さんの前で蹲っている少年を見つけ、放置するわけにもいかず声をかけたのが始まりだ。
「大丈夫か?」
「ちょっと……しんどい」
わずかに上げた顔は青白い。少年が握っていた錠剤を一目見て、N+用の鎮痛剤だと気がついた。
「それ、あんまり効かねぇだろ。薬飲んでどれくらい経った?」
「3じ、かん、くらいです」
「じゃあ大丈夫か。これ飲んでみろ、今よりマシになるから」
薬を飲む少年を見ながら、きっとコイツも俺と同類なのだろうと相川は思ったがそれは少年も同じだった。
「お兄さんも大変な能力なの?」
「あぁ、いわゆる危険能力ってやつだ。政府の管理対象」
「能力を抑える薬のんだ?」
「そうだな、小さい頃は外に出られないくらいだった。今は危険志向はないと判断されたことと能力のコントロールが上手くなったこともあって、薬はほとんど飲んでない」
「そうなんだ。だからこの薬のことも知ってたんだ。ねぇ、あなたも学校に行けなかった? 友達はいる?」
少年の名前は山里夢。16歳になったばかりだった。
それ以来、夢は相川に付いてくるようになった。一緒に過ごす時間が長くなれば、夢がどんな人間か分かってくる。相川から見た夢は無邪気で純粋で、危うさを持った少年だった。
「なんでそんなに出歩いてるんだ? その体調じゃ出歩くのも大変だろ」
「そうだけど、家にいても邪魔になるだけだし。それに外に出れば悟さんに会える」
「友達いないのか?」
「ん……いつもひとりだよ」
聞かなくても分かっていた。相川の蓄電という能力もだが人を殺すほどの力があるものはどうしても嫌煙される。本人にその意思がなくとも能力をコントロールしきれない可能性があるからだ。
「ちょっとついてこいよ」
夢を連れて行ったのは裏通りのあまり治安が良いとは言えない場所にある廃ビルだ。こんな場所に未成年を連れてくるのもどうかと思ったが、望まない孤独の中に身を置くことがどれほど自身を蝕むのかを相川は良く知っていた。
「ここは?」
「いわゆるはみ出し者の集まり。みんなN+能力を持つ迷子みたいなものだ。お前と一緒だろ?」
一緒、という言葉に夢は嬉しそうに笑った。
夢は相川につきまとうのをやめ廃ビルに入り浸るようになった。夢の能力を聞いても誰も怖がらない、お腹の傷を見ても引かず寄り添ってくれる。薬の副反応にも一人で耐えなくてもよくなったことは夢の心を随分と軽くした。
廃ビルの仲間は夢に同情的だった。その日も能力を抑えるための薬を飲み、頭を押さえて蹲る夢を見て仲間の一人が言った。
「この薬、どうしても飲まなきゃならないの? だってレーザーでも力を抑えてるんでしょ」
「ぼ、くの能力、つよく、なってきてるみたいで……両方必要だって」
「でもこんなに苦しいなんて……」
35歳の女性、由衣が夢の背中をさすっていると22歳の拓郎が舌打ちをした。
「そもそも能力者を作るためにN+開発治療を義務付けたんだろ。開発させるだけさせて、ハズレ能力の俺たちは普通に生活することもままならない。こんなのは間違ってる!」
「ほんとね……」
「能力を持つ人間は全体の40%、能力持つってすげぇことのはずなのに能力のない奴らが俺らに偉そうにするのもおかしいんだよ」
拓郎は能力を気味悪がられ、能力のない人たちからのいじめにより学校に行かなくなった一人だった。
「……薬、飲まなきゃダメ? 飲まない方が体は楽なんじゃないの?」
「そうだよ、飲むのなんかやめろよ。今なら能力をコントロールできるかもしれないし、万が一爆弾ってやつが生成されたとしてもうまく処理すりゃいいじゃん」
「でも処理ってどうすれば」
由衣がうーんと首をひねる。すると、あっと声を上げた拓郎がゴクリの生唾を飲んだ。
「処理というか使えばいいんじゃん。あれだけ強い副反応が起こる薬を飲ませるってことはそれだけヤバイ能力ってことだろ。その力を使って世の中に思いやらせればいいんだ!」
一瞬、皆が口をつぐみその場が静まり返った。夢の能力を知ってから誰もが何度も妄想し、それでも言葉にしなかった想い。
「そんなことダメよ」
「どうして?」
「どうしてって……」
「だってこんなチャンスないよ。夢にはその力があるんだ」
してはいけない理由を見つけられないまま、この日の思いは廃ビルにずっと留まり続けた。明らかに期待を寄せる夢への視線、言動。
事件が起こるのはこの4年後のことだ。
事件当日の朝、ちょっと散歩に付き合ってという夢と一緒に相川は街を歩いた。怯えるでもなく、ギラつくでもなく、むしろいつもよりも穏やかな雰囲気の夢が相川は不思議だった。
「本当にやるのか? やめたっていいんだぞ」
「ふふっ、悟さんまだそんなこと言うの? やるよ、俺は」
「夢……」
「そんな顔しないでよ。俺、ここに来て皆に出会ってようやく本当の意味で生きている気がした。俺ね、ずっと疑問だったんだよ。神様はなんで俺を作ったのかなって。すべてが神様ってやつのシナリオの上なら俺はなんでこの能力を与えられたんだろうって」
ゆっくりと歩く夢の隣を相川も同じようにゆっくり歩いた。夢の髪の毛が日の光を受けると色素が薄まる。それが夢の存在が薄くなっていくようで、相川は夢の手を日陰へと引っ張った。その意図に気が付かない夢は掴まれた手を見て笑う。
「俺、神様に聞きたいんだよ。あなたが望んでいるのはこのままの世界かって。だからもし、今回のことで俺が死んでも復讐なんてしなくていいから」
「死ぬって、何言ってんだよ。俺がそうさせねぇよ」
相川が言うと、夢は「やばー、嬉しい」とまた笑った。
「俺、今が一番楽しいかも。友達もいなくて、毎日苦しくて誰かを好きになることすらないまま死んでいくのかと何度も考えたから」
街を行く人が夢の顔も相川の顔も見ることなく通り過ぎていく。夢は人が途切れるのを待って相川の方を振り返った。その間に「本当は言うつもりなかったんだけど」という言葉がかすかに聞こえた。
「俺、悟さんが好き」
相川は目を見開いた。夢がまさか自分をそんな風に思っているなんて思いもせず、自身もまた夢を恋愛対象として考えたことなどなかった。だから次の行動に一番驚いたのは相川自身だった。
気が付けば相川は夢の唇に自身の唇を重ねていた。しっとりと濡れた唇は外気に晒され冷たい。唇を離せば名残惜しそうに夢の唇が開いた。相川はその唇を見つめて意地悪な笑みを浮かべた。
「なんだか、これで最後みてぇな告白だな」
相川の言葉が聞こえていないかと思うほど夢は未だキョトンとしている。
「これ以上は欲しくねぇか?」
「いるっ! いりますっ」
勢いよく答える夢を見て相川は声を上げて笑った。何事かといくつかの目が相川を見たが、それすら気にならない。頬を染めた夢はさっきよりもずっとはっきりとこの世界に存在していた。
「じゃあ死ぬなよ。お楽しみはその後でな」
相川が山里を初めて見たのは21歳の時だ。当時相川がよく通っていたご飯屋さんの前で蹲っている少年を見つけ、放置するわけにもいかず声をかけたのが始まりだ。
「大丈夫か?」
「ちょっと……しんどい」
わずかに上げた顔は青白い。少年が握っていた錠剤を一目見て、N+用の鎮痛剤だと気がついた。
「それ、あんまり効かねぇだろ。薬飲んでどれくらい経った?」
「3じ、かん、くらいです」
「じゃあ大丈夫か。これ飲んでみろ、今よりマシになるから」
薬を飲む少年を見ながら、きっとコイツも俺と同類なのだろうと相川は思ったがそれは少年も同じだった。
「お兄さんも大変な能力なの?」
「あぁ、いわゆる危険能力ってやつだ。政府の管理対象」
「能力を抑える薬のんだ?」
「そうだな、小さい頃は外に出られないくらいだった。今は危険志向はないと判断されたことと能力のコントロールが上手くなったこともあって、薬はほとんど飲んでない」
「そうなんだ。だからこの薬のことも知ってたんだ。ねぇ、あなたも学校に行けなかった? 友達はいる?」
少年の名前は山里夢。16歳になったばかりだった。
それ以来、夢は相川に付いてくるようになった。一緒に過ごす時間が長くなれば、夢がどんな人間か分かってくる。相川から見た夢は無邪気で純粋で、危うさを持った少年だった。
「なんでそんなに出歩いてるんだ? その体調じゃ出歩くのも大変だろ」
「そうだけど、家にいても邪魔になるだけだし。それに外に出れば悟さんに会える」
「友達いないのか?」
「ん……いつもひとりだよ」
聞かなくても分かっていた。相川の蓄電という能力もだが人を殺すほどの力があるものはどうしても嫌煙される。本人にその意思がなくとも能力をコントロールしきれない可能性があるからだ。
「ちょっとついてこいよ」
夢を連れて行ったのは裏通りのあまり治安が良いとは言えない場所にある廃ビルだ。こんな場所に未成年を連れてくるのもどうかと思ったが、望まない孤独の中に身を置くことがどれほど自身を蝕むのかを相川は良く知っていた。
「ここは?」
「いわゆるはみ出し者の集まり。みんなN+能力を持つ迷子みたいなものだ。お前と一緒だろ?」
一緒、という言葉に夢は嬉しそうに笑った。
夢は相川につきまとうのをやめ廃ビルに入り浸るようになった。夢の能力を聞いても誰も怖がらない、お腹の傷を見ても引かず寄り添ってくれる。薬の副反応にも一人で耐えなくてもよくなったことは夢の心を随分と軽くした。
廃ビルの仲間は夢に同情的だった。その日も能力を抑えるための薬を飲み、頭を押さえて蹲る夢を見て仲間の一人が言った。
「この薬、どうしても飲まなきゃならないの? だってレーザーでも力を抑えてるんでしょ」
「ぼ、くの能力、つよく、なってきてるみたいで……両方必要だって」
「でもこんなに苦しいなんて……」
35歳の女性、由衣が夢の背中をさすっていると22歳の拓郎が舌打ちをした。
「そもそも能力者を作るためにN+開発治療を義務付けたんだろ。開発させるだけさせて、ハズレ能力の俺たちは普通に生活することもままならない。こんなのは間違ってる!」
「ほんとね……」
「能力を持つ人間は全体の40%、能力持つってすげぇことのはずなのに能力のない奴らが俺らに偉そうにするのもおかしいんだよ」
拓郎は能力を気味悪がられ、能力のない人たちからのいじめにより学校に行かなくなった一人だった。
「……薬、飲まなきゃダメ? 飲まない方が体は楽なんじゃないの?」
「そうだよ、飲むのなんかやめろよ。今なら能力をコントロールできるかもしれないし、万が一爆弾ってやつが生成されたとしてもうまく処理すりゃいいじゃん」
「でも処理ってどうすれば」
由衣がうーんと首をひねる。すると、あっと声を上げた拓郎がゴクリの生唾を飲んだ。
「処理というか使えばいいんじゃん。あれだけ強い副反応が起こる薬を飲ませるってことはそれだけヤバイ能力ってことだろ。その力を使って世の中に思いやらせればいいんだ!」
一瞬、皆が口をつぐみその場が静まり返った。夢の能力を知ってから誰もが何度も妄想し、それでも言葉にしなかった想い。
「そんなことダメよ」
「どうして?」
「どうしてって……」
「だってこんなチャンスないよ。夢にはその力があるんだ」
してはいけない理由を見つけられないまま、この日の思いは廃ビルにずっと留まり続けた。明らかに期待を寄せる夢への視線、言動。
事件が起こるのはこの4年後のことだ。
事件当日の朝、ちょっと散歩に付き合ってという夢と一緒に相川は街を歩いた。怯えるでもなく、ギラつくでもなく、むしろいつもよりも穏やかな雰囲気の夢が相川は不思議だった。
「本当にやるのか? やめたっていいんだぞ」
「ふふっ、悟さんまだそんなこと言うの? やるよ、俺は」
「夢……」
「そんな顔しないでよ。俺、ここに来て皆に出会ってようやく本当の意味で生きている気がした。俺ね、ずっと疑問だったんだよ。神様はなんで俺を作ったのかなって。すべてが神様ってやつのシナリオの上なら俺はなんでこの能力を与えられたんだろうって」
ゆっくりと歩く夢の隣を相川も同じようにゆっくり歩いた。夢の髪の毛が日の光を受けると色素が薄まる。それが夢の存在が薄くなっていくようで、相川は夢の手を日陰へと引っ張った。その意図に気が付かない夢は掴まれた手を見て笑う。
「俺、神様に聞きたいんだよ。あなたが望んでいるのはこのままの世界かって。だからもし、今回のことで俺が死んでも復讐なんてしなくていいから」
「死ぬって、何言ってんだよ。俺がそうさせねぇよ」
相川が言うと、夢は「やばー、嬉しい」とまた笑った。
「俺、今が一番楽しいかも。友達もいなくて、毎日苦しくて誰かを好きになることすらないまま死んでいくのかと何度も考えたから」
街を行く人が夢の顔も相川の顔も見ることなく通り過ぎていく。夢は人が途切れるのを待って相川の方を振り返った。その間に「本当は言うつもりなかったんだけど」という言葉がかすかに聞こえた。
「俺、悟さんが好き」
相川は目を見開いた。夢がまさか自分をそんな風に思っているなんて思いもせず、自身もまた夢を恋愛対象として考えたことなどなかった。だから次の行動に一番驚いたのは相川自身だった。
気が付けば相川は夢の唇に自身の唇を重ねていた。しっとりと濡れた唇は外気に晒され冷たい。唇を離せば名残惜しそうに夢の唇が開いた。相川はその唇を見つめて意地悪な笑みを浮かべた。
「なんだか、これで最後みてぇな告白だな」
相川の言葉が聞こえていないかと思うほど夢は未だキョトンとしている。
「これ以上は欲しくねぇか?」
「いるっ! いりますっ」
勢いよく答える夢を見て相川は声を上げて笑った。何事かといくつかの目が相川を見たが、それすら気にならない。頬を染めた夢はさっきよりもずっとはっきりとこの世界に存在していた。
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