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第1章 民間伝承研究部編
転生遺族と少女の覚醒5
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リムノさんから「縦軸が来ている」と言われた時は頭が真っ白になってしまいました。
私にとって愛だった頃の記憶は、一応覚えてはいるけど時折思い返してもあまりこれといった感情が湧いてこない無機質な記録のようなものでした。
なのになんで。嬉しさや罪悪感、そして12年間あの子の顔を見れないでいた寂しさが堤防を叩き割った洪水のように襲いかかってきました。まるで存在にすら気づいていなかった感情が、途端にお前は今こんなことを思っているぞと私に拳を振るってきたかのようです。
「空間魔法 転移」
大事な仕事を放って一目散に家へ向かってしまいました。勝手に持ち場を離れたことは後で目一杯叱られましょう。リムノさんやカール君たちがきっと上手いことやってくれていると信じましょう。そんなことは、この世のほとんどのことは今どうでもいい。
今はただ、あの子に会いたい。
家のリビングに転移して真っ先に目に入ってきたのは、眠っていると思わしき少年と彼を取り囲む同い年ぐらいの3人の少女たちでした。
彼が縦軸であることはすぐに分かりました。背が伸びて小さかった頃とは一見別人のようですが、顔を見れば一瞬です。私がすぐ横で寝かしつけてあげていた頃と全然変わらない寝顔をしているのですから。
「ほんとに……」
ああ、縦軸に触れたい。あの子が大きくなったということをこの手で触って確かめたい。顔をもっと近くで見たい。寝息を聞きたい。心臓の鼓動を確かめたい。
「あの」
ん?
「虚愛さん、ですよね」
そういえば誰たちですかあなたどもは。どうして縦軸の両手両足を掴んで担架よろしくどこかへ運ぼうとしているのですか。ていうか今喋った人、無駄に顔がいいですね。目つきはちょっときついですけど、リムノさんに勝るとも劣らない美人です。いやほんとに顔がいい。
いやいやそんなことはどうでもよくて。問題はこいつらが縦軸をどうしたいのかということですよ。誰の許可を得て私の弟に触っているんですか。馴れ馴れしいですよ。早く退きなさい。縦軸をそっと床に下ろして半径10メートル以内から立ち去ってください。
「初めまして。虚君の友達です」
友達? 保育園でも学校でもずっと友達のできなかった縦軸に? 私か作子でないとまともにお話できなかったのに? 本当なら嬉しいですけど、さてはよからぬことを考えて私の縦軸に近づいてるんじゃないでしょうね? 彼に手を出そうものなら始末しますよ。手足縛って王都中を引き摺り回したのちに私のフルパワーで頭蓋骨を叩き壊しますよ。既に手を出してたらこの場で消し炭にしますよ。
「ちょっと三角、お姉さんからなんか殺気がするんだけど!」
「私は三角ていり。虚君とは同じクラスで隣の席です」
とぉなぁりぃのぉせぇきぃ? お姉ちゃんの私を差し置いてなんと馴れ馴れしい。
「ちなみによくない目では見てません。むしろ原前先生の方がずっとやらしい目で見てると思います」
「そゆこと言ったら余計怪しいやろが! てか先生の悪口言ったらお姉さん余計怒るやろがい!」
自分から言うとはやはり怪しいですね……ん? もとさきせんせい? もとさき……原前?
「ちなみにあなたの幼馴染である原前作子さんは学校の先生となり虚君や私たちが入ってる部活の顧問をしています」
え⁉︎ 作子、先生になったんですか? しかも縦軸の学校の?
「そしてそこにいるツインテールの子は私たちの1つ上の先輩であり実質あなたと虚君の妹でもあります」
い、妹? でも今「先輩」って。あなたって縦軸と同じクラスなんですよね。つまりあなたの先輩なら縦軸の先輩だから縦軸より歳上では? じゃあ飛び級? いやそれにしたってなんでこの人が私と縦軸の妹になるんですか? え、母さんと父さんは変わらず仲良しですよね?
「他にも聞きたいことは色々あると思いますが、一旦虚君をそこのソファに運んでもいいですか」
「え、あ、ああはい」
「十二乗さん」
「あいよー」
なんか……情報多くないですか? ちょっと頭の処理が追いつかないです。あれ? そもそも私何考えてたんでしたっけ。あ、そうだ。縦軸に纏わりついてるあの女たちが何者か問いただそうとして。えっとそれでクラスメイトで、先生で……いや先生は作子、ですよね? ん、違いましたっけ。いや合ってますよね。あああああ……ちょっと待って。
「わけわからん……」
「ぎゃー! 三角! お姉さんが! 首がバネの人にキスされたトーテムポールのように倒れそうよ!」
「ディファレ」
「ほい来た」
あばばばば……水は分子という単位で数えることができるから可算名詞……ハッ! 私は何を?
「大丈夫? お姉ちゃん」
「だ、大丈夫です。ん?」
私は何故コートを勝手に脱がされてお姫様抱っこをされているのですか? それに今お姉ちゃんって……そういえばさっきあちらの顔がいい方が妹がどうこうって言ってたような。
「初めまして。積元微です」
「セキモト……さん?」
「そう。まあワタシは微であって微じゃないんだけど」
「えっと」
「あ、ワタシって二重人格なんだ。普段はもう1人の方が出てることが多いからその子もよろしく」
「あの!」
「ん?」
「一旦、下ろしてもらえませんか?」
「あはは! ごめんごめん」
滅茶苦茶丁寧に下ろしてくれました。まるで本当にお姫様にでもなったみたいです。
「改めてよろしくね、お姉ちゃん」
「は、はあ」
「色々いっぺんに教えられて訳分かんないと思うから、もっかいゆっくり教えるね。さ、座って」
初対面なのにすごくフレンドリーですね。ていうか「座って」って、ここ一応私の家でもあってあなたの方が客人の筈なんですけど。
「よっこいしょ」
「すっごいさりげなくお兄ちゃんに膝枕したね」
私と縦軸と向かい合うようにテーブルを挟んで反対側のソファに微さんたちが座りました。なんだか緊張しますが、膝に感じる縦軸の重みのおかげで落ち着けます。
「それで、皆さんは一体?」
「先程も言ったように虚君の友達です。私は三角ていり。彼女は十二乗音さん」
「初めまして。十二乗です」
「そしてこちらが積元微先輩。今はもう1人の人格のディファレが表に出ています」
「こんにちはー」
ていりさんに音さんに微さん。微さんは先輩。よし。ちょっとずつですが飲み込めてきました。
「彼女についてはもう少しややこしい事情があるので今から説明します。準備はいいですか」
「はい。どうぞ」
「では」
私は微さんについて驚くべき分かりやすさの説明を受けましたが、ここに記すには余白が狭すぎるので省略します。
「なるほど。つまりディファレさんは微さんのもう1つの人格であるとともに彼女の前世でもあって縦軸の前世のルネはディファレさんと兄妹だったということですね。さらに縦軸と微さんは転生者のためスキルを持っており、病気で余命わずかだった微さんのお母さんを縦軸が〈転生師〉というスキルで転生させたのがリムノさん、と」
「その通りです」
「どんだけ理解が早いのよ。いや確かに三角の説明信じられないくらい上手かったけど」
「よろしくねお姉ちゃん」
「はい。こちらこそ」
まさか知らないうちに妹ができていたなんて。最初に聞いた時は母さんと父さんに何かあってなんやかんやの末に虚家が信じられないくらい複雑な家庭になってしまったのかと思いました。
「それとこちらもどうぞ」
ていりさんがリュックから突然何かを取り出しました。大きめの本のようですが。
「これは?」
「アルバムです。愛さんが亡くなられてから今に至るまでを中心に虚君の成長を写真に撮ってまとめてあります」
何ですって!
「何であんたがそんなの持ってんのよ?」
「いつ愛さんに会えるとも分からなかったから、原前先生から預かってずっと持ってた」
「何で先生がそんなの持ってんのよ。ていうか持ち歩いてたんかい」
「はわわわわ……!」
こんなに素晴らしい宝が手に入るなんて! ありがとう作子。やはりあなたは私の親友です。できればあなたにも会いたかった。
「私たちは適当にくつろいでるので、ゆっくりご覧ください」
「くつろいでるってどこでよ」
「エーレがどこかに部屋を用意してくれてる筈よ」
「首席ってそんなことまで分かるのね」
「そうよ」
「そんじゃどっかの部屋へレッツゴー! ていりちゃん案内よろしく」
お、落ち着きましょう。これに収められているのは世界の至宝が今日までどのように健やかな成長を遂げてきたかを記すとっっっても貴重な記録の数々です。生半可な覚悟でページを開いてしまえば私は気を失ってしまうでしょう。
しっかりするのですリリィ。あなたなら耐えられる。さあ、ページを開きなさい!
「いきます!」
まず1ページ目――
「あっ」
「まさか本当に人数分用意されてるとはね。三角ってばどういう分析してるんだか。ていうか愛さんの様子見てこいってどういう……ん? 愛さん?」
「……」
「おーい愛さーん? 何で固まってるんですか? 愛さーん?」
私にとって愛だった頃の記憶は、一応覚えてはいるけど時折思い返してもあまりこれといった感情が湧いてこない無機質な記録のようなものでした。
なのになんで。嬉しさや罪悪感、そして12年間あの子の顔を見れないでいた寂しさが堤防を叩き割った洪水のように襲いかかってきました。まるで存在にすら気づいていなかった感情が、途端にお前は今こんなことを思っているぞと私に拳を振るってきたかのようです。
「空間魔法 転移」
大事な仕事を放って一目散に家へ向かってしまいました。勝手に持ち場を離れたことは後で目一杯叱られましょう。リムノさんやカール君たちがきっと上手いことやってくれていると信じましょう。そんなことは、この世のほとんどのことは今どうでもいい。
今はただ、あの子に会いたい。
家のリビングに転移して真っ先に目に入ってきたのは、眠っていると思わしき少年と彼を取り囲む同い年ぐらいの3人の少女たちでした。
彼が縦軸であることはすぐに分かりました。背が伸びて小さかった頃とは一見別人のようですが、顔を見れば一瞬です。私がすぐ横で寝かしつけてあげていた頃と全然変わらない寝顔をしているのですから。
「ほんとに……」
ああ、縦軸に触れたい。あの子が大きくなったということをこの手で触って確かめたい。顔をもっと近くで見たい。寝息を聞きたい。心臓の鼓動を確かめたい。
「あの」
ん?
「虚愛さん、ですよね」
そういえば誰たちですかあなたどもは。どうして縦軸の両手両足を掴んで担架よろしくどこかへ運ぼうとしているのですか。ていうか今喋った人、無駄に顔がいいですね。目つきはちょっときついですけど、リムノさんに勝るとも劣らない美人です。いやほんとに顔がいい。
いやいやそんなことはどうでもよくて。問題はこいつらが縦軸をどうしたいのかということですよ。誰の許可を得て私の弟に触っているんですか。馴れ馴れしいですよ。早く退きなさい。縦軸をそっと床に下ろして半径10メートル以内から立ち去ってください。
「初めまして。虚君の友達です」
友達? 保育園でも学校でもずっと友達のできなかった縦軸に? 私か作子でないとまともにお話できなかったのに? 本当なら嬉しいですけど、さてはよからぬことを考えて私の縦軸に近づいてるんじゃないでしょうね? 彼に手を出そうものなら始末しますよ。手足縛って王都中を引き摺り回したのちに私のフルパワーで頭蓋骨を叩き壊しますよ。既に手を出してたらこの場で消し炭にしますよ。
「ちょっと三角、お姉さんからなんか殺気がするんだけど!」
「私は三角ていり。虚君とは同じクラスで隣の席です」
とぉなぁりぃのぉせぇきぃ? お姉ちゃんの私を差し置いてなんと馴れ馴れしい。
「ちなみによくない目では見てません。むしろ原前先生の方がずっとやらしい目で見てると思います」
「そゆこと言ったら余計怪しいやろが! てか先生の悪口言ったらお姉さん余計怒るやろがい!」
自分から言うとはやはり怪しいですね……ん? もとさきせんせい? もとさき……原前?
「ちなみにあなたの幼馴染である原前作子さんは学校の先生となり虚君や私たちが入ってる部活の顧問をしています」
え⁉︎ 作子、先生になったんですか? しかも縦軸の学校の?
「そしてそこにいるツインテールの子は私たちの1つ上の先輩であり実質あなたと虚君の妹でもあります」
い、妹? でも今「先輩」って。あなたって縦軸と同じクラスなんですよね。つまりあなたの先輩なら縦軸の先輩だから縦軸より歳上では? じゃあ飛び級? いやそれにしたってなんでこの人が私と縦軸の妹になるんですか? え、母さんと父さんは変わらず仲良しですよね?
「他にも聞きたいことは色々あると思いますが、一旦虚君をそこのソファに運んでもいいですか」
「え、あ、ああはい」
「十二乗さん」
「あいよー」
なんか……情報多くないですか? ちょっと頭の処理が追いつかないです。あれ? そもそも私何考えてたんでしたっけ。あ、そうだ。縦軸に纏わりついてるあの女たちが何者か問いただそうとして。えっとそれでクラスメイトで、先生で……いや先生は作子、ですよね? ん、違いましたっけ。いや合ってますよね。あああああ……ちょっと待って。
「わけわからん……」
「ぎゃー! 三角! お姉さんが! 首がバネの人にキスされたトーテムポールのように倒れそうよ!」
「ディファレ」
「ほい来た」
あばばばば……水は分子という単位で数えることができるから可算名詞……ハッ! 私は何を?
「大丈夫? お姉ちゃん」
「だ、大丈夫です。ん?」
私は何故コートを勝手に脱がされてお姫様抱っこをされているのですか? それに今お姉ちゃんって……そういえばさっきあちらの顔がいい方が妹がどうこうって言ってたような。
「初めまして。積元微です」
「セキモト……さん?」
「そう。まあワタシは微であって微じゃないんだけど」
「えっと」
「あ、ワタシって二重人格なんだ。普段はもう1人の方が出てることが多いからその子もよろしく」
「あの!」
「ん?」
「一旦、下ろしてもらえませんか?」
「あはは! ごめんごめん」
滅茶苦茶丁寧に下ろしてくれました。まるで本当にお姫様にでもなったみたいです。
「改めてよろしくね、お姉ちゃん」
「は、はあ」
「色々いっぺんに教えられて訳分かんないと思うから、もっかいゆっくり教えるね。さ、座って」
初対面なのにすごくフレンドリーですね。ていうか「座って」って、ここ一応私の家でもあってあなたの方が客人の筈なんですけど。
「よっこいしょ」
「すっごいさりげなくお兄ちゃんに膝枕したね」
私と縦軸と向かい合うようにテーブルを挟んで反対側のソファに微さんたちが座りました。なんだか緊張しますが、膝に感じる縦軸の重みのおかげで落ち着けます。
「それで、皆さんは一体?」
「先程も言ったように虚君の友達です。私は三角ていり。彼女は十二乗音さん」
「初めまして。十二乗です」
「そしてこちらが積元微先輩。今はもう1人の人格のディファレが表に出ています」
「こんにちはー」
ていりさんに音さんに微さん。微さんは先輩。よし。ちょっとずつですが飲み込めてきました。
「彼女についてはもう少しややこしい事情があるので今から説明します。準備はいいですか」
「はい。どうぞ」
「では」
私は微さんについて驚くべき分かりやすさの説明を受けましたが、ここに記すには余白が狭すぎるので省略します。
「なるほど。つまりディファレさんは微さんのもう1つの人格であるとともに彼女の前世でもあって縦軸の前世のルネはディファレさんと兄妹だったということですね。さらに縦軸と微さんは転生者のためスキルを持っており、病気で余命わずかだった微さんのお母さんを縦軸が〈転生師〉というスキルで転生させたのがリムノさん、と」
「その通りです」
「どんだけ理解が早いのよ。いや確かに三角の説明信じられないくらい上手かったけど」
「よろしくねお姉ちゃん」
「はい。こちらこそ」
まさか知らないうちに妹ができていたなんて。最初に聞いた時は母さんと父さんに何かあってなんやかんやの末に虚家が信じられないくらい複雑な家庭になってしまったのかと思いました。
「それとこちらもどうぞ」
ていりさんがリュックから突然何かを取り出しました。大きめの本のようですが。
「これは?」
「アルバムです。愛さんが亡くなられてから今に至るまでを中心に虚君の成長を写真に撮ってまとめてあります」
何ですって!
「何であんたがそんなの持ってんのよ?」
「いつ愛さんに会えるとも分からなかったから、原前先生から預かってずっと持ってた」
「何で先生がそんなの持ってんのよ。ていうか持ち歩いてたんかい」
「はわわわわ……!」
こんなに素晴らしい宝が手に入るなんて! ありがとう作子。やはりあなたは私の親友です。できればあなたにも会いたかった。
「私たちは適当にくつろいでるので、ゆっくりご覧ください」
「くつろいでるってどこでよ」
「エーレがどこかに部屋を用意してくれてる筈よ」
「首席ってそんなことまで分かるのね」
「そうよ」
「そんじゃどっかの部屋へレッツゴー! ていりちゃん案内よろしく」
お、落ち着きましょう。これに収められているのは世界の至宝が今日までどのように健やかな成長を遂げてきたかを記すとっっっても貴重な記録の数々です。生半可な覚悟でページを開いてしまえば私は気を失ってしまうでしょう。
しっかりするのですリリィ。あなたなら耐えられる。さあ、ページを開きなさい!
「いきます!」
まず1ページ目――
「あっ」
「まさか本当に人数分用意されてるとはね。三角ってばどういう分析してるんだか。ていうか愛さんの様子見てこいってどういう……ん? 愛さん?」
「……」
「おーい愛さーん? 何で固まってるんですか? 愛さーん?」
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