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第1章 民間伝承研究部編
転生少女のお手伝い5
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「嫌な予感がするな」
店番3日目が終わり、売り上げの確認中だったカール君が軍師よろしく顔を暗くしていました。
「どうしたんですか?抽象的な発言なんかして」
「リリィ、これ見てみろよ」
「うおっ⁉︎」
人の店の台帳を投げないでください!
「トレントの葉では一般的な風邪薬から冒険者や兵士向けの回復薬まで幅広い薬を扱ってる。薬師のウィリアムさんとトーマスさんが一部をここで調薬し、足りない分を他所から卸すって寸法だ」
「ええ。それが何か?」
「これ」
カール君がいくつかのページをパラパラとめくり、私に読めと言わんばかりに特定の数字を指差していきます。テストの誘導問題みたいなその流れは、私の頭を決まりきった結論に連れて行きました。
「回復薬類の売り上げが伸びてる……?」
「この店で取り扱ってるのは商業ギルドから卸した量産品だ。おまけに他の商品の売り上げはあんまり変わってねえ」
「確かに変ですね」
回復薬類の需要だけが急に増える。その原因といったら、近くで事故や災害があった時、あるいは怪我人が大量発生する程の大規模な戦闘があったときです。
「ちなみに今日お前が会ったあのメイドさんも例に漏れない。リリィ、俺たちは仮にも冒険者だ。もしこの売り上げがあれのせいなら、他人事じゃ済まされねえぞ」
カール君が一言一言発するたび、私は手に汗が滲んでいくのが分かりました。
「ねえ、2人とも」
店の入り口からひょいと顔を覗かせたのは、コヨ君にご飯をあげに行っていたイデシメさんです。何故か表情が芳しくありません。
「どうしたイデシメ。顔暗いぞ」
「それがね、コヨから今聞いたがやけど……」
イデシメさんが話を終えるや否や、私たちは冒険者ギルドへ転移したのでした。
「やれやれ、今度は盗まれないようにしないと」
時間は少し前、メイドがトレントの葉を後にした直後に戻る。
そっとショルダーバッグを撫でたメイドはようやく自分を囲む連中を一瞥した。
「女ぁ、痛い目に遭いたくなけりゃ金目の物を大人しく寄越しな」
「安心しな。言うこと聞いてくれりゃ命は盗らねえからよ。なんなら俺たちが気持ちよくさせてやろうか?グヘヘヘヘへ」
「にしても何でこんな路地裏に来ちゃうのかねぇ?」
「案外そういう願望あったりして」
「道を開けていただけませんか?」
メイドは男たちの発言が聞こえなかったかのように言い放った。男たちはそれを挑発ではなく、油断と見做した。
「おいおい、まだそんな強気でいられるのかい?状況が分かってねえんじゃねえの?」
「もう一度言います。道を開けてください。さもなくば痛い目を見ますよ」
絵に描いたような警告。このメイドには世間の常識というものが欠けている。男たちはそう結論づけ、醜い笑みを浮かべた。
「ガハハハ!てめえこの状況でまだ何とかなるって思ってんのか?」
「どんだけ偉い奴に仕えてるから知らねえがなぁ、お前みてえな召使いなんざいくらでも代わりはいんだよ!」
「ご主人サマが助けてくれる訳無ェのさ!」
「……あぁ?」
男どもの嘲笑が喧しい。メイドは流石に我慢ならなくなってきた。正当防衛、しかも警告もした。明らかに非があるのは向こうだ。多少騒ぎにはなるだろうが、その前にここを去れば問題無い。
「温まる折にはお汁粉がお勧めでしてよ」
判断は存外早かった。
「はあぁ、なぜ同じ日に2度も悪質なナンパに出会すのでしょう」
メイドはため息をついた。口から零れた直後の空気は白く染まり、暖かな春の日には不釣り合いであった。
「そうだ、1つ訂正をしておきます」
メイドは壁に目を向けた。
「私の主は従者を使い捨てることはありません。むしろ出来ません。
弱かったのが幸運ですね。もしも私が傷付けば、あの子はさぞ怒ったでしょうから」
淑やかな彼女の言葉に、しかし誰も何も答えない。
先程まで彼女に手を伸ばしていた男たちは、壁を這うように広がる氷に巻き込まれ磔にされていた。
口から上だけが外気に晒され、その目はメイドを捉えながらも細かく震えていた。
「ご安心ください。その氷はじきに溶けます。軽い凍傷で済むと思われます故、教会で治療を受けてください。
あ、私のことは誰にも話さないでくださいね。ちゃんとみてますから。ではご機嫌よう」
氷の澄んだ音が響き渡るようなカーテシーの後、背を向けたメイドの顔を男たちが見ることは無かった。
「よかったの?あんな甘い対処で」
そう訊ねてきた女性は猫と戯れていた。曰く、「向こうから近づいてきたので遊んでいたら仲良くなった」とのことだ。
先程のやり取りも何処かで見ていたのかと、メイドは少し呆れた。
「口止めはしましたから。それとも、水酸化ナトリウム水溶液の雨でも降らせればよかったのですか?」
「〈感染〉ぐらいは使ってもよかったんじゃない?」
「無駄に眷属を増やす趣味はありませんので」
「それもそっか。案外無くても困らないし」
遊び終えて満足したのか猫は何処かへと去っていく。
会う場所はいつも人の寄り付かない路地裏だ。先程のような連中に遭わないことも無いが、相手は猫に会えることの方が大事らしい。
「で、どうだった?リリィちゃんは」
「聞いていた通りでした。元気そうでしたよ」
女は納得のいかない様子だった。
「それだけ?」
「ええ。少なくともホームシックの類にはなってなさそうです」
「リムノは喋ったはずなのに。相当揺れてるはずよ?」
「抑えることに慣れているのでしょう」
「なるほど、そうきましたか」
女は今度こそ合点がいったらしい。口角は吊り上がっているのに目が笑っていない。
メイドも彼女と同意見だ。
「そんなに気になるのでしたらあなた自身が会いに行けばよろしいのでは?」
「無理言わないで。こちとら顔も割れてるし指名手配中なせいで目立つのよ」
「自覚があるようでしたらその服装と髪の色から変えることをお勧めします」
銀よりも遥かに純粋になびく銀髪とこの世界では見慣れない着物に目を向けながらメイドは提案した。髪など染めればどうとでもなる。着物は言うまでもない。
メイドには彼女――キナがその程度の処置もしない理由が分からなかった。
「やだ。この服可愛いし、この髪は吸血鬼の誇りよ。銀髪が性癖なひとは存在しないとでも言うの?」
「はいはい。熱意はよーく伝わりました」
表情は変えずに返すと、キナはむっとした。
「そっちだってろくすっぽ変装してないじゃん!」
「指を差さないでください。私はあなたみたいに人間離れした見た目ではないので」
「めいどしゃんのかっこうでなにいうとるぅ……」
「本職ですから」
なぜこの程度の口論に負けただけで項垂れるのか。この幼い一面を自分が見られることの意味を知らなければ、かなり煙たがっただろう。
キナの頭をそっと撫でながらメイドはそれとなく願望を零す。
「〈鑑定〉されたら詰みでしたけどね。ステータス偽装の魔法が使えればいいのですが」
「ムリムリムリ!あの術式難しすぎてウチの魔術師でも成功してないんだから」
「言ってみただけです」
かなり話が逸れてしまった。仕事中はあまり世間話などには時間を割かないメイドだったが、どうにもキナのペースに合わせてしまっていた。
そもそも彼女は巡る白熊の一員ではない。主の頼みでキナを手伝っただけだ。彼女自身はリリィに対しても執着していない。故に楽にやろうと考えていたのだろう。
「あ、ついでにこちらもどうぞ。あの店ほどではありませんが商業ギルド製のものをご用意しました」
ショルダーバッグごとキナに手渡す。彼女らが今何をしているか知っているからこそのメイドなりの親切だ。
「ん」と一言で受け取ることも出来るが、キナはあくまでも「ありがとう」と受け取った。
「そちらはどうです?本丸は発見しましたか?」
「実はまだなのよ。もしかしたら誰かが隠してるのかも」
「なるほど。想定通りというわけですか」
「そうなるわね。やっぱり1年後まで待機みたい」
「仕方ありません。どのみち今シナリオを書き換えるのは愚策ですから
今は流れに任せましょう。それがあなたたちのためでもあります」
キナと知り合ってから日は浅い。それでもメイドには彼女の気持ちがよく分かった。助けたいのだ。
主の顔が浮かんだ。
店番3日目が終わり、売り上げの確認中だったカール君が軍師よろしく顔を暗くしていました。
「どうしたんですか?抽象的な発言なんかして」
「リリィ、これ見てみろよ」
「うおっ⁉︎」
人の店の台帳を投げないでください!
「トレントの葉では一般的な風邪薬から冒険者や兵士向けの回復薬まで幅広い薬を扱ってる。薬師のウィリアムさんとトーマスさんが一部をここで調薬し、足りない分を他所から卸すって寸法だ」
「ええ。それが何か?」
「これ」
カール君がいくつかのページをパラパラとめくり、私に読めと言わんばかりに特定の数字を指差していきます。テストの誘導問題みたいなその流れは、私の頭を決まりきった結論に連れて行きました。
「回復薬類の売り上げが伸びてる……?」
「この店で取り扱ってるのは商業ギルドから卸した量産品だ。おまけに他の商品の売り上げはあんまり変わってねえ」
「確かに変ですね」
回復薬類の需要だけが急に増える。その原因といったら、近くで事故や災害があった時、あるいは怪我人が大量発生する程の大規模な戦闘があったときです。
「ちなみに今日お前が会ったあのメイドさんも例に漏れない。リリィ、俺たちは仮にも冒険者だ。もしこの売り上げがあれのせいなら、他人事じゃ済まされねえぞ」
カール君が一言一言発するたび、私は手に汗が滲んでいくのが分かりました。
「ねえ、2人とも」
店の入り口からひょいと顔を覗かせたのは、コヨ君にご飯をあげに行っていたイデシメさんです。何故か表情が芳しくありません。
「どうしたイデシメ。顔暗いぞ」
「それがね、コヨから今聞いたがやけど……」
イデシメさんが話を終えるや否や、私たちは冒険者ギルドへ転移したのでした。
「やれやれ、今度は盗まれないようにしないと」
時間は少し前、メイドがトレントの葉を後にした直後に戻る。
そっとショルダーバッグを撫でたメイドはようやく自分を囲む連中を一瞥した。
「女ぁ、痛い目に遭いたくなけりゃ金目の物を大人しく寄越しな」
「安心しな。言うこと聞いてくれりゃ命は盗らねえからよ。なんなら俺たちが気持ちよくさせてやろうか?グヘヘヘヘへ」
「にしても何でこんな路地裏に来ちゃうのかねぇ?」
「案外そういう願望あったりして」
「道を開けていただけませんか?」
メイドは男たちの発言が聞こえなかったかのように言い放った。男たちはそれを挑発ではなく、油断と見做した。
「おいおい、まだそんな強気でいられるのかい?状況が分かってねえんじゃねえの?」
「もう一度言います。道を開けてください。さもなくば痛い目を見ますよ」
絵に描いたような警告。このメイドには世間の常識というものが欠けている。男たちはそう結論づけ、醜い笑みを浮かべた。
「ガハハハ!てめえこの状況でまだ何とかなるって思ってんのか?」
「どんだけ偉い奴に仕えてるから知らねえがなぁ、お前みてえな召使いなんざいくらでも代わりはいんだよ!」
「ご主人サマが助けてくれる訳無ェのさ!」
「……あぁ?」
男どもの嘲笑が喧しい。メイドは流石に我慢ならなくなってきた。正当防衛、しかも警告もした。明らかに非があるのは向こうだ。多少騒ぎにはなるだろうが、その前にここを去れば問題無い。
「温まる折にはお汁粉がお勧めでしてよ」
判断は存外早かった。
「はあぁ、なぜ同じ日に2度も悪質なナンパに出会すのでしょう」
メイドはため息をついた。口から零れた直後の空気は白く染まり、暖かな春の日には不釣り合いであった。
「そうだ、1つ訂正をしておきます」
メイドは壁に目を向けた。
「私の主は従者を使い捨てることはありません。むしろ出来ません。
弱かったのが幸運ですね。もしも私が傷付けば、あの子はさぞ怒ったでしょうから」
淑やかな彼女の言葉に、しかし誰も何も答えない。
先程まで彼女に手を伸ばしていた男たちは、壁を這うように広がる氷に巻き込まれ磔にされていた。
口から上だけが外気に晒され、その目はメイドを捉えながらも細かく震えていた。
「ご安心ください。その氷はじきに溶けます。軽い凍傷で済むと思われます故、教会で治療を受けてください。
あ、私のことは誰にも話さないでくださいね。ちゃんとみてますから。ではご機嫌よう」
氷の澄んだ音が響き渡るようなカーテシーの後、背を向けたメイドの顔を男たちが見ることは無かった。
「よかったの?あんな甘い対処で」
そう訊ねてきた女性は猫と戯れていた。曰く、「向こうから近づいてきたので遊んでいたら仲良くなった」とのことだ。
先程のやり取りも何処かで見ていたのかと、メイドは少し呆れた。
「口止めはしましたから。それとも、水酸化ナトリウム水溶液の雨でも降らせればよかったのですか?」
「〈感染〉ぐらいは使ってもよかったんじゃない?」
「無駄に眷属を増やす趣味はありませんので」
「それもそっか。案外無くても困らないし」
遊び終えて満足したのか猫は何処かへと去っていく。
会う場所はいつも人の寄り付かない路地裏だ。先程のような連中に遭わないことも無いが、相手は猫に会えることの方が大事らしい。
「で、どうだった?リリィちゃんは」
「聞いていた通りでした。元気そうでしたよ」
女は納得のいかない様子だった。
「それだけ?」
「ええ。少なくともホームシックの類にはなってなさそうです」
「リムノは喋ったはずなのに。相当揺れてるはずよ?」
「抑えることに慣れているのでしょう」
「なるほど、そうきましたか」
女は今度こそ合点がいったらしい。口角は吊り上がっているのに目が笑っていない。
メイドも彼女と同意見だ。
「そんなに気になるのでしたらあなた自身が会いに行けばよろしいのでは?」
「無理言わないで。こちとら顔も割れてるし指名手配中なせいで目立つのよ」
「自覚があるようでしたらその服装と髪の色から変えることをお勧めします」
銀よりも遥かに純粋になびく銀髪とこの世界では見慣れない着物に目を向けながらメイドは提案した。髪など染めればどうとでもなる。着物は言うまでもない。
メイドには彼女――キナがその程度の処置もしない理由が分からなかった。
「やだ。この服可愛いし、この髪は吸血鬼の誇りよ。銀髪が性癖なひとは存在しないとでも言うの?」
「はいはい。熱意はよーく伝わりました」
表情は変えずに返すと、キナはむっとした。
「そっちだってろくすっぽ変装してないじゃん!」
「指を差さないでください。私はあなたみたいに人間離れした見た目ではないので」
「めいどしゃんのかっこうでなにいうとるぅ……」
「本職ですから」
なぜこの程度の口論に負けただけで項垂れるのか。この幼い一面を自分が見られることの意味を知らなければ、かなり煙たがっただろう。
キナの頭をそっと撫でながらメイドはそれとなく願望を零す。
「〈鑑定〉されたら詰みでしたけどね。ステータス偽装の魔法が使えればいいのですが」
「ムリムリムリ!あの術式難しすぎてウチの魔術師でも成功してないんだから」
「言ってみただけです」
かなり話が逸れてしまった。仕事中はあまり世間話などには時間を割かないメイドだったが、どうにもキナのペースに合わせてしまっていた。
そもそも彼女は巡る白熊の一員ではない。主の頼みでキナを手伝っただけだ。彼女自身はリリィに対しても執着していない。故に楽にやろうと考えていたのだろう。
「あ、ついでにこちらもどうぞ。あの店ほどではありませんが商業ギルド製のものをご用意しました」
ショルダーバッグごとキナに手渡す。彼女らが今何をしているか知っているからこそのメイドなりの親切だ。
「ん」と一言で受け取ることも出来るが、キナはあくまでも「ありがとう」と受け取った。
「そちらはどうです?本丸は発見しましたか?」
「実はまだなのよ。もしかしたら誰かが隠してるのかも」
「なるほど。想定通りというわけですか」
「そうなるわね。やっぱり1年後まで待機みたい」
「仕方ありません。どのみち今シナリオを書き換えるのは愚策ですから
今は流れに任せましょう。それがあなたたちのためでもあります」
キナと知り合ってから日は浅い。それでもメイドには彼女の気持ちがよく分かった。助けたいのだ。
主の顔が浮かんだ。
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