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楽しい日々は、あっという間に過ぎて行くもので、とうとう明日は帰る日となっていた。
「マリアンヌお姉様…向こうに戻ってからも、必ず屋敷の方に遊びに来て下さいね!約束ですよ!!」
「はい。イザベル様も我が家に遊びに来て下さいね!」
気が付けば、此処に来てから体調を崩す事も、ロベルト様とアマンダの事も思い出す事は無かった。
別荘での最後の晩餐。
私は、セドリックに貰った髪飾りを着けた。
それに気が付いたセドリックは、嬉しそうに微笑んでいる。
「セドリック様、イザベル様、別荘に呼んで頂きありがとうございました。この2週間は、とても楽しく過ごせましたこと感謝致します。」
「本当は、ゆっくりと過ごして貰う筈が、イザベルの相手をさせてしまい申し訳ない。また王都の屋敷の方にも、是非遊びに来て欲しい。」
「ありがとうございます。」
「マリアンヌお姉様、気を付けて下さい。セドリックは、お姉様を狙っていますよ!」
えっ?狙う!?私を?まさか…私はセドリック様より4つも歳上なのよ!?
「馬鹿な事を言わないで。セドリック様に失礼よ!」と言いながらセドリック様を見ると、顔が真っ赤になって焦っている。
「自分の口からきちんと言いたかったのに…ウイリアム、君はなんて口が軽いんだっ!」
「セドリックが告白するのを待っていたら、マリアンヌお姉様は、また変なのと婚約してしまうかもしれないだろう?それでも良いのか?」
「それは…」と何やらモゴモゴと言ってから、覚悟を決めた様に私に顔を向けた。
「マリアンヌ嬢、もう少し親しくなってからと思っていたのだが、僕と結婚を前提に付き合って欲しい。伯爵家で貴女を見掛けた時に一目惚れしたのだが、その時には貴女には婚約者がいて諦めるしかなかった。だが、ウイリアムから婚約が解消されたと聞いた時に、これは神がくれたチャンスだと。ウイリアムに頼んで別荘まで連れてきて貰ったんだ!」
「なのに何も進展なしで帰そうとするんだもんなぁー!」
「ぐっ…申し訳ない」
「セドリック様、わたくしの様な者を好いて頂き、ありがとうございます。ですが、わたくしは婚約を解消された傷者。歳もセドリック様より4つも歳上なのです。…わたくしなどを娶らなくても貴方ならもっと良いご令嬢が…「貴女が良い!僕を嫌で断わるのなら諦めるが、傷者とか歳上だからとの理由で断わらないで欲しい。」
「ですが、御両親も傷者の歳上女など…「それは大丈夫だ!」
困った私はウイリアムを見ると「諦めなっ!」という様な顔をされた。
ふぅ~。
「セドリック様、わたくしは貴方の事を余りよく知りません。まずはお友達から始めても宜しいでしょうか?」
セドリック様の顔がパアッと微笑みに変わり「勿論」と告げる。
屋敷に戻ってから会う約束をし、次の日に私達はザイベルト侯爵家の別荘を後にした。
「マリアンヌお姉様…向こうに戻ってからも、必ず屋敷の方に遊びに来て下さいね!約束ですよ!!」
「はい。イザベル様も我が家に遊びに来て下さいね!」
気が付けば、此処に来てから体調を崩す事も、ロベルト様とアマンダの事も思い出す事は無かった。
別荘での最後の晩餐。
私は、セドリックに貰った髪飾りを着けた。
それに気が付いたセドリックは、嬉しそうに微笑んでいる。
「セドリック様、イザベル様、別荘に呼んで頂きありがとうございました。この2週間は、とても楽しく過ごせましたこと感謝致します。」
「本当は、ゆっくりと過ごして貰う筈が、イザベルの相手をさせてしまい申し訳ない。また王都の屋敷の方にも、是非遊びに来て欲しい。」
「ありがとうございます。」
「マリアンヌお姉様、気を付けて下さい。セドリックは、お姉様を狙っていますよ!」
えっ?狙う!?私を?まさか…私はセドリック様より4つも歳上なのよ!?
「馬鹿な事を言わないで。セドリック様に失礼よ!」と言いながらセドリック様を見ると、顔が真っ赤になって焦っている。
「自分の口からきちんと言いたかったのに…ウイリアム、君はなんて口が軽いんだっ!」
「セドリックが告白するのを待っていたら、マリアンヌお姉様は、また変なのと婚約してしまうかもしれないだろう?それでも良いのか?」
「それは…」と何やらモゴモゴと言ってから、覚悟を決めた様に私に顔を向けた。
「マリアンヌ嬢、もう少し親しくなってからと思っていたのだが、僕と結婚を前提に付き合って欲しい。伯爵家で貴女を見掛けた時に一目惚れしたのだが、その時には貴女には婚約者がいて諦めるしかなかった。だが、ウイリアムから婚約が解消されたと聞いた時に、これは神がくれたチャンスだと。ウイリアムに頼んで別荘まで連れてきて貰ったんだ!」
「なのに何も進展なしで帰そうとするんだもんなぁー!」
「ぐっ…申し訳ない」
「セドリック様、わたくしの様な者を好いて頂き、ありがとうございます。ですが、わたくしは婚約を解消された傷者。歳もセドリック様より4つも歳上なのです。…わたくしなどを娶らなくても貴方ならもっと良いご令嬢が…「貴女が良い!僕を嫌で断わるのなら諦めるが、傷者とか歳上だからとの理由で断わらないで欲しい。」
「ですが、御両親も傷者の歳上女など…「それは大丈夫だ!」
困った私はウイリアムを見ると「諦めなっ!」という様な顔をされた。
ふぅ~。
「セドリック様、わたくしは貴方の事を余りよく知りません。まずはお友達から始めても宜しいでしょうか?」
セドリック様の顔がパアッと微笑みに変わり「勿論」と告げる。
屋敷に戻ってから会う約束をし、次の日に私達はザイベルト侯爵家の別荘を後にした。
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