12 / 39
12
しおりを挟む
「リリアナ…君を1人で行かせられる訳が無いだろう!?…それとも、俺が一緒に行くのは嫌か!?」
「そんな事は…でも…」
お兄様に悪いわ…。
お兄様は、わたくしのそんな気持ちを察したのか
「俺に悪いとは思わないでくれ…。俺はリリアナと離れたくない」
えっ!?お兄様?
良いのかしら…?
でも、わたくしも離れたくないと思ってしまう。
兄妹なのに…わたくしはブラコンだったのかしら?
「お兄様、どうぞ宜しくお願い致します」
そう告げると、お兄様は、満面の笑みでわたくしに抱きついた。
「!!!」
「リリアナ!明日が楽しみだね♪」
お兄様は、「両親に話してくるね!」と言って、部屋を出ていかれた。
ベッドの上で、急に決まった話しに呆けていたが、準備をしないといけないと思い、起きることにした。
自分の部屋に行くとマリーが荷物を纏めてくれていた。
「お嬢様、荷造りは此方で致します。どうかお休みになっていて下さい」
「洋服等は任せるわ。身の回りの物で持っていきたいものを見て判断したいの。何が有るのかも覚えていないんですもの…」
「分かりました。でも無理はなさらないで下さいませ」
机に向かい引き出しを開けると鍵の付いた日記の様な手帳が有った。
これは、日記?鍵は何処かしら?
色々と探してみたが、見付からない…。
うーん困ったわね…。
「お嬢様、どうかされましたか?」
「…何でもないわ。それより、荷造りは終わりそう?」
誤魔化してみたが、マリーは怪訝そうな顔をしていた。
鍵は次に戻ってきたら探しましょう。
そう思い、日記は持っていく事にする。
何故か家に置いておきたくなかったのだ。
「そんな事は…でも…」
お兄様に悪いわ…。
お兄様は、わたくしのそんな気持ちを察したのか
「俺に悪いとは思わないでくれ…。俺はリリアナと離れたくない」
えっ!?お兄様?
良いのかしら…?
でも、わたくしも離れたくないと思ってしまう。
兄妹なのに…わたくしはブラコンだったのかしら?
「お兄様、どうぞ宜しくお願い致します」
そう告げると、お兄様は、満面の笑みでわたくしに抱きついた。
「!!!」
「リリアナ!明日が楽しみだね♪」
お兄様は、「両親に話してくるね!」と言って、部屋を出ていかれた。
ベッドの上で、急に決まった話しに呆けていたが、準備をしないといけないと思い、起きることにした。
自分の部屋に行くとマリーが荷物を纏めてくれていた。
「お嬢様、荷造りは此方で致します。どうかお休みになっていて下さい」
「洋服等は任せるわ。身の回りの物で持っていきたいものを見て判断したいの。何が有るのかも覚えていないんですもの…」
「分かりました。でも無理はなさらないで下さいませ」
机に向かい引き出しを開けると鍵の付いた日記の様な手帳が有った。
これは、日記?鍵は何処かしら?
色々と探してみたが、見付からない…。
うーん困ったわね…。
「お嬢様、どうかされましたか?」
「…何でもないわ。それより、荷造りは終わりそう?」
誤魔化してみたが、マリーは怪訝そうな顔をしていた。
鍵は次に戻ってきたら探しましょう。
そう思い、日記は持っていく事にする。
何故か家に置いておきたくなかったのだ。
8
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。

二度目の婚約者には、もう何も期待しません!……そう思っていたのに、待っていたのは年下領主からの溺愛でした。
当麻月菜
恋愛
フェルベラ・ウィステリアは12歳の時に親が決めた婚約者ロジャードに相応しい女性になるため、これまで必死に努力を重ねてきた。
しかし婚約者であるロジャードはあっさり妹に心変わりした。
最後に人間性を疑うような捨て台詞を吐かれたフェルベラは、プツンと何かが切れてロジャードを回し蹴りしをかまして、6年という長い婚約期間に終止符を打った。
それから三ヶ月後。島流し扱いでフェルベラは岩山ばかりの僻地ルグ領の領主の元に嫁ぐ。愛人として。
婚約者に心変わりをされ、若い身空で愛人になるなんて不幸だと泣き崩れるかと思いきや、フェルベラの心は穏やかだった。
だって二度目の婚約者には、もう何も期待していないから。全然平気。
これからの人生は好きにさせてもらおう。そう決めてルグ領の領主に出会った瞬間、期待は良い意味で裏切られた。

あなたを忘れる魔法があれば
美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。
ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。
私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――?
これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような??
R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます
【電子書籍発売に伴い作品引き上げ】私が妻でなくてもいいのでは?
キムラましゅろう
恋愛
夫には妻が二人いると言われている。
戸籍上の妻と仕事上の妻。
私は彼の姓を名乗り共に暮らす戸籍上の妻だけど、夫の側には常に仕事上の妻と呼ばれる女性副官がいた。
見合い結婚の私とは違い、副官である彼女は付き合いも長く多忙な夫と多くの時間を共有している。その胸に特別な恋情を抱いて。
一方私は新婚であるにも関わらず多忙な夫を支えながら節々で感じる女性副官のマウントと戦っていた。
だけどある時ふと思ってしまったのだ。
妻と揶揄される有能な女性が側にいるのなら、私が妻でなくてもいいのではないかと。
完全ご都合主義、ノーリアリティなお話です。
誤字脱字が罠のように点在します(断言)が、決して嫌がらせではございません(泣)
モヤモヤ案件ものですが、作者は元サヤ(大きな概念で)ハピエン作家です。
アンチ元サヤの方はそっ閉じをオススメいたします。
あとは自己責任でどうぞ♡
小説家になろうさんにも時差投稿します。

新しい人生を貴方と
緑谷めい
恋愛
私は公爵家令嬢ジェンマ・アマート。17歳。
突然、マリウス王太子殿下との婚約が白紙になった。あちらから婚約解消の申し入れをされたのだ。理由は王太子殿下にリリアという想い人ができたこと。
2ヵ月後、父は私に縁談を持って来た。お相手は有能なイケメン財務大臣コルトー侯爵。ただし、私より13歳年上で婚姻歴があり8歳の息子もいるという。
* 主人公は寛容です。王太子殿下に仕返しを考えたりはしません。

【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる