公爵夫人は愛されている事に気が付かない

山葵

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「貴女がアーノルドの?随分と地…普通なのね?もっと可愛い感じか美人な方なのだと勝手に想像していたわ。そう、貴女がアーノルドの…」

ライラ様は私をマジマジと見ている。
最初に地と言って言い直してましたけれど、地味と言いたかったんですよね!?
言われなくても分かっていますとも。

「ライラっ!君の目は節穴かい!?こんな可愛いリリアナを普通などと、直ぐに病院に行って視力を調べて貰う事をお薦めするよ!それに言っては何だが、君こそ、その容姿はどうしたんだ?そのー随分とふっくらした様だが?」

ご婦人に容姿や体型を言うのは貴族として有り得ないけれど、アーノルドの言いたくなるのも分かる。
ライラ様は、前にお見掛けした時よりも倍?位、大きくなっているのだ。

「もう、嫌だわ、アーノルド!少しふっくらしただけよ!向こうは海に近いから食事が美味しくて。ついつい食べ過ぎてしまうのよね♪それでもわたくしの美貌は健在よ!!」

少し…とても少しには思えませんが?

「ライラ、やはり病院に行く事をお薦めするよ。今から向かった方が良い。ダレン。ライラの見送りを頼む」

「ちょ、ちょっとアーノルド。貴方の愛しのライラが帰国したのよ!?愛の抱擁はないの?直ぐに追い返そうとするなんて、貴女のせいね!貴女がわたくしのアーノルドを誑かしているのね!?何て人なの!お父様にお伝えして直ぐに離縁させるわ!ああ可哀想なアーノルド。もう少し耐えてね。わたくしが悪魔から貴方を救い出してあげるわ!!」

この方は何を言っているのでしょう!?
私は呆れアーノルドと一緒に溜め息を吐いた。

「ライラ、リリアナに婚姻を申し込んだのは私の方だ。悪いが彼女と離縁などさせたら君を恨むどころでは済まないよ。まぁ国王も私のリリアナに対する気持ちはご存知だから君が何を言っても離縁など有り得ないけれどね。さぁ私との再会は無事に済んだろう?国王も王妃も君の帰国を今か今かと楽しみに待っているのだ。早く王宮に向かってくれ!ああ滞在中に我が家に来るのは今日だけで結構だ。スリライン国に帰られる時の挨拶も要らないよ。ダレン、ライラを玄関までお見送りして」

アーノルドは、ライラの言った私との離縁の話に機嫌が悪くなり、一刻も早く屋敷から追い出したい様だ。

ライラ様は、アーノルドに言い過ぎたと謝罪し、今度は王宮の方に遊びに来て欲しいと言って部屋から出て行った。

アーノルドには、またね♪と笑顔だったが、最後に私を睨んでいた。
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