まさか貴方も!?

山葵

文字の大きさ
上 下
1 / 9

1

しおりを挟む
今日は、とても大切な日だからと、侍女によって朝早くから起こされ、眠気眼でお風呂に入り、いつもより念入りに磨かれ、薄っすらと初めてのお化粧をし、いつもよりもキラキラ☆ヒラヒラしたドレスを着せられたシュリアーナは、完全に目覚めた瞳で鏡に映る可愛い自分の姿に見惚れていた。

「ふわわわわ!誰これ?えっ!?私、可愛いかも♡」

自画自賛している私を迎えに来たお父様とお母様が可愛くなった娘に「シュリ可愛い!」とギュと抱き着きメイド長に「ドレスがシワになります!!」叱られている。

その様子を苦笑しながら見ていた3歳上のルイお兄様にも「シュリとても可愛いよ!」と言ってもらえて、とても嬉しい。

「さぁそろそろ出発の時間だ。遅れる訳には行かないからね。シュリ出掛けるよ。では行ってくる。」

「シュリ、お父様の言う事をよく聞くのよ。けっしてお父様から離れないようにね。行ってらっしゃい。」

「シュリ、食いしん坊のお前は直ぐに美味しい物に釣られて、何処かに行ってしまうから、兄様はとても心配だよ!いいかい絶対に父上と離れてはいけないよ。王宮はとても広いから迷子になったら父上が困るからね!」

「もう何度も言わなくても大丈夫なのに。私は、ずっとお父様と一緒に居るから、絶対に離れと約束します。では行ってきますねぇ~!!」

私はお父様と共に、初めての王家主催のお茶会へと向かった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私に婚約者がいたらしい

来栖りんご
恋愛
学園に通っている公爵家令嬢のアリスは親友であるソフィアと話をしていた。ソフィアが言うには私に婚約者がいると言う。しかし私には婚約者がいる覚えがないのだが…。遂に婚約者と屋敷での生活が始まったが私に回復魔法が使えることが発覚し、トラブルに巻き込まれていく。

悪役令嬢だったので、身の振り方を考えたい。

しぎ
恋愛
カーティア・メラーニはある日、自分が悪役令嬢であることに気づいた。 断罪イベントまではあと数ヶ月、ヒロインへのざまぁ返しを計画…せずに、カーティアは大好きな読書を楽しみながら、修道院のパンフレットを取り寄せるのだった。悪役令嬢としての日々をカーティアがのんびり過ごしていると、不仲だったはずの婚約者との距離がだんだんおかしくなってきて…。

【完結】私の事は気にせずに、そのままイチャイチャお続け下さいませ ~私も婚約解消を目指して頑張りますから~

山葵
恋愛
ガルス侯爵家の令嬢である わたくしミモルザには、婚約者がいる。 この国の宰相である父を持つ、リブルート侯爵家嫡男レイライン様。 父同様、優秀…と期待されたが、顔は良いが頭はイマイチだった。 顔が良いから、女性にモテる。 わたくしはと言えば、頭は、まぁ優秀な方になるけれど、顔は中の上位!? 自分に釣り合わないと思っているレイラインは、ミモルザの見ているのを知っていて今日も美しい顔の令嬢とイチャイチャする。 *沢山の方に読んで頂き、ありがとうございます。m(_ _)m

愛する人のためにできること。

恋愛
彼があの娘を愛するというのなら、私は彼の幸せのために手を尽くしましょう。 それが、私の、生きる意味。

【短編】白い結婚の行く末~戦地から戻った夫は、妻の秘密を持って帰りました~

八重
恋愛
「悪いが、君を愛することはない」 フェリシア・リズ・デュヴィラール王女は結婚式後の初夜に、夫の第一王子オリヴァー・ローゼクラインからそう言われた。 この結婚はいわゆる政略結婚の一環でなされたもので、二国間の友好の証として王女と王子の結婚がおこなわれた。 結婚から半年、オリヴァーの戦地入りが決まる。 そして無事に一年後に彼は帰還した。 フェリシアの秘密を持って──。 ※小説家になろうでは、連載をしております

そのハッピーエンドに物申します!

あや乃
恋愛
社畜OLだった私は過労死後、ガチ恋相手のいる乙女ゲームに推しキャラ、悪役令嬢として異世界転生した。 でも何だか様子が変……何と私が前世を思い出したのは大好きな第一王子が断罪されるざまあの真っ最中!  そんなことはさせない! ここから私がざまあをひっくり返して見せる!  と、転生ほやほやの悪役令嬢が奮闘する(でも裏では王子も相当頑張っていた)お話。 ※「小説家になろう」さまにも掲載中 初投稿作品です。よろしくお願いします!

ヒロインの味方のモブ令嬢は、ヒロインを見捨てる

mios
恋愛
ヒロインの味方をずっとしておりました。前世の推しであり、やっと出会えたのですから。でもね、ちょっとゲームと雰囲気が違います。 どうやらヒロインに利用されていただけのようです。婚約者?熨斗つけてお渡ししますわ。 金の切れ目は縁の切れ目。私、鞍替え致します。 ヒロインの味方のモブ令嬢が、ヒロインにいいように利用されて、悪役令嬢に助けを求めたら、幸せが待っていた話。

みんながまるくおさまった

しゃーりん
恋愛
カレンは侯爵家の次女でもうすぐ婚約が結ばれるはずだった。 婚約者となるネイドを姉ナタリーに会わせなければ。 姉は侯爵家の跡継ぎで婚約者のアーサーもいる。 それなのに、姉はネイドに一目惚れをしてしまった。そしてネイドも。 もう好きにして。投げやりな気持ちで父が正しい判断をしてくれるのを期待した。 カレン、ナタリー、アーサー、ネイドがみんな満足する結果となったお話です。

処理中です...