【完結】他の人が好きな人を好きになる姉に愛する夫を奪われてしまいました。

山葵

文字の大きさ
11 / 30

11 アリシア視点

しおりを挟む
 

 サイード王子との婚約をする前、2人で会った時にアリシアはサイード王子から

「実は我が国は、一夫多妻で、私はすでに2人の妻が居る。私の第1王子妃は、隣国からの第3王女で、第2王子妃は、我が国の貴族の娘だ。2人共、政略結婚になる。3人目からは、私の好きにして良いと言われている。私が、自分から妻にしたいと思ったのはアリシア、貴殿だけだ。」

 はぁ!?妻が2人?私は、正妃になれるんじゃなかったの!?第3王子妃?何よ、それっ!?

 怒りで顔が赤くなるのに気が付き気付かれないように下を向く。

「アリシア、どうか私と一緒になって欲しい。あの日、私は貴殿に一目惚れしたのだ!
私の中では、妻はアリシアだけだ!」

「・・・サイード王子、私を1番に愛してくれますか?私を幸せにしてくれますか?」

「勿論だよアリシア!君だけを愛している!!」

「嬉しい!私も、サイード王子が好きです。必ず幸せにして下さいね!約束ですよ!」

「ありがとう!必ず幸せにすると誓おう!」

 王子が2人を愛していないのなら、まぁ良いかっ♪

「サイード王子、お願いが有るのですが…私の家族には一夫多妻で、2人の王子妃が居る事は黙っていて下さいませんか?知ると、きっと私の事を思って婚約に反対をすると思うのです…。私もサイード王子と結婚したい…お願い致します」

「アリシアが、それで良いのなら私は言わないよ」

「ありがとうございます。
王家の方にも伝えないように、サイード王子から、お願いして頂いても宜しいですか?」

「分かった!余計な事は伝えないように話しておくよ」

まぁ王族からの婚姻の申し込みなんだもの、伯爵家が断われるはずもないし、反対も出来ないんだけれど、皆には、私が3番目なんて、知られるわけにはいかないわ!1番目なら兎も角、3番目なんて…私のプライドが許さないわ!!

サイードは、私にメロメロなんだから、3番目と言っても、1番目みたいなものよ!

と、自分の都合の良い様に考えていた。

***

その一方で

「アリシア 行かないでくれ!君と離れるなんて俺には出来ない…2人で何処かに逃げよう!」

「何を言ってるのエドワード…私の結婚は国も絡んでいるのよ…。そんな事をしたらモルト家もワイス家も終わりよ…。私達2人のせいで家族が大変な目に有ってしまうわ…そんな事…出来ないわ…。」

「ごめん…分かっているんだ。そんな事は出来ないと…でも、あと少しで君が居なくなってしまうと思うと…堪らなくなるんだ…」

「エドワードはシンシアが居るじゃない?シンシアの事は好きではないの?」

「・・・好きだよ…でも、君が1番なんだ!どちらかを選べと言われたら俺はアリシア 君を躊躇わずに選ぶ!」

「ありがとうエドワード!とても嬉しいわ」


 まったく何なの この男は?シンシアにも良い顔をしているの知っているのよ!
 
 私を愛してる!と言っているわりには、シンシアと婚約解消をする気もないし、ヘタレなのか?

 大体にして駆け落ちなんて冗談じゃない。
私は、王子妃になるのよ!駆け落ちなんかしたら、ただの平民になっちゃうじゃない!?

 こっちは本気じゃないのに気が付かないで、エドワードもシンシアも本当に お馬鹿ねぇ~。
 気が付かないと言えば、サイード王子も私にメロメロで、まったく浮気に気が付かないのよねぇ~。
本当に皆、お馬鹿で良かったわ~。

 モテる女は罪ねぇ~!うふふ♪
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

あなたの姿をもう追う事はありません

彩華(あやはな)
恋愛
幼馴染で二つ年上のカイルと婚約していたわたしは、彼のために頑張っていた。 王立学園に先に入ってカイルは最初は手紙をくれていたのに、次第に少なくなっていった。二年になってからはまったくこなくなる。でも、信じていた。だから、わたしはわたしなりに頑張っていた。  なのに、彼は恋人を作っていた。わたしは婚約を解消したがらない悪役令嬢?どう言うこと?  わたしはカイルの姿を見て追っていく。  ずっと、ずっと・・・。  でも、もういいのかもしれない。

(完)貴女は私の全てを奪う妹のふりをする他人ですよね?

青空一夏
恋愛
公爵令嬢の私は婚約者の王太子殿下と優しい家族に、気の合う親友に囲まれ充実した生活を送っていた。それは完璧なバランスがとれた幸せな世界。 けれど、それは一人の女のせいで歪んだ世界になっていくのだった。なぜ私がこんな思いをしなければならないの? 中世ヨーロッパ風異世界。魔道具使用により現代文明のような便利さが普通仕様になっている異世界です。

私の愛した婚約者は死にました〜過去は捨てましたので自由に生きます〜

みおな
恋愛
 大好きだった人。 一目惚れだった。だから、あの人が婚約者になって、本当に嬉しかった。  なのに、私の友人と愛を交わしていたなんて。  もう誰も信じられない。

【完結】婚約相手は私を愛してくれてはいますが病弱の幼馴染を大事にするので、私も婚約者のことを改めて考えてみることにします

よどら文鳥
恋愛
 私とバズドド様は政略結婚へ向けての婚約関係でありながら、恋愛結婚だとも思っています。それほどに愛し合っているのです。  このことは私たちが通う学園でも有名な話ではありますが、私に応援と同情をいただいてしまいます。この婚約を良く思ってはいないのでしょう。  ですが、バズドド様の幼馴染が遠くの地から王都へ帰ってきてからというもの、私たちの恋仲関係も変化してきました。  ある日、馬車内での出来事をきっかけに、私は本当にバズドド様のことを愛しているのか真剣に考えることになります。  その結果、私の考え方が大きく変わることになりました。

婚約者に愛する人が出来たので、身を引く事にしました

Blue
恋愛
 幼い頃から家族ぐるみで仲が良かったサーラとトンマーゾ。彼が学園に通うようになってしばらくして、彼から告白されて婚約者になった。サーラも彼を好きだと自覚してからは、穏やかに付き合いを続けていたのだが、そんな幸せは壊れてしまう事になる。

【完結】私を裏切った最愛の婚約者の幸せを願って身を引く事にしました。

Rohdea
恋愛
和平の為に、長年争いを繰り返していた国の王子と愛のない政略結婚する事になった王女シャロン。 休戦中とはいえ、かつて敵国同士だった王子と王女。 てっきり酷い扱いを受けるとばかり思っていたのに婚約者となった王子、エミリオは予想とは違いシャロンを温かく迎えてくれた。 互いを大切に想いどんどん仲を深めていく二人。 仲睦まじい二人の様子に誰もがこのまま、平和が訪れると信じていた。 しかし、そんなシャロンに待っていたのは祖国の裏切りと、愛する婚約者、エミリオの裏切りだった─── ※初投稿作『私を裏切った前世の婚約者と再会しました。』 の、主人公達の前世の物語となります。 こちらの話の中で語られていた二人の前世を掘り下げた話となります。 ❋注意❋ 二人の迎える結末に変更はありません。ご了承ください。

【完結】魅了魔法のその後で──その魅了魔法は誰のため? 婚約破棄した悪役令嬢ですが、王太子が逃がしてくれません

瀬里@SMARTOON8/31公開予定
恋愛
その魅了魔法は誰のため? 一年前、聖女に婚約者である王太子を奪われ、婚約破棄された悪役令嬢リシェル・ノクティア・エルグレイン。 それが私だ。 彼と聖女との婚約披露パーティの噂が流れてきた頃、私の元に王太子が訪れた。 彼がここに来た理由は──。 (全四話の短編です。数日以内に完結させます)

婚約者はメイドに一目惚れしたようです~悪役になる決意をしたら幼馴染に異変アリ~

たんぽぽ
恋愛
両家の話し合いは円満に終わり、酒を交わし互いの家の繁栄を祈ろうとしていた矢先の出来事。 酒を運んできたメイドを見て小さく息を飲んだのは、たった今婚約が決まった男。 不運なことに、婚約者が一目惚れする瞬間を見てしまったカーテルチアはある日、幼馴染に「わたくし、立派な悪役になります」と宣言した。     

処理中です...