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「本当に毎日毎日、お前ウザいんだよ!マリアが怯えて泣いているだろうがっ!!母上に頼んでブラヴァス侯爵家を潰してもらう事も出来るんだぞっ!」
「わたくしは、ラガン男爵令嬢に常識をお教えしているだけで何も咎められる事はしておりません。クーレン殿下は、ご存知ないのですか?これだけ毎日の様にわたくしがお教えしましたのに一向に聞き入れて貰えず、相変わらずの行動をされてますから、ラガン男爵家には毎日多数の抗議文が届いていると聞いておりますが?それにラガン男爵令嬢が原因での婚約破棄で慰謝料も請求されて、ラガン男爵家は没落するのでは?との噂も聞きました。」
「うわぁ~ん…クーレン、マリアねぇ~、この人に虐められてるのぉ~。今まで怖くて言えなかったんだけれどぉ~階段から突き落とそうとしたり、教科書を破られたり、噴水に突き落とされたりしてたのぉ~…グスッ…。多分ねぇ~クーレンの婚約者のせいだと思うの…マリアが、マリアがクーレンを好きになっちゃったから…婚約者が居るのに好きになっちゃったからぁ~うわ~ん!」
「ああマリア!俺も君が好きだ!!そうか、マーガレットがマリアに嫉妬してお前を使って嫌がらせをしたんだなっ!抗議文もお前の指図だろう!?もう許さないぞっ!!母上にブラヴァス侯爵家への処分を頼むから、そのつもりでいろっ!!ああ可哀想なマリア。こんな可愛い顔して泣いて…どこか違う場所に移動しよう。」
「うぅ…クーレン、ありがと~。大好き♡」と言ってクーレン殿下に抱き付き、私にベェー!と舌を出している。
去り際に「本当にウザっ!」と言ったの聞こえましたよ?
こんな方が未来の王子妃に本当になれると思っているの?
恋に夢中なクーレン殿下は兎も角、王妃様も許したのならば、ちょっと王妃としてどうかと思いますが…。
今ではマリアさんのイソギンチャクもクーレン殿下だけとなった。
婚約者の生家からの抗議文や婚約破棄で、イソギンチャクだった子息達は、謹慎やら廃嫡やら勘当で学園に通っていないのだ。
まあクーレン殿下にしてみれば、やっと自分1人がマリアと居る事が出来るとニタニタ顔鼻の下を伸ばして、ベタベタ、イチャイチャとマリアさんとしていて、あー気持ち悪い!
本当に可愛いマーガレットには不釣り合いな男ですわ!
さてさて…泣いてたマリアさんを慰めると言って移動したクーレン殿下の眼は下心丸分かりでしたわよ。
国王陛下が危惧していた、それ以上の行動に出るのでは?と期待しながら空き教室を探す。
思った通り、2人は教室で絡み合っていた。
影もしっかりと見ているはず。
私は、その場を離れると学園長室へと向かい、直ぐに報告しましたわ。
婚約者が居る身で有りながら、他の令嬢と、ましてや学園でなどと有り得ませんものね。
報告を聞いた学園長は、驚愕し青ざめるかと思いきや、逆に微笑んでおりました。
ボソッと「これで膿を排除出来る」言っていたのは聞かなかった事にして置きます。
次の日に、王宮に呼ばれたマーガレット。
晴れやかな顔して屋敷に帰って来ましたわ!
「お姉様!クーレン殿下との婚約が解消されました!」
とても嬉しそうに笑うマーガレット。
あなたのその笑顔を守る事が出来て本当に良かった。
「わたくしは、ラガン男爵令嬢に常識をお教えしているだけで何も咎められる事はしておりません。クーレン殿下は、ご存知ないのですか?これだけ毎日の様にわたくしがお教えしましたのに一向に聞き入れて貰えず、相変わらずの行動をされてますから、ラガン男爵家には毎日多数の抗議文が届いていると聞いておりますが?それにラガン男爵令嬢が原因での婚約破棄で慰謝料も請求されて、ラガン男爵家は没落するのでは?との噂も聞きました。」
「うわぁ~ん…クーレン、マリアねぇ~、この人に虐められてるのぉ~。今まで怖くて言えなかったんだけれどぉ~階段から突き落とそうとしたり、教科書を破られたり、噴水に突き落とされたりしてたのぉ~…グスッ…。多分ねぇ~クーレンの婚約者のせいだと思うの…マリアが、マリアがクーレンを好きになっちゃったから…婚約者が居るのに好きになっちゃったからぁ~うわ~ん!」
「ああマリア!俺も君が好きだ!!そうか、マーガレットがマリアに嫉妬してお前を使って嫌がらせをしたんだなっ!抗議文もお前の指図だろう!?もう許さないぞっ!!母上にブラヴァス侯爵家への処分を頼むから、そのつもりでいろっ!!ああ可哀想なマリア。こんな可愛い顔して泣いて…どこか違う場所に移動しよう。」
「うぅ…クーレン、ありがと~。大好き♡」と言ってクーレン殿下に抱き付き、私にベェー!と舌を出している。
去り際に「本当にウザっ!」と言ったの聞こえましたよ?
こんな方が未来の王子妃に本当になれると思っているの?
恋に夢中なクーレン殿下は兎も角、王妃様も許したのならば、ちょっと王妃としてどうかと思いますが…。
今ではマリアさんのイソギンチャクもクーレン殿下だけとなった。
婚約者の生家からの抗議文や婚約破棄で、イソギンチャクだった子息達は、謹慎やら廃嫡やら勘当で学園に通っていないのだ。
まあクーレン殿下にしてみれば、やっと自分1人がマリアと居る事が出来るとニタニタ顔鼻の下を伸ばして、ベタベタ、イチャイチャとマリアさんとしていて、あー気持ち悪い!
本当に可愛いマーガレットには不釣り合いな男ですわ!
さてさて…泣いてたマリアさんを慰めると言って移動したクーレン殿下の眼は下心丸分かりでしたわよ。
国王陛下が危惧していた、それ以上の行動に出るのでは?と期待しながら空き教室を探す。
思った通り、2人は教室で絡み合っていた。
影もしっかりと見ているはず。
私は、その場を離れると学園長室へと向かい、直ぐに報告しましたわ。
婚約者が居る身で有りながら、他の令嬢と、ましてや学園でなどと有り得ませんものね。
報告を聞いた学園長は、驚愕し青ざめるかと思いきや、逆に微笑んでおりました。
ボソッと「これで膿を排除出来る」言っていたのは聞かなかった事にして置きます。
次の日に、王宮に呼ばれたマーガレット。
晴れやかな顔して屋敷に帰って来ましたわ!
「お姉様!クーレン殿下との婚約が解消されました!」
とても嬉しそうに笑うマーガレット。
あなたのその笑顔を守る事が出来て本当に良かった。
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