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14、おっさんモモカと寝る
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「じゃあ、さっそく魔法の練習をしようよ」
百々花が俺に言って来た。
「分かった」
「変身!」
百々花がそう言うと、服がぴらぴらの魔法少女仕様に変わった。
おれも変身する。
「千草の魔法少女姿も可愛いね」
「……ありがとう」
「いくよ! 炎の演舞!!」
百々花がそう言うと、百々花の両手から炎が現れた。
踊るように俺に襲いかかる。
「くっ!」
百々花は思っていたより強かった。
「氷の盾!」
俺はそう叫び、大きな氷の盾で百々花の攻撃を封じた。
「波動!」
右手をかざして、百々花を狙う。
百々花は弾き飛ばされた。
「強いね、千草」
「百々花こそ」
笑い合っていると、小さな女の子の声がした。
「ねえ、何してるの?」
俺たちは魔法少女の服のまま、見上げた。
声の主は隣の家の二階から顔を出している。
まだ小学校低学年くらいの少女だった。
「ああ、これ、魔法の練習……」
百々花の台詞が終わる前に、俺は慌てて嘘をついた。
「じゃなくて、マジシャンのなの。私たち」
俺は百々花に小声で言う。
「魔法少女ってバラすなって、シロは言わなかったか?」
「あ、言ってた」
百々花も隣の少女に嘘をつく。
「私たち、マジックの練習をしてたの」
「へー。凄かったよ。お姉さん!」
隣の家に少女がいると分かって、百々花と俺は魔法の練習を止めることにした。
「暇になっちゃったし、テニスでもする?」
「テニスか、今日はもう暗いから明日にしないか?」
俺がそう言うと、百々花は大人しく頷いた。
「そうだね。じゃあ、夜ご飯食べに行こう」
「私、アイスバイン食べてみたい」
「いいね。ちょっと量多いけど食べきれるかな?」
百々花は行きつけらしい、アイスバインの店に俺を連れて行ってくれた。
お店に着くと、自動ドアが開いた。
百々花が店内のおばちゃんに声をかける。
「こんにちは」
「あれ、百々花ちゃん? 大きくなったね」
「うん」
「そちらはお友達?」
「小野千草と申します」
「アイスバイン二つお願いします」
「はい」
すぐに、豚肉のゆでた塊が二つ出された。
「おっきい!」
「美味しいよ」
二人はそれぞれ肉にかぶりついた。
食べ終わると、百々花の別荘に帰った。
「恋バナとかしない?」
「そういうの、あんまり興味ないんだよな」
「一緒に寝ようよ」
寝室は二つあって、一つはシングルベッドが二つ、もう一つはダブルベッドが一つ置いてあった。
「別々で寝よう」
「えー!? 寂しいよ」
百々花が強引に押し切り、俺は百々花とダブルベッドで寝ることになった。
百々花は良い匂いがした。
少し当たる腕が温かくて柔らかい。
俺はドキドキしながら寝たふりをした。
「もう寝ちゃったの?」
百々花が聞いてくる。
「いや、まだ起きてる」
俺は素直に答えると、百々花が語り出した。
「私ね、ひとりぼっちがいやだって毎日思ってたの」
「うん」
「そしたらシロが現れて、魔法少女にならないか?って言われて」
「うん」
「それで、今の魔法少女っていうわけ」
「そうなんだ」
俺はいつの間にか眠りについていた。
百々花が俺に言って来た。
「分かった」
「変身!」
百々花がそう言うと、服がぴらぴらの魔法少女仕様に変わった。
おれも変身する。
「千草の魔法少女姿も可愛いね」
「……ありがとう」
「いくよ! 炎の演舞!!」
百々花がそう言うと、百々花の両手から炎が現れた。
踊るように俺に襲いかかる。
「くっ!」
百々花は思っていたより強かった。
「氷の盾!」
俺はそう叫び、大きな氷の盾で百々花の攻撃を封じた。
「波動!」
右手をかざして、百々花を狙う。
百々花は弾き飛ばされた。
「強いね、千草」
「百々花こそ」
笑い合っていると、小さな女の子の声がした。
「ねえ、何してるの?」
俺たちは魔法少女の服のまま、見上げた。
声の主は隣の家の二階から顔を出している。
まだ小学校低学年くらいの少女だった。
「ああ、これ、魔法の練習……」
百々花の台詞が終わる前に、俺は慌てて嘘をついた。
「じゃなくて、マジシャンのなの。私たち」
俺は百々花に小声で言う。
「魔法少女ってバラすなって、シロは言わなかったか?」
「あ、言ってた」
百々花も隣の少女に嘘をつく。
「私たち、マジックの練習をしてたの」
「へー。凄かったよ。お姉さん!」
隣の家に少女がいると分かって、百々花と俺は魔法の練習を止めることにした。
「暇になっちゃったし、テニスでもする?」
「テニスか、今日はもう暗いから明日にしないか?」
俺がそう言うと、百々花は大人しく頷いた。
「そうだね。じゃあ、夜ご飯食べに行こう」
「私、アイスバイン食べてみたい」
「いいね。ちょっと量多いけど食べきれるかな?」
百々花は行きつけらしい、アイスバインの店に俺を連れて行ってくれた。
お店に着くと、自動ドアが開いた。
百々花が店内のおばちゃんに声をかける。
「こんにちは」
「あれ、百々花ちゃん? 大きくなったね」
「うん」
「そちらはお友達?」
「小野千草と申します」
「アイスバイン二つお願いします」
「はい」
すぐに、豚肉のゆでた塊が二つ出された。
「おっきい!」
「美味しいよ」
二人はそれぞれ肉にかぶりついた。
食べ終わると、百々花の別荘に帰った。
「恋バナとかしない?」
「そういうの、あんまり興味ないんだよな」
「一緒に寝ようよ」
寝室は二つあって、一つはシングルベッドが二つ、もう一つはダブルベッドが一つ置いてあった。
「別々で寝よう」
「えー!? 寂しいよ」
百々花が強引に押し切り、俺は百々花とダブルベッドで寝ることになった。
百々花は良い匂いがした。
少し当たる腕が温かくて柔らかい。
俺はドキドキしながら寝たふりをした。
「もう寝ちゃったの?」
百々花が聞いてくる。
「いや、まだ起きてる」
俺は素直に答えると、百々花が語り出した。
「私ね、ひとりぼっちがいやだって毎日思ってたの」
「うん」
「そしたらシロが現れて、魔法少女にならないか?って言われて」
「うん」
「それで、今の魔法少女っていうわけ」
「そうなんだ」
俺はいつの間にか眠りについていた。
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