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42.提案
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「シェリー様、お口に合うとよろしいのですが」
応接室で、アシュトンはシェリーに紅茶をすすめた。
「いただきます」
シェリーは一口紅茶を飲み、微笑んだ。
「おいしいです」
「良かった。お菓子もどうぞ」
テーブルの上には、クッキーやスコーン、マドレーヌやチーズケーキが並んでいた。
「こんなに食べ切れませんわ」
シェリーが笑うと、アシュトンは顔を赤くして微笑んだ。
「シェリー様のお好みがわからなかったので……私の好きなものを並べてしまいました。お好きなものがあれば嬉しいのですが」
「どれも好きですわ。特にチーズケーキは私の大好物です」
「よかった。私も好きです」
柔らかな笑顔でシェリーを見つめながら、アシュトンが言った。
シェリーの顔がポッと赤くなる。
「あ、あの? 私、なにか変なことを言いましたか?」
アシュトンが焦ったような顔でシェリーに聞いた。
「いいえ、ではチーズケーキからいただきます」
シェリーは執事が取り分けたチーズケーキを受け取ると、小さくフォークで切り、口に運んだ。
「なめらかで、おいしいですわ」
「うちの料理人の作るチーズケーキは、ちょっと自慢なんですよ」
アシュトンが胸を張って得意そうに言った。シェリーはアシュトンのしぐさが可愛らしく思えて、ふふっと笑った。
「ところで、ジルとメイリーンの結婚式の招待状は届きましたか?」
「ええ」
シェリーは苦笑しながら、アシュトンに答えた。
「そうですか……」
アシュトンは何と言っていいか分からないと言う表情でシェリーを見てから、紅茶を一口飲んだ。
「アシュトン様、よろしかったらですが……」
「はい?」
「メイリーン様へのお返事に、私とアシュトン様がカップルとして結婚式に参加するとお返事してもよろしいでしょうか?」
「!?」
アシュトンはむせそうになりながらも、口の中の紅茶を飲み込み、じっとシェリーを見つめた。
「……メイリーン様とジル様に、余計な心配をおかけしたくありませんから……」
「シェリー様がよろしければ……分かりました」
アシュトンは覚悟を決めた顔で言った。
「それでは、急いでホワイト家にご挨拶しなければいけませんね」
「よろしくお願いいたします」
アシュトンは緊張した面持ちで、静かに頷いた。
応接室で、アシュトンはシェリーに紅茶をすすめた。
「いただきます」
シェリーは一口紅茶を飲み、微笑んだ。
「おいしいです」
「良かった。お菓子もどうぞ」
テーブルの上には、クッキーやスコーン、マドレーヌやチーズケーキが並んでいた。
「こんなに食べ切れませんわ」
シェリーが笑うと、アシュトンは顔を赤くして微笑んだ。
「シェリー様のお好みがわからなかったので……私の好きなものを並べてしまいました。お好きなものがあれば嬉しいのですが」
「どれも好きですわ。特にチーズケーキは私の大好物です」
「よかった。私も好きです」
柔らかな笑顔でシェリーを見つめながら、アシュトンが言った。
シェリーの顔がポッと赤くなる。
「あ、あの? 私、なにか変なことを言いましたか?」
アシュトンが焦ったような顔でシェリーに聞いた。
「いいえ、ではチーズケーキからいただきます」
シェリーは執事が取り分けたチーズケーキを受け取ると、小さくフォークで切り、口に運んだ。
「なめらかで、おいしいですわ」
「うちの料理人の作るチーズケーキは、ちょっと自慢なんですよ」
アシュトンが胸を張って得意そうに言った。シェリーはアシュトンのしぐさが可愛らしく思えて、ふふっと笑った。
「ところで、ジルとメイリーンの結婚式の招待状は届きましたか?」
「ええ」
シェリーは苦笑しながら、アシュトンに答えた。
「そうですか……」
アシュトンは何と言っていいか分からないと言う表情でシェリーを見てから、紅茶を一口飲んだ。
「アシュトン様、よろしかったらですが……」
「はい?」
「メイリーン様へのお返事に、私とアシュトン様がカップルとして結婚式に参加するとお返事してもよろしいでしょうか?」
「!?」
アシュトンはむせそうになりながらも、口の中の紅茶を飲み込み、じっとシェリーを見つめた。
「……メイリーン様とジル様に、余計な心配をおかけしたくありませんから……」
「シェリー様がよろしければ……分かりました」
アシュトンは覚悟を決めた顔で言った。
「それでは、急いでホワイト家にご挨拶しなければいけませんね」
「よろしくお願いいたします」
アシュトンは緊張した面持ちで、静かに頷いた。
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