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記念のケーキ
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「今日は遅いから、また明日にしよう」
みのりはレミとサブリナとゴブにそう言うと、コックコートを脱いだ。
「それじゃあ、ごきげんよう」
レミはお辞儀をした。
「ありがとうございました」
サブリナもあたふたしながらお辞儀をした。
みのりは2人を送り出すと、自分も紅茶を飲みながら思案した。
(王様と王妃様の結婚記念日のケーキか。)
みのりは生チョコレートを一口食べてため息をついた。
(大きなザッハトルテにイチゴを敷き詰めて、2人の像をのせるのはどうかな?)
我ながら良いアイディアに思えた。
それにしても、レミの焼き餅焼きには内心にやけてしまう。
(レミはかわいいなぁ。)
みのりは紅茶を一口飲んだ。
(サブリナの一生懸命さも好感がもてるけど、レミのわがままも可愛い)
みのりはもう一口生チョコレートを食べると、残りを冷蔵庫にしまった。
そして、メモ帳を取り出し、ザッハトルテの材料とレイアウトのイメージを書き始めた。
夜はふけていった。
朝だ。
よく晴れていた。
これならマーケットで十分素材の品定めができる。
レミとサブリナも朝早くから付き合ってくれる約束だったし。
みのりはいつものように朝食を作り始めた。
今日はパンケーキだった。蜂蜜をたっぷりかけて、ブラックコーヒーと一緒に味わった。
琥珀色の蜂蜜が美しく、味も良かった。こんなにおいしくできたのなら、レミ達の分も作れば良かったかなと、少し後悔した頃、ドアを叩く音が響いた。
「コンコン」
「はーい」
みのりがドアを開けるとレミとサブリナが立っていた。
「いらっしゃい、早い時間にわるかったね」
「いいえ、大丈夫」
「はい、大丈夫です」
レミとサブリナはそう答えると、みのりに言った。
「マーケットは今日は人手がすごそうですよ」
「それじゃ行こうか」
みのりは大きなバッグをもって、レミとサブリナと一緒にマーケットに向かった。
マーケットにはすでに人があふれかえっていた。
みのりはカカオに似た果実を大量に、また、アプリコットに似た果実と、イチゴに似た果実とフランボワーズに似た果実を選んだ。
「みのりさん、これも美味しそうです」
サブリナはなしに似た果実を手にしていた。
「みのり、こっちも美味しそう」
レミはラズベリーに似た実を選んでいた。
みのりは2人が持ってきた果実も買うことにした。
お会計はいつも通り、レミの一言で王宮もちとなった。
「みのりさん、どんなケーキを作るんですか?」
サブリナが尋ねるとみのりはにっこりして、答えた。
「後のお楽しみだよ」
「そうね、その方が楽しみだわ」
レミはみのりの笑顔に笑顔で答えた。
後の買い物は、普通の雑貨店で用が済んだ。
みのりの大きなバックは中身があふれ出しそうなほどパンパンになっていた。
「それじゃ、そろそろかえろうか」
みのりがそう言うと、レミとサブリナも頷いた。
「ただいま」
みのりは誰もいない家に帰りそう言った。
「おじゃまします」
レミとサブリナも後から続いた。
「荷物はそこら辺に置いておいて」
みのりはそう言うと台所に入って行った。
レミとサブリナも台所に行くとマーケットで買って来た果物をテーブルの上に置いた。
「どんなケーキを作るの?みのり?」
レミは興味深々の様子で、買ってきた材料をしまうみのりに話しかけた。
「ザッハトルテを作ろうと思ってるんだ」
みのりはレミとサブリナに向かって話しかけた。
みのりはレミとサブリナとゴブにそう言うと、コックコートを脱いだ。
「それじゃあ、ごきげんよう」
レミはお辞儀をした。
「ありがとうございました」
サブリナもあたふたしながらお辞儀をした。
みのりは2人を送り出すと、自分も紅茶を飲みながら思案した。
(王様と王妃様の結婚記念日のケーキか。)
みのりは生チョコレートを一口食べてため息をついた。
(大きなザッハトルテにイチゴを敷き詰めて、2人の像をのせるのはどうかな?)
我ながら良いアイディアに思えた。
それにしても、レミの焼き餅焼きには内心にやけてしまう。
(レミはかわいいなぁ。)
みのりは紅茶を一口飲んだ。
(サブリナの一生懸命さも好感がもてるけど、レミのわがままも可愛い)
みのりはもう一口生チョコレートを食べると、残りを冷蔵庫にしまった。
そして、メモ帳を取り出し、ザッハトルテの材料とレイアウトのイメージを書き始めた。
夜はふけていった。
朝だ。
よく晴れていた。
これならマーケットで十分素材の品定めができる。
レミとサブリナも朝早くから付き合ってくれる約束だったし。
みのりはいつものように朝食を作り始めた。
今日はパンケーキだった。蜂蜜をたっぷりかけて、ブラックコーヒーと一緒に味わった。
琥珀色の蜂蜜が美しく、味も良かった。こんなにおいしくできたのなら、レミ達の分も作れば良かったかなと、少し後悔した頃、ドアを叩く音が響いた。
「コンコン」
「はーい」
みのりがドアを開けるとレミとサブリナが立っていた。
「いらっしゃい、早い時間にわるかったね」
「いいえ、大丈夫」
「はい、大丈夫です」
レミとサブリナはそう答えると、みのりに言った。
「マーケットは今日は人手がすごそうですよ」
「それじゃ行こうか」
みのりは大きなバッグをもって、レミとサブリナと一緒にマーケットに向かった。
マーケットにはすでに人があふれかえっていた。
みのりはカカオに似た果実を大量に、また、アプリコットに似た果実と、イチゴに似た果実とフランボワーズに似た果実を選んだ。
「みのりさん、これも美味しそうです」
サブリナはなしに似た果実を手にしていた。
「みのり、こっちも美味しそう」
レミはラズベリーに似た実を選んでいた。
みのりは2人が持ってきた果実も買うことにした。
お会計はいつも通り、レミの一言で王宮もちとなった。
「みのりさん、どんなケーキを作るんですか?」
サブリナが尋ねるとみのりはにっこりして、答えた。
「後のお楽しみだよ」
「そうね、その方が楽しみだわ」
レミはみのりの笑顔に笑顔で答えた。
後の買い物は、普通の雑貨店で用が済んだ。
みのりの大きなバックは中身があふれ出しそうなほどパンパンになっていた。
「それじゃ、そろそろかえろうか」
みのりがそう言うと、レミとサブリナも頷いた。
「ただいま」
みのりは誰もいない家に帰りそう言った。
「おじゃまします」
レミとサブリナも後から続いた。
「荷物はそこら辺に置いておいて」
みのりはそう言うと台所に入って行った。
レミとサブリナも台所に行くとマーケットで買って来た果物をテーブルの上に置いた。
「どんなケーキを作るの?みのり?」
レミは興味深々の様子で、買ってきた材料をしまうみのりに話しかけた。
「ザッハトルテを作ろうと思ってるんだ」
みのりはレミとサブリナに向かって話しかけた。
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