聖剣の光Ⅰ(完結)

まさきち

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ニャン太編

ニャン太編 エンディング

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ここは精霊界。

天界から最近、分離した新しい世界。


そこに一匹の鶏が居た。




鶏「ニャン太は上手く動物の国を守った様だな。」


天界と同じく、この精霊界からも地上の様子はよく見える。


鶏「よくやったな、ニャン太。人間に被害は出たかもしれないが…あの瞬間、間違いなくお前は英雄だったぞ。動物たちにとっては間違いなく勇者だったぞ。…俺と同じ様にな。」


鶏は変身を解く。そこには精霊王の姿が残った。



去年、前の精霊王が引退した。新しく精霊王に任命されたのは、人間であった。

寿命で亡くなった後に天界へ召喚されて、半強制的に精霊王に任命された元勇者レイスだった。




さて、そろそろニャン太の休暇も終了で良いだろう。

戦艦の爆発で負った傷が回復したら、この世界に案内しよう。光の精霊様にも話は付けてある。



レイス「俺が精霊王として転生したのはまだニャン太には言ってないからな。どうんな反応するのか楽しみだな。」





【神回】死んだはずのじじいが精霊王に転生して使い魔だった精霊に会ってみた



ニャン太「じじい、何でこんな所に!」
レイス「ふっふっふ、驚いたか。」
ニャン太「まさか成仏できずにこの世を彷徨っているなんて…」
レイス「違うわい!」



…なんて事を想像しながら、レイスは一人で笑ってしまった。



レイス「さて、来週位には迎えに行くか…いや、感動の再開はギリギリまで取っておくべきか?だったら、師匠である光の精霊様に行って貰って……」



光の精霊「…また下らない事を考えている様ですね。」
元精霊王「元人間であった影響かもしれんな。精霊王としてはまだまだだ。暫くは教育しないといけない様だな。」
光の精霊「あらまあ、お手柔らかに。」
元精霊王「…お前も十分に人間に染まっていると思うがな。」





どうやら、本人の知らない間に、ニャン太は完全にレイス付きの精霊になった様である。

レイスのドッキリ企画にニャン太がどう反応したのかは分からない。

精霊・ニャン太と元勇者である精霊王・レイスの生活は、これからも永く永く続いていくらしい。





聖剣の光Ⅰ エンド
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