聖剣の光Ⅰ(完結)

まさきち

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牛の襲来

第37話

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3日程休息してから活動を再開した。午前は森や洞窟で魔物と戦い、力の実をゲットする。午後からはニャン太とスパーリングなどをして地力の強化。



じじい「なんだかんだで俺、まあまあ強くなってんだよ。」
ニャン太「そうだな。」
じじい「何で未だにお前に攻撃当たらないの?」
ニャン太「なんでだろうな。」


結構ガチに攻めて行ってもニャン太には掠りもしない。何発か避けられた所でカウンターの肉球を貰う。


じじい「この…クソ猫。」
ニャン太「フシャアア!」


ついつい悪口を言って強烈な一撃を貰ってしまう。



多分222年の人生の中で一番吹き飛んだと思う。


ドガン!


家に激突。壁が壊れなかったのはラッキーだった。


じじい「お前が大会出たら余裕で優勝しそうだな。」
ニャン太「まあ今のじじいよりは強いと思うよ。」
じじい「くそっ、もっと修行してやる。」
ドーン「そうですね。頑張りましょう。」
じじい「おうよ。」


…何かいた。


じじい「ドーン!?」
ドーン「喋る猫がこの世に存在するとは思いませんでしたが…」
ニャン太「…にゃあ。」

じじい「もう手遅れだろ。」
ニャン太「…全く、変な所を見られちまったな。」

ドーン「この猫さんは…魔物?」
ニャン太「じじい、魔物と思われてはかなわん。もう説明しちまうぞ。」
じじい「う、うむ。仕方あるまい。」




ドーン「なるほど…一応、納得はしました。」
じじい「え、そうなの?」
ドーン「先の大会でレイスさんの奥義を見ていなければ、未だに疑っていたでしょうが。」
ニャン太「奥義を見て?」
ドーン「ええ。あの奥義の聖なる光の魔力。あれを見ればレイスさんが魔の部類でないのは分かります。」


確かにあの光の魔力は、魔物には絶対に出せないものではある。


ニャン太「…このドーンってヤツ、なかなかやるじゃん。じじい、お前よく勝てたな。」
じじい「まあ結構、追い詰められたのは事実だが。」

ドーン「まあまあそれより。色々と食材を持ってきました。約束通り祝勝会をしましょう。」
じじい「おっ、それは楽しみだな。ニャン太、今日の修行はここまでだ。」
ニャン太「良いねえ。俺もそう言いたかった所だぜ。」



勇者たちの一番の弱点は食べ物のようである。
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