29 / 114
本選大会
第29話
しおりを挟む
選手の数も減った。今、じじいの次の対戦相手が戻ってきた。それでも、このAブロックはこの二人のみ。次にこの二人で対戦し、勝った方がBブロックの勝ち残りと決勝を行う。
じじい「剣士の方が勝ち残ったか。」
剣士の方「次はアンタだな、じいさんよ。俺の名前は戦士、宜しくな。」
じじい「おお、宜しく。って、戦士って名前で剣士かよ。」
ある意味、そんなに変わらないのかもしれないが…
戦士「名前は俺がつけた訳じゃねえからな。まあ気にすんなよ。」
じじい「確かに。酔っぱらいのヘーベレッケやモブキャラのブーモに比べればマシなのか…?」
もはや感覚が狂って来ていた。
じじい「あっ、Bブロックの一試合目が終わった。」
戦士「やっぱりあの魔法使いか…今まで被弾ゼロだぜ。強え~わ。正直勝てる気がしないぜ。」
じじい「魔法が少々使えたとて、あのスピードはヤバイだろ。世界でも上位に入る強さじゃないか?」
その魔法使いと準決勝で当たる選手…かわいそうに。
戦士「おっ、魔法使いの対戦相手が決まったな。」
じじい「あれは、あれこそが戦士だな。」
戦士「こりゃ相性が悪そうだな。とは言っても、あのコザって選手も中々やりそうだぜ?」
じじい「コザ…コ…ザ…コ…ザ…コ……ザコじゃねえか!」
戦士「あ、本当だな。こりゃ駄目そうだな。」
兵士「それでは準決勝を行います。二人とも奥へどうぞ。」
戦士「よっしゃ、いきますか!」
じじい「取り敢えずは目の前の敵、だな。」
闘技場はだいぶ盛り上がっていた。そろそろ大会自体の決着も近くなってきている。
実際に、この戦士って剣士も中々やるし。超強い魔法使いも居る。挙句の果てにじじいまで居るんだから。…コザは知らん。
兵士「それでは、準決勝第一試合を行います。左側…優勝候補の一人と言われていたドーン選手を見事に打ち倒しました。魔法剣士レイス選手!」
ドーンのヤツ、優勝候補だったのか?道理で強かったハズだ。
兵士「右側…大胆ながらも繊細な剣裁きで、危なげなく勝ち進んで来ました。剣士の戦士選手!」
俺は一瞬吹き出しそうになるが、観客はお構いなしに盛り上がっている。きっと、もう慣れたんだろう。
じじい「戦士だろうが剣士だろうが、どっちでも同じ事。この俺に勝てると思うなよ。」
戦士「今までの戦いでアンタが強いのは分かった。でも勝つのは俺だぜ。」
兵士「バトル…スタート!」
じじい「剣士の方が勝ち残ったか。」
剣士の方「次はアンタだな、じいさんよ。俺の名前は戦士、宜しくな。」
じじい「おお、宜しく。って、戦士って名前で剣士かよ。」
ある意味、そんなに変わらないのかもしれないが…
戦士「名前は俺がつけた訳じゃねえからな。まあ気にすんなよ。」
じじい「確かに。酔っぱらいのヘーベレッケやモブキャラのブーモに比べればマシなのか…?」
もはや感覚が狂って来ていた。
じじい「あっ、Bブロックの一試合目が終わった。」
戦士「やっぱりあの魔法使いか…今まで被弾ゼロだぜ。強え~わ。正直勝てる気がしないぜ。」
じじい「魔法が少々使えたとて、あのスピードはヤバイだろ。世界でも上位に入る強さじゃないか?」
その魔法使いと準決勝で当たる選手…かわいそうに。
戦士「おっ、魔法使いの対戦相手が決まったな。」
じじい「あれは、あれこそが戦士だな。」
戦士「こりゃ相性が悪そうだな。とは言っても、あのコザって選手も中々やりそうだぜ?」
じじい「コザ…コ…ザ…コ…ザ…コ……ザコじゃねえか!」
戦士「あ、本当だな。こりゃ駄目そうだな。」
兵士「それでは準決勝を行います。二人とも奥へどうぞ。」
戦士「よっしゃ、いきますか!」
じじい「取り敢えずは目の前の敵、だな。」
闘技場はだいぶ盛り上がっていた。そろそろ大会自体の決着も近くなってきている。
実際に、この戦士って剣士も中々やるし。超強い魔法使いも居る。挙句の果てにじじいまで居るんだから。…コザは知らん。
兵士「それでは、準決勝第一試合を行います。左側…優勝候補の一人と言われていたドーン選手を見事に打ち倒しました。魔法剣士レイス選手!」
ドーンのヤツ、優勝候補だったのか?道理で強かったハズだ。
兵士「右側…大胆ながらも繊細な剣裁きで、危なげなく勝ち進んで来ました。剣士の戦士選手!」
俺は一瞬吹き出しそうになるが、観客はお構いなしに盛り上がっている。きっと、もう慣れたんだろう。
じじい「戦士だろうが剣士だろうが、どっちでも同じ事。この俺に勝てると思うなよ。」
戦士「今までの戦いでアンタが強いのは分かった。でも勝つのは俺だぜ。」
兵士「バトル…スタート!」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる