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4章 疑惑
42話 ライトビル②
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クラスタ「ふふふ…レッド・アサシン、久し振りだな。」
レシア「クラスタ…いや、今日初めて会ったんだが…」
クラスタ「気にするな。今から死に逝く者なのだ、そんな事を気にしても仕方が無いだろう。
レシア「知っ、面倒臭いやつだな。」
ブルー「一度、本気になったクラスタの力を見てみると良いわ。また生きていたら会いましょう、じゃあね。」
レシア「ブルー、お前はダーク・アサシンの事は知っていたのか?」
ブルー「偉そうに語れるほどは知らないわ。」
ナーダ「少しは知っているって事なの?」
ブルーは不敵な笑みを浮かべて階段から去って行った。
クラスタ「さて、次は本気の俺を見せると言ったな。覚悟して貰おう。」
レシア「…お前はダーク・アサシンを知っているか?」
クラスタ「はん、聞いた事も無いわ。」
レシア「そうか。じゃあお前はもう用済みだな。片付けてやろう。」
クラスタは後ろへ飛び退いた。
レシア「何のつもりだ?」
クラスタ「俺は元々、後ろや死角から襲い掛かるタイプだ。単純な斬り合いではレッド・アサシンには勝てんよ。」
レシア「魔法タイプなのか。」
クラスタ「そういう事だ。食らえ、火遁の術!」
クラスタの手から炎の弾が発射される。思いの外早いスピードだが、剣で切り払う。
レシア「魔法タイプ…ってか忍術タイプ?」
クラスタ「この時代、魔法も忍術も大して違いはあるまい。水遁の術!」
レシア「な、真逆の属性攻撃が出来るのか。」
クラスタ「これが魔法とは違う点だな。」
水の弾を避けてクラスタへ走り出す。
クラスタ「甘いな、鎌鼬の術!」
レシア「な、何だ!?」
地面から小さな竜巻の様な物が出現し、レシアの動きを留める。そっちに気を取られている間に、クラスタの火遁の術がレシアに直撃した。
レシア「うわあっ!」
ナーダ「レシア、後ろ!」
レシア「えっ?」
いつの間にかクラスタがレシアの背後を取っていた。刀を突いて来るクラスタにバランスを崩しながら斬り掛かる。クラスタは攻撃を止めて、後ろへ下がった。
クラスタ「ふむ…上手く後ろを取ったつもりだったが、邪魔者が居るな。」
レシア「かと言って、ナーダを狙う隙は与えない。」
クラスタ「それならば忍術でとことん痛めつけるだけよ。」
クラスタは何かを唱え始めた。
ナーダ「させない、ライト!」
ライトの魔法が直撃するが、やはり威力が弱い。それでも意識をナーダにもっていく事には成功した。
クラスタ「小娘、良い気になるな。」
レシア「シャドウ!」
クラスタ「ぬっ!?」
今度はレシアのシャドウがクラスタに当たる。クラスタはよろけて後ずさりする。
クラスタ「魔法とは卑怯者め。」
レシア「卑怯なのが得意なお前が言うな!」
クラスタ「ぬかせ、雷遁の術!」
刀から雷が迸り、レシアに向かって行った。レシアは何とか剣で受け止める。結構な威力に手が痺れる。
レシア「色んな技を使いやがる。流石はクラスタだ。でもバダグとは比べ物にならないぜ。」
クラスタ「ヤツの名前を出すな!」
怒りに震えるクラスタは刀で斬り掛かってきた。怒りで仕掛けてきた攻撃は力が入り剣速が鈍る。レシアはクラスタの攻撃が入るより前にクラスタを斬り付けた。
レシア「怒りは剣を鈍らせるし、思考も鈍らせる。俺に接近戦を挑んでしまったお前の負けだ!」
クラスタ「ぐおおっ!」
刀で攻撃を反らせられたが、レシアの一撃はクラスタに命中。クラスタは屋上の柵まで吹っ飛び、柵に身体を打ち付けた。そのままレシアは気弾を撃ち込む。気弾は直撃し、クラスタは完全に隙を作ってしまった。
レシア「シヴァの仇、取らせて貰おう!」
レシアはシャドウの魔力を剣に込めてクラスタを斬り裂いた。衝撃で柵が壊れて、クラスタは胸から血を噴き出しながらビルから落ちて行った。
レシア「…ふう、何とか勝ったな。」
ナーダ「レシア、大丈夫?」
レシア「ああ、大したダメージは無い。単純に疲れはしたがな。」
ナーダ「でもどうしよう。ブラックさんには逃げられちゃったし。」
レシア「そうだな…手掛かりが無くなってしまった。困ったな。」
ナーダ「取り敢えず帰る?」
レシア「う~ん…いや、一つだけきになる事があるな。」
ナーダ「気になる事?」
レシア「バダグだ。ハンター支部にバダグ達が奇襲を掛けた時の事を覚えているか?」
ナーダ「え…ごめん、覚えてない。」
レシア「まあ良い。あの時にバダグは俺を囲おうとした。その時にシヴァが【騙されるな、コイツは…】って言ったんだ。あれはバダグが村の仇探しを請け負えるって話の時だった。」
ナーダ「つまり…どういう事?」
レシア「可能性に過ぎないが…シヴァはバダグが村の犯人を捜す気が無いと思ったんだと思う。つまり、バダグもダーク・アサシンを庇っているって事だ。」
ナーダ「バダグさんもダーク・アサシンを知っているって事?」
レシア「可能性の話だな。でもバダグはアサシンのトップの人間だ。知っていてもおかしくは無い。」
仮にそうだとするならば、ずっと騙されていたのも同じ。騙されていたも黙られていたも同じ。
レシア「アサシンを辞めたのは正解だったのかもしれないな。」
ナーダ「じゃあ…」
レシア「ああ、アサシン本部に侵入する。」
レシア「クラスタ…いや、今日初めて会ったんだが…」
クラスタ「気にするな。今から死に逝く者なのだ、そんな事を気にしても仕方が無いだろう。
レシア「知っ、面倒臭いやつだな。」
ブルー「一度、本気になったクラスタの力を見てみると良いわ。また生きていたら会いましょう、じゃあね。」
レシア「ブルー、お前はダーク・アサシンの事は知っていたのか?」
ブルー「偉そうに語れるほどは知らないわ。」
ナーダ「少しは知っているって事なの?」
ブルーは不敵な笑みを浮かべて階段から去って行った。
クラスタ「さて、次は本気の俺を見せると言ったな。覚悟して貰おう。」
レシア「…お前はダーク・アサシンを知っているか?」
クラスタ「はん、聞いた事も無いわ。」
レシア「そうか。じゃあお前はもう用済みだな。片付けてやろう。」
クラスタは後ろへ飛び退いた。
レシア「何のつもりだ?」
クラスタ「俺は元々、後ろや死角から襲い掛かるタイプだ。単純な斬り合いではレッド・アサシンには勝てんよ。」
レシア「魔法タイプなのか。」
クラスタ「そういう事だ。食らえ、火遁の術!」
クラスタの手から炎の弾が発射される。思いの外早いスピードだが、剣で切り払う。
レシア「魔法タイプ…ってか忍術タイプ?」
クラスタ「この時代、魔法も忍術も大して違いはあるまい。水遁の術!」
レシア「な、真逆の属性攻撃が出来るのか。」
クラスタ「これが魔法とは違う点だな。」
水の弾を避けてクラスタへ走り出す。
クラスタ「甘いな、鎌鼬の術!」
レシア「な、何だ!?」
地面から小さな竜巻の様な物が出現し、レシアの動きを留める。そっちに気を取られている間に、クラスタの火遁の術がレシアに直撃した。
レシア「うわあっ!」
ナーダ「レシア、後ろ!」
レシア「えっ?」
いつの間にかクラスタがレシアの背後を取っていた。刀を突いて来るクラスタにバランスを崩しながら斬り掛かる。クラスタは攻撃を止めて、後ろへ下がった。
クラスタ「ふむ…上手く後ろを取ったつもりだったが、邪魔者が居るな。」
レシア「かと言って、ナーダを狙う隙は与えない。」
クラスタ「それならば忍術でとことん痛めつけるだけよ。」
クラスタは何かを唱え始めた。
ナーダ「させない、ライト!」
ライトの魔法が直撃するが、やはり威力が弱い。それでも意識をナーダにもっていく事には成功した。
クラスタ「小娘、良い気になるな。」
レシア「シャドウ!」
クラスタ「ぬっ!?」
今度はレシアのシャドウがクラスタに当たる。クラスタはよろけて後ずさりする。
クラスタ「魔法とは卑怯者め。」
レシア「卑怯なのが得意なお前が言うな!」
クラスタ「ぬかせ、雷遁の術!」
刀から雷が迸り、レシアに向かって行った。レシアは何とか剣で受け止める。結構な威力に手が痺れる。
レシア「色んな技を使いやがる。流石はクラスタだ。でもバダグとは比べ物にならないぜ。」
クラスタ「ヤツの名前を出すな!」
怒りに震えるクラスタは刀で斬り掛かってきた。怒りで仕掛けてきた攻撃は力が入り剣速が鈍る。レシアはクラスタの攻撃が入るより前にクラスタを斬り付けた。
レシア「怒りは剣を鈍らせるし、思考も鈍らせる。俺に接近戦を挑んでしまったお前の負けだ!」
クラスタ「ぐおおっ!」
刀で攻撃を反らせられたが、レシアの一撃はクラスタに命中。クラスタは屋上の柵まで吹っ飛び、柵に身体を打ち付けた。そのままレシアは気弾を撃ち込む。気弾は直撃し、クラスタは完全に隙を作ってしまった。
レシア「シヴァの仇、取らせて貰おう!」
レシアはシャドウの魔力を剣に込めてクラスタを斬り裂いた。衝撃で柵が壊れて、クラスタは胸から血を噴き出しながらビルから落ちて行った。
レシア「…ふう、何とか勝ったな。」
ナーダ「レシア、大丈夫?」
レシア「ああ、大したダメージは無い。単純に疲れはしたがな。」
ナーダ「でもどうしよう。ブラックさんには逃げられちゃったし。」
レシア「そうだな…手掛かりが無くなってしまった。困ったな。」
ナーダ「取り敢えず帰る?」
レシア「う~ん…いや、一つだけきになる事があるな。」
ナーダ「気になる事?」
レシア「バダグだ。ハンター支部にバダグ達が奇襲を掛けた時の事を覚えているか?」
ナーダ「え…ごめん、覚えてない。」
レシア「まあ良い。あの時にバダグは俺を囲おうとした。その時にシヴァが【騙されるな、コイツは…】って言ったんだ。あれはバダグが村の仇探しを請け負えるって話の時だった。」
ナーダ「つまり…どういう事?」
レシア「可能性に過ぎないが…シヴァはバダグが村の犯人を捜す気が無いと思ったんだと思う。つまり、バダグもダーク・アサシンを庇っているって事だ。」
ナーダ「バダグさんもダーク・アサシンを知っているって事?」
レシア「可能性の話だな。でもバダグはアサシンのトップの人間だ。知っていてもおかしくは無い。」
仮にそうだとするならば、ずっと騙されていたのも同じ。騙されていたも黙られていたも同じ。
レシア「アサシンを辞めたのは正解だったのかもしれないな。」
ナーダ「じゃあ…」
レシア「ああ、アサシン本部に侵入する。」
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