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1章 時間の路
4話 揺れる心②
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この洞窟には魔物が生息している。そんなに強い魔物では無いので、アサシンの入社試験に使われる事もあるのだ。他にも暇を持て余したヤツが修行の為に来る事もある。
バダグ「何で俺まで…」
レッド「良いだろ、別に。」
ブルー「少しくらいは部下に付き合いなさい。」
バダグ「お前たち、俺を上司と見てないよな?」
とは言え、流石はアサシン本部長。現れる魔物を簡単に殴り倒していく。バダグの武器は拳に着けたセスタスだ。何と言えば良いのか…メリケンサックみたいな物だ。拳に装着し、それで殴るんだ。
レッド「相変わらず恐ろしい強さだな。こいつ最強じゃないか?」
ブルー「そうかもね。私達二人でも勝てるかどうか。」
暫くは魔物狩りに時間を費やした。色々と洞窟を見回っていると、奥の方で一本の変な剣が落ちていた。
レッド「何だこれ…剣なのか?」
長剣の様だったが、上部には小さな銃口もある。引き金もある。でもそれ以外は間違いなく剣だった。
ブルー「これ…ガンブレードって武器ね。」
レッド「ガンブレード?…銃…剣?」
バダグ「こいつは珍しいね。銃付きの長剣だ。状態も悪くなさそう…いや、銃の部分が壊れてるみたいだね。」
レッド「シリンダーとか無いんだけど?」
ブルー「これは魔導武器って呼ばれる物ね。魔力を込めて銃を撃つらしいわ。その爆発させた魔力で攻撃力を一瞬だけ上げられるハズよ。」
バダグ「魔力の入れ方によっては気弾を撃ち込んだりも出来るんだよね。」
ブルー「多分ね。私もあまり詳しい事は知らないわ。」
ガンブレードを拾い上げる。刀身はまだまだ綺麗で、そのまま使う事も出来そうだった。確かに銃の部分が外れている様に見える。
レッド「よく分からんが貰っておくか。もしかしたら高く売れるかもしれん。」
ブルー「使わないの?」
レッド「ああ、昔からダガーばかり使っているからな。」
思ったよりは重たく無かった。魔導武器って位だ、変わった金属で出来ているのかもしれないな。
バダグ「よし、もうこれ位で修行は良いだろう。打ち上げしよう。」
ブルー「そろそろお腹も空いてきたわね。で、打ち上げって?」
バダグ「レッドの家で焼肉しよう。」
レッド「おい、ふざけんな。匂いが充満してしまうだろうが。」
バダグ「だからレッドの家でやるんだろ。」
ブルー「了解。じゃあ買い物をしてから行きましょう。」
レッド「こいつら…」
買い物をしてレッドの家に戻ると、何故か明かりが点いていた。勿論、家を出る時に点けてはいない。
レッド「…おい。」
ブルー「ええ、複数人の気配がするわね。」
バダグ「泥棒かな?警察呼ぼうか?」
レッド「警察に通報するアサシンが居るか。行くぞ。」
静かにドアへ向かう。間違いなく人が居る。少しだけドアを開けて中を伺う。敵は5人。知らないヤツばかり。ほどほどに重装している。
バダグ「取り敢えず一気に突っ込んで一人一殺かな。そうしたら後が楽になる。」
レッド「そうだな。あまり汚すなよ?」
ブルー「一番汚しそうなのアンタだけどね。」
なるべく音がしない様にして一気に家に攻め込んだ。まだ誰も気づいてはいない。
まずバダグが一人に後ろから組み付いた。頭を掴んで一瞬の内に相手の首を折る。レッドも一息で敵の首元を切断する。他の3人が気付いた辺りで、ブルーが死角から近付き、敵の心臓をダガーで貫いた。
バダグ「取り敢えず、3人片付いたね。」
レッド「…早速、血塗れになりやがった…俺の部屋…」
ブルー「油断しないの。」
泥棒「く、見付かったのか。」
レッド「お前ら、俺の家を漁るなんて良い度胸だ。覚悟して貰うぞ。」
泥棒「こうなったらやるしかない。」
敵は剣を振るって来た。レッドがダガーで受けた瞬間に、持っていたダガーが折れてしまう。
レッド「うわ、長年の相棒が!?」
ブルー「もう、本部支給の剣は安物なんだから、半年に一度は変えなきゃ。」
レッド「今言うか…それ?」
泥棒「よし、今がチャンスだ!」
レッド「困ったな、魔法だけで乗り切れるか?」
ブルー「レッド、さっきのガンブレードを!」
レッド「そ、そうか。」
レッドはガンブレードを装備した。
レッド「う…やっぱり違和感がある。今まで使てったアサシンダガーの三倍はあるからな。…って、そんな事言ってられないか。」
ブルー「文句言わないの。」
敵が迫って来ている。距離感が掴めないまま、レッドは剣を振るう。やっぱり見た目より軽い。偶然にも剣は敵を斬る事に成功した。
泥棒「く…まだ武器を隠し持っているなんて。」
レッド「今更後悔しても遅い。」
さっきの一撃で間合いはだいたい分かった。レッドはそのまま最後の一人に走り寄る。一撃目を受けられるが、腰を回しそのまま二撃目を敵の首に命中させた。敵は首から血を噴き出したまま数歩後退し、そのまま倒れた。
バダグ「終わったね。どうする?アサシン御用達の掃除屋を呼ぼうか?」
レッド「ああ…頼む。」
ブルー「血塗れね。シャワーだけ浴びて、ご飯は外に行きましょうか。」
レッド「ああ…頼む。」
シャワーで血を洗い流している間に、掃除屋が来たようだ。そのまま掃除を任せて3人は外に食べに行った。
バダグ「何で俺まで…」
レッド「良いだろ、別に。」
ブルー「少しくらいは部下に付き合いなさい。」
バダグ「お前たち、俺を上司と見てないよな?」
とは言え、流石はアサシン本部長。現れる魔物を簡単に殴り倒していく。バダグの武器は拳に着けたセスタスだ。何と言えば良いのか…メリケンサックみたいな物だ。拳に装着し、それで殴るんだ。
レッド「相変わらず恐ろしい強さだな。こいつ最強じゃないか?」
ブルー「そうかもね。私達二人でも勝てるかどうか。」
暫くは魔物狩りに時間を費やした。色々と洞窟を見回っていると、奥の方で一本の変な剣が落ちていた。
レッド「何だこれ…剣なのか?」
長剣の様だったが、上部には小さな銃口もある。引き金もある。でもそれ以外は間違いなく剣だった。
ブルー「これ…ガンブレードって武器ね。」
レッド「ガンブレード?…銃…剣?」
バダグ「こいつは珍しいね。銃付きの長剣だ。状態も悪くなさそう…いや、銃の部分が壊れてるみたいだね。」
レッド「シリンダーとか無いんだけど?」
ブルー「これは魔導武器って呼ばれる物ね。魔力を込めて銃を撃つらしいわ。その爆発させた魔力で攻撃力を一瞬だけ上げられるハズよ。」
バダグ「魔力の入れ方によっては気弾を撃ち込んだりも出来るんだよね。」
ブルー「多分ね。私もあまり詳しい事は知らないわ。」
ガンブレードを拾い上げる。刀身はまだまだ綺麗で、そのまま使う事も出来そうだった。確かに銃の部分が外れている様に見える。
レッド「よく分からんが貰っておくか。もしかしたら高く売れるかもしれん。」
ブルー「使わないの?」
レッド「ああ、昔からダガーばかり使っているからな。」
思ったよりは重たく無かった。魔導武器って位だ、変わった金属で出来ているのかもしれないな。
バダグ「よし、もうこれ位で修行は良いだろう。打ち上げしよう。」
ブルー「そろそろお腹も空いてきたわね。で、打ち上げって?」
バダグ「レッドの家で焼肉しよう。」
レッド「おい、ふざけんな。匂いが充満してしまうだろうが。」
バダグ「だからレッドの家でやるんだろ。」
ブルー「了解。じゃあ買い物をしてから行きましょう。」
レッド「こいつら…」
買い物をしてレッドの家に戻ると、何故か明かりが点いていた。勿論、家を出る時に点けてはいない。
レッド「…おい。」
ブルー「ええ、複数人の気配がするわね。」
バダグ「泥棒かな?警察呼ぼうか?」
レッド「警察に通報するアサシンが居るか。行くぞ。」
静かにドアへ向かう。間違いなく人が居る。少しだけドアを開けて中を伺う。敵は5人。知らないヤツばかり。ほどほどに重装している。
バダグ「取り敢えず一気に突っ込んで一人一殺かな。そうしたら後が楽になる。」
レッド「そうだな。あまり汚すなよ?」
ブルー「一番汚しそうなのアンタだけどね。」
なるべく音がしない様にして一気に家に攻め込んだ。まだ誰も気づいてはいない。
まずバダグが一人に後ろから組み付いた。頭を掴んで一瞬の内に相手の首を折る。レッドも一息で敵の首元を切断する。他の3人が気付いた辺りで、ブルーが死角から近付き、敵の心臓をダガーで貫いた。
バダグ「取り敢えず、3人片付いたね。」
レッド「…早速、血塗れになりやがった…俺の部屋…」
ブルー「油断しないの。」
泥棒「く、見付かったのか。」
レッド「お前ら、俺の家を漁るなんて良い度胸だ。覚悟して貰うぞ。」
泥棒「こうなったらやるしかない。」
敵は剣を振るって来た。レッドがダガーで受けた瞬間に、持っていたダガーが折れてしまう。
レッド「うわ、長年の相棒が!?」
ブルー「もう、本部支給の剣は安物なんだから、半年に一度は変えなきゃ。」
レッド「今言うか…それ?」
泥棒「よし、今がチャンスだ!」
レッド「困ったな、魔法だけで乗り切れるか?」
ブルー「レッド、さっきのガンブレードを!」
レッド「そ、そうか。」
レッドはガンブレードを装備した。
レッド「う…やっぱり違和感がある。今まで使てったアサシンダガーの三倍はあるからな。…って、そんな事言ってられないか。」
ブルー「文句言わないの。」
敵が迫って来ている。距離感が掴めないまま、レッドは剣を振るう。やっぱり見た目より軽い。偶然にも剣は敵を斬る事に成功した。
泥棒「く…まだ武器を隠し持っているなんて。」
レッド「今更後悔しても遅い。」
さっきの一撃で間合いはだいたい分かった。レッドはそのまま最後の一人に走り寄る。一撃目を受けられるが、腰を回しそのまま二撃目を敵の首に命中させた。敵は首から血を噴き出したまま数歩後退し、そのまま倒れた。
バダグ「終わったね。どうする?アサシン御用達の掃除屋を呼ぼうか?」
レッド「ああ…頼む。」
ブルー「血塗れね。シャワーだけ浴びて、ご飯は外に行きましょうか。」
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シャワーで血を洗い流している間に、掃除屋が来たようだ。そのまま掃除を任せて3人は外に食べに行った。
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