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ヤンヤンに帰省
199.
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「ぉいてかないで...」
部屋に戻るとククルの声が微かに聞こえる。
ベットを覗くと寝ている様だが、夢に魘されてるのか涙を流していた。
「はぁ、仕方がなかったとはいえ、流石にちょっとコレは不味いな。」
最近少しマシになっていたククルの情緒不安定が再発しそうな予感に溜め息がでる。
とりあえず今日のところは寝るとしよう。
ククルが寝ている横に潜り込み就寝した。
「ゔぅ、アイザック」
「ん、ククルどした?」
「頭痛いよぉ」
グズるククルに夜中おこされた。
声はするけど起き上がる程の元気はないみたいで横になったまましがみついてくる。
身体が熱いのでおそらく熱も出ているのだろう。
「薬を取ってくるから少し待てるか?」
しがみついたまま首を横に振るので仕方なく抱っこして調合室にいく。
棚から薬を取り出してリビングに移動。
水と薬を渡すと素直に飲んでグッタリしている。
そのまま部屋に戻りククルをベットに寝かせた。
暫くすると寝息が聞こえてきたので落ち着いた様だ。
さっき薬を取りに行って気がついたがストックの薬が殆どなかった。
回復が早いか薬切れが早いか。
「不味いな。この子市販の薬があんまり効かないから」
明日様子を見て回復が見込めないならマリアント様にでも相談してみようか。
今考えても仕方がないので寝る事にした。
翌朝、ククルの起きる気配はないので着替えてリビングに降りる。
朝食用に昨日ハナが準備してくれたサンドイッチと珈琲を持って自室に戻る。
部屋に入ると物音でククルが起きたみたいでこちらに顔を向けている。
「気分はどうだ?」
「、、、」
無言で横に首を振ってることから良くはないのが見受けられるがイマイチわからない。
「何か食べれるか?果物はどうだ?」
なんとなく縦に首を振ったのでリビングまで食べれそうな物を撮りに行き部屋に戻る。
ククルをベットに座らせて果物を口元に持って行くと無言で頬張りモグモグしている。
「もう、いらない」
三切れほど食べて終了の様なので薬を飲ませた。
「ククル、薬のストックがあんまり無いんだがどうする?市販の物を用意するか?」
「魔石頂戴。ソル呼んで」
口数少なく要件を伝えてきたのでとりあえず言われたとおり魔石を渡して研究所までソルを呼びにいった。
「アイザックさん、もう大丈夫なのですか!」
研究所の入口で待っていると慌ててソルがやってきた。
「すいません。ご心配をお掛けしました。私はすっかり元通りで大丈夫です。それよりククルがちょっと大変で」
ソルには以前話してあったので今の状況を説明し、呼んでくる様に言われたので迎えに来たと伝える。
とりあえず直ぐに準備して来ますと言い残し、走って行った。
部屋に戻るとククルの声が微かに聞こえる。
ベットを覗くと寝ている様だが、夢に魘されてるのか涙を流していた。
「はぁ、仕方がなかったとはいえ、流石にちょっとコレは不味いな。」
最近少しマシになっていたククルの情緒不安定が再発しそうな予感に溜め息がでる。
とりあえず今日のところは寝るとしよう。
ククルが寝ている横に潜り込み就寝した。
「ゔぅ、アイザック」
「ん、ククルどした?」
「頭痛いよぉ」
グズるククルに夜中おこされた。
声はするけど起き上がる程の元気はないみたいで横になったまましがみついてくる。
身体が熱いのでおそらく熱も出ているのだろう。
「薬を取ってくるから少し待てるか?」
しがみついたまま首を横に振るので仕方なく抱っこして調合室にいく。
棚から薬を取り出してリビングに移動。
水と薬を渡すと素直に飲んでグッタリしている。
そのまま部屋に戻りククルをベットに寝かせた。
暫くすると寝息が聞こえてきたので落ち着いた様だ。
さっき薬を取りに行って気がついたがストックの薬が殆どなかった。
回復が早いか薬切れが早いか。
「不味いな。この子市販の薬があんまり効かないから」
明日様子を見て回復が見込めないならマリアント様にでも相談してみようか。
今考えても仕方がないので寝る事にした。
翌朝、ククルの起きる気配はないので着替えてリビングに降りる。
朝食用に昨日ハナが準備してくれたサンドイッチと珈琲を持って自室に戻る。
部屋に入ると物音でククルが起きたみたいでこちらに顔を向けている。
「気分はどうだ?」
「、、、」
無言で横に首を振ってることから良くはないのが見受けられるがイマイチわからない。
「何か食べれるか?果物はどうだ?」
なんとなく縦に首を振ったのでリビングまで食べれそうな物を撮りに行き部屋に戻る。
ククルをベットに座らせて果物を口元に持って行くと無言で頬張りモグモグしている。
「もう、いらない」
三切れほど食べて終了の様なので薬を飲ませた。
「ククル、薬のストックがあんまり無いんだがどうする?市販の物を用意するか?」
「魔石頂戴。ソル呼んで」
口数少なく要件を伝えてきたのでとりあえず言われたとおり魔石を渡して研究所までソルを呼びにいった。
「アイザックさん、もう大丈夫なのですか!」
研究所の入口で待っていると慌ててソルがやってきた。
「すいません。ご心配をお掛けしました。私はすっかり元通りで大丈夫です。それよりククルがちょっと大変で」
ソルには以前話してあったので今の状況を説明し、呼んでくる様に言われたので迎えに来たと伝える。
とりあえず直ぐに準備して来ますと言い残し、走って行った。
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