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ふたたびダンジョンへ
193.
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中にはいりる前について来た職員に向き直る。
アイザックが彼を見下ろしながら忠告した。
「正直、かなり戦闘の邪魔になる。中に入ったら扉の前から絶対に動くな。声もあげるな。もちろん手出さしもするな。それが守れないなら中にはいれない」
「わ、わかった。指示に従う」
流石にこのスピードで戦闘しながらの移動となると実力云々について文句も言えない様で大人しく頷いている。
ちょっとした小休憩を挟みいよいよ問題の部屋に突入する事となった。
「アイザック、先にガルとファルをだすね」
「こっちはクロイスをコイツの守りにつける」
「了解。ガル、ファルお願いね」
#了解。任されたよ#
#軽く暴れるな#
やる気に満ち溢れた声と共に2匹が現れた。
クロイスもその横に並ぶ。
「っ、こ、これは」
「ブラックウルフは俺の、他はククルの従魔だ。下手な事をしなければ問題ない」
「わ、わかった」
何とか返事を搾り出した職員は非常に大人しくなった。
「開けるね」
さて中はどうなってるのやら。
ブラックウルフとシルバーウルフが8匹ずつ、ゴールドウルフが1匹の計17匹。
話に聞いていた通りだった。
「アイザック、とりあえず足止めしてみるね」
一言断ってから大きな雷をお見舞いした。
ブラックウルフは避けきれず少しふらついている。
シルバーウルフは見事に避けていた。
ゴールドウルフには多分効いていない。
『後のアイツは魔法が効きにくいぞ』
ガルからの念話で聞こえきた。
うーむ、ちょっとめんどくさい相手だ。
とりあえず従魔達とブラックウルフ向かって突っ込んだ。
アイザックも後を追う様に突っ込んでくる。
ブラックウルフはあっという間にドロップアイテムに姿を変えた。
「次はアイツらかな」
標的をシルバーウルフに切り替える。
雷を避けれる程の素早さがあるけどそれ以上の脅威はない。
群れの場合は連携を取られると厄介なのでまずは重力魔法で動きを遅くする。
鈍くなったシルバーウルフについて突っ込もうと思ったらゴールドウルフがひと泣きした。
"ヴォーン"
『パチッン』
魔法が無力化された。
「うわぁ、面倒くさい」
途端に連携をとって行動してくる。
囲まれたら厄介なので散らばす様に動き回りながら攻撃した。
こちらに5匹、アイザックに3匹が次々に攻撃してくる。
上手く交わしながら体勢を立て直し、最後の1匹に武器を振り抜いた。
「危ない!!」
目の前のシルバーウルフを倒すと同時に後からアイザックの叫びが聞こえる。
「ぐっ、」
「アイザックっ」
振り向くとギルド職員を庇ったアイザックの背中にゴールドウルフの爪が炸裂した。
アイザックが彼を見下ろしながら忠告した。
「正直、かなり戦闘の邪魔になる。中に入ったら扉の前から絶対に動くな。声もあげるな。もちろん手出さしもするな。それが守れないなら中にはいれない」
「わ、わかった。指示に従う」
流石にこのスピードで戦闘しながらの移動となると実力云々について文句も言えない様で大人しく頷いている。
ちょっとした小休憩を挟みいよいよ問題の部屋に突入する事となった。
「アイザック、先にガルとファルをだすね」
「こっちはクロイスをコイツの守りにつける」
「了解。ガル、ファルお願いね」
#了解。任されたよ#
#軽く暴れるな#
やる気に満ち溢れた声と共に2匹が現れた。
クロイスもその横に並ぶ。
「っ、こ、これは」
「ブラックウルフは俺の、他はククルの従魔だ。下手な事をしなければ問題ない」
「わ、わかった」
何とか返事を搾り出した職員は非常に大人しくなった。
「開けるね」
さて中はどうなってるのやら。
ブラックウルフとシルバーウルフが8匹ずつ、ゴールドウルフが1匹の計17匹。
話に聞いていた通りだった。
「アイザック、とりあえず足止めしてみるね」
一言断ってから大きな雷をお見舞いした。
ブラックウルフは避けきれず少しふらついている。
シルバーウルフは見事に避けていた。
ゴールドウルフには多分効いていない。
『後のアイツは魔法が効きにくいぞ』
ガルからの念話で聞こえきた。
うーむ、ちょっとめんどくさい相手だ。
とりあえず従魔達とブラックウルフ向かって突っ込んだ。
アイザックも後を追う様に突っ込んでくる。
ブラックウルフはあっという間にドロップアイテムに姿を変えた。
「次はアイツらかな」
標的をシルバーウルフに切り替える。
雷を避けれる程の素早さがあるけどそれ以上の脅威はない。
群れの場合は連携を取られると厄介なのでまずは重力魔法で動きを遅くする。
鈍くなったシルバーウルフについて突っ込もうと思ったらゴールドウルフがひと泣きした。
"ヴォーン"
『パチッン』
魔法が無力化された。
「うわぁ、面倒くさい」
途端に連携をとって行動してくる。
囲まれたら厄介なので散らばす様に動き回りながら攻撃した。
こちらに5匹、アイザックに3匹が次々に攻撃してくる。
上手く交わしながら体勢を立て直し、最後の1匹に武器を振り抜いた。
「危ない!!」
目の前のシルバーウルフを倒すと同時に後からアイザックの叫びが聞こえる。
「ぐっ、」
「アイザックっ」
振り向くとギルド職員を庇ったアイザックの背中にゴールドウルフの爪が炸裂した。
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