転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん

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ふたたびダンジョンへ

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さて、ダンジョン内のギルドはどんな風になってるのか。
一応代表の人は一度だけ挨拶したのでなんとなく分かる。
確か5人体制で回してるとか言ってたはずだ。
とりあえず中に入って掲示板を覗くと流石に依頼表は無いけど情報提供のあったダンジョン情報が張り出されていた。
ここのギルドは売買と情報提供を中心に運営している。
買取カウンターも売店もそれなりに人の姿があり、稼働率は良さそうだ。
ギルド職員全員が街から通っているらしく、街に帰る時に買取した素材を街のギルドに納めているらしい。
「まあまあ人があつまってるね」
「そうだな。当たり前だが冒険者一色だな」
アイザックと中を見て回り、ついでに掲示板を覗く。
『各階の魔物情報あり』
『ボスの攻略ポイント』
『ドロップアイテム一覧』
などなどダンジョンの情報ばっかりだ。
然程見る所もないので余分になってる素材を買取に出し、宿屋に戻ろうと入口に向かう。
扉を開けようとしたら外から勢いよく開いた。
「うわぁ!」
取手に手を掛けようとしてたので思わず転びそうになった。
「大丈夫か」
咄嗟に腕を掴んでくれたアイザックに感謝しながらも原因と思わしき人物を拝見する。
随分大柄な男がビックリした様な顔つきでこっちをみている。
「悪いな坊主。怪我はないか?」
「はい、大丈夫です」
「ちょっと急ぐんですまん。とおしてくれ」
私は頷きながら道を譲る。
そのまま慌ててカウンターに突っ込んで行った。
「おい、大変だ。30階のボスが情報とかけ離れたレベルのやつだった。このまま戦い続けてもジリ欠だしとりあえず報告にもどってきたんだ。」
「分かりました。応援は必要ですか」
「とりあえず仲間たちは緊急脱出して他のやつが入らない様に扉前で待機している。一度攻略して再調査を依頼する」
「承ります」
職員は急いで事務所内に入って行った。
冒険者からの、再調査依頼は情報が大幅に異なった場合、緊急で要請できる手段の一つだ。
ギルドとしては最優先で行う必要がある。
再調査の結果次第では冒険者も自身が不利になる事があるため、余程でない限り依頼しない。
つまり、申し出があると言うことはかなり不味い状況と言うことだ。
先程の職員と責任者がカウンターに戻ってきた。
「私がここの責任者でアナザーと言います。幾つか質問させて頂いてもよろしいですか?」
「かまわん。続けてくれ」
「ありがとうございます。では貴方のランクを教えてください。」
「俺はC、パーティーも同じだ」
「ありがとうございます。ボスの詳細を教えてください。」
「シルバーウルフとブラックウルフの群れて各8体と群のボスらしきゴールデンウルフが一体だ。」
「攻略するにはBランク2チーム以上またはCランクパーティー3チーム位が妥当でしようか?」
「Cなら4チームのが良いと思う」
「分かりました。早速召集をかけてみます」
今まで2人の話に耳を傾けていた冒険者達がざわざわと騒ぎ出した。

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