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新生活ヤンヤン
182.
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「2人とも程々にしてください」
しっかりハナに怒られてとりあえず夕食の席に着く。
「マリアント様、ククルは一応子供ですから大人がちゃんとセーブして下さいね。隣の研究員達で無駄なお願いをしてる様な気もするのですが」
「あら、ついついね。ついでに呼び方もマリーで良いわよ。様付けも堅苦しいじゃない」
「わかりました。ではマリーと呼びますがそれとこれとは別問題です」
アイザックに小言を言われつつ夕食をいただく。
言葉を発すると藪から蛇になっちゃうので黙っている。
暫く大人2人の攻防が続いたがハナから食事中ですよと怒られている。
今日のところは大人しくしてようと心に決めた。
明日は薬草園の視察をお願いされたので了承し、早々に就寝する事にした。
朝からマリーさんと薬草園に向かう。
「ククル、私のゴーレムズも連れてきてるのよ」
影に入れてるみたいで薬草園に着いたら外に出したいそうだ。
「午前中はギルドの視察で立ち入り制限かけて中でゆっくりしますか?」
「それは良いわね。アイザックが着いてこなくてよかった」
マリーさん、随分楽しそうでアイザックですらお邪魔みたいだ。
薬草園に到着したのでとりあえず入口に結界を張り、誰かが来たらわかる様にする。
東屋へ行き、ゴーレムズ達を集めているとマリーさんのゴーレムズが外に出てきた。
#わーい#
#わーい#
#わーい#
ワラワラとゴーレムズが集まってきて楽しそうに話をしている。
「マリーさん、好きにみて回ってもらって良いですよ。採取したいものがあったらゴーレムズに言ってください」
「了解よ。ククルはここにいる?」
「欲しい物があるので集めに行った後はここにいますね」
各々で行動する事になったのでとりあえず目的地に向かった。
「楽しかったわ」
東屋で読書しながら待っていたら満足そうにマリーさんが戻ってきた。
ハナが見越してお弁当を持たせてくれてたので東屋でランチタイム。
2人で薬草話に花を咲かせながら楽しんだ。
「ククル、最近体調は大丈夫かしら?」
「はい、ここのところ情緒不安定にもならないし何より忙しくしてるのでそれなりに充実してます」
「それは良かったわ。あんまり無理をしてはダメよ。まだ、子供なんだから」
「あは、気をつけます」
それからマリーさんは転生者だったおばあちゃんの話を聞かせてくれた。
どうやら日本人みたいで同じ年代からの転生の様に思った。
私より記憶がかなり曖昧で少し覚えている程度だったとか。
あまり料理上手な人では無かったけどこれだけは上手になのよと『おはぎ』を良く作っていたとか。
「お婆様が亡くなってから誰も作る事が出来なくてね。懐かしいわ。」
「よかったら作りましょうか?」
「作れるの?」
「材料さえ揃えばできますよ」
「お願いしても良いかしら。家族には内緒にしておくわ。万が一、貴女の事が漏れてしまっては申し訳ないから」
「そうして貰える方がありがたいです。小豆、、、豆ってどこで手に入りますか?」
「アレはね、王都の輸入食材店に売ってるのよ。そうだ、マーサスに仕入れてもらってきましょ」
早速と言わんばかりにどうするのかと思ったらどうやら従魔達の間で念話での伝達ができる様だ。
「向こうには伝わったわ。彼が到着するのが楽しみね」
こうしてマーサス到着後におはぎを作る事になった。
薬草園から自宅に帰り、一旦休憩する。
マリーさんは午後からギルドに行く様なので私は自室でゆっくりする事にした。
他にも転生した人っているのかな?
なんとなく気になり、考えても分からないのでネル様に聞いてみようと教会に行く事にした。
ハナに出かける事を伝え、1人で教会に向かう。
数日前、教会所属のシスターさんが到着していたので挨拶して貴族部屋に入った。
「ククル、こんにちは」
「ネル様、こんにちは。今日は聞きたいことがあって来ました」
マリーさんのおばあちゃんについてネル様に説明し、他にも同じ様なひとが居ないか尋ねてみる。
「そうですね。貴女みたいに魂の入れ替えでは無いのですがこちらに生まれる方は数十年に1人2人はいるようですね。自然に生まれ変わる方は私の範疇ではなくて詳しい事までは分からないのです。」
「他の方が管理しているのでしすか?」
「輪廻の方は他の神が管理してます。4神と行って創造の神、輪廻の神、大地の神、武の神とで世界のバランスを保っているのですよ。ククルがいた様な他の世界にはそこの神がいて其々管理を行っているのです。こちらの大陸では教会で私の領域としている部分が多いのですが他の大陸に行くと別の形で領域を守っていますね」
今日、初めて知った。
他にも神様いらっしゃるんだ。
ネル様にお礼をし、家路に向かう事にした。
しっかりハナに怒られてとりあえず夕食の席に着く。
「マリアント様、ククルは一応子供ですから大人がちゃんとセーブして下さいね。隣の研究員達で無駄なお願いをしてる様な気もするのですが」
「あら、ついついね。ついでに呼び方もマリーで良いわよ。様付けも堅苦しいじゃない」
「わかりました。ではマリーと呼びますがそれとこれとは別問題です」
アイザックに小言を言われつつ夕食をいただく。
言葉を発すると藪から蛇になっちゃうので黙っている。
暫く大人2人の攻防が続いたがハナから食事中ですよと怒られている。
今日のところは大人しくしてようと心に決めた。
明日は薬草園の視察をお願いされたので了承し、早々に就寝する事にした。
朝からマリーさんと薬草園に向かう。
「ククル、私のゴーレムズも連れてきてるのよ」
影に入れてるみたいで薬草園に着いたら外に出したいそうだ。
「午前中はギルドの視察で立ち入り制限かけて中でゆっくりしますか?」
「それは良いわね。アイザックが着いてこなくてよかった」
マリーさん、随分楽しそうでアイザックですらお邪魔みたいだ。
薬草園に到着したのでとりあえず入口に結界を張り、誰かが来たらわかる様にする。
東屋へ行き、ゴーレムズ達を集めているとマリーさんのゴーレムズが外に出てきた。
#わーい#
#わーい#
#わーい#
ワラワラとゴーレムズが集まってきて楽しそうに話をしている。
「マリーさん、好きにみて回ってもらって良いですよ。採取したいものがあったらゴーレムズに言ってください」
「了解よ。ククルはここにいる?」
「欲しい物があるので集めに行った後はここにいますね」
各々で行動する事になったのでとりあえず目的地に向かった。
「楽しかったわ」
東屋で読書しながら待っていたら満足そうにマリーさんが戻ってきた。
ハナが見越してお弁当を持たせてくれてたので東屋でランチタイム。
2人で薬草話に花を咲かせながら楽しんだ。
「ククル、最近体調は大丈夫かしら?」
「はい、ここのところ情緒不安定にもならないし何より忙しくしてるのでそれなりに充実してます」
「それは良かったわ。あんまり無理をしてはダメよ。まだ、子供なんだから」
「あは、気をつけます」
それからマリーさんは転生者だったおばあちゃんの話を聞かせてくれた。
どうやら日本人みたいで同じ年代からの転生の様に思った。
私より記憶がかなり曖昧で少し覚えている程度だったとか。
あまり料理上手な人では無かったけどこれだけは上手になのよと『おはぎ』を良く作っていたとか。
「お婆様が亡くなってから誰も作る事が出来なくてね。懐かしいわ。」
「よかったら作りましょうか?」
「作れるの?」
「材料さえ揃えばできますよ」
「お願いしても良いかしら。家族には内緒にしておくわ。万が一、貴女の事が漏れてしまっては申し訳ないから」
「そうして貰える方がありがたいです。小豆、、、豆ってどこで手に入りますか?」
「アレはね、王都の輸入食材店に売ってるのよ。そうだ、マーサスに仕入れてもらってきましょ」
早速と言わんばかりにどうするのかと思ったらどうやら従魔達の間で念話での伝達ができる様だ。
「向こうには伝わったわ。彼が到着するのが楽しみね」
こうしてマーサス到着後におはぎを作る事になった。
薬草園から自宅に帰り、一旦休憩する。
マリーさんは午後からギルドに行く様なので私は自室でゆっくりする事にした。
他にも転生した人っているのかな?
なんとなく気になり、考えても分からないのでネル様に聞いてみようと教会に行く事にした。
ハナに出かける事を伝え、1人で教会に向かう。
数日前、教会所属のシスターさんが到着していたので挨拶して貴族部屋に入った。
「ククル、こんにちは」
「ネル様、こんにちは。今日は聞きたいことがあって来ました」
マリーさんのおばあちゃんについてネル様に説明し、他にも同じ様なひとが居ないか尋ねてみる。
「そうですね。貴女みたいに魂の入れ替えでは無いのですがこちらに生まれる方は数十年に1人2人はいるようですね。自然に生まれ変わる方は私の範疇ではなくて詳しい事までは分からないのです。」
「他の方が管理しているのでしすか?」
「輪廻の方は他の神が管理してます。4神と行って創造の神、輪廻の神、大地の神、武の神とで世界のバランスを保っているのですよ。ククルがいた様な他の世界にはそこの神がいて其々管理を行っているのです。こちらの大陸では教会で私の領域としている部分が多いのですが他の大陸に行くと別の形で領域を守っていますね」
今日、初めて知った。
他にも神様いらっしゃるんだ。
ネル様にお礼をし、家路に向かう事にした。
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