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新生活ヤンヤン
179.
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いっちゃんの手紙によるとドルフのはしゃぎ具合がよく分かる内容だった。
ダックには一応、報告はしたみたいだけどそれ以上何にも読み取れないのでとりあえずアイザックに見てもらう事にした。
手紙を読んだアイザックも特に深読み出来る内容は無さそうとの事でとりあえず報告したからそのままにしておこうと言う事になった。
「えっと魔物避けを生成する材料わっと」
大小合わせて70個程必要になる為、材料集めからになる。
とりあえず必要な魔石は私の在庫から出す事になり、他の材料はギルドから買い受けた。
おじいちゃんが費用の半分を出してくれたので残りの半分を私が支出する事にしたのだ。
空気中の魔素で多少の充電が出来る様にして、壊されない様に頑丈に作っておく。
一日中作業しても15個位しか仕上がらないので気長に作成することにした。
5日目に漸く魔物避けが作り終わった。
とりあえずギルドに持って行って街道に設置してもらう。
明日、明後日は休養日。
新しい素材で遊ぼうと楽しみにしながら就寝した。
「ククル、起きてるか?」
翌朝、まだ少し早い時間帯にアイザックが訪ねてきた。
「んー、入って」
当然寝ていた私はとりあえずアイザックを呼び入れる。
眠たいながらに起き上がりどうしたのかと尋ねてみた。
「いやぁ、それがな、、、」
アイザック曰く先程、ダックとドルフが訪ねて来たそうだ。
丁度朝の鍛錬中で流石にビックリしたとか。
とりあえず応接室に押し込んで私を起こしに来たらしい。
「なんなの、あの2人。完全に混ぜるな危険じゃん」
寝起きで機嫌が悪い事もありめんどくさくなっても一度布団に潜ろうとしたけどアイザックに止められる。
「とりあえず着替えて来てくれるな」
渋々起き出して応接室に向かう事にした。
「おぅ、ククルおはよう」
「ククルさん、おはようございます」
爽やかに挨拶されたがかなり機嫌が悪いククル。
「おはようございます。なにか御用ですか」
ブスッとしながら挨拶し、とりあえず向かいのソファに座った。
「漸く時間ぎ出来たからこないだ連絡くれた件を確認しにな、、、」
機嫌良く話し出したダックだったけどククルの機嫌がかなり悪くゆらゆら魔力が漏れている事に気づきちょっと気まずそうだ。
「で、なに」
「いやな、あたらしい、、、」
「で、大の大人が連絡もなく朝の早くからなに」
「「、、、」」
「ククル様、アイザック様とりあえず朝食でもいかがですか。お客様もご一緒にどうぞ」
ハナが助け船を出した物だからとりあえずご飯を食べる事にした。
「ご馳走様でした」
お腹が膨れて漸く目が醒めたのでとりあえず機嫌のなおったククル。
大人達がホッとしている。
「で、2人はいつまでいるの?」
「まあ、一応明後日には帰らないと城から出して貰えなくなりそいだ」
「私は暫く大丈夫ですね」
「じゃあとりあえず見に行く?」
4人で例の場所、秘密の花園に向かう事にした。
ダックに私が許可しないと入れない事などネル様以外の事はある程度説明する。
今回、数名護衛を連れて来ているそうだが街中をゾロゾロ歩くのも邪魔になるので街に着いてからはお付きは1人にしたとか。
残りの人は宿で休憩しているとのこと。
秘密の花園には誰も着いて来ていない。まあ、連れてこられても入れる訳には行かないので結局待ち惚けになるだけだしと説明しておく。
「「ほぉ~」」
2人とも中に入ってから完全に見入っていて声になっていない。
とりあえずほっといても大丈夫だと思うので私は欲しいものの採取に集中する事にした。
ある程度、採取が終わる頃漸く2人が復活した。
「ククル、これはすごいな」
「ククルさん、僕もこっちに赴任します」
ダックは感心し、ドルフは最早意味がわからない。
「ドルフ、こっちに赴任は却下ね。そんな事したらここには入らせないよ。ダックは欲しい物でもある?」
「いや、俺が貰っても意味がないからな。それだったらこないだ手紙に書いてたポーションを貰える方がありがたいかな」
「了解。まだ、私は自分で調合してないからまた今度送るね」
「赴任はしないからここの素材使わせてください」
ドルフが必死に迫ってくる。
「アレもこれもは多分大変だよ?」
「順番に研究するから、ね、お願い」
無条件なのも勿体無いしちょっとお願いしてみる事にした。
「そうねぇ、あと2人研究員回してくれるなら好きな素材買取させてあげるよ」
「え、あと2人!?」
ドルフが悩んでいる。
ここの素材を研究しようかと思うと4人の研究員では難しい。
「あっ、それか薬師ギルドから2人でも良いよ?」
「うーむ、マスターと相談しないと、、、」
ブツブツ悩んでいるのでとりあえず屋敷に引き返す事にした。
帰宅後、ダックを調合室に案内し、こないだのポーションを見せる。
因みにドルフは薬師ギルドに飛んで行った。
「ほう、これが報告にあったポーションか。『補正薬俊敏弱』だとまあまあだな。他には何か出来たのか?」
「まだ手がつけれてないよ。昨日まで魔物避け作ってたから。漸く試せると思ったらどなたか勝手に尋ねて来て何にも手が付けれてないよ」
そぉっと目を逸らされた。
ダックには一応、報告はしたみたいだけどそれ以上何にも読み取れないのでとりあえずアイザックに見てもらう事にした。
手紙を読んだアイザックも特に深読み出来る内容は無さそうとの事でとりあえず報告したからそのままにしておこうと言う事になった。
「えっと魔物避けを生成する材料わっと」
大小合わせて70個程必要になる為、材料集めからになる。
とりあえず必要な魔石は私の在庫から出す事になり、他の材料はギルドから買い受けた。
おじいちゃんが費用の半分を出してくれたので残りの半分を私が支出する事にしたのだ。
空気中の魔素で多少の充電が出来る様にして、壊されない様に頑丈に作っておく。
一日中作業しても15個位しか仕上がらないので気長に作成することにした。
5日目に漸く魔物避けが作り終わった。
とりあえずギルドに持って行って街道に設置してもらう。
明日、明後日は休養日。
新しい素材で遊ぼうと楽しみにしながら就寝した。
「ククル、起きてるか?」
翌朝、まだ少し早い時間帯にアイザックが訪ねてきた。
「んー、入って」
当然寝ていた私はとりあえずアイザックを呼び入れる。
眠たいながらに起き上がりどうしたのかと尋ねてみた。
「いやぁ、それがな、、、」
アイザック曰く先程、ダックとドルフが訪ねて来たそうだ。
丁度朝の鍛錬中で流石にビックリしたとか。
とりあえず応接室に押し込んで私を起こしに来たらしい。
「なんなの、あの2人。完全に混ぜるな危険じゃん」
寝起きで機嫌が悪い事もありめんどくさくなっても一度布団に潜ろうとしたけどアイザックに止められる。
「とりあえず着替えて来てくれるな」
渋々起き出して応接室に向かう事にした。
「おぅ、ククルおはよう」
「ククルさん、おはようございます」
爽やかに挨拶されたがかなり機嫌が悪いククル。
「おはようございます。なにか御用ですか」
ブスッとしながら挨拶し、とりあえず向かいのソファに座った。
「漸く時間ぎ出来たからこないだ連絡くれた件を確認しにな、、、」
機嫌良く話し出したダックだったけどククルの機嫌がかなり悪くゆらゆら魔力が漏れている事に気づきちょっと気まずそうだ。
「で、なに」
「いやな、あたらしい、、、」
「で、大の大人が連絡もなく朝の早くからなに」
「「、、、」」
「ククル様、アイザック様とりあえず朝食でもいかがですか。お客様もご一緒にどうぞ」
ハナが助け船を出した物だからとりあえずご飯を食べる事にした。
「ご馳走様でした」
お腹が膨れて漸く目が醒めたのでとりあえず機嫌のなおったククル。
大人達がホッとしている。
「で、2人はいつまでいるの?」
「まあ、一応明後日には帰らないと城から出して貰えなくなりそいだ」
「私は暫く大丈夫ですね」
「じゃあとりあえず見に行く?」
4人で例の場所、秘密の花園に向かう事にした。
ダックに私が許可しないと入れない事などネル様以外の事はある程度説明する。
今回、数名護衛を連れて来ているそうだが街中をゾロゾロ歩くのも邪魔になるので街に着いてからはお付きは1人にしたとか。
残りの人は宿で休憩しているとのこと。
秘密の花園には誰も着いて来ていない。まあ、連れてこられても入れる訳には行かないので結局待ち惚けになるだけだしと説明しておく。
「「ほぉ~」」
2人とも中に入ってから完全に見入っていて声になっていない。
とりあえずほっといても大丈夫だと思うので私は欲しいものの採取に集中する事にした。
ある程度、採取が終わる頃漸く2人が復活した。
「ククル、これはすごいな」
「ククルさん、僕もこっちに赴任します」
ダックは感心し、ドルフは最早意味がわからない。
「ドルフ、こっちに赴任は却下ね。そんな事したらここには入らせないよ。ダックは欲しい物でもある?」
「いや、俺が貰っても意味がないからな。それだったらこないだ手紙に書いてたポーションを貰える方がありがたいかな」
「了解。まだ、私は自分で調合してないからまた今度送るね」
「赴任はしないからここの素材使わせてください」
ドルフが必死に迫ってくる。
「アレもこれもは多分大変だよ?」
「順番に研究するから、ね、お願い」
無条件なのも勿体無いしちょっとお願いしてみる事にした。
「そうねぇ、あと2人研究員回してくれるなら好きな素材買取させてあげるよ」
「え、あと2人!?」
ドルフが悩んでいる。
ここの素材を研究しようかと思うと4人の研究員では難しい。
「あっ、それか薬師ギルドから2人でも良いよ?」
「うーむ、マスターと相談しないと、、、」
ブツブツ悩んでいるのでとりあえず屋敷に引き返す事にした。
帰宅後、ダックを調合室に案内し、こないだのポーションを見せる。
因みにドルフは薬師ギルドに飛んで行った。
「ほう、これが報告にあったポーションか。『補正薬俊敏弱』だとまあまあだな。他には何か出来たのか?」
「まだ手がつけれてないよ。昨日まで魔物避け作ってたから。漸く試せると思ったらどなたか勝手に尋ねて来て何にも手が付けれてないよ」
そぉっと目を逸らされた。
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