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新生活ヤンヤン
176.
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今回は私達同様、馬での移動になったのでとりあえず並んで走る事にした。
今日は真ん中の休憩所予定地で野営をし、明日ヤンヤンに到着する予定だ。
途中のサナル村にはアイザックが寄ってくれる事になったので私はそのままヤンヤンにむかう。
一緒に走っているのは昨日の会議メンバーの叔父さん以外の5人だ。
レオン団長が私に並んで走っている。
「ククルは随分馬に乗るのが上手だな」
「そかな?この子が賢いからだと思うよ」
大したスピードも出してないので喋りながらでも十分に手綱は捌ける。
ひとつ目の休憩所予定地に到着したのでお昼がてら立ち寄る事にした。
「ここが休憩所の予定地です。今日野営するところが一番広くてこことヤンヤン寄りのところは同じ位の広さになりますよ」
とりあえずさっくり説明し、各々で休暇する。
ギルマスとサブマスが寄って来たので一緒に休憩する事にした。
「ククルの馬はバトルホースですよね。」
「そうですよ。綺麗でしょ」
シルバーを見ながら話していたら、シッコクが鼻を鳴らしながら睨んできた。
「あの黒い子もバトルホースです。シルバーだけ褒めたから拗ねてるみたい」
「あの馬も中々立派ですね」
「あの子は普段からアイザックを乗せていて、ああ見えても賢いのでよく言う事は聞いてくれますよ。シルバーは余程でないと私以外は乗せませんがシッコクは結構人間好きなので他の人でものせてくれます。」
「ん、てことは2匹ともククルのかい」
「そうですよ」
2人が納得した様に2匹を眺めている。
他のみんなは普通の馬なのでやはりあの子達は随分大きく見えるし、賢い。
褒められたのが嬉しくてご機嫌にしているとアイザックがお昼ご飯にと軽食を出してくれたので食べる事にした。
食後のお茶をしながら大人たちが色々相談しているのを眺めていると先行していたガルから念話が飛んできた。
#ククル、シルバーウルフの群がいるけどどうする?#
#害がないなら追い払っといて#
#了解#
一応、アイザックに報告しておこうと側に寄って話しかけた。
「アイザック、この先にシルバーウルフの群がいるみたい。追い払う様にいっといたけど良かったかな?」
「ん、追い払うだけで大丈夫かい?群なら討伐しといた方がよくないか?」
「そうなの?じゃあ、そうするね」
私は慌ててガルに念話を飛ばし、壊滅させてもらえる様にお願いする。
「ククル、いけたか?」
「大丈夫みたい」
他の人達は特に会話に気がついてない様なので黙っておく事にした。
ゆっくり休暇が取れたので野営地に向かって出発する事になった。
まだ日の明るい内に到着したので各々テントの準備をする。
私の寝床はアイザックにお任せなので夕食の準備をする事にした。
レオン団長からみんなの分もおねがされてたので大人5人分料理する事になった。
収納から食材を取り出し、スープと煮込み料理、サラダを作る事にした。
テントの設営が終わったらみんなで野営地の周りを探索するそうで私はここにお留守番となった。
1人では危ないからとサブマスは残ってくれるとの事。
夕食の準備を手伝ってもらい、日が傾くころには全て作り終わった。
各々、自分の食器によそってもらい好きなだけ食べてもらう。
「今日はお疲れ様。ククルも食事の準備ご苦労様。明日は早々に出発してヤンヤンわ目指すからそのつもりで。じゃあ、いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」
レオン団長の声掛けで食事が始まった。
「おーっ、うまいぞ」
ネルトさんことサブマスが叫びながら食べている。
他の人達も無言で食が進んでいるのでお口にはあったようだ。
私は自分のペースで食べ進めてるけど他の人達の勢いはすごい。
呆気にとられながら見ていたらアイザックが苦笑いで寄ってきた。
「あの争奪戦に挑む気にはなれないな」
2人で並んでゆっくり食事をし、片付けは他の人達でしてくれると言うので休憩する事にした。
その後、見張りの順番を決め、私は朝食を準備する代わりに最後となった。
なんやかんなで疲れてたので早々に就寝し、明日に備える事にした。
翌朝、朝食を済ませてヤンヤンを目指す。
数時間程で村への別れ道に到着したのでここでアイザックと別れヤンヤンに向かう事にした。
「到着!」
お昼頃、ヤンヤンの街に到着したので預かり所でみんなの馬を預けて宿に向かう。
一泊して、明日には半数は向こうに戻るとの事なので最小限の打ち合わせは今日中に済ませるとの事で夕方、宿屋の座談室を借りて打ち合わせすることとなった。
今日は真ん中の休憩所予定地で野営をし、明日ヤンヤンに到着する予定だ。
途中のサナル村にはアイザックが寄ってくれる事になったので私はそのままヤンヤンにむかう。
一緒に走っているのは昨日の会議メンバーの叔父さん以外の5人だ。
レオン団長が私に並んで走っている。
「ククルは随分馬に乗るのが上手だな」
「そかな?この子が賢いからだと思うよ」
大したスピードも出してないので喋りながらでも十分に手綱は捌ける。
ひとつ目の休憩所予定地に到着したのでお昼がてら立ち寄る事にした。
「ここが休憩所の予定地です。今日野営するところが一番広くてこことヤンヤン寄りのところは同じ位の広さになりますよ」
とりあえずさっくり説明し、各々で休暇する。
ギルマスとサブマスが寄って来たので一緒に休憩する事にした。
「ククルの馬はバトルホースですよね。」
「そうですよ。綺麗でしょ」
シルバーを見ながら話していたら、シッコクが鼻を鳴らしながら睨んできた。
「あの黒い子もバトルホースです。シルバーだけ褒めたから拗ねてるみたい」
「あの馬も中々立派ですね」
「あの子は普段からアイザックを乗せていて、ああ見えても賢いのでよく言う事は聞いてくれますよ。シルバーは余程でないと私以外は乗せませんがシッコクは結構人間好きなので他の人でものせてくれます。」
「ん、てことは2匹ともククルのかい」
「そうですよ」
2人が納得した様に2匹を眺めている。
他のみんなは普通の馬なのでやはりあの子達は随分大きく見えるし、賢い。
褒められたのが嬉しくてご機嫌にしているとアイザックがお昼ご飯にと軽食を出してくれたので食べる事にした。
食後のお茶をしながら大人たちが色々相談しているのを眺めていると先行していたガルから念話が飛んできた。
#ククル、シルバーウルフの群がいるけどどうする?#
#害がないなら追い払っといて#
#了解#
一応、アイザックに報告しておこうと側に寄って話しかけた。
「アイザック、この先にシルバーウルフの群がいるみたい。追い払う様にいっといたけど良かったかな?」
「ん、追い払うだけで大丈夫かい?群なら討伐しといた方がよくないか?」
「そうなの?じゃあ、そうするね」
私は慌ててガルに念話を飛ばし、壊滅させてもらえる様にお願いする。
「ククル、いけたか?」
「大丈夫みたい」
他の人達は特に会話に気がついてない様なので黙っておく事にした。
ゆっくり休暇が取れたので野営地に向かって出発する事になった。
まだ日の明るい内に到着したので各々テントの準備をする。
私の寝床はアイザックにお任せなので夕食の準備をする事にした。
レオン団長からみんなの分もおねがされてたので大人5人分料理する事になった。
収納から食材を取り出し、スープと煮込み料理、サラダを作る事にした。
テントの設営が終わったらみんなで野営地の周りを探索するそうで私はここにお留守番となった。
1人では危ないからとサブマスは残ってくれるとの事。
夕食の準備を手伝ってもらい、日が傾くころには全て作り終わった。
各々、自分の食器によそってもらい好きなだけ食べてもらう。
「今日はお疲れ様。ククルも食事の準備ご苦労様。明日は早々に出発してヤンヤンわ目指すからそのつもりで。じゃあ、いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」
レオン団長の声掛けで食事が始まった。
「おーっ、うまいぞ」
ネルトさんことサブマスが叫びながら食べている。
他の人達も無言で食が進んでいるのでお口にはあったようだ。
私は自分のペースで食べ進めてるけど他の人達の勢いはすごい。
呆気にとられながら見ていたらアイザックが苦笑いで寄ってきた。
「あの争奪戦に挑む気にはなれないな」
2人で並んでゆっくり食事をし、片付けは他の人達でしてくれると言うので休憩する事にした。
その後、見張りの順番を決め、私は朝食を準備する代わりに最後となった。
なんやかんなで疲れてたので早々に就寝し、明日に備える事にした。
翌朝、朝食を済ませてヤンヤンを目指す。
数時間程で村への別れ道に到着したのでここでアイザックと別れヤンヤンに向かう事にした。
「到着!」
お昼頃、ヤンヤンの街に到着したので預かり所でみんなの馬を預けて宿に向かう。
一泊して、明日には半数は向こうに戻るとの事なので最小限の打ち合わせは今日中に済ませるとの事で夕方、宿屋の座談室を借りて打ち合わせすることとなった。
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