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新生活ヤンヤン
175.
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トイックさんに場所を借りる相談をし、ついでにここで調合してしまうと伝える。
「これだけの量をそんなに直ぐに処理出来るのかい?」
「2時間もあれば終わると思いますよ。但し、使用する部屋には結界を張らせてもらいますね。無闇に他人からの干渉は受けたくないので」
「それだったら隣の会議室を使ったらよいよ。ついでに調合を見学させて貰えないかな?」
「構わないですよ。守秘義務だけはお願いしますね」
マスタールームの隣に移動して、早速調合に取り掛かる事にした。
3人で会議室にはいり、結界を張ろうとしたら外から声が聞こえた。
「ギルマス、来客中にすまん」
マイクさんの後釜のサブマスはいってきた。
「初めまして。サブマスターのネルトといいます。」
「初めまして、ククルです。」
「アイザックだ」
「ククル、良ければ彼も同室させてもらってもよいかな?」
「どうぞ」
トイックさんに促されてネルトさんが入ってきた。
トイックさんが事情を説明し、今から調合をする事を伝えた。
やはりというか自分も見ていたいとの事で申し出を許可する。
「ところで用事はよかったの?」
「そうだった。ギルマス、先程領主の使いが来て、午後から例の話し合いをしたいらしく、参加して欲しいそうだ。14時からで屋敷まで来てくれだとさ」
「了解、時間になったら向かう事にする。お前も参加しろ」
「了解」
「ククル、お待たせしました。お願いしても良いかな」
「はーい、じゃあはじめますね」
麻袋から薬草をだし、平と悪に仕分けていく。
大体半々くらいの量だった。
収納から持ち歩いている調合釜の大きい方をだし、先に平から進めていく。
回復ポーションは正直作り方も簡単なので作業としては直ぐに終わる。
二回に分けて調合し、45本仕上がった。
「調合スピードが無茶苦茶速いな」
「魔力操作がかなり上手ですね。薬師でも目指せますよ。」
「あ、そうか。気にもしてなかったけど、、、実はすでに薬師ギルドに登録してるんです」
「「へっ?」」
「試験受けて合格しちゃいました。」
2人とも唖然とした顔でこちらを見ているけどとりあえずほっといて残りの調合に取り掛かる。
悪は処理が大変なので3回に分ける事にした。
「良い物が見学できました。ありがとうございます」
「どういたしまして」
納品を済ませて依頼の完了手続きをしてもらう。
先程の話だと14時から打ち合わせみたいだしそれまでに帰って準備をしなくてはならない。
「お待たせ、終わりましたよ」
ネルトが手続きをしてくれたのでお礼を伝えて屋敷に戻った。
「アイザック、とりあえずご飯食べようよ。お腹空いた」
手軽に食べれる物を準備してもらい、打ち合わせをしながら食べる事にした。
「とりあえず、休憩所とそこの整備でしょ。馬車を通れる様にして、定期便も走らせたいし、後はどうかな?」
「そうだな。途中の村からの道も整備してもらうほうが良いかな。」
「そうだね。とりあえずまずはそんなとこかな。ギルマスとサブマスも来るみたいだし、定期的に魔物を処理してもらっても良いかもね」
そろそろ打ち合わせの時間になるので会議室に向かう事にする。
中に入ると叔父さんが先に待っていた。
アイザックと先程話した事を伝えて話のすり合わせをしておく。
レオン団長と工事を受け持ってくれる大工の棟梁が一緒にやって来た。
どうやらレオン団長とは幼馴染らしく、紹介してくれたので挨拶する。
後はギルマス達と商業ギルドが来るみたいだ。
「お待たせしました。」
3人揃って部屋に入ってきたので挨拶する。
「あれ?ククルにアイザック?」
「先程ぶりですね」
とりあえず、全員揃ったので改めて自己紹介する事になった。
叔父さんから順番にギルマス、サブマス、商業ギルド、団長、棟梁、アイザックで最後が私だ。
「改めまして、ヤンヤンの代表でククルです。今回はよろしくお願いします」
集まったメンバーも流石に私が代表とは思ってなかったみたいでかなり驚いている。
とりあえず無視して、街道の件について話を進めていく。
「と、言うわけで何か質問はありますか?」
「とりあえず、一度ヤンヤンまで走ってみて確認してから続きの話し合いでも良いのですか?」
「それでしたら明後日、ヤンヤンまで戻るので一緒に向かいますか?」
帰りは団体で通る事になり、詳しくはヤンヤンに到着してからの話し合いとなった。
出発の日の朝、ギルドから同行する人達が集まってくる。
「お世話になりました。」
「ありがとう」
「2人ともまたいつでもきたら良いから」
叔父夫婦に見送られながら大所帯で移動する事になったのだった。
「これだけの量をそんなに直ぐに処理出来るのかい?」
「2時間もあれば終わると思いますよ。但し、使用する部屋には結界を張らせてもらいますね。無闇に他人からの干渉は受けたくないので」
「それだったら隣の会議室を使ったらよいよ。ついでに調合を見学させて貰えないかな?」
「構わないですよ。守秘義務だけはお願いしますね」
マスタールームの隣に移動して、早速調合に取り掛かる事にした。
3人で会議室にはいり、結界を張ろうとしたら外から声が聞こえた。
「ギルマス、来客中にすまん」
マイクさんの後釜のサブマスはいってきた。
「初めまして。サブマスターのネルトといいます。」
「初めまして、ククルです。」
「アイザックだ」
「ククル、良ければ彼も同室させてもらってもよいかな?」
「どうぞ」
トイックさんに促されてネルトさんが入ってきた。
トイックさんが事情を説明し、今から調合をする事を伝えた。
やはりというか自分も見ていたいとの事で申し出を許可する。
「ところで用事はよかったの?」
「そうだった。ギルマス、先程領主の使いが来て、午後から例の話し合いをしたいらしく、参加して欲しいそうだ。14時からで屋敷まで来てくれだとさ」
「了解、時間になったら向かう事にする。お前も参加しろ」
「了解」
「ククル、お待たせしました。お願いしても良いかな」
「はーい、じゃあはじめますね」
麻袋から薬草をだし、平と悪に仕分けていく。
大体半々くらいの量だった。
収納から持ち歩いている調合釜の大きい方をだし、先に平から進めていく。
回復ポーションは正直作り方も簡単なので作業としては直ぐに終わる。
二回に分けて調合し、45本仕上がった。
「調合スピードが無茶苦茶速いな」
「魔力操作がかなり上手ですね。薬師でも目指せますよ。」
「あ、そうか。気にもしてなかったけど、、、実はすでに薬師ギルドに登録してるんです」
「「へっ?」」
「試験受けて合格しちゃいました。」
2人とも唖然とした顔でこちらを見ているけどとりあえずほっといて残りの調合に取り掛かる。
悪は処理が大変なので3回に分ける事にした。
「良い物が見学できました。ありがとうございます」
「どういたしまして」
納品を済ませて依頼の完了手続きをしてもらう。
先程の話だと14時から打ち合わせみたいだしそれまでに帰って準備をしなくてはならない。
「お待たせ、終わりましたよ」
ネルトが手続きをしてくれたのでお礼を伝えて屋敷に戻った。
「アイザック、とりあえずご飯食べようよ。お腹空いた」
手軽に食べれる物を準備してもらい、打ち合わせをしながら食べる事にした。
「とりあえず、休憩所とそこの整備でしょ。馬車を通れる様にして、定期便も走らせたいし、後はどうかな?」
「そうだな。途中の村からの道も整備してもらうほうが良いかな。」
「そうだね。とりあえずまずはそんなとこかな。ギルマスとサブマスも来るみたいだし、定期的に魔物を処理してもらっても良いかもね」
そろそろ打ち合わせの時間になるので会議室に向かう事にする。
中に入ると叔父さんが先に待っていた。
アイザックと先程話した事を伝えて話のすり合わせをしておく。
レオン団長と工事を受け持ってくれる大工の棟梁が一緒にやって来た。
どうやらレオン団長とは幼馴染らしく、紹介してくれたので挨拶する。
後はギルマス達と商業ギルドが来るみたいだ。
「お待たせしました。」
3人揃って部屋に入ってきたので挨拶する。
「あれ?ククルにアイザック?」
「先程ぶりですね」
とりあえず、全員揃ったので改めて自己紹介する事になった。
叔父さんから順番にギルマス、サブマス、商業ギルド、団長、棟梁、アイザックで最後が私だ。
「改めまして、ヤンヤンの代表でククルです。今回はよろしくお願いします」
集まったメンバーも流石に私が代表とは思ってなかったみたいでかなり驚いている。
とりあえず無視して、街道の件について話を進めていく。
「と、言うわけで何か質問はありますか?」
「とりあえず、一度ヤンヤンまで走ってみて確認してから続きの話し合いでも良いのですか?」
「それでしたら明後日、ヤンヤンまで戻るので一緒に向かいますか?」
帰りは団体で通る事になり、詳しくはヤンヤンに到着してからの話し合いとなった。
出発の日の朝、ギルドから同行する人達が集まってくる。
「お世話になりました。」
「ありがとう」
「2人ともまたいつでもきたら良いから」
叔父夫婦に見送られながら大所帯で移動する事になったのだった。
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