転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん

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新生活ヤンヤン

169.

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今日は研究所の荷物運びの日。
朝からギルドに出向き、まずは運ぶ荷物を収納にしまっていく。

「ソルさん、ここのは全部入ったよ」
「ありがとう。次はこっちのをお願い」
「はーい」
「ソル殿、俺は何処のを運んだら良い?」
「アイザック殿は此方をお願いします」
こんな調子でドンドン荷物を片付けていく。
それからアナさんと4人で研究所に向かい、荷物をおろしていく。
アナさんはギルドとここの兼任になるのでこちらにも一応、部屋がある。
エルザさんやギルマスがおやすみの日はギルドに居ないとダメらしいがそれ以外はここで研究員として働くみたいだ。
ソルさん以外の研究員も到着している様であちらこちらから物音がする。
結局ここには私とアナさんを入れて5人の研究員が席を置く事になった。
各々分野があってソルは古代薬、補佐にアナさん、薬の改良研究にガレリアとマックリアがいる。
この2人も二十代後半で若手の集まりとなった。
荷物をおろした時に挨拶したけど気さくそうな男性で仲良くやっていけそうだ。

夕方までには荷運びも終わり、明後日から本格的に稼働するとか。
私も明後日はこちらに顔を出してくださいとソルさんに言われているので了承して置いた。

「あー疲れた」
「お疲れさん」
お家に帰りついたら流石に疲れて動く気がしない。
ハナが夕食を準備してくれていたのでそれを食べ、お風呂に入ってとっととベットに潜り込んだ。
ここ最近、ずっとバタバタしてたので明日は休養日とする。
アイザックも明日は休むと言ってたので久しぶりにのんびり出来そうだ。



「アイザック、研究所行ってくるね」
「気をつけてな」
今日から稼働する研究所に朝から足を運ぶ。
王都の時と一緒で本来なら気が向いたらこっちに来て作業し、普段は顔を出すつもりはない。
朝一、朝礼をするので会議室に集合との事なのでそちらに向かった。
「おはようございます」
「所長おはようございます。本日よりよろしくお願いします」
ソルさんが入口近くにいたので挨拶し、一緒に会議室へ向かった。
全員揃っていたので朝礼を始める。
「「「「おはようございます」」」」
「本日より、本格稼働となります。よろしくお願いします」
「「「「よろしくお願いします」」」」
とりあえず、各自一月の研究計画書を提出してもらう。
それに合わせて必要経費の予算表を出してもらった。
「今月中に提出してください。詮索してお返しします。個別に面談呼び出ししますのでその時は対応お願いします」

朝礼が終わった後はみんな自分の研究室に入って行った。
私は執務室に行って先にソルさんから預かっていた書類に目を通す。
古代薬の計画書は私がドルフさんから渡された書物以外のものに取り掛かる様で主に攻撃系のポーションを研究するみたいだ。
予算表も特に問題は無い。
ギルドへの依頼品が何点かあるけどこれについては私の所有の物を譲っても良い。
これについてはソルさんにまた聞いてみようと思う。
ガレリアとマックリアはまだ計画書ができていないとの事。
また、提出後に検討する事にした。
私の計画書も一応作成しているし、予算表についても準備万端だ。
特に検討してくれる人も居ないので早々にファイリングしておく。
「所長、いらっしゃいますか」
「どうぞ」
ソルさんが訪ねて来た。
「薬草園に素材の採取に行きたいのですが、、、」
「でわ、ついでにみんなで行ってゴーレムズについて説明しましょうか」
5人揃って薬草園に向かった。


#ククルだ#
ノイズが入口近くにいたのでみんなに集まってもらう様、お願いする。
東屋に行き、ゴーレムズが揃うまでここで栽培している薬草について説明した。
ゴーレムズが揃ったのでお互いを紹介する。
「この子達に欲しい素材を伝えてもらったら栽培しているエリアまで連れて行ってくれるよ。さっき入口を通った時にいつでも入れる様にしたから好きな時に来てね。」
この後、何点か注意事項を説明し一度各々ゴーレムズに話しかけてもらう。
ゴーレムズ達はジェスチャーで説明し、この後は手を引いて歩いて行った。


「所長、このゴーレム凄いですね」
ガレリアとマックリアは初めての事に思った以上にはしゃいでいる。
ソルとアナも心なしかテンションが高い。
4人共欲しい素材が手に入ったみたいで笑顔で集まってきた。
研究所に戻ってからはまた、各々の部屋に引っ込んでいった。

「ただいま」
「おかえりなさいませ」
夕方早い目に私は帰宅した。
研究員は日中夜問わず研究するから子供な私には付き合いきれない。
明日はソルの面談があるのでお昼頃に研究所へ向かう。
夕食を食べながらアイザックとハナに予定を伝えた。

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