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今日はワグリアナ邸に3人でお邪魔する。
「あらあら、ククルちゃんにユミンちゃん、おかえりなさい」
「「ただいま帰りました」」
「あら、アイザックさんもおかえりなさい」
「、、、ただいま戻りました。とりあえず移動しませんか」
すっかりついでの様に扱われているアイザックも見慣れたものだ。
リビングに行くとみんな揃っていた。
「さあ、席について」
「「「はい」」」
そこからは豪華な食事が始まった。
ゆっくり食事を堪能し、食後はリビングに移動する。
ほっこりしようとしたらカイザーとランデクが寄ってきた。
「お前、学園本当に通ってるのか?全然見かけないぞ。どうせ、見窄らしい格好で居るんだろ」
前より生意気になっている。
「あんまり行ってないかな」
「そんなんじゃ次の学年に上がれないぞ」
馬鹿な奴だ。
「飛び級で一発合格したから春まで行かないよ。一般常識の上級さえ受かれば中学3年まで終了かな」
「まあ、流石はSクラスね。ククルちゃん頭も良いし、剣術、魔術も十分ですものね。それに比べてカイザーは。貴女ではククルちゃんの足元にもおよばなくてよ。少しは相手の実力を測れる様にならなくては貴族社会ではやっていけませんよ」
ナタリア様の横槍にすっかり撃ち抜かれたカイザーは項垂れている。
タニットさん達大人は見て見ぬ振りだ。
「そう言えば最近はユミンちゃんにも負ける事があるみたいね。しっかり精進しなさい」
「ゔ、わかりました」
お馬鹿なカイザーはナタリア様によって大人しくさせられた。
しかし、ユミンに負けるとはカイザーが弱いのかユミンが凄いのか。
大したものだと思う。
そう言えばとヤルバルト様が話しかけてきた。
「新しいダンジョンが出来たそうだね。暖かくなったら一度潜りに行こうかと思ってるんだ」
「そうなんですね。沢山の人数でくるのですか?」
「いつも一緒に潜っているメンバーだから5人かな」
「来たら教えてくださいね。そうだ、よっちゃん紹介しときます」
伝書鳥の件をみんなに伝えて紹介する。
よっちゃんは沢山人間がいる事にちょっとびっくりしたみたいで私の肩から離れない。
楽しく時間は過ぎていった。
今日はワグリアナにお泊まりして明日の午前中にお家に帰る。
後数日で夜会が開かれる。
おじいちゃんが張り切ってドレスを準備しているみたいなので今年もそれをきて出席だ。
社交シーズンが終わる頃にはダンジョンの事もみんなに広がっているだろう。
急ピッチでダンジョン街の住人選出をしなくてはならない。
ある程度まではマーサスが絞り込んでくれるからまあ大丈夫だとは思うけど。
翌朝、朝食を頂いてお家に帰った。
手紙が届いていたので中を確認したら、ポーションの買取をしてくれているノアノアのギルマスからだった。
どうやらヤンヤンに行ってからもそこまで引き取りに来るみたいで納品量も変わらずお願いするとの事だ。
引っ越しの時期をお知らせしていたので可能なら来月2ヶ月分、納品して欲しいとか。
そのかわり引っ越し月は納品無しで良いとの事。
一月で倍の量を準備するのは難しいので再来月の納品量を倍にして貰い、翌月をなしにして欲しいと返事しておいた。
可愛いドレスに身を包み、おじいちゃんに連れられて王城へとやってきた。
アイザックと合流する迄は大人しくおじいちゃんの側にいる。
陛下が到着し、夜会が始まる。
最初に新しいダンジョンの報告がされ、来月中に公開すると宣言があった。
おじいちゃん曰く、普段は面倒がって夜会に来ないギルマス達が今年はダンジョンの情報が欲しいのか沢山集まって来ているとか。
どおりで人が多いと思ったのだ。
陛下の挨拶と乾杯が終わる頃にはアイザックがこちらに来てくれた。
「ククル、お待たせ」
「あっ、アイザックだ」
それからはおじいちゃん、アイザックと共に陛下に挨拶に行った。
「おっ、来たか。丁度良かった。ルーズベルト公爵、挨拶は承った。コイツらに話があるから後程、時間を貰うぞ」
「畏まりました」
ダックの事だから碌でもないに決まってる。
私も渋々、了解して会場に戻った。
おじいちゃんと別れてアイザックと食事を楽しむ。
「ククルちゃんこんばんは」
「サラさん、こんばんは。こちらまで来てたのですね」
「そうよ、流石にダンジョンの発表があるのに私がこないのもね」
確かに今回のダンジョンについてはサラさんが色々式を取っているのだから当然と言えば当然だ。
今回、ほぼ全ギルマスが王都に来ているそうで明後日、ギルマス会議が行われるらしい。
アイザックも出席すると言っていたから情報はもらえるだろう。
暫くサラさんと話をしていたらまた、声をかけられる。
「おう、アイザックじゃないか」
誰かと思い顔を見るとノアノアのギルマスだった。
「マルセラ殿、ご無沙汰です」
「久しぶりだな。いつも助かってるぞ、お前のとこの坊主によろしく言っといてくれ」
ああ、この人私の事に気づいてないのか。
アイザックがチラッとこちらを見たので頷くと前に押し出された。
「こんばんは」
「ん?こんばんはぁ?」
「この格好じゃわかんない?そう言えば昨日、納品の事で手紙出したとこだよ。来月に倍量は難しいから再来月にして欲しいって書いたけどそれでも大丈夫?」
「あー、お前あの坊主か。そっちが本当だな。分からんだろ、普通は」
漸く気づいてくれたので改めて挨拶し、ついでにポーションの件も話をまとめておいた。
その後、ダックに呼ばれたので近衛騎士についていく事になった。
「あらあら、ククルちゃんにユミンちゃん、おかえりなさい」
「「ただいま帰りました」」
「あら、アイザックさんもおかえりなさい」
「、、、ただいま戻りました。とりあえず移動しませんか」
すっかりついでの様に扱われているアイザックも見慣れたものだ。
リビングに行くとみんな揃っていた。
「さあ、席について」
「「「はい」」」
そこからは豪華な食事が始まった。
ゆっくり食事を堪能し、食後はリビングに移動する。
ほっこりしようとしたらカイザーとランデクが寄ってきた。
「お前、学園本当に通ってるのか?全然見かけないぞ。どうせ、見窄らしい格好で居るんだろ」
前より生意気になっている。
「あんまり行ってないかな」
「そんなんじゃ次の学年に上がれないぞ」
馬鹿な奴だ。
「飛び級で一発合格したから春まで行かないよ。一般常識の上級さえ受かれば中学3年まで終了かな」
「まあ、流石はSクラスね。ククルちゃん頭も良いし、剣術、魔術も十分ですものね。それに比べてカイザーは。貴女ではククルちゃんの足元にもおよばなくてよ。少しは相手の実力を測れる様にならなくては貴族社会ではやっていけませんよ」
ナタリア様の横槍にすっかり撃ち抜かれたカイザーは項垂れている。
タニットさん達大人は見て見ぬ振りだ。
「そう言えば最近はユミンちゃんにも負ける事があるみたいね。しっかり精進しなさい」
「ゔ、わかりました」
お馬鹿なカイザーはナタリア様によって大人しくさせられた。
しかし、ユミンに負けるとはカイザーが弱いのかユミンが凄いのか。
大したものだと思う。
そう言えばとヤルバルト様が話しかけてきた。
「新しいダンジョンが出来たそうだね。暖かくなったら一度潜りに行こうかと思ってるんだ」
「そうなんですね。沢山の人数でくるのですか?」
「いつも一緒に潜っているメンバーだから5人かな」
「来たら教えてくださいね。そうだ、よっちゃん紹介しときます」
伝書鳥の件をみんなに伝えて紹介する。
よっちゃんは沢山人間がいる事にちょっとびっくりしたみたいで私の肩から離れない。
楽しく時間は過ぎていった。
今日はワグリアナにお泊まりして明日の午前中にお家に帰る。
後数日で夜会が開かれる。
おじいちゃんが張り切ってドレスを準備しているみたいなので今年もそれをきて出席だ。
社交シーズンが終わる頃にはダンジョンの事もみんなに広がっているだろう。
急ピッチでダンジョン街の住人選出をしなくてはならない。
ある程度まではマーサスが絞り込んでくれるからまあ大丈夫だとは思うけど。
翌朝、朝食を頂いてお家に帰った。
手紙が届いていたので中を確認したら、ポーションの買取をしてくれているノアノアのギルマスからだった。
どうやらヤンヤンに行ってからもそこまで引き取りに来るみたいで納品量も変わらずお願いするとの事だ。
引っ越しの時期をお知らせしていたので可能なら来月2ヶ月分、納品して欲しいとか。
そのかわり引っ越し月は納品無しで良いとの事。
一月で倍の量を準備するのは難しいので再来月の納品量を倍にして貰い、翌月をなしにして欲しいと返事しておいた。
可愛いドレスに身を包み、おじいちゃんに連れられて王城へとやってきた。
アイザックと合流する迄は大人しくおじいちゃんの側にいる。
陛下が到着し、夜会が始まる。
最初に新しいダンジョンの報告がされ、来月中に公開すると宣言があった。
おじいちゃん曰く、普段は面倒がって夜会に来ないギルマス達が今年はダンジョンの情報が欲しいのか沢山集まって来ているとか。
どおりで人が多いと思ったのだ。
陛下の挨拶と乾杯が終わる頃にはアイザックがこちらに来てくれた。
「ククル、お待たせ」
「あっ、アイザックだ」
それからはおじいちゃん、アイザックと共に陛下に挨拶に行った。
「おっ、来たか。丁度良かった。ルーズベルト公爵、挨拶は承った。コイツらに話があるから後程、時間を貰うぞ」
「畏まりました」
ダックの事だから碌でもないに決まってる。
私も渋々、了解して会場に戻った。
おじいちゃんと別れてアイザックと食事を楽しむ。
「ククルちゃんこんばんは」
「サラさん、こんばんは。こちらまで来てたのですね」
「そうよ、流石にダンジョンの発表があるのに私がこないのもね」
確かに今回のダンジョンについてはサラさんが色々式を取っているのだから当然と言えば当然だ。
今回、ほぼ全ギルマスが王都に来ているそうで明後日、ギルマス会議が行われるらしい。
アイザックも出席すると言っていたから情報はもらえるだろう。
暫くサラさんと話をしていたらまた、声をかけられる。
「おう、アイザックじゃないか」
誰かと思い顔を見るとノアノアのギルマスだった。
「マルセラ殿、ご無沙汰です」
「久しぶりだな。いつも助かってるぞ、お前のとこの坊主によろしく言っといてくれ」
ああ、この人私の事に気づいてないのか。
アイザックがチラッとこちらを見たので頷くと前に押し出された。
「こんばんは」
「ん?こんばんはぁ?」
「この格好じゃわかんない?そう言えば昨日、納品の事で手紙出したとこだよ。来月に倍量は難しいから再来月にして欲しいって書いたけどそれでも大丈夫?」
「あー、お前あの坊主か。そっちが本当だな。分からんだろ、普通は」
漸く気づいてくれたので改めて挨拶し、ついでにポーションの件も話をまとめておいた。
その後、ダックに呼ばれたので近衛騎士についていく事になった。
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