転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん

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新たな挑戦へ

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「アイザック、どうしよう?」
「あー、好きにしたら良いけどいつもとはちょっと違うな。これでもテイム出来そうか?」
魔力的に簡単だけどなんだか可哀想に思う。
「翠、この子どうしたいって?」
#お腹空いたって#
なんだ、それわ。
とりあえず収納からナッツを出して手のひらにのせ、伝書鳥の方に近づけると翠に捕まってる割には首を伸ばしてきた。
「一緒に来るならこれあげるよ」
首をキョロキョロさせて傾き、思案している様だ。
#ご飯が貰えるならくるって#
翠から返事を聞き、とりあえずテイムする。
額に光が集まった。
#本当にご飯くれるの?#
「あげるからもう一つお願いきいて。あなたの仲間で一緒に来てくれる子を呼んできてほしいの」
#いいよ。沢山いるの?#
「5匹位かな」
#了解、呼ぶわね#
鳥が綺麗な囀りで仲間を呼んだ。
ちなみにこの子の名前は一号で男の子だ。
暫くしたら雌が一匹と雄が三匹寄ってきた。
順番にテイムしてナッツをあげる。
一連の流れを見ていた3人の内、アイザックは慣れたものでその辺に腰掛けてみている。
ハナとユミンは物珍しいのかコッチをガン見だ。
五匹ともテイムが終わり、雌にはヤナと後の雄は二号から四号まで名付けた。
「終わったよ。この子が一号のいっちゃん、二号のにーちゃん、さんちゃんによんちゃんて、雌がヤナちゃんね」
「ハイハイ、目的達成だな。とりあえず今日はここで野営するか」
そのまま、ここで今日の日程が終了となった。

テントを張って中でご飯が食べれる様にする。
二泊くらいならとハナが沢山料理を作ってくれたので収納から取り出して夕食に食べることにした。
明日はもう少し森を進み、薬草の採取をする事にした。

朝ご飯を済ませて森を進む。
暫く行くと小さな村を見つけた。
「アイザック、ここにはきた事あるの?」
「いや、初めてだな。とりあえず行ってみるか」
のんびりとした感じの村で一応入口に見張りの様な人が立っているが挨拶したらすんなり入れてもらえた。

小さな食堂の様な店があったのでとりあえずそこに入り、お昼ご飯にする。
「冒険者かい?珍しいね村に客が来るのも。何にもないけどゆっくりしていきな」
おばちゃんが注文を取りがてら話しかけてきた。
「ありがとうございます」
愛想を振りまいておく。
周りを見るとどうやらここは夜、酒場みたいで今の時間はあまりお客さんも居ない。
私たち以外には二組だけだ。
しばらくしたらおすすめの定食が出てきたので食べる事にした。
ほっこりした味付けでとても満足できた。
その後は村の雑貨屋さんに行き、珍しいものがないか探してみた。
この村の特産で焼き物のカトラーを見つけたので購入する。
持ち手のところに草花の絵付けがしてありとても可愛らしい。
ユミンも気に入った様でお揃いで買い揃えた。
数時間で村を一周出来たが宿らしいところが無かったので野営出来るところまで移動する事になり、村をあとにする。
見張りの人に挨拶し、森の中へと進んだ。
日が傾くまでに目的地に到着したのでテントを準備していく。
ユミンとハナが夕食の準備をしてくれているのでアイザックと馬の世話をし、ガル達を遊ばせる。
今晩もガルとファルで見張りをしてくれるので食後はゆっくり休憩した。
明日、王都に戻ったらドルフさんに連絡して伝書鳥を見てもらう。
テイムしたので鳥籠に入れる必要も無く今はその辺で餌を突いている。
ご機嫌に鳥達を見ていたらご飯に呼ばれたのでテントに戻った。
「アイザック、王都に帰ったらドルフさんのところに報告行かなきゃ」
「そうだな。明日帰ってから一度連絡したらどうだ?」
「そうするね」
出掛ける前はモヤモヤしてたのもすっかり忘れてご機嫌にしていたらアイザックにははしゃぎすぎない様に注意された。
今回、さほど休養も取らずに出歩いているので体調を崩さないか心配らしい。
最近、少し丈夫になったらか大丈夫と自信満々に答えておいた。

翌日は一気に王都まで走り、お昼前には到着した。
お家に帰ったらとりあえずドルフさんに手紙を書いて届けてもらう。

あと1週間で今年も終わる。
明日はドルフさんのところに行って明後日はポーションの最終納品。
ポーションについては引っ越し後の取引について一度話し合いをしなくてはならない。
年が明けたら本格的に忙しくなる。
年内の残った時間は好きな事をしてゆっくり過ごすことにしたのだ。
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