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新たな挑戦へ
144.
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午後からも馬を走らせ、夕方漸くヤンヤンにたどり着いた。
とりあえずギルドらしき建物に向かい中に入ると数人、人がいた。
「お疲れ様です。マーサス様」
「おう、待たせたな。ククルコイツがここのギルマス予定のサラだ」
「初めてましてサラですぅ?」
「あ、サラさんだ。お久しぶりです」
「あら、ククルちゃんじゃないの。久しぶりね。少し大きくなったかしら。あら、アイザックさんも一緒ね。」
「ご無沙汰してます」
「なんだ、お前ら知り合いか」
マーサスにサラさんとの事を少し説明し、それなら紹介の必要はないなとの事になり、とりあえず今日はこのまま解散という事になった。
明日は朝から今後のスケジュールについて打合せし、その後はダンジョンの場所確認に向かう事になった。
ギルドの中には職員用の居住スペースがあるのでそこで各々泊まることになってる。
私はアイザックと同室、ハナは1人で使って貰う事にした。
私たちは3人で夕食を済ませ、ハナが下がった後、部屋に結界をはり調合をする。
「サラさんがギルマスなら安心だね。また、色々教えて貰えるかな」
「彼女なら大丈夫じゃないか。よかったな」
フレフレの街で出会ってから1年以上経ってるけど覚えてくれたのが嬉しい。
サラさんのおかげで調合の腕はグンと上がった。
登録を進めてくれてその後はスムーズにポーションを卸せる様になった。
あの人なら信頼できるからありがたい。
良い気分のままで就寝した。
「「おはようございます」」
「おう、それじゃ打合せにするか」
先ずは今後のスケジュールについて報告する。
と、言っても私は座っているだけでマーサスが主に進めている。
今は建物を囲む様に魔物避けの結界石が設置されていて街の規模に合わせて動かすらしい。
街の城壁が出来たら壁に魔法陣を組み込み、そこに魔石を組み込んで起動させるとか。
壁の維持やメンテナンスが街の責任者のお仕事となるらしい。
居住する人がどの程度になるか分からないから街の大きさが決まるには暫くかかるとの事。
壁そのものは土魔法で作るからすぐに完成するとか。
どうせなら壁を作ってみたいと思ってしまった。
「じゃあ、まとめるぞ。先ずはもう既にギルドは仕上がっている。ギルマスがサラ、サブマスについてはまだ調整中だがネクネクのサブマスでマイクという奴に来てもらう予定だ。次に薬師ギルドだが今から建設し、出来上がる頃までにマスターを決めて紹介する段取りになっている。この街には古代薬の研究室が設置されるからギルドというよりはそちらとの連携の為の機関になると思う。他の商業施設については領主のルーズベルト公爵が現在調整中だ。何か質問はあるか?」
サラさんが手を上げた。
「ここは第七領管轄なのはわかりました。代表者の選定は終わってるのかしら。」
「ああ、サラに説明するのを忘れてたな。ここの研究室長が兼任する事になっている。だな、ククル」
「はい、研究室の責任者で代表のククルです。改めてよろしくお願いします」
「この子が未成年のうちは俺が代理を努める。アイザックだ。よろしくお願いします」
「あら、そうなのね。色々聞きたいけど今は良いわ。なら安心ね。了解よ」
サラさんに付いてきた職員はビックリしているが特に何も言わないので今はほっとく事にした。
午後からはダンジョンの場所を確認に行くが時間があるので一旦、解散となる。
私達は新しい住居を見に行く事にした。
「今のお家より広いね」
「公爵が張り切ってたからな」
「ククル様、お部屋を確認されてはどうですか」
先ずは一階から。広めのエントランスで一番手前が応接室だ。
その横がサロンで隣がリビングになっている。
客間が2つあり、一番奥がキッチンと言うか厨房だ。
サロン側に庭があり、そのまま建物の裏手まで続いている。
2階に上がると執務室があり、大きめの私室、寝室の続き間に私室、寝室、調合室の続き間がある。アイザックと私の部屋だ。
「凄い調合室。色々グレードアップしてるよ」
間違いなく叔父さんに準備してもらったのだろう。
あれこれ触って試したいけどそこまで時間も無いので3階を見に行く。
ここは使用人の居住スペースになっていた。
大型の家具は既に設置されている。
細かい物は生成する予定だ。
次に庭に出て温室の場所や畑のスペースを確認。
一応、表からは見えないところに設置する予定でかなりのスペースが確保されてる。
次に来る時にゴーレムズを連れてきて作業してもらう予定になっている。
一旦、家の敷地から出て隣の研究室に向かった。
「ドルフさんこっちに居たんですね」
「やあ、家の方はどうだった」
そこからは一緒に研究室内を見て回った。
私用の執務室と調合室はしっかりとした広さでかなり使い勝手が良さそうだ。
「なんでもキアン教授に頼んで揃えたとか。かの教授は機材に関してはかなりのこだわりがある方だから良いものばかりが揃っている。正直僕もこっちに来たい位だ」
どうりで見たことあると思った。
さっき見てきた家の調合室と雰囲気が似ているからだ。
しっかり中を確認し、ギルドに戻る事にした。
とりあえずギルドらしき建物に向かい中に入ると数人、人がいた。
「お疲れ様です。マーサス様」
「おう、待たせたな。ククルコイツがここのギルマス予定のサラだ」
「初めてましてサラですぅ?」
「あ、サラさんだ。お久しぶりです」
「あら、ククルちゃんじゃないの。久しぶりね。少し大きくなったかしら。あら、アイザックさんも一緒ね。」
「ご無沙汰してます」
「なんだ、お前ら知り合いか」
マーサスにサラさんとの事を少し説明し、それなら紹介の必要はないなとの事になり、とりあえず今日はこのまま解散という事になった。
明日は朝から今後のスケジュールについて打合せし、その後はダンジョンの場所確認に向かう事になった。
ギルドの中には職員用の居住スペースがあるのでそこで各々泊まることになってる。
私はアイザックと同室、ハナは1人で使って貰う事にした。
私たちは3人で夕食を済ませ、ハナが下がった後、部屋に結界をはり調合をする。
「サラさんがギルマスなら安心だね。また、色々教えて貰えるかな」
「彼女なら大丈夫じゃないか。よかったな」
フレフレの街で出会ってから1年以上経ってるけど覚えてくれたのが嬉しい。
サラさんのおかげで調合の腕はグンと上がった。
登録を進めてくれてその後はスムーズにポーションを卸せる様になった。
あの人なら信頼できるからありがたい。
良い気分のままで就寝した。
「「おはようございます」」
「おう、それじゃ打合せにするか」
先ずは今後のスケジュールについて報告する。
と、言っても私は座っているだけでマーサスが主に進めている。
今は建物を囲む様に魔物避けの結界石が設置されていて街の規模に合わせて動かすらしい。
街の城壁が出来たら壁に魔法陣を組み込み、そこに魔石を組み込んで起動させるとか。
壁の維持やメンテナンスが街の責任者のお仕事となるらしい。
居住する人がどの程度になるか分からないから街の大きさが決まるには暫くかかるとの事。
壁そのものは土魔法で作るからすぐに完成するとか。
どうせなら壁を作ってみたいと思ってしまった。
「じゃあ、まとめるぞ。先ずはもう既にギルドは仕上がっている。ギルマスがサラ、サブマスについてはまだ調整中だがネクネクのサブマスでマイクという奴に来てもらう予定だ。次に薬師ギルドだが今から建設し、出来上がる頃までにマスターを決めて紹介する段取りになっている。この街には古代薬の研究室が設置されるからギルドというよりはそちらとの連携の為の機関になると思う。他の商業施設については領主のルーズベルト公爵が現在調整中だ。何か質問はあるか?」
サラさんが手を上げた。
「ここは第七領管轄なのはわかりました。代表者の選定は終わってるのかしら。」
「ああ、サラに説明するのを忘れてたな。ここの研究室長が兼任する事になっている。だな、ククル」
「はい、研究室の責任者で代表のククルです。改めてよろしくお願いします」
「この子が未成年のうちは俺が代理を努める。アイザックだ。よろしくお願いします」
「あら、そうなのね。色々聞きたいけど今は良いわ。なら安心ね。了解よ」
サラさんに付いてきた職員はビックリしているが特に何も言わないので今はほっとく事にした。
午後からはダンジョンの場所を確認に行くが時間があるので一旦、解散となる。
私達は新しい住居を見に行く事にした。
「今のお家より広いね」
「公爵が張り切ってたからな」
「ククル様、お部屋を確認されてはどうですか」
先ずは一階から。広めのエントランスで一番手前が応接室だ。
その横がサロンで隣がリビングになっている。
客間が2つあり、一番奥がキッチンと言うか厨房だ。
サロン側に庭があり、そのまま建物の裏手まで続いている。
2階に上がると執務室があり、大きめの私室、寝室の続き間に私室、寝室、調合室の続き間がある。アイザックと私の部屋だ。
「凄い調合室。色々グレードアップしてるよ」
間違いなく叔父さんに準備してもらったのだろう。
あれこれ触って試したいけどそこまで時間も無いので3階を見に行く。
ここは使用人の居住スペースになっていた。
大型の家具は既に設置されている。
細かい物は生成する予定だ。
次に庭に出て温室の場所や畑のスペースを確認。
一応、表からは見えないところに設置する予定でかなりのスペースが確保されてる。
次に来る時にゴーレムズを連れてきて作業してもらう予定になっている。
一旦、家の敷地から出て隣の研究室に向かった。
「ドルフさんこっちに居たんですね」
「やあ、家の方はどうだった」
そこからは一緒に研究室内を見て回った。
私用の執務室と調合室はしっかりとした広さでかなり使い勝手が良さそうだ。
「なんでもキアン教授に頼んで揃えたとか。かの教授は機材に関してはかなりのこだわりがある方だから良いものばかりが揃っている。正直僕もこっちに来たい位だ」
どうりで見たことあると思った。
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