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王都
127.
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あれからアイザックが迎えに来てくれたので再度ダックから事情を説明してもらう。
諦めた様で手短に予定を相談し、拠点に帰宅した。
「そうだ、あのねスライムの卵がそろそろ孵りそうなの」
実はここ数日、急に石の色が薄くなった。
従魔のスライム達がもうすぐだよと教えてくれる。
「そうか、楽しみだな」
なんやかんやでアイザックも気には留めてくれてる。
「うん、待ち遠しいんだ」
プル曰く、数日中には生まれるらしい。
早く会いたいなと今日も魔力を与えた。
それから数日が過ぎた。
いつもの様に魔力を与えようとしたら石がガタガタを動きだす。
やがてシルバーに輝いたスライムが誕生した。
「うわぁ、かわいい。あれ?最初から額に契約紋がある?」
どうやら、私の魔力で育ったから最初から従魔扱いになっているようだ。
「あなたの名前はストーンよ。よろしくね」
ぴょんと跳ねて返事をくれたようだ。
それからアイザック、ハナ、ユミンを呼んでストーンを紹介する。
どうやら恥ずかしいらしくポケットの中に隠れた。
生まれたばかりでまだ上手く念話が使えないみたいでしばらく誰かの通訳が必要だけどとにかく仲良くしてくれるならそれでよしとする。
その日のうちに叔父さんにはスライムが孵った事を手紙で知らせた。
ストーンのステータスを除くと調合スキルは持っているみたいで何が出来るのか楽しみだ。
翌日、叔父さんが今から家に来たいとの知らせがあった。
アイザックに相談すると好きにしたら良いとの事で早速お招きする事にした。
「こんにちは」
「おお、あ、こんにちは。急で済まないな」
それ程、ストーンが見たかった様で食い入り気味にのぞき込んでいる。
「ほう、初めてみるスライムだな。触ってみても良いか」
「本人が嫌がらないなら大丈夫ですよ」
叔父さんはそっと手をだしストーンの様子を伺う。
ピョンとその手にストーンは飛び乗った。
「おおっ」
叔父さんは嬉しそうにストーンを観察している。
しばらくしてストーンを離してくれた。
「ありがとう」
「いえ、どういたしまして」
今回、何冊かの本を持って来てくれていて主には古代薬についてだった。
叔父さんがなぜ?と思ったのだが古代薬の研究は学校でも行われているらしく、城と情報が共有されているとか。叔父さんは責任者でもある為ある程度の情報が報告されている見たい。
「まあ、参考にしてみてくれ。今日は貴重な時間をありがとう」
先程のストーンとの対面をカケラにも見せず叔父さんは帰って行った。
それから試験の勉強と古代薬の研究に没頭した。
時々、王城に出向き素材をわけて貰ったり、研究の進捗を報告したりと色々忙しくしている。
とうとう夜会の日がやってきた。
とりあえず隣国からの報酬を受け取りその後着替えて参加となる。
王城には身支度の手伝いにハナとユミンも同行した。
どうやら受け取りは応接室で行われる様で今は他の方々が到着するのを待っている。
諦めた様で手短に予定を相談し、拠点に帰宅した。
「そうだ、あのねスライムの卵がそろそろ孵りそうなの」
実はここ数日、急に石の色が薄くなった。
従魔のスライム達がもうすぐだよと教えてくれる。
「そうか、楽しみだな」
なんやかんやでアイザックも気には留めてくれてる。
「うん、待ち遠しいんだ」
プル曰く、数日中には生まれるらしい。
早く会いたいなと今日も魔力を与えた。
それから数日が過ぎた。
いつもの様に魔力を与えようとしたら石がガタガタを動きだす。
やがてシルバーに輝いたスライムが誕生した。
「うわぁ、かわいい。あれ?最初から額に契約紋がある?」
どうやら、私の魔力で育ったから最初から従魔扱いになっているようだ。
「あなたの名前はストーンよ。よろしくね」
ぴょんと跳ねて返事をくれたようだ。
それからアイザック、ハナ、ユミンを呼んでストーンを紹介する。
どうやら恥ずかしいらしくポケットの中に隠れた。
生まれたばかりでまだ上手く念話が使えないみたいでしばらく誰かの通訳が必要だけどとにかく仲良くしてくれるならそれでよしとする。
その日のうちに叔父さんにはスライムが孵った事を手紙で知らせた。
ストーンのステータスを除くと調合スキルは持っているみたいで何が出来るのか楽しみだ。
翌日、叔父さんが今から家に来たいとの知らせがあった。
アイザックに相談すると好きにしたら良いとの事で早速お招きする事にした。
「こんにちは」
「おお、あ、こんにちは。急で済まないな」
それ程、ストーンが見たかった様で食い入り気味にのぞき込んでいる。
「ほう、初めてみるスライムだな。触ってみても良いか」
「本人が嫌がらないなら大丈夫ですよ」
叔父さんはそっと手をだしストーンの様子を伺う。
ピョンとその手にストーンは飛び乗った。
「おおっ」
叔父さんは嬉しそうにストーンを観察している。
しばらくしてストーンを離してくれた。
「ありがとう」
「いえ、どういたしまして」
今回、何冊かの本を持って来てくれていて主には古代薬についてだった。
叔父さんがなぜ?と思ったのだが古代薬の研究は学校でも行われているらしく、城と情報が共有されているとか。叔父さんは責任者でもある為ある程度の情報が報告されている見たい。
「まあ、参考にしてみてくれ。今日は貴重な時間をありがとう」
先程のストーンとの対面をカケラにも見せず叔父さんは帰って行った。
それから試験の勉強と古代薬の研究に没頭した。
時々、王城に出向き素材をわけて貰ったり、研究の進捗を報告したりと色々忙しくしている。
とうとう夜会の日がやってきた。
とりあえず隣国からの報酬を受け取りその後着替えて参加となる。
王城には身支度の手伝いにハナとユミンも同行した。
どうやら受け取りは応接室で行われる様で今は他の方々が到着するのを待っている。
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