127 / 207
王都
127.
しおりを挟む
あれからアイザックが迎えに来てくれたので再度ダックから事情を説明してもらう。
諦めた様で手短に予定を相談し、拠点に帰宅した。
「そうだ、あのねスライムの卵がそろそろ孵りそうなの」
実はここ数日、急に石の色が薄くなった。
従魔のスライム達がもうすぐだよと教えてくれる。
「そうか、楽しみだな」
なんやかんやでアイザックも気には留めてくれてる。
「うん、待ち遠しいんだ」
プル曰く、数日中には生まれるらしい。
早く会いたいなと今日も魔力を与えた。
それから数日が過ぎた。
いつもの様に魔力を与えようとしたら石がガタガタを動きだす。
やがてシルバーに輝いたスライムが誕生した。
「うわぁ、かわいい。あれ?最初から額に契約紋がある?」
どうやら、私の魔力で育ったから最初から従魔扱いになっているようだ。
「あなたの名前はストーンよ。よろしくね」
ぴょんと跳ねて返事をくれたようだ。
それからアイザック、ハナ、ユミンを呼んでストーンを紹介する。
どうやら恥ずかしいらしくポケットの中に隠れた。
生まれたばかりでまだ上手く念話が使えないみたいでしばらく誰かの通訳が必要だけどとにかく仲良くしてくれるならそれでよしとする。
その日のうちに叔父さんにはスライムが孵った事を手紙で知らせた。
ストーンのステータスを除くと調合スキルは持っているみたいで何が出来るのか楽しみだ。
翌日、叔父さんが今から家に来たいとの知らせがあった。
アイザックに相談すると好きにしたら良いとの事で早速お招きする事にした。
「こんにちは」
「おお、あ、こんにちは。急で済まないな」
それ程、ストーンが見たかった様で食い入り気味にのぞき込んでいる。
「ほう、初めてみるスライムだな。触ってみても良いか」
「本人が嫌がらないなら大丈夫ですよ」
叔父さんはそっと手をだしストーンの様子を伺う。
ピョンとその手にストーンは飛び乗った。
「おおっ」
叔父さんは嬉しそうにストーンを観察している。
しばらくしてストーンを離してくれた。
「ありがとう」
「いえ、どういたしまして」
今回、何冊かの本を持って来てくれていて主には古代薬についてだった。
叔父さんがなぜ?と思ったのだが古代薬の研究は学校でも行われているらしく、城と情報が共有されているとか。叔父さんは責任者でもある為ある程度の情報が報告されている見たい。
「まあ、参考にしてみてくれ。今日は貴重な時間をありがとう」
先程のストーンとの対面をカケラにも見せず叔父さんは帰って行った。
それから試験の勉強と古代薬の研究に没頭した。
時々、王城に出向き素材をわけて貰ったり、研究の進捗を報告したりと色々忙しくしている。
とうとう夜会の日がやってきた。
とりあえず隣国からの報酬を受け取りその後着替えて参加となる。
王城には身支度の手伝いにハナとユミンも同行した。
どうやら受け取りは応接室で行われる様で今は他の方々が到着するのを待っている。
諦めた様で手短に予定を相談し、拠点に帰宅した。
「そうだ、あのねスライムの卵がそろそろ孵りそうなの」
実はここ数日、急に石の色が薄くなった。
従魔のスライム達がもうすぐだよと教えてくれる。
「そうか、楽しみだな」
なんやかんやでアイザックも気には留めてくれてる。
「うん、待ち遠しいんだ」
プル曰く、数日中には生まれるらしい。
早く会いたいなと今日も魔力を与えた。
それから数日が過ぎた。
いつもの様に魔力を与えようとしたら石がガタガタを動きだす。
やがてシルバーに輝いたスライムが誕生した。
「うわぁ、かわいい。あれ?最初から額に契約紋がある?」
どうやら、私の魔力で育ったから最初から従魔扱いになっているようだ。
「あなたの名前はストーンよ。よろしくね」
ぴょんと跳ねて返事をくれたようだ。
それからアイザック、ハナ、ユミンを呼んでストーンを紹介する。
どうやら恥ずかしいらしくポケットの中に隠れた。
生まれたばかりでまだ上手く念話が使えないみたいでしばらく誰かの通訳が必要だけどとにかく仲良くしてくれるならそれでよしとする。
その日のうちに叔父さんにはスライムが孵った事を手紙で知らせた。
ストーンのステータスを除くと調合スキルは持っているみたいで何が出来るのか楽しみだ。
翌日、叔父さんが今から家に来たいとの知らせがあった。
アイザックに相談すると好きにしたら良いとの事で早速お招きする事にした。
「こんにちは」
「おお、あ、こんにちは。急で済まないな」
それ程、ストーンが見たかった様で食い入り気味にのぞき込んでいる。
「ほう、初めてみるスライムだな。触ってみても良いか」
「本人が嫌がらないなら大丈夫ですよ」
叔父さんはそっと手をだしストーンの様子を伺う。
ピョンとその手にストーンは飛び乗った。
「おおっ」
叔父さんは嬉しそうにストーンを観察している。
しばらくしてストーンを離してくれた。
「ありがとう」
「いえ、どういたしまして」
今回、何冊かの本を持って来てくれていて主には古代薬についてだった。
叔父さんがなぜ?と思ったのだが古代薬の研究は学校でも行われているらしく、城と情報が共有されているとか。叔父さんは責任者でもある為ある程度の情報が報告されている見たい。
「まあ、参考にしてみてくれ。今日は貴重な時間をありがとう」
先程のストーンとの対面をカケラにも見せず叔父さんは帰って行った。
それから試験の勉強と古代薬の研究に没頭した。
時々、王城に出向き素材をわけて貰ったり、研究の進捗を報告したりと色々忙しくしている。
とうとう夜会の日がやってきた。
とりあえず隣国からの報酬を受け取りその後着替えて参加となる。
王城には身支度の手伝いにハナとユミンも同行した。
どうやら受け取りは応接室で行われる様で今は他の方々が到着するのを待っている。
369
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
魔物の装蹄師はモフモフに囲まれて暮らしたい ~捨てられた狼を育てたら最強のフェンリルに。それでも俺は甘やかします~
うみ
ファンタジー
馬の装蹄師だった俺は火災事故から馬を救おうとして、命を落とした。
錬金術屋の息子として異世界に転生した俺は、「装蹄師」のスキルを授かる。
スキルを使えば、いつでもどこでも装蹄を作ることができたのだが……使い勝手が悪くお金も稼げないため、冒険者になった。
冒険者となった俺は、カメレオンに似たペットリザードと共に実家へ素材を納品しつつ、夢への資金をためていた。
俺の夢とは街の郊外に牧場を作り、動物や人に懐くモンスターに囲まれて暮らすこと。
ついに資金が集まる目途が立ち意気揚々と街へ向かっていた時、金髪のテイマーに蹴飛ばされ罵られた狼に似たモンスター「ワイルドウルフ」と出会う。
居ても立ってもいられなくなった俺は、金髪のテイマーからワイルドウルフを守り彼を新たな相棒に加える。
爪の欠けていたワイルドウルフのために装蹄師スキルで爪を作ったところ……途端にワイルドウルフが覚醒したんだ!
一週間の修行をするだけで、Eランクのワイルドウルフは最強のフェンリルにまで成長していたのだった。
でも、どれだけ獣魔が強くなろうが俺の夢は変わらない。
そう、モフモフたちに囲まれて暮らす牧場を作るんだ!
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる