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ダンジョン攻略 第5領〜第6領
104.
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今回のダンジョンはタワー型で上に50階まである。
一つのフロワーもそんなに大きくなく比較的攻略しやすい。
とりあえず25階までは1日5フロワーを目指す事にした。
「25階には宿やショップがあるんだ。」
「そうなの。何か珍しいものあるかな~。」
ククルは鼻歌混じりに歌いながら進む。
特にトラブルもなく本日の目標、5階のボス部屋についた。
ボス部屋に入るとガルとファルが影から飛び出してきた。
#わーい、やっと出れたぁ#
2匹が大暴れしたおかげでボス戦でも瞬殺だった。
「俺の出番は無しだな」
アイザックが苦笑いながらにアイテムを拾ってくれる。
今日はボス部屋をでたところの安全地帯でテントを張ることにした。
とりあえず夕食を済ませて今日集まった素材を確認する。
「この素材で何が作れるのかなぁ」
「今度王都に帰ったら生成の本でも買いに行くかい?」
「それが良いね。たのしみだなぁ」
ご機嫌のまま、その夜は就寝した。
翌日からも順調に進み5日目の夕方、25階のダンジョン村に到着した。
「とりあえず宿を探すか」
アイザックに連れられて村の中を歩く。
私位の子供は珍しいのかすれ違う人によく目線わ向けられた。
「二人部屋で3泊お願いします」
「いらっしゃいませ。畏まりました。朝と夕の食事は着いております。6時から7時までの間に食堂にお越しください。朝食は7時から8時まで、早い時間に必要なら前日の夕食時にお知らせください」
「わかりました。ありがとうございます」
部屋の鍵をもらい三階と言われた部屋までいく。
中に入るとシンプルだが清潔感のある作りだった。
「ふぁ、疲れた」
防具を脱いでベットにダイブする。
しばらくするとそのまま眠っていた。
「ククル、夕食食べに行くぞ」
辺りがすっかり暗くなった頃、アイザックに起こされた。
「んー、はぁーい」
渋々起き上がり半目のままでアイザックに続いて部屋を出る。
階段を降りようとしたら抱き上げられた。
「そのまま転がりそうだからな」
アイザックに笑われながら運ばれる。
食堂には他の宿泊客の姿もあるが気にせず奥のテーブルに陣取る。
「今日のメニューは煮込みハンバーグだよ」
美味しそうな匂いで漸く頭も覚醒し、目も開いた。
「わーいいただきます」
そこからはモリモリ一生懸命食べた。
半分位食べ進めるとお腹も膨れてきてスピードが落ちる。
「ボチボチお腹膨れたか?食べれない分は貰うぞ」
「もう、お腹一杯。後はお願いね」
残りをアイザックに食べてもらい私は食後の桃ジュースを飲む。
「「ごちそうさまでした。」」
店員さんにお礼をいって席を立った。
階段のところ迄行くと上から四人グループが降りてくる。
「おぅ、珍しいなちびっ子。頑張れよ」
通りすがりに声を掛けられたので愛想笑いする。
部屋に一旦戻りお風呂に向かう。
空いていたら使用中の札を掛け、1人でゆっくり湯船に浸かった。
「ふぁ、気持ち良いなぁ」
よくよく考えたら前世の時もお風呂に浸かっては声に出してたなぁ。
最近、夢も見なくなったし本当に魂が安定してきた様だ。
前世の事を振り返らない訳ではないが前程気にならない。
此方に来てからまだ1年も経ってないが随分と馴染んだものだ。
38年間生きていた記憶は確かに存在する。
だけどもここ最近の忙しさと楽しさにあまり気にも留めてない。
別に必死になって覚えていようとも思い返そうとも考えないけどふと心にポッカリ穴が空いた様な気持ちになる事がある。
みんながいるし寂しい訳ではないけどなんとも言い難い感傷に浸る時がある。
「はぁ、なんだかなぁ、、、」
何か不満がある訳でもないんだけどさ。
街に帰ったらネル様のところに遊びにいこおっと。
大分長いこと湯船にいたせいかすっかりのぼせてふらふら廊下に出ると隣でお風呂に入っていたアイザックが待っていた。
「お待たせ」
「今日は長風呂だったな。また、寝てたのか」
「寝てないよー。ちょっとボーっとしてただけ」
アイザックと揃って部屋に戻りそのままベッドに潜り込んだ。
余計な事を考えたせいかモヤモヤする。
今日はこのまま寝てしまうのがいいかと目を瞑った。
ククルが寝息を立てるのを横目に溜め息をつく。
#アイザックどうしましたか#
クロイスが心配そうに覗き込む。
「いや、ククルの様子が少しおかしかったから気になって。」
#そうですね。少し気にはなりますが#
「この感じは久しぶりだが一緒に旅を始めた頃はよくあったんだ。大丈夫だと良いけど」
起きていてもする事のないアイザックもベットに横になり眼を閉じた。
一つのフロワーもそんなに大きくなく比較的攻略しやすい。
とりあえず25階までは1日5フロワーを目指す事にした。
「25階には宿やショップがあるんだ。」
「そうなの。何か珍しいものあるかな~。」
ククルは鼻歌混じりに歌いながら進む。
特にトラブルもなく本日の目標、5階のボス部屋についた。
ボス部屋に入るとガルとファルが影から飛び出してきた。
#わーい、やっと出れたぁ#
2匹が大暴れしたおかげでボス戦でも瞬殺だった。
「俺の出番は無しだな」
アイザックが苦笑いながらにアイテムを拾ってくれる。
今日はボス部屋をでたところの安全地帯でテントを張ることにした。
とりあえず夕食を済ませて今日集まった素材を確認する。
「この素材で何が作れるのかなぁ」
「今度王都に帰ったら生成の本でも買いに行くかい?」
「それが良いね。たのしみだなぁ」
ご機嫌のまま、その夜は就寝した。
翌日からも順調に進み5日目の夕方、25階のダンジョン村に到着した。
「とりあえず宿を探すか」
アイザックに連れられて村の中を歩く。
私位の子供は珍しいのかすれ違う人によく目線わ向けられた。
「二人部屋で3泊お願いします」
「いらっしゃいませ。畏まりました。朝と夕の食事は着いております。6時から7時までの間に食堂にお越しください。朝食は7時から8時まで、早い時間に必要なら前日の夕食時にお知らせください」
「わかりました。ありがとうございます」
部屋の鍵をもらい三階と言われた部屋までいく。
中に入るとシンプルだが清潔感のある作りだった。
「ふぁ、疲れた」
防具を脱いでベットにダイブする。
しばらくするとそのまま眠っていた。
「ククル、夕食食べに行くぞ」
辺りがすっかり暗くなった頃、アイザックに起こされた。
「んー、はぁーい」
渋々起き上がり半目のままでアイザックに続いて部屋を出る。
階段を降りようとしたら抱き上げられた。
「そのまま転がりそうだからな」
アイザックに笑われながら運ばれる。
食堂には他の宿泊客の姿もあるが気にせず奥のテーブルに陣取る。
「今日のメニューは煮込みハンバーグだよ」
美味しそうな匂いで漸く頭も覚醒し、目も開いた。
「わーいいただきます」
そこからはモリモリ一生懸命食べた。
半分位食べ進めるとお腹も膨れてきてスピードが落ちる。
「ボチボチお腹膨れたか?食べれない分は貰うぞ」
「もう、お腹一杯。後はお願いね」
残りをアイザックに食べてもらい私は食後の桃ジュースを飲む。
「「ごちそうさまでした。」」
店員さんにお礼をいって席を立った。
階段のところ迄行くと上から四人グループが降りてくる。
「おぅ、珍しいなちびっ子。頑張れよ」
通りすがりに声を掛けられたので愛想笑いする。
部屋に一旦戻りお風呂に向かう。
空いていたら使用中の札を掛け、1人でゆっくり湯船に浸かった。
「ふぁ、気持ち良いなぁ」
よくよく考えたら前世の時もお風呂に浸かっては声に出してたなぁ。
最近、夢も見なくなったし本当に魂が安定してきた様だ。
前世の事を振り返らない訳ではないが前程気にならない。
此方に来てからまだ1年も経ってないが随分と馴染んだものだ。
38年間生きていた記憶は確かに存在する。
だけどもここ最近の忙しさと楽しさにあまり気にも留めてない。
別に必死になって覚えていようとも思い返そうとも考えないけどふと心にポッカリ穴が空いた様な気持ちになる事がある。
みんながいるし寂しい訳ではないけどなんとも言い難い感傷に浸る時がある。
「はぁ、なんだかなぁ、、、」
何か不満がある訳でもないんだけどさ。
街に帰ったらネル様のところに遊びにいこおっと。
大分長いこと湯船にいたせいかすっかりのぼせてふらふら廊下に出ると隣でお風呂に入っていたアイザックが待っていた。
「お待たせ」
「今日は長風呂だったな。また、寝てたのか」
「寝てないよー。ちょっとボーっとしてただけ」
アイザックと揃って部屋に戻りそのままベッドに潜り込んだ。
余計な事を考えたせいかモヤモヤする。
今日はこのまま寝てしまうのがいいかと目を瞑った。
ククルが寝息を立てるのを横目に溜め息をつく。
#アイザックどうしましたか#
クロイスが心配そうに覗き込む。
「いや、ククルの様子が少しおかしかったから気になって。」
#そうですね。少し気にはなりますが#
「この感じは久しぶりだが一緒に旅を始めた頃はよくあったんだ。大丈夫だと良いけど」
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