79 / 202
ダンジョン攻略 第三領〜第四領
79.
しおりを挟む
食材ダンジョン攻略2日目、まずは3階からだ。
「今日もがんばるぞ」
テントを片付け気合いを入れて先に進んだ。
2階と同じで食材をドロップする魔物が中心である。
サクサク進んで次の階段をみつけた。
4階に行くと潮の香りがする。
「アイザック、見て見て海だよ」
思わず走り出そうとしたら首根っこをアイザックに掴まれた。
「こら、突っ込んだらだめだ。」
「はーい、早く行こうよ」
手を離してもらい、浮き足ながらも慎重に進む。
海岸に岩場、その向こうに洞窟の様な物が見える。
そちらにしか道が無いので進んだ。
魔物は海から魚が飛んできたり足元から出てきたりと気をつけて無いとぶつかりそうだ。
漸く洞窟らしき入口にたどり着いた。
壁に苔の様な物がついているので鑑定してみたらあおさだ。
「アイザック、この岩についてるの取る。食材だよ」
一声掛けて作業に没頭した。
結構な量が取れたので先に進む事にした。
洞窟に見えたのは入江になっていて奥に複雑に続いている。
そこでは蟹に似た魔物と遭遇した。
「ククル、硬いから剣では無理だぞ」
「多分、ここなら大丈夫」
そう言いながら関節を裏側から切りつけるとあっさり脚が落ちた。
素早く鑑定すると食用だ。
「アイザック、脚が食べれるよ。他も落とすね」
そこからはドロップするまで脚を集めた。蟹と同じで八本あり、大きなハサミが付いている。
止めに口から剣を刺すと眩しく光ドロップアイテムに変わる。
「あーっ、コレも美味しそう」
蟹味噌の様な物がドロップしたのでとりあえず回収して先に進んだ。
奥に進んで行くと階段が現れた。
次はボス戦だ。
5階に行くとボス部屋の扉のみとなっている。
中に入る前に昼食を済ませて休憩する。
「そろそろ行こうよ」
「随分楽しそうだな。」
「楽しいよ。食材が一杯だもん」
ここのボスは根菜やきのこの大群だった。
あっさり食材に変えて回収する。
こんな調子で8階まで進み無事に2日目は終了した。
ダンジョン内で野営する事にもすっかり慣れて今日もテントを広げる。
「アイザック、今日収穫した蟹食べようよ」
「あれが食べれるのか?」
「美味しい筈だよ。前にあったんだ。焼いても美味しいし湯がいても良いし、何作ろうかな」
一本が大人の脚位はあるのでボリューム満点だ。
今日のところは焼いて食べることにした。
「いただきまーす」
食べやすいよう焼く前にウィンドカッターで輪切りにしておいたので中がほじくりやすい。
「おっ、中々美味いなこれ。知らなかったぞ。」
アイザックのお口にもあったようで二人で無言で、食べる。
「はぁ、お腹いっぱい。ごちそうさま」
「あぁ、満足した。ククル、ごちそうさま」
「はーい、お粗末さまです」
たらふく蟹を食べて満足したので片付ける。
今日の調合を済ませてガルと戯れているといつの間にか寝てしまっていた。
翌日以降も攻略は順調で予定通り進んでる。
最下層のボスはなんとウニを投げつけてくる魔物だった。
「アイザック、そのトゲトゲ美味しいの」
「はあ?あれを食べるのか?とりあえず潰さない様に回収したら良いんだな」
「そうして。大好きなの。それ」
魔物を攻撃せずにひたすらウニを回収した。
大量に集まったのであっさりボスは倒す。
早くウニが食べたくてソワソワしているとアイザックに呆れられた。
「とりあえずここを出ようか」
「はーい、今日は何処で野営する?」
「そうだな、森に少し入ったところにするか」
その後外に出てシルバーに跨り森の中に移動する。
野営の準備をして夕食を作る。
今日は海鮮散らし寿司だ。わざわざ寿司飯を作り集めた素材で生食のいける物を一緒に乗せる。念の為、浄化はしておいた。
「アイザック、出来たよ。生で食べれるように浄化しといたから」
魚や貝を生で食べる習慣が無いのでびっくりしていたが私の作る物は信用しているみたいで食べ始めた。
「これ、中々美味いな」
お気にめした様でどんどん食べていく。
私も負けじと沢山食べた。
「明日、街まで移動して数日休養してから次のダンジョンを目指そうか。街までは1日もかからないから朝もゆっくりで良いぞ」
「次の街はなんて言うの?」
「カラカラの街だ。そこから馬で2日程でダンジョンに到着する。そこからすぐに第4領に入る事ができて一番近い街までが3日程でいけるぞ。そこの街がユイユイの街だ。そこから第4領のダンジョンまでが2日程でいけた筈だ」
「わかった。とりあえずカラカラだね。何か面白いものはある?」
「前にいった時がククルと出会う直前だ。アイツらがギルドにどうやって依頼の報告をしているか調べたいが構わないかい」
「大丈夫だよ。その人達いるのかな?」
「マーサスの話ではその時に受けていた依頼の報告をカラカラでしてその後、別の依頼を受けたみたいだ。その依頼の報告どきに捕まえようとしたが逃げられたと聞いている。」
成る程、逃げたとなるとカラカラにはいない確率が高い。その時の依頼料も本来ならアイザックも貰える筈で今はブルーバードの口座を凍結しているから本人がそこのギルドを訪ねたら本来の依頼料を貰えるとか。その手続きもついでにしたいとの事で全て了承した。
「今日もがんばるぞ」
テントを片付け気合いを入れて先に進んだ。
2階と同じで食材をドロップする魔物が中心である。
サクサク進んで次の階段をみつけた。
4階に行くと潮の香りがする。
「アイザック、見て見て海だよ」
思わず走り出そうとしたら首根っこをアイザックに掴まれた。
「こら、突っ込んだらだめだ。」
「はーい、早く行こうよ」
手を離してもらい、浮き足ながらも慎重に進む。
海岸に岩場、その向こうに洞窟の様な物が見える。
そちらにしか道が無いので進んだ。
魔物は海から魚が飛んできたり足元から出てきたりと気をつけて無いとぶつかりそうだ。
漸く洞窟らしき入口にたどり着いた。
壁に苔の様な物がついているので鑑定してみたらあおさだ。
「アイザック、この岩についてるの取る。食材だよ」
一声掛けて作業に没頭した。
結構な量が取れたので先に進む事にした。
洞窟に見えたのは入江になっていて奥に複雑に続いている。
そこでは蟹に似た魔物と遭遇した。
「ククル、硬いから剣では無理だぞ」
「多分、ここなら大丈夫」
そう言いながら関節を裏側から切りつけるとあっさり脚が落ちた。
素早く鑑定すると食用だ。
「アイザック、脚が食べれるよ。他も落とすね」
そこからはドロップするまで脚を集めた。蟹と同じで八本あり、大きなハサミが付いている。
止めに口から剣を刺すと眩しく光ドロップアイテムに変わる。
「あーっ、コレも美味しそう」
蟹味噌の様な物がドロップしたのでとりあえず回収して先に進んだ。
奥に進んで行くと階段が現れた。
次はボス戦だ。
5階に行くとボス部屋の扉のみとなっている。
中に入る前に昼食を済ませて休憩する。
「そろそろ行こうよ」
「随分楽しそうだな。」
「楽しいよ。食材が一杯だもん」
ここのボスは根菜やきのこの大群だった。
あっさり食材に変えて回収する。
こんな調子で8階まで進み無事に2日目は終了した。
ダンジョン内で野営する事にもすっかり慣れて今日もテントを広げる。
「アイザック、今日収穫した蟹食べようよ」
「あれが食べれるのか?」
「美味しい筈だよ。前にあったんだ。焼いても美味しいし湯がいても良いし、何作ろうかな」
一本が大人の脚位はあるのでボリューム満点だ。
今日のところは焼いて食べることにした。
「いただきまーす」
食べやすいよう焼く前にウィンドカッターで輪切りにしておいたので中がほじくりやすい。
「おっ、中々美味いなこれ。知らなかったぞ。」
アイザックのお口にもあったようで二人で無言で、食べる。
「はぁ、お腹いっぱい。ごちそうさま」
「あぁ、満足した。ククル、ごちそうさま」
「はーい、お粗末さまです」
たらふく蟹を食べて満足したので片付ける。
今日の調合を済ませてガルと戯れているといつの間にか寝てしまっていた。
翌日以降も攻略は順調で予定通り進んでる。
最下層のボスはなんとウニを投げつけてくる魔物だった。
「アイザック、そのトゲトゲ美味しいの」
「はあ?あれを食べるのか?とりあえず潰さない様に回収したら良いんだな」
「そうして。大好きなの。それ」
魔物を攻撃せずにひたすらウニを回収した。
大量に集まったのであっさりボスは倒す。
早くウニが食べたくてソワソワしているとアイザックに呆れられた。
「とりあえずここを出ようか」
「はーい、今日は何処で野営する?」
「そうだな、森に少し入ったところにするか」
その後外に出てシルバーに跨り森の中に移動する。
野営の準備をして夕食を作る。
今日は海鮮散らし寿司だ。わざわざ寿司飯を作り集めた素材で生食のいける物を一緒に乗せる。念の為、浄化はしておいた。
「アイザック、出来たよ。生で食べれるように浄化しといたから」
魚や貝を生で食べる習慣が無いのでびっくりしていたが私の作る物は信用しているみたいで食べ始めた。
「これ、中々美味いな」
お気にめした様でどんどん食べていく。
私も負けじと沢山食べた。
「明日、街まで移動して数日休養してから次のダンジョンを目指そうか。街までは1日もかからないから朝もゆっくりで良いぞ」
「次の街はなんて言うの?」
「カラカラの街だ。そこから馬で2日程でダンジョンに到着する。そこからすぐに第4領に入る事ができて一番近い街までが3日程でいけるぞ。そこの街がユイユイの街だ。そこから第4領のダンジョンまでが2日程でいけた筈だ」
「わかった。とりあえずカラカラだね。何か面白いものはある?」
「前にいった時がククルと出会う直前だ。アイツらがギルドにどうやって依頼の報告をしているか調べたいが構わないかい」
「大丈夫だよ。その人達いるのかな?」
「マーサスの話ではその時に受けていた依頼の報告をカラカラでしてその後、別の依頼を受けたみたいだ。その依頼の報告どきに捕まえようとしたが逃げられたと聞いている。」
成る程、逃げたとなるとカラカラにはいない確率が高い。その時の依頼料も本来ならアイザックも貰える筈で今はブルーバードの口座を凍結しているから本人がそこのギルドを訪ねたら本来の依頼料を貰えるとか。その手続きもついでにしたいとの事で全て了承した。
136
お気に入りに追加
2,353
あなたにおすすめの小説
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
七瀬美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる