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ダンジョン攻略 第一領
57.
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今日はお疲れでしょうとハナが夕食を作ってくれる事になった。
結構汗もかいたので先にお風呂にはいる。
この屋敷はお風呂が広いので嬉しいのだ。
食事が出来たとハナが呼びにきたのでリビングに向かい三人揃って食べた。
「ククル様は本当に何でもこなされますね。今日の訓練なんでその辺の冒険者では相手にもならないですよ」
ハナが手放しで褒めてくれる。
楽しく夕食を済ませて数日はゆっくりしようとアイザックに言われたのでそうする事にした。
その間に旅の日程をきめる。
先ずは第一領にあるダンジョンに向かうことにする。
王都から出てすぐに一つと第七領との境に一つ、そこから北に一つと合計三つのダンジョンが存在する。
王都からほど近い所は15階迄の小さなダンジョンだ。恐らく2日で攻略できるだろう。その後第七領との境にあるダンジョンを目指し先に街に寄るとか。アイザックが言うにはルーズベルト公爵が引退後滞在する予定の街らしく落ち着いたそこそこ賑わいのあるところらしい。
そこから北に行ったダンジョンは25階まで、街の近くのダンジョンは塔になっていて50階迄あるとか。
北のダンジョンを先に攻略して最後に塔のダンジョンを目指そうとの事になった。
今は11月の初旬、年内に王都に帰ってくる日程で出発する事になったのだ。
ハナに予定を伝え留守の間の家の守りとお休みを取る様に伝える。
外の警備の人にも日程を伝えておいた。
来週早々に出発する事となり、今は旅用のポーションやら食料やらの準備に追われている。
旅立ちの2日前の夜、グラマス夫妻が訪ねてきた。
「ククルさん、こんばんは。お久しぶりね」
「マリアント様、ご無沙汰しております」
この2人が夫婦とか美女と野獣だ。
応接室に案内して飲み物を片手に色々話をした。
調合室の話になると「見たいわ」とマリアント様のテンションが上がってしまい、案内すると中で大はしゃぎだ。
私が作った薬やポーションを鑑定しながらブツブツ言っている姿も美しい。
見惚れていると不意に話しかけられた。
「明後日からダンジョンに潜るそうね。薬の素材を採取するなら是非薬師ギルドに下ろして欲しいわ。貴女なら珍しいもの見つけてきそうだもの」
「はい、わかりました。先に薬師ギルドに伺いますね。」
「私を呼んでくれたら良いからお願いね」
マリアント様と約束し、2人は揃って帰っていった。
いよいよ旅立ちの朝、ハナが見送ってくれる。
元気に手を振りながら出発した。
王都内をゆっくり抜けて第一領にとびだした。
最初のダンジョンまでは馬で半日程でつく。近くに街があるのでそこで一泊して翌日の早朝からダンジョンに潜る予定だ。
夕方までにワラワラの街に到着した。
とりあえずギルドに向かい宿を紹介してもらう。
ギルドから宿に向かいながら屋台で夕食を購入した。
宿に着いたらとりあえずお風呂に入って夕食を済ませる。
「ククル、明日は早朝には出発しよう。上手く行けば1、2日で攻略出来ると思うぞ。妖精の仕掛けを見つけたら必ず声を掛けてから行動してくれ。まあ、いつ出くわすかもわからんがな」
前回は光の妖精だった。恐らくだか水、火、風、土、植物、闇、とあと6種は居るはずだ。貰ったペンダントは7個の石がはまる様になっていた。
残り16個のダンジョンで6種だといつになるかわからない。
とりあえず一つづつ攻略しつつ痕跡を探してみようと思う。
「わかった。じゃあ早目に寝るね」
今日は移動だけだったけど身体を休めるのは大事だ。気をつけないとすぐに熱が出るから要心に越したことはない。
ちゃっちゃとベットに入り就寝する事にした。
翌朝は陽がまだ上がりきらないなかダンジョンの入口に向かう。
シルバーとシッコクを影に入れて受付を済ませ中にはいる。
時間が早いせいか人も殆ど見かけない。
アイザックは攻略済との事で後をついていく事になった。
昼前に10階までたどり着いた。ここで少し早いがお昼ご飯にする。
正直出て来る魔物のレベルも低く殆ど疲れていない。
「アイザック、今日中に終わりそう?」
「このまま進んだら終わるな。」
やっぱりか。今のところ妖精の気配も無いのでここには居ないのかもしれない。
少し休憩して先に進む事にした。
呆気なく15階までたどり着いた。
「コレ、ラスボスの部屋だよね」
「ああ、そうだ。ここをクリアしたらこのダンジョンは攻略済になるぞ」
何ともあっさり終わってしまう。まあ良いかとボス部屋の扉を開けてラスボスに挑んだ。
当然ながらすぐに戦闘も終わり出口の扉が開いた。
上まで飛ばしてもらい受付で終了報告をして街に戻った。
明日は1日休養して明後日出発する。次の目的の街までは3日程かかるとか。
今朝出たばかりの宿に戻り今日も早目に寝ることにした。
結構汗もかいたので先にお風呂にはいる。
この屋敷はお風呂が広いので嬉しいのだ。
食事が出来たとハナが呼びにきたのでリビングに向かい三人揃って食べた。
「ククル様は本当に何でもこなされますね。今日の訓練なんでその辺の冒険者では相手にもならないですよ」
ハナが手放しで褒めてくれる。
楽しく夕食を済ませて数日はゆっくりしようとアイザックに言われたのでそうする事にした。
その間に旅の日程をきめる。
先ずは第一領にあるダンジョンに向かうことにする。
王都から出てすぐに一つと第七領との境に一つ、そこから北に一つと合計三つのダンジョンが存在する。
王都からほど近い所は15階迄の小さなダンジョンだ。恐らく2日で攻略できるだろう。その後第七領との境にあるダンジョンを目指し先に街に寄るとか。アイザックが言うにはルーズベルト公爵が引退後滞在する予定の街らしく落ち着いたそこそこ賑わいのあるところらしい。
そこから北に行ったダンジョンは25階まで、街の近くのダンジョンは塔になっていて50階迄あるとか。
北のダンジョンを先に攻略して最後に塔のダンジョンを目指そうとの事になった。
今は11月の初旬、年内に王都に帰ってくる日程で出発する事になったのだ。
ハナに予定を伝え留守の間の家の守りとお休みを取る様に伝える。
外の警備の人にも日程を伝えておいた。
来週早々に出発する事となり、今は旅用のポーションやら食料やらの準備に追われている。
旅立ちの2日前の夜、グラマス夫妻が訪ねてきた。
「ククルさん、こんばんは。お久しぶりね」
「マリアント様、ご無沙汰しております」
この2人が夫婦とか美女と野獣だ。
応接室に案内して飲み物を片手に色々話をした。
調合室の話になると「見たいわ」とマリアント様のテンションが上がってしまい、案内すると中で大はしゃぎだ。
私が作った薬やポーションを鑑定しながらブツブツ言っている姿も美しい。
見惚れていると不意に話しかけられた。
「明後日からダンジョンに潜るそうね。薬の素材を採取するなら是非薬師ギルドに下ろして欲しいわ。貴女なら珍しいもの見つけてきそうだもの」
「はい、わかりました。先に薬師ギルドに伺いますね。」
「私を呼んでくれたら良いからお願いね」
マリアント様と約束し、2人は揃って帰っていった。
いよいよ旅立ちの朝、ハナが見送ってくれる。
元気に手を振りながら出発した。
王都内をゆっくり抜けて第一領にとびだした。
最初のダンジョンまでは馬で半日程でつく。近くに街があるのでそこで一泊して翌日の早朝からダンジョンに潜る予定だ。
夕方までにワラワラの街に到着した。
とりあえずギルドに向かい宿を紹介してもらう。
ギルドから宿に向かいながら屋台で夕食を購入した。
宿に着いたらとりあえずお風呂に入って夕食を済ませる。
「ククル、明日は早朝には出発しよう。上手く行けば1、2日で攻略出来ると思うぞ。妖精の仕掛けを見つけたら必ず声を掛けてから行動してくれ。まあ、いつ出くわすかもわからんがな」
前回は光の妖精だった。恐らくだか水、火、風、土、植物、闇、とあと6種は居るはずだ。貰ったペンダントは7個の石がはまる様になっていた。
残り16個のダンジョンで6種だといつになるかわからない。
とりあえず一つづつ攻略しつつ痕跡を探してみようと思う。
「わかった。じゃあ早目に寝るね」
今日は移動だけだったけど身体を休めるのは大事だ。気をつけないとすぐに熱が出るから要心に越したことはない。
ちゃっちゃとベットに入り就寝する事にした。
翌朝は陽がまだ上がりきらないなかダンジョンの入口に向かう。
シルバーとシッコクを影に入れて受付を済ませ中にはいる。
時間が早いせいか人も殆ど見かけない。
アイザックは攻略済との事で後をついていく事になった。
昼前に10階までたどり着いた。ここで少し早いがお昼ご飯にする。
正直出て来る魔物のレベルも低く殆ど疲れていない。
「アイザック、今日中に終わりそう?」
「このまま進んだら終わるな。」
やっぱりか。今のところ妖精の気配も無いのでここには居ないのかもしれない。
少し休憩して先に進む事にした。
呆気なく15階までたどり着いた。
「コレ、ラスボスの部屋だよね」
「ああ、そうだ。ここをクリアしたらこのダンジョンは攻略済になるぞ」
何ともあっさり終わってしまう。まあ良いかとボス部屋の扉を開けてラスボスに挑んだ。
当然ながらすぐに戦闘も終わり出口の扉が開いた。
上まで飛ばしてもらい受付で終了報告をして街に戻った。
明日は1日休養して明後日出発する。次の目的の街までは3日程かかるとか。
今朝出たばかりの宿に戻り今日も早目に寝ることにした。
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