46 / 202
到着
46.
しおりを挟む
#ククル、ありがとう。一緒に行けるの楽しみ#
「これからよろしくね。ファルは小さくなれるかな?このままだとちょっと大変かも。」
#大丈夫。任せて#
ファルの身体がひかり、両腕で抱き抱えられる位になった。
「これなら大丈夫だよ。ところで谷に家族とかはいないの?勝手に出てしまって大丈夫?」
#問題ないよ。ドラゴンは自由な種族だからそんなのは気にしない#
なるほど。まあ、本人が良いと言うから良いとしよう。
ファルを両腕で抱えて後ろを振り向くと大変微妙な表情のアイザックと目が会い、好奇心旺盛な赴きで警戒しつつも此方をみている騎士団。
「お待たせ。テイムしちゃった」
テヘッと笑っておいた。
アイザックが近づいてきてファルを覗き込むので彼の事をファルに説明し、ちゃんと指示に従う様に教える。
「ククル、止めはしないけど、またやらかしたな。気性は大人しそうだけど」
「うん、ツヤツヤしてて可愛いよ」
ガックリとアイザックが項垂れた。
「ククル殿、何が起こったか聞いても良いだろうか」
団長が話かけてきたので説明する。後で一緒に聴いてる団員達も興味津々だ。
「とりあえず危険は無さそうだな。しかし従魔が居るとは聴いてたがまさかホワイトパンサーだとは思わなかった。他にも居るのかい」
「あそこのバトルホースともう1匹いますよ。後は可愛いスライム達とリスの魔獣です」
「あはは、中々だな。今度騎士団の訓練に連れて来て欲しい位だ。よい鍛錬になりそうだな」
それからファル曰く魔物はもう殆ど逃げたよと聴いたのてそれも伝える。
今日の間引きは終了する事になり、街に引き上げる様だ。
私は来た時と同じ様にアイザックとシッコクに跨り森を抜けた。
夕方までには戻る事が出来た。逃げ出した冒険者の事はギルドに騎士団より報告がなされるみたいだ。
広場で本日終了の挨拶と依頼書のサインをもらいギルドに向かう。
受付で依頼料を貰い完了手続きを済ませて宿に戻る後にした。
「さて、ククルこれから色々どうする?」
「そうだね。アイザックは公爵の事、どう思う?」
ルーズベルト公爵に身の内を話さないのならここに留まる理由はない。
伝えるかどうかもまだ、悩んでいて、答えも出ていない。
「そうだね、とりあえずこの街から2時間ほど行くとダンジョンがあるからそっちに行くかい」
「それが良い。そうする」
なんと都合の良い話だろう。それならまたこの街に戻ってくるし時間が経てばもう少し考えもまとまるかも知れない。アイザックの事だから私が答えを出すまで待ってくれるのもわかるからとても良いことだとテンションが上がった。
とりあえず明日は休養日にして明後日からダンジョンに潜る事にした。
出発の日、先ずはギルドにダンジョンに入る手続きをする。
大方決めた日程で戻らない時にギルド側が救助に出向く為の目安にするらしい。
シルバーとシッコクに乗って森を抜けて向かう事にした。
そこから役2時間、入口に到着。
通行証を見せて中に入る。
2匹はとりあえず影に入った。
ここからは徒歩で進む事にする。
今日の目標は5階までだ。
ここのダンジョンは40階まであってアイザックは25階まで攻略済らしいが最下層までは行って無いからと楽しみにしている。
勿論私は初めてでネル様からのお願いもあるから攻略を目標にしたいところだ。
流石に初日は何事もなく5階までたどり着けた。
安全地帯で野営の準備をし、他の冒険者と距離をとりつつ夕食の準備をした。
外で食べると結構睨まれるのでテントのなかで食事をする。
後片付けも面倒なので全て魔法て済ませて寛ぐことにした。
アイザックの話では20階を超えると人も少なくなり難易度も上がるとか。
それなら明日はちょっと頑張って15階まで進む事にして早いとこ20階に到着したいと伝える。
微妙な表情ではあるが了承してくれたので今日のところは早く就寝することにした。
見張りはガルにお任せした。
翌日、テントの周りには結界が作動した痕跡がある。馬鹿な人達が近づいたのだろう。
そんな事は気にせず朝食を済ませて出発する事にした。
それからサクサク次のフロアを目指して進んで行く。
昼頃18階に到着した。
「ククル、ここで休憩にしようか」
「はーい」
安全地帯でお昼ご飯を食べて休憩する。
思いの外早く進む事が出来たので今日中に20階に辿り着けそうだ。
「中々のハイペースだけど大丈夫かい」
「大丈夫だよ。今日中に20階まで行けそうだね。」
「そうだな。今日は20階までにして明日からはゆっくり攻略して行くか」
夕方にもならない時間には20階に到着した。
早目に野営の準備をしてゆっくり休憩する事になった。
明日はとりあえず中ボス戦からになる。
ガルやファルが強すぎて私ですら殆ど見学しているだけだ。
翌日、先ずはボス部屋に足を踏み入れた。
「ガル、ファル、たまには私に先制させてよ」
二人に断って先に攻撃を仕掛けた。
その後はあっさり二匹で倒してしまう。
「なんか俺何にもしてない様な気がする」
「私も殆どついて歩いているだけだよ。クロイスもあまり戦闘に参加してないもんね」
21階への階段を降りながら話をしていると中腹あたりでふと壁に違和感を感じて立ち止まる。
「ククル、どうした?」
「何かこの辺り違和感があるよ」
壁に手を当てた瞬間、身体ごと中に吸い込まれた。
「うわぁ」
「ククル!」
アイザックが呼ぶ声が聞こえたが壁の中に引っ張られて声が聞こえなくなってしまった。
「これからよろしくね。ファルは小さくなれるかな?このままだとちょっと大変かも。」
#大丈夫。任せて#
ファルの身体がひかり、両腕で抱き抱えられる位になった。
「これなら大丈夫だよ。ところで谷に家族とかはいないの?勝手に出てしまって大丈夫?」
#問題ないよ。ドラゴンは自由な種族だからそんなのは気にしない#
なるほど。まあ、本人が良いと言うから良いとしよう。
ファルを両腕で抱えて後ろを振り向くと大変微妙な表情のアイザックと目が会い、好奇心旺盛な赴きで警戒しつつも此方をみている騎士団。
「お待たせ。テイムしちゃった」
テヘッと笑っておいた。
アイザックが近づいてきてファルを覗き込むので彼の事をファルに説明し、ちゃんと指示に従う様に教える。
「ククル、止めはしないけど、またやらかしたな。気性は大人しそうだけど」
「うん、ツヤツヤしてて可愛いよ」
ガックリとアイザックが項垂れた。
「ククル殿、何が起こったか聞いても良いだろうか」
団長が話かけてきたので説明する。後で一緒に聴いてる団員達も興味津々だ。
「とりあえず危険は無さそうだな。しかし従魔が居るとは聴いてたがまさかホワイトパンサーだとは思わなかった。他にも居るのかい」
「あそこのバトルホースともう1匹いますよ。後は可愛いスライム達とリスの魔獣です」
「あはは、中々だな。今度騎士団の訓練に連れて来て欲しい位だ。よい鍛錬になりそうだな」
それからファル曰く魔物はもう殆ど逃げたよと聴いたのてそれも伝える。
今日の間引きは終了する事になり、街に引き上げる様だ。
私は来た時と同じ様にアイザックとシッコクに跨り森を抜けた。
夕方までには戻る事が出来た。逃げ出した冒険者の事はギルドに騎士団より報告がなされるみたいだ。
広場で本日終了の挨拶と依頼書のサインをもらいギルドに向かう。
受付で依頼料を貰い完了手続きを済ませて宿に戻る後にした。
「さて、ククルこれから色々どうする?」
「そうだね。アイザックは公爵の事、どう思う?」
ルーズベルト公爵に身の内を話さないのならここに留まる理由はない。
伝えるかどうかもまだ、悩んでいて、答えも出ていない。
「そうだね、とりあえずこの街から2時間ほど行くとダンジョンがあるからそっちに行くかい」
「それが良い。そうする」
なんと都合の良い話だろう。それならまたこの街に戻ってくるし時間が経てばもう少し考えもまとまるかも知れない。アイザックの事だから私が答えを出すまで待ってくれるのもわかるからとても良いことだとテンションが上がった。
とりあえず明日は休養日にして明後日からダンジョンに潜る事にした。
出発の日、先ずはギルドにダンジョンに入る手続きをする。
大方決めた日程で戻らない時にギルド側が救助に出向く為の目安にするらしい。
シルバーとシッコクに乗って森を抜けて向かう事にした。
そこから役2時間、入口に到着。
通行証を見せて中に入る。
2匹はとりあえず影に入った。
ここからは徒歩で進む事にする。
今日の目標は5階までだ。
ここのダンジョンは40階まであってアイザックは25階まで攻略済らしいが最下層までは行って無いからと楽しみにしている。
勿論私は初めてでネル様からのお願いもあるから攻略を目標にしたいところだ。
流石に初日は何事もなく5階までたどり着けた。
安全地帯で野営の準備をし、他の冒険者と距離をとりつつ夕食の準備をした。
外で食べると結構睨まれるのでテントのなかで食事をする。
後片付けも面倒なので全て魔法て済ませて寛ぐことにした。
アイザックの話では20階を超えると人も少なくなり難易度も上がるとか。
それなら明日はちょっと頑張って15階まで進む事にして早いとこ20階に到着したいと伝える。
微妙な表情ではあるが了承してくれたので今日のところは早く就寝することにした。
見張りはガルにお任せした。
翌日、テントの周りには結界が作動した痕跡がある。馬鹿な人達が近づいたのだろう。
そんな事は気にせず朝食を済ませて出発する事にした。
それからサクサク次のフロアを目指して進んで行く。
昼頃18階に到着した。
「ククル、ここで休憩にしようか」
「はーい」
安全地帯でお昼ご飯を食べて休憩する。
思いの外早く進む事が出来たので今日中に20階に辿り着けそうだ。
「中々のハイペースだけど大丈夫かい」
「大丈夫だよ。今日中に20階まで行けそうだね。」
「そうだな。今日は20階までにして明日からはゆっくり攻略して行くか」
夕方にもならない時間には20階に到着した。
早目に野営の準備をしてゆっくり休憩する事になった。
明日はとりあえず中ボス戦からになる。
ガルやファルが強すぎて私ですら殆ど見学しているだけだ。
翌日、先ずはボス部屋に足を踏み入れた。
「ガル、ファル、たまには私に先制させてよ」
二人に断って先に攻撃を仕掛けた。
その後はあっさり二匹で倒してしまう。
「なんか俺何にもしてない様な気がする」
「私も殆どついて歩いているだけだよ。クロイスもあまり戦闘に参加してないもんね」
21階への階段を降りながら話をしていると中腹あたりでふと壁に違和感を感じて立ち止まる。
「ククル、どうした?」
「何かこの辺り違和感があるよ」
壁に手を当てた瞬間、身体ごと中に吸い込まれた。
「うわぁ」
「ククル!」
アイザックが呼ぶ声が聞こえたが壁の中に引っ張られて声が聞こえなくなってしまった。
252
お気に入りに追加
2,585
あなたにおすすめの小説

アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。

神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」

領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。
さっちさん
ファンタジー
アズベリー領のミーナはとある事情により両親と旅をしてきた。
しかし、事故で両親を亡くし、実は領主だった両親の意志を幼いながらに受け継ぐため、一人旅を続ける事に。
7歳になると同時に叔父様を通して王都を拠点に領地の事ととある事情の為に学園に通い、知識と情報を得る様に言われた。
ミーナも仕方なく、王都に向かい、コレからの事を叔父と話をしようと動き出したところから始まります。
★作品を読んでくださった方ありがとうございます。不定期投稿とはなりますが一生懸命進めていく予定です。
皆様応援よろしくお願いします

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL

女神の代わりに異世界漫遊 ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~
大福にゃここ
ファンタジー
目の前に、女神を名乗る女性が立っていた。
麗しい彼女の願いは「自分の代わりに世界を見て欲しい」それだけ。
使命も何もなく、ただ、その世界で楽しく生きていくだけでいいらしい。
厳しい異世界で生き抜く為のスキルも色々と貰い、食いしん坊だけど優しくて可愛い従魔も一緒!
忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
※お気に入り登録や感想がとても励みになっています。 ありがとうございます!
(なかなかお返事書けなくてごめんなさい)
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる